無知な人は、自分の中途半端な知識を無理に組み合わせてわけのわからないことを言います。
例えば、日本プロ野球に「沢村賞」というのがありますが、メジャーリーグにも「サイ・ヤング賞」というものがあるため、「沢村賞はサイ・ヤングを真似して作られた」などと言う人がいます。実際には沢村賞は1947年制定で、1956年制定のサイ・ヤング賞より古いです。歴史を調べないとこういうことが起きます。
愛国カルトの代表・井上太郎も、例外ではありません。というより、そんなことばっかりやっています。
(参照)
Sinophobiaという単語があることは事実です。しかし、「中共嫌悪」というのは嘘。「中共」とは「中国共産党」または「中華人民共和国」の略ですが、言うまでもなくSinoというのはChinaの意味で、中華人民共和国だけでなく、清でもなんでも指します。例えば「日清戦争」は Sino-Japanese War ですね。中華人民共和国嫌いの井上太郎は、印象操作をもくろんでわざと「中共嫌悪」と訳しているんでしょう。
「欧米中心に使われだしています」というのも嘘。Online Etymology DIctionaryによれば、Sinophobe(中国嫌いな人)やSinophobia(中国嫌い)という単語は、19世紀末~20世紀前半に登場した言葉です。「黄禍論」の時代ですね。そのころからある言葉で「欧米中心に使われだしています」なんて嘘ですね。

また、井上太郎の言い方だと、中国が特別嫌われているから最近そのような造語が生まれたと勘違いしそうですが、実際には~phobiaという単語は数多くあり、Japanophobia(日本嫌い)やAnglophobia(イギリス嫌い)、Americophobia(アメリカ嫌い)、Germanophobia(ドイツ嫌い)、Francophobia(フランス嫌い)などの単語も存在ますし、一方でSinophile(中国好き)という単語も存在します(もちろんJapanophile(日本好き)という単語も存在します)

(参照)
こういうことは無視して、Sinophobia(中共嫌い)という単語が「使われだしている」と印象操作をする井上太郎。わざとなのか、知識がないのかどっちなのかはわかりません。
また、OINKについても、「欧米中心に使われだしています」なんてのは嘘。Wikipediaを見ると、OINKという記事は日本語版しか存在していません(参照)。Wikiの情報ソースも全て日本語のサイトですし、使われたのは欧米起源かもしれませんが、どう見ても「欧米中心」ではなく日本中心に使われだしていますね。
というわけで、Sinoを「中共」と訳したり、Sinophileという語は言及しなかったり、「欧米中心」と言ったりして、欧米の威を借る井上太郎でした。こういうふうな印象操作に騙されてはいけませんね。
==愛国カルトに騙されないための心得== |


にほんブログ村 政治 ブログランキング
コメント
日本の嫌韓が言う「世界では韓国がこんなに嫌われてるぞwww」系の話は怪しいものが多く、米国などで「不正するな」という意味で「Don't Korea」という言葉が使われているというのもデマの可能性が高いそうですが、「OINK」についてはもう少し反証材料が必要なのでは?
「ドントコリア(韓国するな=不正するな)」が米国で流行ってるという話、デマだった
https://fox.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1414206442/
この「Don't Korea」についてもこの機会に桑原さんが改めて検証して記事にしていただけるとありがたいところです。
愛国カルトと呼ばれる人の特徴として
「あらゆる事象に対して線引きができない」というのがあると思います。
記事の井上太郎氏も
「中共」と「中国」の区別ができていませんし
「自分の意見」と「グローバルスタンダード」の区別もついていません。
同様に他のカルトも
「日本人としての自分」と「国家としての自分」の区別もつかなくて
日本が褒められると自分が認められたかのように大はしゃぎする奴や
「国家としての日本」と「安倍政権」の区別がつかず
政権批判を反日行為だと喚き散らす奴がいます。
「自分に意見したA」と「自分の意見を批判したB」が区別できなくて
全部パヨクだの在日だのと括りたがる奴も同系統ですね。
こうして見ると全ての元凶は
悪い意味でのボーダーレス思考
事象を区別する能力の欠如にあると思います。
管理人氏が愛国カルトを罵る時
脳みそがどうたらと仰る事がありますが
脳科学的な認知能力の問題だとすれば
あながち間違った表現では無いのかもしれません。
「国家としての自分」ではなくて
「国家としての日本」ですね。
これじゃ意味が通じないじゃないか。。。