ここしばらく、精神の平穏を保つために愛国カルトの皆様から離れていたのですが、約二か月ぶりにブログを更新します。
2014年末現在、日中韓の関係は過去最悪とまで言われ、内閣府の調査で「中国(韓国)に親しみを感じるか」という世論調査で、「感じない」が中国83%、韓国63%で過去最悪を更新しました(毎日新聞参照)。
私も、今中国や韓国に親しみを感じるのは難しいと思います。小笠原諸島での中国漁船による密漁、尖閣諸島、竹島、産経新聞ソウル支局長起訴、仏像返還問題、告げ口外交、etc...。繰り返される反日的、挑発的言動に、多くの日本人はうんざりしていることと思います。わたしもその一人です。
しかし、じゃあ中韓との関係が悪いままでいいかというと、私はそうは思いません。それは、この状態が日本のためにならないと考えるからです。一方、愛国カルトの皆さんは、国益ではなく感情で物事を考えるため、「中韓と断交だ」などと主張します。その代表として、このサイトではおなじみの井上太郎を紹介しましょう。

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相変わらず井上太郎は日本語が下手くそですね。「意見としてあるのはそれぐらいですが、外交は相手のあることで相手にもマスコミとして呼びかけてはいません」って、日本語として全く成り立っていません。ここまで日本語が下手だと、本当に井上太郎が日本人なのか実に怪しく感じられてきますが、それはとりあえずおいておきましょう。
さて、井上は「現状で日本が何も困っていない」と言い、「円滑化して何かメリットあるかそれも言いません」(原文ママ)と主張します。しかし、私は井上にこう言いたい。
円滑化のメリットを言わないんじゃなくて、お前が理解できないだけだろ!
井上を始め、中韓との関係悪化を歓迎する愛国カルト(ネトウヨ)の皆様方は、外交円滑化のメリットもわからないのです。少々驚かされてしまいます。井上はあたかも何らかの陰謀が働いているかのような書き方をしていますが、もちろんそんな陰謀なんてなく、井上の悪い頭が理解できていないだけです。「何かメリットがあるのか、それも言わない」のではなく、あまりにも自明すぎてわざわざ限られて紙面で言う必要がないだけです。普通の判断力があれば、中学生だってわかりそうなものですからね。井上や愛国カルトの皆様にはわからないようですが。
一般的に、井上のような愛国カルトは日本の安全保障強化を強く主張します。彼らは軍備増強、集団的自衛権、さらには核武装(井上は核武装を主張している)くらいしか思いつかないようですが、そもそも「敵を作らない」ことこそ最大の安全保障なのです。「外交円滑化」とは「敵を作らない」ことであり、日本の安全保障に資することなのです。どういうわけか、愛国カルトはそんな中学生でも理解できそうな理屈もわからないのです。
関係が悪化し、円滑な外交が行われていない状態で不測の事態があれば、一触即発の事態を招きかねません。事実、日中戦争は不測の事態から明確な目的もないまま始まってしまいましたし、キューバ危機は米ソの対立から起こり、米ソの外交によってギリギリで核戦争の危機が回避されました。
もちろん領土問題や法的な問題で妥協する必要は全くありません。しかし、隣国と無駄な対立を起こすのは出来る限り避けることが、日本の安全保障上大切なことであることは言うまでもありません。
ここでちょっと世界の防衛費のランキングを見てみましょう。

