このブログでは繰り返し繰り返し井上太郎の妄言を紹介していますが、彼は自分の脳内で構築された世界と現実世界をごっちゃにするのでたちが悪いです。今回はこんなことを言っていました。
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参照

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井上太郎によれば、「殺せ殺せ朝鮮人」程度の言葉は、海外では問題にならないそうです。

もちろん言うまでもなく妄想ですね

井上太郎は特定の個人に向けたものでなければ問題にならないかのように言っていますが、普通はそれを「人種差別」と呼ぶのです。井上太郎は一般常識を全く持ち合わせていません。民族に対し「殺せ殺せ」と言うことが差別でなければいったい何だと言うのでしょうか。

井上太郎は本当に、「殺せ、殺せ、ユダヤ人」のようなことを言いながら欧米の街を練り歩いても問題にならないと思っているのでしょうか?

「殺せ、殺せ、日本人」と言いながら練り歩く人がいても、井上太郎は怒りを感じないのでしょうか?

日本ではこのような行動を規制する法律がありませんが、欧米では人種差別を規制する法律があり、例えばオランダではヘイトスピーチはれっきとした犯罪です。この記事によれば、オランダでは「何らかの形で人種差別的発言をした者に対しては、最長で2年の懲役」となり、「街頭で誹謗のシュプレヒコールを行なったり、外国人子女が通う学校の前で『オランダから出て行け!』などと叫ぼうものなら、警察官が駆けつけ、即逮捕となってしまう」といいます。

他にもイギリス、フランス、ドイツなどにこのような人種に対するヘイトスピーチを規制する法律があり、EUは「加盟国に対し、人種等にもとづく憎悪あるいは暴力を煽動するような言論を違法化するよう求めた」といいます(参照)。

法的に罰せられなくても、アメリカではつい最近ではNBAのチーム、クリッパーズの会長が黒人差別発言をして、それが公の場でなかったにも拘わらず、終身追放と250万ドルの罰金を科せられました(参照)。

むしろ欧米では人種差別に対する扱いは日本よりずっと厳しく、「殺せ殺せ朝鮮人」なんて町を練り歩いたら逮捕される国が少なくないのです。

また、井上はあたかも韓国朝鮮人にヘイトされるだけの理由があるのだから、「ヘイトスピーチ批判は被害妄想だ」「むしろ原因である韓国朝鮮人が悔い改めるべきだ」などと言っていますが、頭がおかしいにもほどがあります

韓国朝鮮人にいかなる非道があろうと、「殺せ殺せ朝鮮人」などと言って特定人種に対する差別発言が容認されるはずがありません。仮に相手が石を投げられても仕方がないようなことをやったとしても、実際に石を投げつける下劣さが正当化されるわけではないのです。

彼の言っていることは、「いじめられている子供に原因がある」というのと同じこと

井上の理論を取れば、「韓国人が日本を嫌う⇒それを理由に日本人がヘイトスピーチ⇒それを理由に韓国人がヘイトスピーチ⇒それを理由に日本人がヘイトスピーチ」となり、ありとあらゆる差別が容認され、エスカレートしていくことでしょう。

韓国人に対し許せないことがあるなら、具体的にそれを挙げて問題提起すればいいです。

竹島問題に文句があるなら「竹島を返せ!」とデモをすればいい。

慰安婦問題で文句があるならそう言えばいい。

在日韓国朝鮮人に文句があるなら、具体的な事柄を挙げて抗議活動をすればいい。

「殺せ殺せ朝鮮人」などという意味のない批判で、いったい何が好転するのでしょうか?
 憂さ晴らしにしかならないでしょう。

この井上太郎の発言にみられるように、差別をする人間は、自分が差別をしているのだと理解していません

相手が悪い、悪い相手を懲らしめているだけ。だから自分たちの行動を当然なこと、正当なことをやっていると思っている。だから差別をするのです。小学生のいじめっ子と変わらない、幼稚な理屈です。

このブログで繰り返し述べていますが、愛国カルトは結論さえ正しければ経緯を問題にしようとしません。「韓国人を叩く」という目的が達せられれば、それが理性的な反論だろうが、感情的な非難だろうがお構いなしです。

「日本のため」と言いながら、全く日本のためにならないただの憂さ晴らしをして、日本の評判を下げる、それが愛国カルトの正体です。

こういう事を言うと、彼らは「日本の尊厳を貶めようとする韓国の下劣な行為を見逃していいのか!」と反論してくるかもしれません。しかし、「殺せ、殺せ、朝鮮人」と言いながら街を練り歩いて、彼らが非難している韓国の行為が収まるのでしょうか? 日本に何かメリットがあるでしょうか? むしろ、日本の評判を落とし、韓国の反日を助長するだけなのではないでしょうか。

理性的な批判と感情的な非難をしっかりと区別することが、愛国カルトの道に入らないためにとても大切なことです。竹島なら竹島、慰安婦なら慰安婦と、問題を細分化して、具体的な証拠を挙げて批判するのが理性的な批判。漠然と相手の人格や尊厳に対して攻撃を加えるのが感情的な非難です。それは罪人どころか、何の罪もない人にまで石を投げつける人間として最低の下劣な行為です。

日本のためを思うなら、このような下劣な行為で日本の尊厳を貶めるようなことをしてはいけません。

=愛国カルトに騙されないための今日の心得=
・根拠もなく「海外では問題にならない」と発言して
 自己正当化する人を信じてはいけない。
 (ヘイトスピーチは海外で大問題だっつーの)

・「いじめられてるやつが悪い」という理論を振りかざす人を
 信じてはいけない


・上記2つに該当する井上太郎を信じてはいけない。

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