STAP細胞問題が話題になっています。どのメディアも大きく取り上げ、様々な報道がなされていますが、テレビ朝日系『モーニングバード』にて、それこそ「悪意ある捏造」と言いたくなる報道がなされていました。少し遅きに失した感がありますが、ご紹介したいと思います。

CIMG4193
(4月3日放送『モーニングバード』から)

スポンサードリンク

問題は4月3日の報道。それは「理研が幕引きを急いでいる」として理研を糾弾する内容でした。
『モーニングバード』は、放送の前々日に行われた最終報告で石井委員長が「問題は小保方氏一人にあると断罪した」と言ったと報道されていましたが、これは大誤報です。

最終報告を見た人ならわかると思いますが、石井委員長が言ったのは「論文不正を行ったのは彼女一人」というものです。

他の共著者についても、笹井氏と若山氏については「不正はなかったが、責任は重大」としています。この調査委員会は、あくまで『Nature』に掲載された論文についてしか話しておらず、STAP細胞の有無にも、理研の体質などにも言及しておりません。それはこれから別の調査で検証されることです。

それなのに、『モーニングバード』は、調査委員会が「問題は小保方氏一人にあると断罪した」と捏造報道をしたのです

『モーニングバード』は、番組内で「推測ですが」とことわっていましたが、理研が特定研究開発法人に指定されるために「幕引きを急いでいる」と言いたいらしく、とにかく理研が小保方氏一人に責任を擦り付けていることにしたいらしいのです。推測で理研を一生懸命避難しようとしているのです。
CIMG4194
(↑「幕引き急ぐ!?」「騒動終焉へ…?」と報道する『モーニングバード』)

コメンテーターの玉川徹氏は、今回の問題を「トカゲのしっぽ切り」と表現し、松尾貴史氏はこんなことまで言っています
CIMG4200
「iPS細胞という大発見・大発明があって、それに向かって世の中の注目度ががっと高まった。
 理研がそういうような法人
(特定国立研究開発法人
になれるんだったら、
 ちょっとそれの流れに乗って、そんなのがもしあったら出していかないかって言って、
 世の中にアピールできることをって言って、
 この個性豊かな研究者の女性の方を、注目を浴びる形でスポットライトを当てて、
 こうやって盛り上げようと思ったら、実はこんなことになっちゃったっていうので、
 『わあ、しまった』慌てて水欠けて火を消して回っているってことはないですか」


デタラメである!

よくもまあここまでデタラメが言えるものです。なんでこう悪意ある解釈ができるのか。

理研がiPSを強く意識していたのはそうでしょうが、研究は「ちょっとその流れに乗って」「そんなものがもしあったら出していかないか」みたいなもので出来るものじゃありません。科学のことを欠片ほども分かっていない人間が、悪意ある解釈をするとこうなるんですね。

しかも理研が彼女にスポットライトを当てたかのような言い方ですが、むしろスポットを当てて祭り上げたのは、あんたらマスコミの方だろう。「リケジョの星」などと言って祭り上げたマスコミの責任を理研に擦り付けようとする、めちゃくちゃに悪意ある発言。

じゃあ、理研が彼女一人に責任を擦り付けているかといったらそんなことはなく、3月14日の中間報告の段階で、理研の竹市センター長が、自分の採用責任に関した「当然」で処分も「構わない」と言っています。
2014y04m08d_160145385
産経新聞
また、野依理事長も頭を下げ、「場合によっては私を含む役員の責任も、しかるべき段階で厳正に対処しないといけないと思っている」と発言しています。
2014y04m08d_160628138
(↑IT Mediaニュース
また、今後1年間をかけて論文の検証をすると言っています。「幕引きを急いでいる」なんてことはないのです。

STAP現象についても、関係者の責任についても今後まだ調査が継続していくのです。にも拘らず、『モーニングバード』は、理研が小保方氏一人に責任を擦り付け、自分たちの責任を逃れようとしているかのような報道をしているのです。

私はこれこそ悪意ある捏造と呼びたい。

とにかく理研を悪者にしたいという悪意を感じます。

『モーニングバード』は4月8日の報道でも、やはり「トカゲのしっぽ切り」という言葉を使い、理研を糾弾していました。

共著者の丹羽仁史氏がSTAP現象の調査の責任者として加わったことに関して、舘野晴彦氏は「小保方さん側から理研に寝返っちゃったのかなという印象を受ける」と言っています。
CIMG4201
(↑丹羽氏が「寝返った」とする舘野氏)

意味不明である。

今回も『モーニングバード』は小保方氏と理研が対立していて、「理研が小保方氏を潰そうとしている」かのような言い方をしています。これから行われる調査は1年をかけて客観的に調査することを目的としているものであって、「STAP細胞がないことを証明するアンチ小保方プロジェクト」ではないのです。舘野氏はそこのところを全く分かっていません。とにかく理研の行為を悪意を以て解釈しています。

また、「これだけの発表を理研が責任を持ってやったと。共同著作者も多い。それなのに『たった一人の若い女性だけが捏造をしたんだ』という言い方ですよね、調査委員会は。これは明らかにおかしい」とも発言しています。

この人、調査委員会の最終報告見てないだろ!

調査委員会は、あくまで論文で今回調査された6項目について、不正を行ったのは小保方氏一人であると言っているのです。責任が彼女一人にあると言っているわけではないのに、「理研が責任を持ってやった。共同著作者も多い。なのに捏造は彼女一人が行ったと言うのはおかしい」と言っています。舘野氏は何にも話を理解していません。

また、高木美保氏はこんなことまで言っています。

「昨日の理研の方の会見を見ていると、もはや理研の方の間では『STAP細胞があってほしい』とか『その存在を信じたい』っていうような思いが全く感じられない。なかできれば無い方がいいぐらいの感覚に聞こえるのはなんでなんだろうな」
CIMG4202
(↑高木氏(左下)は、理研がSTAP細胞を信じていないことを不思議がる)

何を言っているんだ、あんたは?

今回の検証プロジェクトで、STAP細胞については「あくまで仮説」「更地に戻った」と言っていることに関してそう言っているのでしょうが、当たり前です。論文に問題があって、存在する証拠が揺らいだのだから、それで「STAP細胞があってほしい」なんて希望で調査に乗り出すとしたら、そんなのは科学者ではありません。STAP細胞があるかないか、一切更地に戻して研究しなおすと言っているのに、それを高木氏は全く理解できていないのです。

『モーニングバード』は、「小保方氏一人に責任を擦り付けて潰そうとする理研」という構造に無理やり当てはめるために、科学の全くの素人がまったく非科学的な論点で理研を批判し、さらに「理研が『問題は小保方氏一人』と断罪した」と捏造した上で、まだ調査継続中なのに「理研が幕引きを急いでいる」と悪意ある解釈で理研を非難しています。

こういう報道だけ見て騙される人もたくさんいると思いますが、理研の最終報告や、その後の理研の発表を見れば、この『モーニングバード』の報道や解釈が真実からかけ離れたものであることは明らかです。

こういう悪意ある捏造報道に騙されないよう、みなさんお気を付けください。

==愛国カルトに騙されないための心得==
・複数の報道を見て、判断が偏るのを避けよう

・素人コメンテーターの前に、
 まず専門家の意見をちゃんと聞こう。
 素人判断よりも専門家を信頼しよう。
  (理研の発表をちゃんと聞いていれば、こんなトンデモ解釈は出来ないはずだ)
==============================


にほんブログ村 政治ブログへ 
にほんブログ村 政治 ブログランキング