(今回ははすみとしこ氏自身がfacebookに投稿した内容を見る予定でしたが、予定を変更してお届けしております。)

StepFeed
というサイトがあります。私も今回初めて知ったサイトなのですが、ドバイ本社がある、中東ニュース専門のニュースサイトだそうです。

そのStepFeedで、「シリア難民問題に対する7つの最悪な反応(7 of the worst reactions to the Syrian refugee crisis)という不名誉なランキングの第2位に、日本人であるはすみとしこ氏が選ばれてしまいました。記事の執筆者はレバノン駐在のアメリカ人記者です。(なお、3位が2人いるので正確には8人)

(※イラストのもとになった写真の権利者であるセーブザチルドレンの要望に基づき画像は削除しました)
StepFeed参照 
 
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第1位は米国共和党大統領候補者の一人ドナルド・トランプ氏です。この人の過激な行動は日本でも度々報道され、かなりおかしな保守派・タカ派だということは世界的に良く知られたところだと思いますが、記事によれば、支持者に向かって「シリア難民は即時本国に送還する」とか「『イスラム国』の人間かも知れない20万のシリア難民を受け入れてなるものか(What I won’t do is take in 200,000 Syrians who could be ISIS)」と発言したそうで、難民受け入れを表明したドイツのメルケル首相を「狂ってる(insane)と呼んだとも書かれています。

この有名なトランプ氏に続いて、第2位に選ばれてしまったのが、はすみとしこ氏です。

記事全文は以下の通りです。

Right-wing Japanese artist Toshiko Hasumi seems to think Syrian children are choosing to be refugees for all the benefits it provides. Say what?

(日本の右翼画家はすみとしこは、シリアの子供たちが利益を得るために自ら難民になることを選んだと考えているらしい。何言ってんだ?)


The caption with this cartoon reads, “I want to live a safe and clean life, eat gourmet food, go out, wear pretty things, and live a luxurious life… all at the expense of someone else. I have an idea. I’ll become a refugee,” according to the BBC.

(このマンガに書かれた文章は以下の通りだ。「安全に暮らしたい清潔な暮らしを送りたい 美味しいものが食べたい自由に遊びに行きたい おしゃれがしたい贅沢がしたい何の苦労もなく生きたいように生きていきたい 他人の金で。 そうだ難民しよう!」)


Although the artist argued she didn’t specifically label the girl as Syrian, she admits to have modeling the image after a photo of refugee child living in Lebanon. Clarifying her position further, Hasumi claimed she was only attacking “fake refugees”. Apparently she believes some people are just fleeing bombed out homes, bullets and dead family members for kicks and giggles.

(この女の子がシリア人だと明言されているわけではないが、作者はレバノンに実在する難民の女の子の写真をモデルに浸かったと認めている。さらに自分の立場を明白にしようと、「なりすまし難民」だけを非難しているのだと主張している。どうやら彼女は、遊びたいがために、爆撃を受けた家を棄て、銃弾から逃げ、死んだ家族を置いてくる人がいると思っているらしい)

はすみ氏がどうして「難民のほとんど」を「なりすまし難民」であるなどと思ったのか、恐らくそれは彼女の脳内にある在日韓国人への偏見に基づいているのだと思いますが、それは次回ご紹介します(まあ、私が紹介するまでもなく、彼女のfacebook見ればわかるけど…)。

それにしても、戦争から避難しているのが、他人の金で「おしゃれがしたい」とか「贅沢がしたい」とかからだなんて、よく考えられるものです。戦争っていうものをはすみ氏はどういうものだと思ってるんですかね? どうも殺し、殺されることだっていう認識が欠如してるんじゃないかって気がします。タカ派とか保守派とか呼ばれる人の中には、護憲派や安保反対派を「平和ボケ」などと呼ぶ人がいますが、私ははすみ氏のように、戦争が殺し殺されるものだという感覚がない人こそ、まさに「平和ボケ」だと思います。

このランキングの3位はハンガリーのオルバーン首相とサウス・ウェールズの町長フレッド・ジョンソン氏。4位はオーストリアの極右政党・自由党党首のハインツ=クリスティアン・シュトラーヒェ氏。5位は保守的・共和党寄りの報道で知られる「Fox ニュース」、6位はトランプ氏と同じく共和党大統領候補の一人ベン・カーソン氏、7位ギリシャの極右政党「黄金の夜明け」党首ニコラオス・ミハロリアコス氏となっています。

ご覧の通り、選ばれた人ははすみ氏以外は全員政治家です。団体では唯一選ばれた「Fox ニュース」もアメリカで視聴者数トップの放送局です。

アメリカ大統領候補や、一国の首相、ヨーロッパの極右政党の党首、視聴者数米国一の放送局といった大きな影響力を持つ人たちに並んで、一漫画家にすぎないはすみとしこ氏が選ばれているというこの事実を見れば、彼女のこのイラストがどれだけ卑劣で非道なものだと見なされたか分かるというものです。

外国の情報というものは断片的なので、その報じられた一部分だけを見てその国全体や、国民全体のイメージを形成してしまうことはよくあることと思います。例えばフランスの風刺画新聞「シャルリー・エブド」が日本の被災者を中傷するようなイラストを掲載した時、フランスそのものに対するイメージを悪くしてしまったひとは多かったのではないでしょうか。このはすみとしこ氏のイラストを見た外国人が、日本や日本人に対してどういうイメージを持ってしまうか、どれだけ日本のイメージを傷つけるか、考えたくもないですね。

彼女は在日韓国人64万人中46万人が無職なんて使い古されたネットのデマを信じているような、わかりやすい典型的愛国カルト(ネトウヨ)ですが、彼らのような人たちこそ日本の評判を貶める反日活動家だとしか思えないですね。日本のために、こういう自称愛国者のレイシストたちには、はっきりとNOを突きつける必要があると思います。

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