7月28日、参議院で安保関連法案に対する実質的な審議が始まりました。そこで、集団的自衛権の行使と戦争との関係を問う質問がありました。そのやり取りをそのままここに書きだします。
スポンサードリンク
「お認めいただけますか」と聞いているのだから、「はい、認めます」か、「いいえ、認めません」のどちらかで答えるのがまともな日本語の会話です。そして、「いいえ、認めません」の場合なら、真意を説明してその誤解を解けばいいのです。
ところが、これに対する総理の回答はこうでした。

安倍晋三総理
全く質問に答えていない!
質問は「戦争状態にあるA国とB国の一方の要請を受けて武力行使を行うことは、A国とB国との戦争に参加することだと思うが、それを認めるかどうか」というものです。それに対し安倍総理が答えたのは「三要件に当てはまる場合に武力行使が可能になります」というものであり、全く議論がかみ合っていません。
今回の安保法案に関する議論を見ていると、野党が「Aですか?」と聞いているのに、Yes, Noで答えずに全く違う説明をするということが多々見られます。一方、はっきりと答えると、例えば「先制攻撃なのではないですか?」と聞かれて、外務大臣が「国際法上は先制攻撃に当たります」とはっきりと答えてしまい、その後の総理の答弁とかみ合わなくなる、という事態が起きています。はっきり答えたらまずいから答えないのは見え見えです。
これに対し、当然福山議員は追及を続けました。

福山議員

安倍総理
安倍総理の説明は、福山議員の言っていることは「限定的」集団的自衛権ではなく「フルスペック」の集団的自衛権のことだから、そもそもそういう事態はないのだ、という意味です。
しかし、福山議員は最初にパネルを用いて、このことに言及し、そのうえで、A国とB国の紛争に参加することについて質問しています。もしもこの質問が的外れならば、
「それは確かにA国とB国との戦争に参加することですが、その事態を放っておけば、結局我々は戦争に巻き込まれます。そうなる前に、戦火が及ぶのを待つのではなく、積極的に参加することで被害を最小限に食い止めようというのがこの法案の意図であります」
と説明すればいいのです。ところが、安倍総理は絶対に「戦争に参加することです」とは言わない。この発言をしてしまえば、「戦争法案」というのが「誤解だ」と言えなくなってしまうからです。
福山議員はさらに続けます。

福山議員

安倍総理
欠片ほども質問に答えていない!
さっきの答弁よりもさらに回答がずれました。「相手国の領土に乗りこんで撃滅しようというわけではない」って、だれがそんなことを聞いていますか? それに日本が撃滅する気がなくたって、日本が攻撃したら相手国は日本を撃滅に来ますよ。相手からしたら日本に「侵略」されたに等しいんですから。日本に相手を撃滅するつもりがなければ、たとえ日本が攻撃を加えても、相手は日本を撃滅しないとでも思っているんでしょうか? とんだ脳内お花畑です。
ここで審議は中断しました。当然ですよね、こんなに噛み合っていないのですから。再会した後、福山議員が同じ答弁を繰り返す総理に対し、単純明快な答えを求めました。

福山議員

安倍総理
またしても同じ回答を繰り返すだけ。
このあと内閣法制局長官が登場して、「自衛の措置だから戦争ではない」という答弁をします。安倍総理はこの後記者に対しても、「戦争という表現はふさわしくなく、自衛の措置だ」という回答をしています(時事通信)。
ここに安倍政権の卑怯さがあります。
他国に軍隊を送ることを「積極的平和主義」と呼び、他国の軍隊を守ることを「集団的自衛権」と呼び、今度は「自衛のためだから戦争ではない」と言いだしました。
じゃあ、太平洋「戦争」は何だったのでしょう? 東京裁判で東条英機は「自衛のためだった」と主張しました。じゃあ、あれを当時の日本人はあれを「大東亜自衛の措置」と呼びましたか? 「大東亜戦争」と呼んでたじゃないですか。
自衛だろうが侵略だろうが、武力行使は戦争以外の何ものでもありません。それに、A国とB国が紛争中に、B国の要請に基づいて日本がA国に武力攻撃を行えば、A国から見れば日本から侵略されたに他なりません。安倍総理や横畠内閣法制局長官の答弁に当てはめたって、これは戦争です。「戦争ではなく自衛の措置」なんて完全なる詭弁です。
自民党はこんな卑怯な言葉のすり替えをしないで、堂々と「A国とB国の戦争に参加することですが、それは日本の国の存立のためにやむを得ない戦争なのであります」と答弁すればいいのです。そうやって説明したうえで、国民を納得させればいい。でもそのように説明したら国民を納得させる自信がないから、「戦争法案だ」という声が一層高めるのが明白だから、こういう卑怯な答弁をしているのです。
さらに、安倍総理は「日本の存立を脅かす明白な危機」と繰り返し述べています。じゃあ、どういうのが明白な危機なのでしょうか。
安倍総理はその判断基準について、こう述べました。


