ざっくり言うと
  • 自民党・赤池誠章議員、国際教育推進ポスターの「友達に国境はな~い」というキャッチフレーズに、「国際社会は国益をめぐる戦いの場だ」「国家意識がない」「こんなことでは日本という国はなくなってしまう」といちゃもんをつける。
  • 意図の説明を求められ、「子供向けでも『国境はない』などという嘘を教えてはいけない」と主張。地理的・政治的国境と友情の話の区別さえついていない。
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先日の記事で紹介した通り、教育現場に不当な介入をしたとして話題の自民党の赤池まさあき議員が、「友達に国境はな~い」というキャッチフレーズのポスターに対し、「国際社会は国益をめぐる戦いの場だ!」「国家意識がない!」「こんな教育行政では日本という国がなくなってしまう」という、仰天の文句をつけていました。

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↑このポスターに激怒した赤池誠章。

この赤池議員の発言に対し、AERAが取材を申し込んでいました。その回答が、これまたすさまじかったので、ご紹介したいと思います。
【質問1】
文科省のホームページでは、映画について「日本の小学校が海外から来た小学校と交流友情を深める姿が描かれて」ていると説明をしていて、「友達に国境はな~い!」のキャッチフレーズもその内容に沿ったものです。ブログでは「国家意識がない」との事で問題視したとのことですが、具体的に何が、どのように問題だとお考えになったのでしょうか。

【回答1】
「友達に国境はな~い!」のキャッチフレーズは、いくつか出てきた候補の中から、文部科学省が省の責任でもって選択したことを、当時担当者から直接確認しました。

私が思ったのは、教育行政を司る文部科学省として、子供向けとはいえ、「国境はない」という嘘を教え、誤認をさせてはいけないということです。国境は歴然としてあります。国家があってこそ、私達の平和で安全な暮らしが守られています。国家が発行するパスポートがなければ、出国もできませんし、他国へ入国することもできません。

教育基本法には「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」とあります。国家・国境があった上で、他国を尊重して、国際社会の中で生きていくことが教育目標に掲げられています。

今回のことは、ブログでも書きましたが、「たかがキャッチフレーズ。されどキャッチフレーズ。一事が万事で、言葉に思想が表出するものです。国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまいます」に尽きると思っています。

【質問2】
今でもこのキャッチフレーズは問題だとお考えでしょうか。

【回答2】
問題だと思っています。私なら「国境があっても、友達でいよう」と名付けたいところです。それが事実であり、教育基本法の理念にそっていると考えるからです。
悪いけど、頭がおかしいとしか言えない。

このポスターのキャッチフレーズは、あくまで「友達に」国境はないのであって、現実問題として国境というものがない、ということを言っているのではないでしょう。一体どこの誰が、赤池まさあきが言うような誤認をするでしょうか。「友達に国境はな~い」が、「国境はないという嘘を教えることになる」って、何を言っとるんだ、この人は。地理的・政治的な話と、友情関係の話の区別もできんのか。


これで「国家が発行するパスポートが~」とか言い出すって、国語能力がなさすぎじゃないでしょうか。さらに、「国家があってこそ、私たちの平和で安全な暮らしが守られています」って、そんな話誰もしてないから。


しかも、赤池議員は、ブログでは「国際社会は国益をめぐる戦いの場だ」と書いて、「友達に国境はな~い」というキャッチフレーズを批判していました。このキャッチフレーズが否定しようとしていたのは、まさに赤池議員のような考え方でしょう。政治外交は、国益をめぐる戦いの場かもしれません。しかし、友達を作るときには、国益をめぐって対立なんかしなくていいんです


国境ってのは、2つのものを分断する外的な力なわけです。「友達に国境はない」というこのキャッチフレーズは、友情は国境のような外的な力に分断されることなく、どこの国の子供とだって築くことができるものだ、ということなのだと思います。日本人だから〇〇人とは仲良くできないとか、イスラム教徒だからユダヤ教徒とは仲良くできないとか、そういう外的な力で分断されることなく、どこの国の子供とだって、お互いに理解しあい、仲良くなれる。そういうことをこのキャッチフレーズは伝えようとしているのだと思います。


別にこのキャッチフレーズは、国の存在を否定しようとしているわけではないと思うんですが、どうやら赤池議員の脳内では、「友達に国境はな~い」というのは、国や政府の存在を否定するアナーキズムのフレーズとして受け取られているようです。だから「日本という国がなくなってしまう」なんていうわけですね。どういう読解やねん。友達に国境がなくなったら、日本がなくなるんか。


こんな読解力の欠片も感じられない人が、安倍政権下で文科政務官を務め、現在も自民党の文科部会の会長なのです。冗談にもならん。自民党、頭おかしいだろ。


最後に、文科省に「猛省を促した」ことについても述べています。
【質問3】
ブログでは、文科省に「猛省を促した」とあります。今後も同様のケースがあった場合、同じ対応をしますか。

【回答3】
国民に選ばれた立法府の一員として、行政府に対して、事実確認を行い、問題提起をすることは当然の仕事だと思っています。ただ、それを受けて、行政府がどうするかは行政府の判断となります。

ちなみに、今回の件では、文科省の国家・国境に関する意識に対して「猛省を促しました」が、私の意見は意見として承るということでした。キャッチフレーズについても、私の意見は聞き入れられず、変更されなかったことは、ポスターを見ていただければわかる通りです。
国会議員が官僚が作ったキャッチフレーズに対してまで、自分の考える国家意識と違うからと言って、「猛省を促す」ことが適切かどうか知りませんが、結果として赤池議員の意見は受け入れられなかったわけです。そりゃそうですよね。こんなのクレーマー以外の何物でもない。文科省も、そりゃあ「意見として承る」と言って流すしかできませんわな。赤池氏の主張は、10人に9人は「アホか」と思うでしょう。


子供の間の「友達に国境はな~い」さえ、
「友達にも国境はある」
「国際社会は国益をめぐる戦いの場だ」
「こんな国家意識のない教育行政では、日本という国はなくなってしまう」

とめちゃくちゃなクレームをつける人が、安倍政権下で文科政務官を務め、現在も自民党の文科部会長です。子供の友情にまで国境を引こうとするような政権がこのまま続いたら、将来の日本の教育はどうなっちゃうんでしょうね。実に恐ろしく、絶対に阻止しなければならないと思いますね。

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