東京MXの『ニュース女子』という番組で、沖縄ヘイト報道があったと話題になっています。


私はその番組自体は見ていないのですが、なんでも「基地反対派には一日2万円の日当が出ている?」だとか 、「ボスは日本人なのかわからない」だとか、まるで2ちゃんねるの書き込みのような内容が垂れ流されたと言います。一昨年の安保法制に反対する国会前デモでも、デモに日当が出ているなどというデマが流れ、百田尚樹や藤岡信勝らが鵜呑みにするということがありましたが、 どうもなんでも「やらせ」にしたがる連中がいるようですね。


(愛国カルト(ネトウヨ)は、自分が納得できないことは何でも「やらせ」か「自作自演」の陰謀論にしてしまいますが(これとかこれとか)、日本の歴史上もっとも有名な自作自演は関東軍による満州事変でしょうね。田母神俊雄なんかはこれもソ連の陰謀にしてしまっているようですが)


さて、ヘリパッド建設や基地移設そのものの賛成、反対はこのブログでは問いませんが、この『ニュース女子』ですが、番組を制作したDHCは、まともな取材をしていなかったことが判明しています。


現場から40キロも離れた場所からレポートし、「ここから先は(反対派の妨害で)危険」として、現場取材を行っておりませんでした。番組内では、番組ディレクターが「反対派に拘束されそうになった」などと言っていたそうですが、実際には他のメディアは現場取材を多く行い、逆に反対派にではなく、機動隊に取材班が拘束されるということが起きていますので、DHCの主張はとてもじゃありませんが信頼のおけるものではありません。

===「断定していない」というヘイトスピーカーのいつもの手段===


DHCは、この「日当」報道に対し、ホームーページでこのように見解を述べています
 

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VTRでは「可能性を指摘する」ものとし「2万円の日当」を断定するものではなく、疑問として投げかけております。以上のことから、表現上問題のあったものだとは考えておりません。

出た!

「断定していない」

「疑問として投げかけた」

まさにヘイトスピーカーの常套句


ネット上でも「断定はしていない」だの「推測しただけ」だの言って、デマやヘイトを垂れ流す奴がごろごろいます。例えば、百田尚樹は千葉大で強姦事件があったとき、何の根拠もなく、犯人を「在日外国人ではないか」と推測し、「ヘイトだ」「差別だ」と言われると、「推測しただけだ」と反論していましたね。




田母神俊雄も「真偽のほどは分かりませんが」と言って、イラクで拘束・殺害された後藤健二氏を在日認定いし、竹田恒泰もアイドル刺傷事件の犯人を、全くの無根拠に「日本国籍ではないと思われる」などと言っていましたね。


推測なら何を言ってもいいわけじゃありません。もし学校のクラス内で盗難事件が起きて、「犯人は山田君らしい」なんて噂が流れたら、山田君はたまったもんじゃありません。「推測しただけ」「疑問として投げかけただけ」なら何を言っても許されると思ったら大間違いです。


もちろん、疑問として何かを投げかけることはあるでしょう。それが常にダメなわけではありません。しかし、メディアならば、十分な取材をして、その疑問に対して裏付けをとることが当たり前のはずです。噂話やその程度のもので、「疑問を投げかけた」と言えば報道してよいのなら、いかなるデマも平気で垂れ流すことが可能になります。「疑問」に対して裏付け取材を怠ったDHCと東京MXには、社会的な責任感というものが完全に欠如していると言わざるを得ないでしょう。



===議論する気がないくせに「議論の一環」と言う卑怯なDHC===


さて、その『ニュース女子』では寄せられた批判に対し、番組内でこのように回答したそうです。

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「議論の一環として取り上げた」「様々な立場のご意見を公平・公正に取り上げる」とのことですが反対派に取材もしないで、「様々な立場のご意見を公平・公正に取り上げる」と言えるとは、実に恥知らずなことです。


対象に取材しないで推測で番組を作って、何が「公平・公正」なのかわかりません。「恥を知れ」とはまさにこのこと。


さらに、DHCは、驚いたことに、ホームページでこのように述べています。

そもそも法治国家である日本において、暴力行為や器物破損、不法侵入、不法占拠、警察官の顔写真を晒しての恫喝など数々の犯罪や不法行為を行っている集団を内包し、容認している基地反対派の言い分を聞く必要はないと考えます。

相手の言い分を聞かないで、何が「議論の一環」だ!!



