今回は愛国カルトの話というより、メディアリテラシーの話です。
先日、STAP細胞疑惑に関する小保方氏本人の会見がありました。好意的な反応も、否定的な反応も、どっちも数多く出る中、こんな記事がツイッターやfacebookで話題になりました。

(ハイライト筆者、参照)
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が、渦中の小保方氏に「彼女を助けてあげたい」「我々の研究所に移ってほしい。大歓迎だ」と言ったとして、大絶賛の嵐でした。よく記事を読みもしない人たちの間で。
↓山中教授の態度を絶賛する人たち















ところが、この記事の日付は2月8日! 山中教授のこの発言は、STAP細胞論文に疑惑が生じる前の者なのです。
にもかかわらず、ツイッターやfacebookでこの記事が大拡散されてしまいました。4月15日08時30分現在、ツイッター3274件、facebookシェア48370件。この人たちは、流れてきた情報の日付さえ確認しないわけですね。

そんな自分のメディアリテラシーの無さを棚に上げて、理研を非難する人たちも多数発生。







「理研は保身のため小保方さん一人に責任をなすりつけようとしている」
「理研は道徳の勉強はしてこなかった」
「世間は本質を見失っている」
「理研は少しは恥ずかしく思ってほしい」
「お姉ちゃん一人に責任を押し付けて、ケツをまくって逃げてしまう理研の幹部」
「STAP細胞の理研欲しさにマスコミまで利用して彼女を蔑ろにしようとしている理研」
「理研はアウト」
「理研の糞爺」
「若者を食い物にした理研」
こういった意見が沢山。
日付も確認しない程度のメディアリテラシーしかない人たちが、何を言っているのか!? それこそ「少しは恥ずかしく思ってほしい」ものです。
また、「理研が小保方さん一人に責任を擦り付けている」と言っている人たちは、理研が自分たちの責任にちゃんと言及していることも知らないのでしょう。
竹市センター長は自分の任命責任について「処分されても構わない」と発言していますし(参照)、野依理事長も「場合によっては私を含む役員の責任も、しかるべき段階で厳正に対処しないといけないと思っている」と自身の処分についても言及しています(参照)。
それに調査委員会はあくまで論文の不正に関してのみ話しているのであり、「論文の不正にかかわったのは小保方さん一人」と言っていて、論文不正が起きた原因や理研の責任、体制の問題点は、これから再発防止委員会などで検証されることなのです。最終的に理研が「体制に問題なし」と言って誰も処分しなかったらともかく、まだ理研の体制や責任は現在検証中なのに、「理研がトカゲの尻尾切りをしている」などと言っている人は、論文の問題と責任の問題とを分けて考えることもできておらず、今回の問題をまるで理解していないと言わざるを得ません。
そういったことも分からず、日付も確認しない人たちがツイッターやfacebookで流れてきた情報を鵜呑みにし、さらに理研批判に走る人までいる。
こんなのでは、いかなるデマも見抜けないでしょう。
情報ソースの確認したり、素人ではなく専門家の解説を聞くだけで、バカなデマに騙されずに済むのに、そんな簡単なこともしない。
問題は、信じたいことを信じてしまうこと。「小保方さんは正しい」と思いたい人は、「山中教授が小保方さんを援護」と聞くと、詳しく調べもしないで受け入れてしまう。
こういう問題は、時代や国に関係なしに、常におこります。「朝鮮人は悪い奴らだ」と思っている人は、韓国朝鮮の悪いことはデマでも鵜呑みにしますし、「韓国は素晴らしい国のはずだ」と思っている韓国人は、サクラも侍も検証せずに韓国起源を主張します。
もちろん、この問題は私を含む誰にでも起こりうることです。特に、さほど興味がない事例だと詳しく調べたりなんてせずに、断片的な情報だけで、「へー、そうなんだー」って思ってしまいますから、気をつけていきたいと思います。
ネット時代、いくらでも情報が手に入りますが、自分の欲しい情報しか手に入れようとしない人は多いみたいです。それでは単に自分の思い込みを強化するだけで、情報を正しく活用しているとは言えません。
ネット時代、自分が欲しい情報だけ得て満足せず、多方面の情報を集めたり、情報ソースを確認したりするというメディアリテラシーを身につけて、デマに騙されないようにしていきたいものです。

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先日、STAP細胞疑惑に関する小保方氏本人の会見がありました。好意的な反応も、否定的な反応も、どっちも数多く出る中、こんな記事がツイッターやfacebookで話題になりました。

