元北海道議員で自民党の小野寺まさるという人がいます。前々から非常に愛国カルト的な発言が多く、「こんなやつを税金で食わせてやってるのか?」と驚かされるレベルでしたが、本当にどうしようもない人間だと思わされるツイートをしていました。



仮にも地方議会の議員を務めた人間が、他国について、「この程度の民度」「三流国家」などと中傷するって、何を考えてるんですかね。


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私は、そりゃあ隣国で大統領の進退問題に関わる大スキャンダルがあれば報道するだろうと思うのですが、人によって興味関心は違いますので、時間割きすぎ、と考える人も多いのはわかります。私は東京都知事選の時に、参議院選挙以上に都知事選に時間を取っていたことが理解できませんでしたし、今も豊洲の問題なんて東京だけの問題なのに、そればかり報道して、沖縄の基地問題がほとんど報道されていないことに疑問を感じています。


しかし、それで「よもや日本に住む同胞向けの報道ではあるまい」って、ネトウヨさんの「日本のマスコミは在日に乗っ取られている」という言説を真に受けた発言ができる政治家がいるということには呆れてしまいます。


一般人ならまだしも、与党所属で地方議会の議員を務めたような人間が、他国を「三流国家」などと中傷するだけでも驚きですが、小野寺氏の問題発言はさらに続きます。今度は「民度」などというものを持ち出してきました。




なんともまあ、国民を十把一からげにして、日本の「民度」の方が韓国の「民度」よりも高いと言い出しました。


(なんかこの手の人って、韓国が日本を強烈に意識していることをバカにすることが多い一方で、自分たちも韓国を強烈に意識して、しかも「韓国よりマシ」と思うことで安心しようという情けない人が多いですね)


小野寺氏の言うところの「民度」がそもそもどういうものを指しているのか知りませんが、日本でも田中角栄元首相が逮捕されたり、豊洲の問題や東京五輪の数々の不祥事を見ると、あんまり偉そうなことは言えないように思います。何よりも、このブログをご覧の方々は、日本の所謂「ネトウヨ」の醜悪さには辟易していることでしょう。


月並みな表現ですが、どの国にだって礼儀正しい人もいれば、無礼などうしようもない人もいます。また、基準次第でいくらでもこんなものは変わりえます。


例えば、日本では「他人に迷惑をかけない」ことが美徳とされえる一方、自分の意見を表明することが苦手という人も大勢います。特に政治意見はタブー視されがちです。高市総務相の「電波停止発言」について、池上彰氏は「欧米なら政権がひっくり返る」と指摘していましたが、日本ではそこまで大きな問題にはなりませんでした。このような政治に対する無関心さは、欧米から見れば「民度が低い」とみなされてしまうかもしれません。


日本では現在子供が親に敬語を使うこともまずありませんし、寝ている親を子供がまたいで歩いたって、怒る親は多くはないでしょう。しかし、韓国のように儒教思想が強い国では、親を尊敬していないとして、「民度が低い」とみなされてしまうかもしれません。


宗教心が強い人から見れば、神に無関心な国の人間は「民度」が低くみられることもあり得ます。例えばサウジアラビアでは無宗教の人間は入国できません。神を信じない人間は、神をも恐れぬ悪行を働く恐れがある、という考え方に基づいているそうです。(なので、サウジアラビアに行く際には、入国カードに嘘でもいいので仏教徒とか神道とか書く必要があります)


また、「民度」というとよくネット上では中国人の態度の悪さが取りざたされますが、日本も東京五輪以前は、列に学ぶこともなく、道路はゴミだらけで、ひどいありさまだったと言います(毎日新聞参照)。今日本人が美徳としているものも、戦後になってから、数十年かけて培われたところも多々あるのです。

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(↑ごみが散乱する1953年の国鉄車内(毎日新聞2016年1月25日))




現在の、それも自国の価値観だけを根拠に、他国について民度が高いとか低いとか言うべきではないことは、言うまでもないことです。


ところが、小野寺氏は情けないことに、こんなことまで言い出す始末。




もうこのツイートには心底あきれ果てました。どこどうやれば、ここまで情けない人間が与党の議員なんてできるんですかね。こんな人間が与党議員をやれてると言うことが、日本の「民度」の低さを表しているように思えてなりません。小野寺氏は日本の「民度」を下げている張本人の一人だと私は思います。


>>日本人として礼節等に関して他の国方々には負けたくない…
>>そう考えているからこう言ったまで。



なんと、小野寺氏、「礼節」で他国と勝敗を競いだしました!


「礼節」なんて、他国と比べて勝ったとか負けたとかそんなものじゃないことは言うまでもないと思いますが、小野寺氏はいったい何を考えているんですかね。結局のところ、自分の文化的価値観で他国を測るという、多文化理解において最もやるべきではない発想の持ち主なんでしょうね。


さらに小野寺氏はこう続けています。


>>韓国の方が日本人には負けない…
>>と考えるなら同じ様に言えば良いだけの事。


ほんと、ダメだこの人。


誰も、「韓国の方が日本より民度が高いのに、日本の方が民度が高いなんて言うとは許せん」なんて言ってなくて、「民度」に優劣をつけるという発想自体が批判されているんですが、この人なーーーーーーんもわかっていません。


そんなこともわからないから、


>>何故、こんなツイートに此処まで騒ぐのか理解に苦しみます


という反応になるわけですね。私は小野寺氏が理解に苦しむというところに理解に苦しみますが。


おそらく彼には文化相対主義的な発想が全くないので、自分の自国中心的な発想自体が批判されていると理解できなかったのでしょう。「どっちが上か」という発想しかないから、「日本の民度の方が韓国より上」という発想を批判されたら、「韓国の方が日本よりも民度が上だと反論されているんだな」としか考えられなかったのでしょう。


昨今テレビでも「日本凄い!」と自画自賛する内容の番組が非常に多く、偏狭なナショナリズムが高まりやしないかと危惧していましたが、小野寺氏の発想はまさに「偏狭なナショナリズム」と呼ぶにふさわしいものですね。


自国に自信を持つことはよいことですが、小野寺氏のようにそれが他国への中傷につながらないように心掛けたいものですね。


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