(テレビ朝日『池上彰解説塾』2014年11月24日)
言うまでもなく、世界の防衛費トップはアメリカですが、日本はアメリカを脅威と見なしていません。それは日本とアメリカが良好な関係を結んでいる、すなわち外交が円滑だからに他なりません。
現在日本の防衛費は約5兆円で世界7位ですが、これをアメリカやドイツはもちろん、同じ東アジアでもフィリピンやベトナムやインドネシアなど、日本と良好な関係を築いている国は脅威と見なさないでしょう。
しかし、中国韓国など、日本と良好な関係を持っていない国は、日本の軍事力を脅威と思うかもしれません。ちょうど日本が中国を脅威に感じるのと同じですね。もちろん日本には彼らを攻撃する意図などないのですが、外交的な摩擦があれば、彼らはどう感じるかわかりません。お互いに不信を募らせれば、米ソ冷戦時代のような軍事エスカレートが起こる可能性だってあります。お互い「抑止力だ」と言いながら、当然緊張は高まり、日中戦争の時のように、不測の事態が起きた時に取り返しのつかないことになるかもしれません。
日中韓が日米のような良好な関係を築くのは現状では非常に困難ではありますが、互いを刺激せずに、円滑な外交関係を持つことが日本の安全保障に資することは、まともな思考力さえあればだれでもわかることです。だからこそあれほどタカ派であると言われる安倍総理でさえ、中韓との関係改善を希望しているのです。そんなかんたんなこともわからない愛国カルトは、中国や韓国の外交政策以下の頭しか持ち合わせていないわけです。
隣国と円滑な外交関係を持つことは、国の安全保障に資する、すなわち国益に適うことです。ところが愛国カルトは国益など理解できず、「中国韓国むかつく」という感情だけで動きます。このような人たちが力を持てば、日本の安全は今よりはるかに脅かされることでしょう。考えて見てほしいです。井上の主張するように中韓と対立し、断交するということは、中国、韓国、北朝鮮の3か国の脅威に日本が晒されることを意味するのです。そんな敵に囲まれた国、私は他に知りませんよ。
愛国カルトのように「むかつく」という感情に流されることなく、まず国益を考え、「無駄な敵を作らない」ということが安全保障上もっとも重要であるということを理解することが大切です。

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2014年末現在、日中韓の関係は過去最悪とまで言われ、内閣府の調査で「中国(韓国)に親しみを感じるか」という世論調査で、「感じない」が中国83%、韓国63%で過去最悪を更新しました(毎日新聞参照)。
私も、今中国や韓国に親しみを感じるのは難しいと思います。小笠原諸島での中国漁船による密漁、尖閣諸島、竹島、産経新聞ソウル支局長起訴、仏像返還問題、告げ口外交、etc...。繰り返される反日的、挑発的言動に、多くの日本人はうんざりしていることと思います。わたしもその一人です。
しかし、じゃあ中韓との関係が悪いままでいいかというと、私はそうは思いません。それは、この状態が日本のためにならないと考えるからです。一方、愛国カルトの皆さんは、国益ではなく感情で物事を考えるため、「中韓と断交だ」などと主張します。その代表として、このサイトではおなじみの井上太郎を紹介しましょう。

相変わらず井上太郎は日本語が下手くそですね。「意見としてあるのはそれぐらいですが、外交は相手のあることで相手にもマスコミとして呼びかけてはいません」って、日本語として全く成り立っていません。ここまで日本語が下手だと、本当に井上太郎が日本人なのか実に怪しく感じられてきますが、それはとりあえずおいておきましょう。
さて、井上は「現状で日本が何も困っていない」と言い、「円滑化して何かメリットあるかそれも言いません」(原文ママ)と主張します。しかし、私は井上にこう言いたい。
円滑化のメリットを言わないんじゃなくて、お前が理解できないだけだろ!
井上を始め、中韓との関係悪化を歓迎する愛国カルト(ネトウヨ)の皆様方は、外交円滑化のメリットもわからないのです。少々驚かされてしまいます。井上はあたかも何らかの陰謀が働いているかのような書き方をしていますが、もちろんそんな陰謀なんてなく、井上の悪い頭が理解できていないだけです。「何かメリットがあるのか、それも言わない」のではなく、あまりにも自明すぎてわざわざ限られて紙面で言う必要がないだけです。普通の判断力があれば、中学生だってわかりそうなものですからね。井上や愛国カルトの皆様にはわからないようですが。
一般的に、井上のような愛国カルトは日本の安全保障強化を強く主張します。彼らは軍備増強、集団的自衛権、さらには核武装(井上は核武装を主張している)くらいしか思いつかないようですが、そもそも「敵を作らない」ことこそ最大の安全保障なのです。「外交円滑化」とは「敵を作らない」ことであり、日本の安全保障に資することなのです。どういうわけか、愛国カルトはそんな中学生でも理解できそうな理屈もわからないのです。
関係が悪化し、円滑な外交が行われていない状態で不測の事態があれば、一触即発の事態を招きかねません。事実、日中戦争は不測の事態から明確な目的もないまま始まってしまいましたし、キューバ危機は米ソの対立から起こり、米ソの外交によってギリギリで核戦争の危機が回避されました。
もちろん領土問題や法的な問題で妥協する必要は全くありません。しかし、隣国と無駄な対立を起こすのは出来る限り避けることが、日本の安全保障上大切なことであることは言うまでもありません。
ここでちょっと世界の防衛費のランキングを見てみましょう。