相手が「日本を攻撃する意図がないと公言」している場合でも、こちらが相手の意図を推測して「攻撃するつもりだ」と判断したら、「存立危機事態」と見なして自衛のための攻撃を行うことがありうると述べたのです。
相手は「日本を攻撃しない」と公言しているんですよ。それでも、「攻撃してくるに違いない」と決めつけて、こちらから先に攻撃する。
これ侵略じゃなくて何ですか?
イラクがアメリカを攻撃するつもりなくても、「大量破壊兵器を持って、アメリカを攻撃するつもりだろ」って言ってイラク戦争を仕掛けたアメリカと何の違いがあるんですか、これ? こんなのは「歯止めがない」どころか、むしろ積極的に戦争しかけることしか意味しません。
昔「少年サンデー」に連載されていた『炎の転校生』(島本和彦作)というギャグ漫画で、主人公がライバル(と自分が思っている相手)に対して、
「今は、きみにうらみはないが…
そのうち必ずできる!!
そうなる前に…おれはきみを倒そう!!」
と言うシーンがあります。
もちろんこれはギャグシーンで、完全にただの被害妄想なのに、それを爽やかに少年マンガっぽくが言うという荒唐無稽っぷりが面白いのですが、安倍総理の言っていることは「少年サンデー」のギャグマンガ並です。

↑島本和彦『炎の転校生』。安倍総理の答弁はギャグマンガ並みである。
安倍総理は「丁寧に説明していきたい」と言っています。これが安倍総理の「丁寧な説明」です。
安倍総理は衆議院で「116時間かけたので審議は尽くされた」と述べています。
こんな質疑応答で時間を空費して、「審議は尽くされた」なんてどうして言えますか?
安倍総理は「国民の理解が進んでいない」と言います。しかし、既に多くの人に指摘されていることですが、逆に国民の理解が進んでいるからこそ、時間が経てば経つほど反対が増えているのだと思います。
例えば、前回「質問内容が卑怯だ」として紹介した読売新聞の世論調査。この調査でも、6月頭には賛成40、反対48だったものが、7月末には賛成38、反対51に差が広がっています。

↑6月頭の調査

↑7月末の調査
私も、最初の段階では、この法案には「違憲」という立場から反対でしたが、内容を「戦争法案」と呼ぶことには抵抗がありました。しかし、答弁を聞けば聞くほど、「戦争法案」以外のものには全く見えなくなってきます。
質問からずれた答弁を繰り返すことで時間を空費し(こんな答弁して何が「116時間もかけたから審議は尽くされた」だ)、戦争を「自衛の措置」とすり替えることで国民の眼を逸らそうと詭弁を用い、ギャグマンガ並みに荒唐無稽な「明白な基準」を持ち出してくる。
自民党内部からは「沖縄のメディアは左翼に支配されている」なんてネトウヨが言いそうな典型的な発言が飛び出し、総理補佐官は「日本のためならば法的安定性は関係ない」と、憲法無視を公言する。自民党は、朝鮮人差別発言を行っていない点を除けば、あとはネット上の愛国カルトと殆ど変らなくなってしまったと感じています。
我々は微力かもしれませんが、主権者は総理ではなく国民です。私はこれからも、ネットで、外で、反対の声を挙げていきたいと考えています。

にほんブログ村 政治 ブログランキング
スポンサードリンク
「A国からB国に攻撃があります。我が国と密接な関係にあるB国から要請を受けて、日本は存立危機事態の場合、武力行使ができる。しかしながら我が国には攻撃はありません。A国とB国は紛争ないし戦争状態です。要請を受けて日本が武力行使をしに行くということは、これは総理、戦争に参加をすることですよね。 私は、実は自分のHPその他も含めて、『戦争法案』とか『戦争国家』とかいう表現は使ったことがありません。冷静に議論したいと思っているからです。 しかし集団的自衛権を行使するということは、自衛のためであれ、他衛のためであれ、戦争に参加をすることだと、このことは総理、お認めいただけますか」 |
「お認めいただけますか」と聞いているのだから、「はい、認めます」か、「いいえ、認めません」のどちらかで答えるのがまともな日本語の会話です。そして、「いいえ、認めません」の場合なら、真意を説明してその誤解を解けばいいのです。
ところが、これに対する総理の回答はこうでした。

