なぜ人は「愛国カルト」になってしまったり、彼らに騙されたりしてしまうのか。その原因の一つに、彼らが手に入れる情報が非常に断片的で、「比較」という行為を怠っているということが挙げられると思います。その具体例を一つ見てみましょう。
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愛国カルトに共有されている概念に「NHK=反日放送局」というものがあります。その根拠の一つが、NHKのビルの中に韓国KBSや中国CCTVの支局が入っていると言うものがあります。

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参照

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NHKにKBSやCCTVが入っていることを問題視している声は数多くあり、韓国に「侵略」されているだの「乗っ取られている」だの言う人がいるわけです。また、NHK以外の放送局や新聞社にも韓国メディアの支局が入っていることが多々ありますが、それでメディアをすぐ「反日」と糾弾する人がいます。

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↑この人なんて、「韓国企業だけが」日本のマスコミを「監視」していて、日本の報道に「介入」してきていると主張しています。

しかし、結論から言うと、これらは中韓しか目に入らない連中の、「偏向」した意見であると言えます。

実際には、NHKの中にはKBSやCCTV以外にも、ABCニュース東京支局(米)(参照オーストラリア放送協会(参照も入っています。

他の放送局にも海外メディアが入っているのはごく普通のことで、ネットで調べられたものとしては以下のようなものがあります。

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BBC(英)
SBS(韓)⇒日本テレビ(
参照)(参照

ザ・タイムズ(英)
韓国日報
オーストラリアン新聞⇒読売テレビ(
参照

AFP通信(仏)
ドイツ通信
中央日報(韓)⇒時事通信社(
参照参照参照

AP通信(米)⇒共同通信社(参照

CBS(米)⇒TBS(参照

NYタイムズ⇒朝日新聞社(参照

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見て分かる通り、欧米のメディアも入っています。これらのメディアにも「監視」されているって言うんですかね? それに、場所を貸してやってるんだから、逆に「監視」しているとは考えないんですかね? 場所を借りてる方より貸してる方がずっと強いでしょう。

また、当然のこと日本のメディアの海外支局も海外のメディアに部屋を間借りしていることがあり、一例としてNHKのアジア総局はタイのチャンネル9に入っています。当然日本のメディアが韓国のメディアに間借りしていることも多く、NHKソウル支局はKBS内に(参照)、フジテレビソウル支局はMBS内(参照)にあり、相互関係になっています。日本テレビソウル支局は毎日経済新聞社内にあります(参照)。情報ソースの確認ができませんでしたが、産経新聞と京鄕新聞も相互関係にあるようです。

以上のように、中韓以外のメディアも日本のメディアに場所を間借りしていて、同様に日本も他国のメディアに場所を間借りしているわけです。韓国のメディアが日本のメディアに場所を借りているからと言って、驚くことは何もなく、それを根拠に「反日」なんて言うのは、単に無知なだけなのです。

韓国や中国の企業と協力関係にあると、すぐに「反日」レッテル貼りをする人は少なくありません。しかし、調べてみれば、多くの場合欧米など他国とも似たような関係を築いていて、中韓を特別扱いしているなんてことはないのです。

中国とか韓国とか聞くと、脊髄反射的に「反日」のレッテルを貼ろうとする人には注意しましょう。中国や韓国以外にも目を向けて調べてみれば、別段何にもおかしなことはしていないということが分かるはずです。


===愛国カルトに騙されないための心得===
・全体像をつかもう。
 (中韓だけが特別扱いされているなんて情報は
  まず間違いなくデマカセだ)

・中韓となんらかの協力関係にあるだけで
 すぐに反日認定をする人を信じてはいけない
 (この理屈だと、韓国との首脳会談を求めている
  安倍総理も反日認定されちゃうぞ(笑))

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