もと産経新聞NY支局長山際澄夫による、典型的ダブルスタンダード。

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「もし僕がもっとずっと若くて、台湾にいたら、いまの台湾学生のように立法院、行政院の占拠に参加しているよ。自由と民主主義のために倒れるなら本望だ。
それにしても日本や米国っていうのは、何だ。自由と民主主義の先生のような顔して。隣国が苦しんでいるときに知らん顔!」(参照

山際氏は、現在起きている台湾における学生の立法院占拠について繰り返しコメントしています。中国大嫌いな山際氏は、中国との経済的連携を強めようとする馬英九政権を批判し、学生を支持しています。

しかし、台湾国民みんながこの国会占拠を支持しているかと言ったらそうではなく、台湾の「自由時報」によれば学生の抗議行動に対する支持は63.0%、不支持は28.1%。また有線放送TVBSの世論調査では、立法院占拠を48%が支持、不支持が40%だったといいます。
参照1
参照2

今回の事件は中国が武力侵略で苦しんでいるわけでもなく、馬英九政権も、国民による民主的な選挙で選ばれた政権であり、また軍隊を動かしたり死亡者が出たりしているわけでもありません。台湾政府に台湾人民が抗議している、台湾の国内問題です。しかも台湾国内でも世論が分かれています

山際氏は日米に何らかのアクションを起こせと言っているわけですが、それは台湾の国内問題に他国が干渉することになるのだから、明らかな内政干渉です。

以前山際氏は、内政干渉を「国際関係においてやってはいけない」ことだとブログで発言しています(本人のブログ参照)。つまり、彼は日米にその「国際関係においてやってはいけない」ことをやれと言っているのです。中韓の内政干渉には怒り、日米には内政干渉を促す。典型的ダブルスタンダードです。彼は「台湾は日本の生命線」などと言い、21世紀の今になっても宗主国のように上から目線の思想を持っています。

日本が他国に何か言われると「内政干渉だ」と怒り、
日本が他国に何か言うのは「民主主義を守る」ための行為だと言う。

それが元産経新聞NY支局長、山際澄夫です。

==愛国カルトに騙されないための今日の心得==
1.外国の事情に干渉する前に、現地の世論をチェックしよう
 (なんでも日本基準で考えてはいけない)

2.ダブルスタンダードを用いる人を信じてはいけない

3.[1][2]に当てはまる山際澄夫を信じてはいけない

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