安倍晋三総理
「今回ですね、我々が容認をした集団的自衛権、これはいわば一般に言われる集団的自衛権のすべてではなくて、まさに三要件に当てはまるものに限るわけであります。 それはすなわち、我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、それにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命・自由・幸福追求の権利が脅かされる明白な危険があること。これを排除してですね、我が国の存立 ―他の国ではありません― 我が国の存立を全うし、国民を守る、まさに日本の国民を守るために、他に適当な手段がないこと。必要最小限度の武力行使にとどまるべきこと。この3要件が当てはまる場合、集団的自衛権に置きましてもこの3要件に当てはまる場合があるとの考え方の下にですね、47年の見解、『必要な自衛の措置』の中に当てはめよう、ということになったわけです」 |
全く質問に答えていない!
質問は「戦争状態にあるA国とB国の一方の要請を受けて武力行使を行うことは、A国とB国との戦争に参加することだと思うが、それを認めるかどうか」というものです。それに対し安倍総理が答えたのは「三要件に当てはまる場合に武力行使が可能になります」というものであり、全く議論がかみ合っていません。
今回の安保法案に関する議論を見ていると、野党が「Aですか?」と聞いているのに、Yes, Noで答えずに全く違う説明をするということが多々見られます。一方、はっきりと答えると、例えば「先制攻撃なのではないですか?」と聞かれて、外務大臣が「国際法上は先制攻撃に当たります」とはっきりと答えてしまい、その後の総理の答弁とかみ合わなくなる、という事態が起きています。はっきり答えたらまずいから答えないのは見え見えです。
これに対し、当然福山議員は追及を続けました。

福山議員
「私の質問には全く答えていただいてません。 A国とB国は紛争しているんです。戦争中なんです。B国から要請を受けて -同意と言うことも政府は言っていますが- 武力行使をするということは、このA国とB国の紛争ないしは戦争に参加をすることですね、と聞いています。 説明をしてくださいと申し上げているわけではありません。戦争に参加するかどうか答えられないのだったら、答えられない理由をお答えください。」 |

安倍総理
「今福山議員が仰っているのは、集団的自衛権をフルに認めているときの例として私に質問をしているわけでございます。まさに密接な関係にある他国に対する攻撃に対して、こちらがいわば攻撃をすると言うことでございますが、まさにそれに対しては我々は三要件が当てはまっているということを従来から申し上げているわけでございまして、三要件が当てはまっている中においてですね、いわば武力攻撃、この存立危機事態における武力攻撃に対してですね、我々はそれを排除する行動を行うわけでございます。 まあ、ですから、例えばですね、A国とB国が紛争状態になっている中においてですね、我が国の存立にかかわりがない場合は、我々は、例えばA国に対するB国からの要請があったとしても、我々はこの戦いに参加することはないわけでございます。 ここを明確に言わなければならないわけでありまして、まさに我が国の存立にかかわるですね、国民の生命・自由・幸福追求の権利が脅かされる明白な危険があるという認識を取った時にですね、まさに我々は武力行使を行う。これをですね、ここのところが、一番肝心なところではないかと、このように思っているところでございます」 |
安倍総理の説明は、福山議員の言っていることは「限定的」集団的自衛権ではなく「フルスペック」の集団的自衛権のことだから、そもそもそういう事態はないのだ、という意味です。
しかし、福山議員は最初にパネルを用いて、このことに言及し、そのうえで、A国とB国の紛争に参加することについて質問しています。もしもこの質問が的外れならば、
「それは確かにA国とB国との戦争に参加することですが、その事態を放っておけば、結局我々は戦争に巻き込まれます。そうなる前に、戦火が及ぶのを待つのではなく、積極的に参加することで被害を最小限に食い止めようというのがこの法案の意図であります」
と説明すればいいのです。ところが、安倍総理は絶対に「戦争に参加することです」とは言わない。この発言をしてしまえば、「戦争法案」というのが「誤解だ」と言えなくなってしまうからです。
福山議員はさらに続けます。

福山議員
「私はここで、最初に存立危機事態のことを、総理が言ったことをちゃんと説明しました。そのことを説明してくれなんて言っていません。 そして日本の存立に関係ない時に戦争に行くのかなんて一言も聞いてません。 集団的自衛権を限定であれ何であれ -ここ(パネル)にちゃんと「限定的集団的自衛権」って書いてありますよ- A国とB国が紛争中で武力行使をしに行くというのは、戦争に参加をすることですね、A国とB国の紛争に参加をすることですね、と聞いています。 なぜ答えられないのかという理由も答えていただいていません。時間がもったいないです。委員長、この答弁の姿勢は、私は非常に不誠実だと考えております」 |