(ハイライト筆者、参照)
iPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥教授が、渦中の小保方氏に「彼女を助けてあげたい」「我々の研究所に移ってほしい。大歓迎だ」と言ったとして、大絶賛の嵐でした。よく記事を読みもしない人たちの間で。
↓山中教授の態度を絶賛する人たち















ところが、この記事の日付は2月8日! 山中教授のこの発言は、STAP細胞論文に疑惑が生じる前の者なのです。
にもかかわらず、ツイッターやfacebookでこの記事が大拡散されてしまいました。4月15日08時30分現在、ツイッター3274件、facebookシェア48370件。この人たちは、流れてきた情報の日付さえ確認しないわけですね。

そんな自分のメディアリテラシーの無さを棚に上げて、理研を非難する人たちも多数発生。







「理研は保身のため小保方さん一人に責任をなすりつけようとしている」
「理研は道徳の勉強はしてこなかった」
「世間は本質を見失っている」
「理研は少しは恥ずかしく思ってほしい」
「お姉ちゃん一人に責任を押し付けて、ケツをまくって逃げてしまう理研の幹部」
「STAP細胞の理研欲しさにマスコミまで利用して彼女を蔑ろにしようとしている理研」
「理研はアウト」
「理研の糞爺」
「若者を食い物にした理研」
こういった意見が沢山。
日付も確認しない程度のメディアリテラシーしかない人たちが、何を言っているのか!? それこそ「少しは恥ずかしく思ってほしい」ものです。
また、「理研が小保方さん一人に責任を擦り付けている」と言っている人たちは、理研が自分たちの責任にちゃんと言及していることも知らないのでしょう。
竹市センター長は自分の任命責任について「処分されても構わない」と発言していますし(参照)、野依理事長も「場合によっては私を含む役員の責任も、しかるべき段階で厳正に対処しないといけないと思っている」と自身の処分についても言及しています(参照)。
それに調査委員会はあくまで論文の不正に関してのみ話しているのであり、「論文の不正にかかわったのは小保方さん一人」と言っていて、論文不正が起きた原因や理研の責任、体制の問題点は、これから再発防止委員会などで検証されることなのです。最終的に理研が「体制に問題なし」と言って誰も処分しなかったらともかく、まだ理研の体制や責任は現在検証中なのに、「理研がトカゲの尻尾切りをしている」などと言っている人は、論文の問題と責任の問題とを分けて考えることもできておらず、今回の問題をまるで理解していないと言わざるを得ません。
そういったことも分からず、日付も確認しない人たちがツイッターやfacebookで流れてきた情報を鵜呑みにし、さらに理研批判に走る人までいる。
こんなのでは、いかなるデマも見抜けないでしょう。
情報ソースの確認したり、素人ではなく専門家の解説を聞くだけで、バカなデマに騙されずに済むのに、そんな簡単なこともしない。
問題は、信じたいことを信じてしまうこと。「小保方さんは正しい」と思いたい人は、「山中教授が小保方さんを援護」と聞くと、詳しく調べもしないで受け入れてしまう。
こういう問題は、時代や国に関係なしに、常におこります。「朝鮮人は悪い奴らだ」と思っている人は、韓国朝鮮の悪いことはデマでも鵜呑みにしますし、「韓国は素晴らしい国のはずだ」と思っている韓国人は、サクラも侍も検証せずに韓国起源を主張します。
もちろん、この問題は私を含む誰にでも起こりうることです。特に、さほど興味がない事例だと詳しく調べたりなんてせずに、断片的な情報だけで、「へー、そうなんだー」って思ってしまいますから、気をつけていきたいと思います。
ネット時代、いくらでも情報が手に入りますが、自分の欲しい情報しか手に入れようとしない人は多いみたいです。それでは単に自分の思い込みを強化するだけで、情報を正しく活用しているとは言えません。
ネット時代、自分が欲しい情報だけ得て満足せず、多方面の情報を集めたり、情報ソースを確認したりするというメディアリテラシーを身につけて、デマに騙されないようにしていきたいものです。
=デマに騙されないための心得= |


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コメント
井上井上ネトウヨネトウヨの偏向ばかりの記事でもないんだ、桑原さん。
じゃあ反日左翼なテレビ局とか番組とか偏向捏造売国朝日新聞記事とか一度徹底的に叩いてみせてくださいな〜。
そういうのはそれこそネトウヨの皆さんがやっているので私はやりません。