ここまで恥知らずな言い訳は、なかなか見られるものではありません。


「議論の一環」「様々な立場のご意見を公平・公正に取り上げる」と言いながら、相手が行っていることが不法行為だから「言い分を聞く必要はない」と言い切ったのです。相手の言い分を聞かずして、どうして議論ができましょうかつまり、DHCは最初から議論などするつもりは欠片ほどもなかったのです。


たとえ相手が過激派組織「イスラム国」のような組織であっても、可能なのであれば、実際に取材してどういう言い分があるのかを取り上げるのが、あるべきジャーナリズムの姿だと思うのですが、DHCは最初っから取材する気がなく、反対派の言い分を聞く気もないまま、「公平・公正」な報道を唄っているのです。ここまで恥知らずな言い分は初めて見ました。


他のメディアが反対派に取材しているのだから、「イスラム国」などと違い、反対派の言い分を取材することは十分可能なはずです。取材したうえで、それひ批判的評価を与えるのであれば理解できますが、「推測」をそのまま垂れ流し、「様々な意見を公平・公正に取り上げる」と言いながら、その実反対派の意見は最初っから聞く気さえなかったDHC。信じられない無神経さです。


基地移設やヘリパッド建設自体の賛成反対や、基地反対派の行動自体の是非は別問題として、DHCの態度は、ジャーナリズムを名乗るに全く値しないものであり、2ちゃんねるの無責任な書き込みと同じレベルの脳みそしか持ち合わせていない下劣なものと断じざるを得ません。


東京MX『ニュース女子』の触れ込みは、「マスコミが報道しない真実」。まさに、愛国カルト(ネトウヨ)が大好きな言葉ですね。


このように、取材もしないで、それどころかする気もなしで、「真実」を報道していると勘違いしているのなら、DHCの言うところの「真実」とは、彼らの脳内のみに存在する「妄想」と全くの同義でしょう。


マスコミを目の敵にしてネトウヨが、ついにマスコミに入り込み、マスコミ自身が「マスコミが報道しない真実」「ネットde真実」をやり始めたかと思うと、恐ろしい時代になったものです。これこそまさにPost-Truthであり、トランプをはじめ、各国で右翼とか極右とか呼ばれる連中が勢力を伸ばしている現状は、第一次大戦前や第二次大戦前を連想させます。


第一次大戦と第二次大戦の反省から、二度と同じ愚は繰り返さないために、国連やEUが作られ、公民権法ができ、差別が絶対悪だという認識が広まり、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようとする国際社会において、日本は名誉ある地位を占めることを決意したはずであったのに、歴史に学ばぬ愚者たちが、再び大戦前のような専制と隷従、圧迫と偏狭をもたらそうとしているように思えてなりません。


大戦前と違い、現在はインターネットがあることにより、世界中に情報が流れ、「イスラム国」のような組織に世界中から参加するような時代になってしまいました。それに対抗するという名目で、各国に極右政党が台頭しています。しかし、同時に、大戦前と違い、我々は過去の歴史を知っています。歴史を知る者であれば、デマや差別がいかなる結果をもたらすかはわかるはずです。歴史を知る者は、「
専制と隷従、圧迫と偏狭」を再び世にもたらし、「自国のことのみに専念して他国を無視」しようとする愛国カルトたちに、少しでも抗っていかねばなりません。

==追記==


DHCという会社は組織としてどうやらそういう体質らしく、会長の吉田嘉明氏は、会社の会長メッセージでこんなことを書いています


「本物、偽物、似非ものを語るとき在日の問題は避けて通れません」

「問題なのは日本人として帰化しているのに日本の悪口ばっかり言っていたり、徒党を組んで在日集団を作ろうとしている輩」

「政界(特に民主党)、マスコミ(特に朝日新聞、NHK、TBS)、法曹界(裁判官、弁護士、特に東大出身)、官僚(ほとんど東大出身)、芸能界、スポーツ界には特に多いようです」

「似非日本人はいりません。母国に帰っていただきましょう。」

もう、まんまネトウヨ。



しかもこれ、「DHCの商品は本物(いいもの)です」という結論のメッセージで、こんなことを書いているのです。かなり驚きですね。


右派左派問わず、時々いますよね、場をわきまえず、どこでも政治的メッセージ書く人(個人的な感覚としては、右翼的な人の方がそういう傾向が強いように思いますが)。幼稚園の園長が、幼稚園のHPで、「日本民族のための憲法改正を成し遂げよう」なんて書いているぐらいです。日本では思想良心の自由が認められていますが、どうして会社の会長としてのメッセージや、幼稚園の園長としてのメッセージで、こういう個人の政治信条全開のメッセージが書けるんでしょうね。こういう人たちを見ていると、「極右性パーソナリティ障害」という障害でも在るんじゃないかという気がします。


さて、このDHC会長のメッセージは、こんな言葉で締めくくられています。

何が本物で、何が偽物・似非ものなのかよくお分かりになったと思います。

本物は常に 正義を追求します。

本物は自主性と創造性を持って行動します。本物は他人のために尽 くします。

本物はつらいことに遭遇してもじっと耐えます。

本物は並外れた勇気と根性 を持っています。本物には揺るぎない一貫性があります。 

取材もしないで、何が本物だ!!



並外れた勇気と根性があるなら、現場から40キロも離れた場所から「ここから先は危険だ」なんてほざいてないで、現場に取材に言ったらどうなんですかね。「本物は正義を追求します」というのなら、噂を垂れ流してないで、現場取材したらどうなんですかね。


どうやらこの会長の言葉に照らし合わせれば、「常に正義を追求」もせず、「つらいことに遭遇してもじっと耐える」ことをせず取材を放棄し、現場に取材をして反対派にインタビューする「勇気と根性」すらないDHCは偽物であるらしいですね。

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