安倍総理
「これはまさにポイントについて説明をさせていただいているのでありまして、ここがですね、ここが大切なところでありますが、A国とB国がですね、紛争状態にあって、B国がA国に攻撃を受けた時にですね、いわばB国から依頼を受けた。今福山委員が示している、そこに三要件が当てはまるということを前提という質問でございますね。 ということであったときに、しかしその時にA国とB国の紛争の元、そのものをですね、そのものに対して我々が撃滅にいくということではないわけでございます。そこが問題であります。今までもですね、今までも説明をしている通りですね、A国とB国が戦っていて、いわばA国に対してですね、その国の領土に上がっていって撃滅をするということではないわけでありまして、我が国の存立に関わる事態に対応するためであります。ここのところはどうかご理解をいただきたい。これがですね、まさに私たちの解釈であるわけであります」 |
欠片ほども質問に答えていない!
さっきの答弁よりもさらに回答がずれました。「相手国の領土に乗りこんで撃滅しようというわけではない」って、だれがそんなことを聞いていますか? それに日本が撃滅する気がなくたって、日本が攻撃したら相手国は日本を撃滅に来ますよ。相手からしたら日本に「侵略」されたに等しいんですから。日本に相手を撃滅するつもりがなければ、たとえ日本が攻撃を加えても、相手は日本を撃滅しないとでも思っているんでしょうか? とんだ脳内お花畑です。
ここで審議は中断しました。当然ですよね、こんなに噛み合っていないのですから。再会した後、福山議員が同じ答弁を繰り返す総理に対し、単純明快な答えを求めました。

福山議員
「総理、単純なんです。これは戦争に参加をすることかどうか、一言で答えてください」 |

安倍総理
「それはまさにですね、三要件にある必要な自衛の措置、必要最小限度の実力行使をとる、そしてそれはですね、まさに我が国の存立にかかわる脅威に対してそれを排除するために取るということで、その国に乗り込んでいって撃滅するというのとは違う。つまり、B国とともにですね、そこに大規模な空爆等を行うと言うことではなくて、まさにそれはですね、我が国に対する存立、そして国民の生命や自由、そして幸福追求の権利を脅かす脅威に対して、それは排除するということでありまして、それに必要な自衛の措置をとるということであります。」 |
またしても同じ回答を繰り返すだけ。
このあと内閣法制局長官が登場して、「自衛の措置だから戦争ではない」という答弁をします。安倍総理はこの後記者に対しても、「戦争という表現はふさわしくなく、自衛の措置だ」という回答をしています(時事通信)。
ここに安倍政権の卑怯さがあります。
他国に軍隊を送ることを「積極的平和主義」と呼び、他国の軍隊を守ることを「集団的自衛権」と呼び、今度は「自衛のためだから戦争ではない」と言いだしました。
じゃあ、太平洋「戦争」は何だったのでしょう? 東京裁判で東条英機は「自衛のためだった」と主張しました。じゃあ、あれを当時の日本人はあれを「大東亜自衛の措置」と呼びましたか? 「大東亜戦争」と呼んでたじゃないですか。
自衛だろうが侵略だろうが、武力行使は戦争以外の何ものでもありません。それに、A国とB国が紛争中に、B国の要請に基づいて日本がA国に武力攻撃を行えば、A国から見れば日本から侵略されたに他なりません。安倍総理や横畠内閣法制局長官の答弁に当てはめたって、これは戦争です。「戦争ではなく自衛の措置」なんて完全なる詭弁です。
自民党はこんな卑怯な言葉のすり替えをしないで、堂々と「A国とB国の戦争に参加することですが、それは日本の国の存立のためにやむを得ない戦争なのであります」と答弁すればいいのです。そうやって説明したうえで、国民を納得させればいい。でもそのように説明したら国民を納得させる自信がないから、「戦争法案だ」という声が一層高めるのが明白だから、こういう卑怯な答弁をしているのです。
さらに、安倍総理は「日本の存立を脅かす明白な危機」と繰り返し述べています。じゃあ、どういうのが明白な危機なのでしょうか。
安倍総理はその判断基準について、こう述べました。


相手が「日本を攻撃する意図がないと公言」している場合でも、こちらが相手の意図を推測して「攻撃するつもりだ」と判断したら、「存立危機事態」と見なして自衛のための攻撃を行うことがありうると述べたのです。
相手は「日本を攻撃しない」と公言しているんですよ。それでも、「攻撃してくるに違いない」と決めつけて、こちらから先に攻撃する。
これ侵略じゃなくて何ですか?
イラクがアメリカを攻撃するつもりなくても、「大量破壊兵器を持って、アメリカを攻撃するつもりだろ」って言ってイラク戦争を仕掛けたアメリカと何の違いがあるんですか、これ? こんなのは「歯止めがない」どころか、むしろ積極的に戦争しかけることしか意味しません。
昔「少年サンデー」に連載されていた『炎の転校生』(島本和彦作)というギャグ漫画で、主人公がライバル(と自分が思っている相手)に対して、
「今は、きみにうらみはないが…
そのうち必ずできる!!
そうなる前に…おれはきみを倒そう!!」
と言うシーンがあります。
もちろんこれはギャグシーンで、完全にただの被害妄想なのに、それを爽やかに少年マンガっぽくが言うという荒唐無稽っぷりが面白いのですが、安倍総理の言っていることは「少年サンデー」のギャグマンガ並です。

