先月11月28日、神奈川県海老名市の鶴指真澄市議が、ツイッター上で「同性愛は異常」という投稿をし、話題を集めました。

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(↑鶴指氏のツイート)

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同性愛者を「異常人間」「異常動物」と呼ぶ、「倫理観に欠けている」どころか倫理観の欠片も感じられないこの発言ですが、本人は批判に対し当初「同性愛は受け入れられないので発言撤回はしない」と答えていました。それが騒ぎが大きくなると、「深酔しすぎて書いた」などと弁明し、その弁明もまた批判を浴びました。誤字脱字なしに、3回もツイートして、その後も「同性愛は受け入れられないので発言撤回はしない」と言いながら「酔って書いてしまった」って弁明がよくできるなあ、と感心してしまいます。

さて、この鶴指氏、無所属ではあるものの、自民党系でして、かながわ自民党市町村議員協議会の一員で、ホームページにも名前が載っていました。(事件後に削除)

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(↑騒ぎが起きるまで、ここに名前が載ってたが…(この画像は8月時点))

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(↑騒ぎが大きくなった直後に削除された!)

さて、この鶴指氏の発言が大きな批判にさらされた後、驚くことに、同様の趣旨の発言が相次ぎました。

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11月30日、小泉純二(東京都練馬区議、自民党
「(渋谷区の同性カップルのパートナーシップ条例は)男らしさや女らしさ、男女による結婚を尊重し祝福する日本社会の価値観を否定するもの
婚姻は次の世代を産み育てること
「同性カップルから子どもは生まれない」

東京新聞12月1日

結婚イコール子供を産むこと、というのは、同性カップルだけでなく、不妊に悩む夫婦や、子供がいない夫婦に対しても大変侮蔑的な発言ですね。結婚しても子供を持たない、という自由は彼の脳内にはないのでしょう。

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12月10日、藤墳守(岐阜県議、自民党
「同性愛は異常」
「少子化は問題と言いながら、子どもが生まれない同性婚を容認している社会が異常」

ハフィントンポスト12月11日

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12月11日、須貝太郎(山形県議、自民党

「(同性愛は)生物学的にはあまり好ましくない」
「(性的マイノリティーを)排除しようとは言わないが、個人的にはあまり望ましくないと思う」


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驚くことではないかもしれませんが、全員自民党です。

党首の安倍晋三氏からして、選択的夫婦別姓を求めることを「家族の解体を目的とした、左翼的かつ共産主義的の教義」などと心無い、陰謀論的誹謗中傷をする人間なわけですが、やはり自民党の基本は「強者を助け、弱者をくじく」というものに見えて仕方がありません。マイノリティーを「弱者」と呼ぶのは失礼かもしれませんが、自民党が自分の思う「日本の価値観」を他者に押し付けようとする政党であることを否定することは出来ないでしょう。(このことは、今後自民党の憲法改正草案についての記事も書くつもりですので、より詳しく見ていきたいと思います)

しかし、それこそは自由の制限に他なりません。私は、自由民主党は現在日本の政党の中で、最も自由と民主主義からかけ離れた政党ではないかと思えてなりません。

自由と民主主義を愛すればこそ、自由民主党に対しては反発しか湧きません。私は自由民主党が票を集めているのは、この「自由民主」という名前に誤魔化されている人が多いのではないかと思っています。自らの行動を省みて、「唯我独尊党」とでも党名を改めてほしいものです。そうすれば、多くの人がその正体に気づくことでしょう。

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