<ざっくり言うと>
  • 北朝鮮による拉致と憲法を結び付ける奴がいるが、日本以外の国からも拉致被害者が出ていて、奪還できていないことから、日本国憲法と拉致とが無関係であることは明らかである。
  • 拉致と憲法を結び付けている奴は、バカか卑怯者かのどちらかである。
hyoshi
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杉田水脈がこんなことを言っていました。
>>めぐみちゃんを救えない憲法 >>拉致のことを話すとどうしても日本国憲法に言及せざるを得なくなります


このように、「日本国憲法のせいで拉致被害者を救えない」→「憲法を改正しろ」と言う奴らがしばしばいます。これまで何度も目にしてきましたが、こういう連中の思考回路どうなっているんでしょうか? 拉致と憲法改正と何の関係がある?


もしも日本国憲法が原因で拉致が起きた&拉致被害者を奪還できないのであれば、日本以外の国ではらちが起きていないし、拉致されても奪還できていなければ話に合いません。


ところが、実際には、日本以外からも大勢拉致されています。「救う会」のHPによれば、以下のようになっています。

国籍被害者数出処
韓国人82959人韓国政府調査(朝鮮戦争中民間人拉致)
 489人韓国政府調査(朝鮮戦争休戦後)
日本人17人日本政府調査
 約100人特定失踪者問題調査会推計
レバノン人4人1978年拉致され1979年までに救出された
うち1人は米兵の妻
タイ人1人米兵の妻
ルーマニア人1人米兵の妻
中国人
(マカオ系)
2人うち1人を韓国人拉致被害者崔銀姫が詳しく証言
マレーシア人4人崔銀姫が伝聞証言
1978年8月にシンガポールで同時に失踪した4人のマレーシア人女性の内1人をジェンキンス氏が平壌で目撃
シンガポール人1人上記マレーシア人女性4人といっしょに失踪
フランス人3人上記レバノン人被害者が1978年に目撃。
うち1人について崔銀姫と大韓機爆破テロ犯金賢姫の伝聞証言あり
イタリア人3人上記レバノン人被害者が1978年に目撃
オランダ人2人上記レバノン人被害者が1978年に目撃
ヨルダン人1人崔銀姫が目撃

判明しているだけでもこれだけいます。核兵器までもっているフランスからも拉致されています。フランスって日本国憲法下にある国でしたっけ?


この表を見れば、日本国憲法と拉致とが無関係であることは明白ですし、憲法改正と拉致被害者奪還が関係ないことも明白です。彼らの脳内では、憲法改正と拉致被害者奪還がどのように結びついているんでしょう?


実際、以前拉致被害者奪還のために憲法を改正して、北朝鮮に自衛隊(※その時は日本軍に名称が変わってる?)を進撃させるべきだと主張しているネトウヨさんを見たことがあるんですが、北朝鮮のどこにいるのかもわからない拉致被害者を奪還するというだけで無理がありますし、そんなことをすれば戦争になることでしょう。そうなったら、最悪の場合、東京に原爆を落とされて、何百万の日本人が死ぬことになるかもしれないんですが、そういうことは考えないんですかね?


拉致は許しがたき犯罪であることに疑いを挟む余地はなく、拉致被害者の奪還が日本にとって最重要の課題の一つであることも、異論をはさむ人はほとんどいないでしょう(デヴィ夫人みたいな北朝鮮マンセー人間は除く)。拉致被害者をどうやったら奪還できるのか、残念ながら、私も含め、答えを持ち合わせている人もいないでしょうが、少なくとも、日本国憲法と拉致とは関係がありませんし、憲法を変えようが拉致被害者の奪還には全くつながりません。


北朝鮮の拉致と憲法改正を結び付けているやつは、本当に憲法改正をして軍隊を持って北朝鮮に攻め込めば被害者を奪還できると思っているバカか、拉致と憲法が関係ないと気づいていながら拉致を憲法改正に利用しようとする卑怯者かのどちらかです。

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