↑島本和彦『炎の転校生』。安倍総理の答弁はギャグマンガ並みである。
安倍総理は「丁寧に説明していきたい」と言っています。これが安倍総理の「丁寧な説明」です。
安倍総理は衆議院で「116時間かけたので審議は尽くされた」と述べています。
こんな質疑応答で時間を空費して、「審議は尽くされた」なんてどうして言えますか?
安倍総理は「国民の理解が進んでいない」と言います。しかし、既に多くの人に指摘されていることですが、逆に国民の理解が進んでいるからこそ、時間が経てば経つほど反対が増えているのだと思います。
例えば、前回「質問内容が卑怯だ」として紹介した読売新聞の世論調査。この調査でも、6月頭には賛成40、反対48だったものが、7月末には賛成38、反対51に差が広がっています。

↑6月頭の調査

↑7月末の調査
私も、最初の段階では、この法案には「違憲」という立場から反対でしたが、内容を「戦争法案」と呼ぶことには抵抗がありました。しかし、答弁を聞けば聞くほど、「戦争法案」以外のものには全く見えなくなってきます。
質問からずれた答弁を繰り返すことで時間を空費し(こんな答弁して何が「116時間もかけたから審議は尽くされた」だ)、戦争を「自衛の措置」とすり替えることで国民の眼を逸らそうと詭弁を用い、ギャグマンガ並みに荒唐無稽な「明白な基準」を持ち出してくる。
自民党内部からは「沖縄のメディアは左翼に支配されている」なんてネトウヨが言いそうな典型的な発言が飛び出し、総理補佐官は「日本のためならば法的安定性は関係ない」と、憲法無視を公言する。自民党は、朝鮮人差別発言を行っていない点を除けば、あとはネット上の愛国カルトと殆ど変らなくなってしまったと感じています。
我々は微力かもしれませんが、主権者は総理ではなく国民です。私はこれからも、ネットで、外で、反対の声を挙げていきたいと考えています。