(テレビ朝日『池上彰解説塾』2014年11月24日)
言うまでもなく、世界の防衛費トップはアメリカですが、日本はアメリカを脅威と見なしていません。それは日本とアメリカが良好な関係を結んでいる、すなわち外交が円滑だからに他なりません。
現在日本の防衛費は約5兆円で世界7位ですが、これをアメリカやドイツはもちろん、同じ東アジアでもフィリピンやベトナムやインドネシアなど、日本と良好な関係を築いている国は脅威と見なさないでしょう。
しかし、中国韓国など、日本と良好な関係を持っていない国は、日本の軍事力を脅威と思うかもしれません。ちょうど日本が中国を脅威に感じるのと同じですね。もちろん日本には彼らを攻撃する意図などないのですが、外交的な摩擦があれば、彼らはどう感じるかわかりません。お互いに不信を募らせれば、米ソ冷戦時代のような軍事エスカレートが起こる可能性だってあります。お互い「抑止力だ」と言いながら、当然緊張は高まり、日中戦争の時のように、不測の事態が起きた時に取り返しのつかないことになるかもしれません。
日中韓が日米のような良好な関係を築くのは現状では非常に困難ではありますが、互いを刺激せずに、円滑な外交関係を持つことが日本の安全保障に資することは、まともな思考力さえあればだれでもわかることです。だからこそあれほどタカ派であると言われる安倍総理でさえ、中韓との関係改善を希望しているのです。そんなかんたんなこともわからない愛国カルトは、中国や韓国の外交政策以下の頭しか持ち合わせていないわけです。
隣国と円滑な外交関係を持つことは、国の安全保障に資する、すなわち国益に適うことです。ところが愛国カルトは国益など理解できず、「中国韓国むかつく」という感情だけで動きます。このような人たちが力を持てば、日本の安全は今よりはるかに脅かされることでしょう。考えて見てほしいです。井上の主張するように中韓と対立し、断交するということは、中国、韓国、北朝鮮の3か国の脅威に日本が晒されることを意味するのです。そんな敵に囲まれた国、私は他に知りませんよ。
愛国カルトのように「むかつく」という感情に流されることなく、まず国益を考え、「無駄な敵を作らない」ということが安全保障上もっとも重要であるということを理解することが大切です。
===愛国カルトに騙されないための心得=== |


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コメント
こっちにちょっかいを出してきている現状でなお
こちらから歩み寄りを見せても舐められるだけでは?
今までそうでしたし・・・
関係改善のきっかけがあるとしたら、中韓がもう少し
理性的になることでしょうね。
>>関係改善のきっかけがあるとしたら、中韓がもう少し
>>理性的になることでしょうね。
お互いそう言って相手のせいにしているから進展しないんですけどね。
こっちから物理的にちょっかいを出したことは無いように思います。
中国は領海・領空侵犯するし韓国は竹島に上陸するしで挑発行為
続きです。やっぱりこちらから歩み寄るならそれなりの根拠が
必要になると思います。でないと国内世論も納得しませんし。
ただで譲歩するというのはちょっと・・・
http://www.mklo.org/public_html/mklo/html/archives/127.html
しかし、井上太郎は全く反省していないようです。
参考リンク:
http://togetter.com/li/838806