このブログには時々絵にかいたような愛国カルト(ネトウヨ)さんが来てくれます。本当に「絵にかいたような」という表現がぴったりな人が大勢いて驚かされます。今日もそんな人が来てくれましたので、「愛国カルト」の典型例としてご紹介したいと思います。


このブログでは何度か外国人犯罪について触れてきましたが、「来日外国人の犯罪率は非常に低い」という記事を書いたことがあります。詳しくは記事を読んでもらいたいですが、訪日客数に対し、来日外国人犯罪というのは非常に少ないです。例えば韓国からは毎年200万人も日本を訪れますが、刑法犯として検挙されるのはわずか500人程度。単純に考えて来日韓国人の99.9%は犯罪にかかわることなく帰国します。


それでも、信じたいことしか信じない人はいるもので、こんなコメントが来ました。

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>>検挙率って日本の警察は外国人を検挙することが得意じゃないんだぞ
>>検挙されなくても犯罪は犯罪だ
>>
数字で表れなくても外国人の犯罪は急増してるのは事実


はっきり言って、どうしてここまで自分の頭の悪さをさらせるのか不思議でなりません。

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検挙されなくても犯罪は犯罪というのはその通りですが、「数字に表れていない」のに、「外国人犯罪が急増している」なんて、この書き込み主はどうやって知ったのでしょうね。警察も把握していない外国人犯罪情報を掴む超能力でもあるのでしょうか。


もちろん、そんな証拠もないのに思い込みだけで発言する絵にかいたような反知性主義者の妄言は耳を傾ける価値などありませんので、警察庁のデータを使いましょう。外国人犯罪の最新データ(平成27年)はここで手に入ります。


それによると、年次別外国人による警報犯罪の検挙数はこうなっております。

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急増どころか、この10年間下がり続けており、検挙件数は10年前の半分以下、検挙人員は14000人から11000人にまで下がっていますね。

 
来日外国人はここ数年急増しているのに、外国人犯罪検挙数は下がり続け、検挙人員もここ5年間ほぼ横ばいです。「外国人犯罪が急増」なんてのが妄想以外の何物でもないことは言うまでもありませんね。


もちろん、検挙されない犯罪のことを考えても結論は変わりません。外国人も日本人も含んだ日本全体の年次別刑法犯罪認知件数及び検挙件数を見てみると、この10年間犯罪認知件数は下がり続け、10年前のおよそ半分になっています。


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外国人犯罪の検挙件数も10年前に比べて半分以下になっていますから、ほぼ同様の形で下がり続けていることが分かりますね。一方、検挙率は10年間横ばいです。このことからも、検挙されなかった外国人犯罪を考慮しても、外国人犯罪が増えているなんてことはないことがわかります。


日本の反知性主義 (犀の教室)』という本によれば、「反知性主義者」というのは、「自分に知の枠組み」を組み替えることができなくなった人だそうです。わかりやすく言い換えると、自分の持っている固定観念にしがみついて、考えを更新できなくなった人ということですね。


「日本の外国人犯罪は急増している」なんて恥ずかしげもなく言える人は、まさに「反知性主義」の典型と言えるでしょう。何の根拠もなしに、自分の中の「外国人は危険だ」という固定観念にしがみつき、データを見ることもしない。見たとしても、「検挙されていない外国人犯罪者を加えれば外国人犯罪は急増しているはずだ」という妄想に頼る。最後には妄想に逃げ込むのが彼らの特徴の一つと言っても過言ではありません。


このブログで何度も繰り返し述べていることですが、ちゃんとしたデータも見ないで妄想だけで何かを語ってはいけません。また、そのデータもまとめサイトで拾ってきた出展不明のデータでは意味ありません。今回の場合はまとめサイトのようなデータさえ見ずに「外国人犯罪は急増している」と述べていましたから、さらにどうしようもないわけですが、自分の妄想にしがみつくことなく、自分に都合のいいデータを鵜呑みにすることもなく、「正しく疑う」、所謂健全な批判精神こそが大切です。

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