にほんブログ村 政治 ブログランキング
コメント
いわゆる無敵くんと同じ臭いがします。
わざとやってるのか、本気でやってるのかが気になるところですが…
これなら、同じ理屈で、他国も一方的に日本を攻撃していいことになりますね……。
残念ながら、これで安倍政権が終わったとは思えません。
日本において「なんかよく分からんけど、強気な安倍さんかっけー」と思考停止している人間は想像以上に多いのですよ。
そういう人間からしてみれば、本文中の答弁ですら「安倍さんいいこと言っている(よく分からんけど)!」になります。
今は自民党が終わるのではなく、民主的な日本が終わりかけている瀬戸際な気がします。
同感
総理がこの適当な答弁をしてんだから恐れ入る
発言に誠実や真摯さがないから、いくら長文語ってもちっとも理解できんし、心に響かないんだな
ただ国民の無関心も問題やと思う
無茶やってもどうせ選挙まで覚えてないでしょ、興味ないでしょと舐められてるんじゃなかろうか
想定外の事に対策する法律と言っているのにその想定外の事に対応しないというのはどうかなと思いましたので。
私は2年間自衛隊にいたのですが、愛国カルトというより自民党信者と呼べる人たちが沢山いました。
質問に答えない長口舌の総理答弁はしっかり報道されていますから、来年予定の参院選挙には相当悪影響を及ぼすでしょうね。
総理本人は、法案を通してしまえば後はどうでもいいと思ってるのかも知れませんけど。
難しいトピックが、わかりやすく且つ誠実に書かれていて、大変参考になります。
自分の勉強と、知人ネトウヨの洗脳を解くのに…(^_^;)
過去記事も読ませて頂きます。
野党のこの手の質問て言質をとるためだけに行われている部分もよくあると思うんですが。
どっちが卑怯なんでしょうねー
戦争には行きますよ。新三要件を満たしていれば。
そう法案に書いてあるじゃないですか。やっつぁんくまさんの部類の私でも簡単に読み取れました。
そんなこと質問するまでもなく自分で読み取れよ、と思いましたよ。
日本と関係ない、国の存立に必要のない戦争には要請されても行かないです。これも法案に書いてあるじゃないですか。
主の言う「愛国カルト」(何でも十把一絡げにするのはどうかとも思うけど)は、長きにわたり偏向報道に騙されてきた日本国民の鬱憤が凝縮しています。
それゆえ行きすぎて間違った方向にもよく行きますが、東アジア各国が日本を敵視しているのは間違いないので、彼らから日本を守ろうとする姿勢自体は間違っていないです。
愛国者を自覚しているなら、卑怯だのバカだのと汚い言葉で彼らをただ貶めるのはやめて、正しい愛国者としての姿勢を示されてはどうでしょうか?
>>そう法案に書いてあるじゃないですか。やっつぁんくまさんの部類の私でも簡単に読み取れました。
>>そんなこと質問するまでもなく自分で読み取れよ、と思いましたよ。
じゃあなぜ総理はきちんと答えないのですか?
なぜ内閣法制局長は「防衛行為だから戦争には当たらない」と答えるのですか?
そこにやましい事があるからでしょ?
「それくらい読みとれよ」と言う前に「きちんと答えろよ」と言うべきでは??
>>日本と関係ない、国の存立に必要のない戦争には要請されても行かないです。これも法案に書いてあるじゃないですか。
憲法に書いてあることすら遵守できない人達が、自ら作った法案に書いてあることを遵守することを信じるのですか?
何が必要で何が必要でないか、決めるのは結局政府なのですよ?
つかベトナム戦争もアフガニスタン紛争もイラク戦争もアメリカ陣営からすれば「自衛戦争」なのですよ?
>>それゆえ行きすぎて間違った方向にもよく行きますが、東アジア各国が日本を敵視しているのは間違いないので、彼らから日本を守ろうとする姿勢自体は間違っていないです。
個人的に思うのが、愛国カルトの卑怯さのひとつに「偏向報道に対抗する」、「国を守る」、「悪いのは中韓だ」などのフレーズで、行動を正当化してくるというものがあります。
そんなものでは何の正当化にもならないことは賢明な方々ならご理解頂けると思うのですが…
>きちんと答えろよ
言質をとられる可能性があるからです。
あそこで「行きます」とだけ答弁したら野党は鬼の首でもとったように「聞いたか? やっぱり戦争行くんじゃねーかw」と大盛り上がりですよ。
また、この法案が通ったとして、日本の主権がなくなるような言い方はどうかと思います。あくまで限定的に集団的自衛権を発動すると言う法案です。そこまで穿った考えしかできないのであれば反対されるしかないでしょうね、お気の毒です。
いわゆる偏向報道を根拠にするのは卑怯?
私はなるべくWikiや中国・北朝鮮の新聞記事などを根拠にしています。
「吉田茂内閣が在日韓国朝鮮人を不法滞在者として帰還させるよう申し出た」とか
「中国・北朝鮮・韓国が日本を敵国として武装を進めている」ということを根拠に先のコメントを投稿しましたが、これらまで卑怯な偏向報道ということになりますね。
すごい妄想ですね。
ブログ主も擁護者も、同じことを呉善花氏や板東忠信氏に主張してみたらいいと思いますよ。
彼らが妄言を語っているとはとても思えませんが。
>>あそこで「行きます」とだけ答弁したら野党は鬼の首でもとったように「聞いたか? やっぱり戦争行くんじゃねーかw」と大盛り上がりですよ。
なぜ言質を取られるのがマズいのでしょうか?
この法案が「戦争に行く法案」なのは明白ですよね?
それに対して「言質を取られたくないから明確に答えない」のは、曖昧にしたまま、野党に騒がせないまま通過させたいということでは?
この法案が真に国益になるのなら、堂々且つ明確に国民に説明するのが政治家の義務では無いのでしょうか?
>>また、この法案が通ったとして、日本の主権がなくなるような言い方はどうかと思います。あくまで限定的に集団的自衛権を発動すると言う法案です。そこまで穿った考えしかできないのであれば反対されるしかないでしょうね、お気の毒です。
どこが「穿った考え」なのでしょうか?
ベトナム戦争もアフガニスタン紛争も集団的自衛権を根拠に、「自衛戦争」として多数の国が参戦してるのですよ?
なぜ日本だけがそれらとは無関係でいられるのか理路整然とした説明を求めます。
そして「限定的」と判断するのは憲法に書かれていることすら「解釈」で変えてしまう政府ですよね?
もう一度お聞きしますが、どこが「穿った考え」なのでしょう?
>>私はなるべくWikiや中国・北朝鮮の新聞記事などを根拠にしています。
>>「吉田茂内閣が在日韓国朝鮮人を不法滞在者として帰還させるよう申し出た」とか
>>「中国・北朝鮮・韓国が日本を敵国として武装を進めている」ということを根拠に先のコメントを投稿しましたが、これらまで卑怯な偏向報道ということになりますね。
>>すごい妄想ですね。
?????
すみません。
何を主張されてるのかよく分かりません。
とりあえず、私が言いたいのは「愛国カルトの行動を、マスコミの偏向報道を理由に正当化するのは無理がある」ってことですよ??
それなのになぜ貴殿がこのようなコメントをされるのか、理解ができません。
可能であれば、理路整然とした説明を求めます。
賛成派
オバマ大統領(アメリカ)
ヘイグ外相(イギリス)
ウィルツ政府報道官(ドイツ)
ベアード外相(カナダ)
モディ首相(インド)
ビショップ外相(オーストラリア)
キー首相(ニュージーランド)
シェンロン首相(シンガポール)
アキノ大統領(フィリピン)
ダム副首相(ベトナム)
ナシブ首相(マレーシア)
ユタサック国防大臣(タイ)
ユドアノ大統領(インドネシア)
李登輝元総統(台湾
反対派
周近平総書記(中国)
朴槿恵大統領(韓国)
毎日新聞
朝日新聞
沖縄タイムス
民主党
共産党
社民党
http://francepresent.com/kokkai/
この時点で安保法案が正しい法案であることはお察しだろ。
貴殿のその書き込みには3つの問題があります。
ひとつ目は、法案の正当性にその中身ではなく「誰が賛成してるか」で判断するという愚かな行為をしていること。
ふたつ目は、そんな主張などとっくに管理人様が論破していること
http://netouyobuster.blog.jp/archives/1034992160.html
みっつ目は、管理人様や私が貴殿のコメントに反論しているのに対し、次々と論点を変えていく貴殿の姿勢は非常に不誠実なこと。
アホですか。
反対派
日本国民の過半数
これで終わりです。
ついでに言っておくと、賛成派の名に外国しか出せない所も頭が悪い。貴方の出してきたリストをそのまま信じれば、この安保が日本のためじゃなくて外国のためのものだって証明ですね。つまり売国法案。それを支持している貴方は売国奴ってことになります。
こういうコピペを恥ずかしげもなく出してくるから、自分の頭使っていない「ネトウヨ」とか「愛国カルト」とか言われるんですよ。貴方のような人が「保守派」を自称するなど、保守派に心底失礼です。もうすこし自分の脳味噌使って考えられるようになってから出直してきてください。
こういう人にネトウヨとか愛国カルトと言うと、差別用語を使うなと激しく反発されるんですよね。
差別するために言ってるんじゃなく、そういうアホな主張を何の恥ずかしげも無く繰り返し、そんで反論されたらすぐ逃げるか論点すり替えるかする人のことをネトウヨって呼んだりしてるだけなのに。
ついでに言うと、「安保関連法案反対の国賛成の国」とか書いているくせに、反対派に並んでるのがほぼ国じゃないですよね。
朝日毎日社民共産はいつ建国していたのでしょうか?
もしかして国の定義というものがわかってないのでしょうか?
それと、韓国政府は基本的には集団的自衛権に賛成している立場なのですが。
政府としては基本的に賛成だけど、国内世論の観点から運用に釘を刺しているという状態なんですが、いつ明確に反対と明言したのでしょうか?
自分にとって耳ざわりのいい言葉だけ受け容れるのではなく、もう少しまともに、都合の悪いことも含めて勉強してから書き込みましょうね。
貴方自身が恥をかくだけでなく、同じくネトウヨとくくられる人たちがやっぱり残念な脳みそをしているという認識がさらに広まるだけですから。
日本国民の過半数
…………………………………
これは予想ですよね?国勢調査でもし無い限りは、
日本国民がどう思ってるか?なんて分かりませんよ、
過半数なら最低でも、6750万人以上の回答データが欲しい所、
政党支持率とかマスコミの世論調査は母数が少な過ぎて、
週刊誌、niconicoアンケート、Yahoo!リサーチ辺りと大差ないと感じます。
いいえ、予想ではなく統計から導かれる十分な信頼性のある数値です。
>>過半数なら最低でも、6750万人以上の回答データが欲しい所
統計には「全数調査」と「標本調査」の2種類があり、天安門事件さんのおっしゃっているのは全数調査です。長年の統計学の歴史の積み重ねで、標本調査でもほぼ正しく出す方法がちゃんと学問的に得られています。私は統計をちゃんと勉強したわけではないですが、リンクを貼っておきます。
http://www.stat.go.jp/teacher/c2hyohon.htm
もしも1社だけなら、サンプルの数や選び方、質問の仕方などに左右されて正確に出ていない可能性もありますが、5社6社の世論調査でほぼ同じ数字が出ているのであれば、それはほぼ確実な数字と言っていいです。
なお、niconicoやYahoo!の場合はサンプルがランダムに選ばれた人ではないので、何万人投票しようと世論調査にはなり得ません。
次の選挙で自民党を壊滅させれば良いのです。
今の安保法案にガチで賛成してる人はまとめサイトとか見てるんだろうなぁー
だから在日ガーとかサヨクがーとか朝日ガーとか言い出す
まとめサイトのほうがよっぽど偏向的なのにね
ツイッターでもよく見かけますね。
私としては「だったら、シールズの人とちょっと意見交換でもしてみたら? そこまで言うんだったら彼らを説き伏せることができるでしょう?」と言いたいのですが、そういう人に限って「話す価値はない」「めんどうくさい」とか言うのが目に見えてますからね……
私は集団的自衛権そのものには反対していませんが、そんな立場から見ても今回の安保法案や賛成派については批判しか出てきません。
そもそも論として、現状として自衛隊は人手不足(必要人員の9割、ともすれば8~7割しかいないという話もあります)で既にブラック企業ばりの過酷な条件下だとも聞きます。
そんな状態で活動範囲と任務を「際限なく広げる安保法案」が施行されれば、自衛隊の内部崩壊は免れないでしょう。
賛成派の多くはそこを無視しているか、単に想像力が及ばないかは知りませんがそこを指摘しません。
賛成派は本当に自衛隊を「大切に」思っているのでしょうか……
https://twitter.com/takaya_mutou/status/626788645379280896
そして、SEALDsの主張は国会周辺でなく中国大使館前や、北朝鮮朝鮮総連前で行うべきらしいです。
https://twitter.com/takaya_mutou/status/626794745965056009
>>今の安保法案にガチで賛成してる人はまとめサイトとか見てるんだろうなぁー
そうだと思います。もっといえば自民党員がまとめサイトを見ている気さえします。
「戦争に行きたくない」というのが「自分中心、極端な利己的考え」だというのが凄いですね。むしろ「国のためには戦争に行くことも辞さず」というこそ「戦前洗脳教育」の結果だと思うんですけどね。
>>中国大使館前や、北朝鮮朝鮮総連前で行うべき
あー、これ多いっすね。
でも、「中国や北朝鮮が戦争を仕掛けてこなければ、日本が戦争に巻き込まれることはない」と思っている自民や愛国カルトたちこそ、中国や北朝鮮で戦争反対を叫ぶべきですよね。矛盾の極地。
>>自民党員がまとめサイトを見ている
安倍総理は自身のFBで保守速報に「いいね!」したことがありますね。
http://s.ameblo.jp/mutou-takaya/entry-11937106202.html
自由主義、民主主義、基本的人権、平和主義………近代~現代世界を形作る思想土台を全否定。
一昔前の中国共産党か北朝鮮の関係者か、と思うレベルです…………
自分が嫌ってる国に自分の国の在り方を決めてもらうのか?「愛国」が聞いて呆れる。それこそ、北朝鮮のやってることと同類ですね。
知人ネトウヨは、政治に全く無関心なおじ様でした。
安保法案には
反対する奴らは、じゃあ対案はあるのか!対案も出せないなら反対するな!
とか、ネトウヨの一つ覚えの主張をされるのですが
勝手に作りあげておいて、対案出せっていう意味がわかりません^^;
取り消せば済む話じゃないの?てか堂々と改憲しろって前から言ってんじゃん、と思ってしまうんですが。
私がおかしいのでしょうか。
廃案しかないのです。
変えることを大前提に「対案を出せ」というほうがおかしいのです。
自衛隊の負担は乗数的に増え、しかし自衛隊の福利厚生や法的立場は現状通り。派遣先で捕虜になってもジュネーブ条約は適用されず……それでも賛成派は構わないのでしょうか?
安全保障は必要です。そこに異論はありません。
ですが、その中身が安全保障にまったく寄与しないものであれば、それは廃案にするしかありません。
いい大人が、安倍さんの例え話「友達が襲われた時に云々」を本気で信じてるのにびっくりです。
中国とのビジネスを大事にしてるアメリカが、日本のために中国と戦ってくれると思ってるのにも愕然とします。
どう見ても、法案を通すダシに使われてるだけでしょ、中国は^^;
さすがにアホの子の私でも、個別的自衛権と集団的自衛権の違いは知ってました。
ネトウヨの皆さんは、まとめサイトとかしか見てないのかな?と私も疑ってしまいます。
賛同者たちは感情的だな。ここで言われてるネトウヨって、自分たちの
姿そのものじゃないか。ここのブログの賛同者のほうが、人の話聞いて
ないじゃん。自分たちが、カルトだって気がついていない。
何の内容もない、感情的な発言ありがとうございます。自分がカルトだってまずお気づきください。
感情の問題ではなく、自分たちの安全に真っ直ぐ関わってくる法律だから廃案しかないと考えているのです。
とくにサンデーのところで笑った。
ユーモアは社会風刺の基本だ。
管理人頑張れ。応援する。
管理人さんこの人ブロックしたほうが良いですよ。
182.251.240.5
@take_shi_ma
皆さんこういう奴にご注意を。
一体どういうきっかけでこんなにも心が腐ってしまったのか、大変興味深いです。
何かそういうのを調査したデータとかって無いんでしょうか。