(※2016年3月1日、一部加筆修正)
「ヘイトスピーチ」の規制問題がここ数年脚光を浴びるようになりましたが、古森義久という、国際教養大学客員教授で、産経新聞ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を務めている人が、多くの愛国カルトさんやネトウヨさんたちと共通すると思われる意見を書いていたので、紹介しておきたいと思います。タイトルはずばり
「『ネトウヨ』はヘイトスピーチである」
(記事はこちら)
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>>たとえば「ネトウヨ」という言葉がある。(略)
>>ネトウヨなどという言葉を使えば、使った側の軽蔑や憎悪や憤慨がにじむ。(略)
>>さて以上の前提を基にヘイトスピーチとは何かをみてみよう。
>>種々の定義づけがあるが、おおまかな総括は以下のようになる。
>>「人種や宗教、思想、性別などを理由に特定の個人や集団をおとしめ、
>>憎悪や怒りを生ませる言葉」
>>この基準を適用すれば、「ネトウヨ」も確実にヘイトスピーチとなる。(略)
>>だから「ネトウヨ」という言葉はヘイトスピーチだ!
>>さてこの主張に「ネトウヨ」という用語を普通の言葉のように使っている方々はどう答えるだろうか。
「どう答えるだろうか」とあるので、敢えてこう答えさせていただきたい。バカかと。
ここまで理解力のない人間が「ジャーナリスト」を名乗っていいものだろうか。
今回は敢えて「愛国カルト」ではなく「ネトウヨ」という言葉を使わせてもらういますが、ネトウヨの皆さんがよく言う言葉ですね。「差別主義者を差別するな」と。この古森という人は、大学の客員教授や新聞の論説委員を務めているにもかかわらず、発想レベルはネトウヨの皆さんと変わらないようです。
まず、「ヘイトスピーチ」の定義を考えてみましょう。
古森氏は、「人種や宗教、思想、性別などを理由に特定の個人や集団をおとしめ、憎悪や怒りを生ませる言葉」としています。ここで古森氏は「思想」を入れていますが、例えばdictionary.comでは、

"speech that attacks, threatens, or insults a person or group on the basis of national origin, ethnicity, color, religion, gender, gender identity, sexual orientation, or disability."
(出身国、民族、肌の色、宗教、性別、性同一性、性的指向、または障害に基づいて、個人や集団を攻撃したり、脅迫したり、中傷したりする言説)
とされていて、「思想」は入っていません。
オックスフォードの辞書では、このようになっています。

"Speech expressing hatred or intolerance of other social groups, especially on the basis of race or sexuality; hostile verbal abuse (though the term is sometimes understood to encompass written and non-verbal forms of expression)."
(他の社会的集団に対する憎悪や不寛容を表現する言説。特に人種や性別に基づく)
ケンブリッジの辞書ではこうなっています。
public speech that expresses hate or encourages violence towards a person or group based on something such as race, religion, sex, or sexual orientation (= the fact of being gay, etc.):
(人種、宗教、性別、性的指向などに基づき、個人や集団に対して、憎悪を表現したり、暴力を助長したりする公共の場でのスピーチ)
他にもコリンズやウェブスターなど、英米の有名辞書を調べてみましたが、「思想」を入れているものはありませんでした。
また、学生向け辞書ですが、『ジーニアス』(大修館)で hate speech を引くと、「(人種・宗教・性差別に基づく)攻撃スピーチ」とあり、『リーダーズ』(研究社)では「人種・宗教・性別・性的指向などの違いに由来する憎悪感情がもととなって個人や団体を攻撃する演説」とされています。
国語辞典を見てみましょう。『デジタル大辞泉』では「特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷」とされています。

『日本大百科全書』では「特定の個人や集団、団体などの人種、宗教、民族的な文化などを差別的な意図をもって貶める言動」とされています。

調べた中で、「思想」が入っていたのは、知恵蔵miniだけでした。

>>「憎悪にもとづく発言」の一形態
>>定義は固まっていないが、
>>主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、
>>個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別するなどし、
>>さらには他人をそのように煽動する発言(書き込み)のことを指す。
これは2013年2月の段階のものらしいですが、その3カ月後、2013年5月にはこのようになっています。

>>憎悪に基づく差別的な言動。
>>人種や宗教、性別、性的指向など
>>自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、
>>特定の個人や集団をおとしめ、
>>暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴。
定義に「差別的」という言葉が入り、判断材料が変わっていますね。
マーティン・ルーサー・キング牧師の演説にはこうあります。
"I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin, but by the content of their character."
(私には夢がある。いつの日か私の4人の子供たちが、肌の色ではなく、人格によって判断される国に住むことだ)
個人の人格によって、相手を判断することは差別でも何でもなく、当たり前のことです。人格とは、どういう思想を持っているかと、ほぼ同じことでしょうから、相手個人の思想を批判をすることは、差別でもなければ、ヘイトスピーチでもありません。
(※ただし、思想によって政治的、経済的又は社会的関係において、相手を不当に扱うことは、日本国憲法14条にもある通り、許されません。例えば、相手の能力ではなく、政治思想のせいで雇用しない、なんてことがあれば、不当な差別となります)
もしも、相手の思想に対する批判が許されないのであれば、それこそ言論弾圧になってしましまいます。思想に対しては、批判の自由があってこそ、言論の自由が成り立つのですから。
以上、定義を見てきましたが、古森氏のように「思想」を含んでいる定義は殆どないことがわかります。古森氏の問題点は、これがまず一つ。
ただ、思想に対してなら、どんな侮蔑的な表現を使おうと「ヘイトスピーチ」に当たらず問題ない、というわけでもないのも事実です。
例えば、ソ連のような共産主義国家では、「資本主義の豚」なんて表現が存在しましたが、これはヘイトスピーチと見なされる可能性が高いでしょう。同様に、共産主義者に対し、「アカは日本から出ていけ」なんて発言は、ヘイトスピーチに当たりそうです。どちらも批判の範囲を超えて、ただの中傷で、それこそ最初から「憎悪や怒りを生む」ことだけを目的にしているわけですからね。そのうえ、どちらも実際に、政治的、経済的又は社会的関係において、相手を差別するために用いられてきたわけですから。
しかし、このように考えたところで、そもそも「ネトウヨ」は思想か、という疑問があります。古森氏は
>>「ウヨ」は間違いなく右翼の略であり、右翼は間違いなく特定の思想を指すからだ
と言っていますが、どうもネトウヨを「右翼」という言葉の侮蔑的な言い換えかのように思っているようですが、実際には、「ネトウヨ」は「右翼」とイコールではなく、このブログで取り上げてきたような、人種差別主義者や、デマをばら撒く人を指しています。「ネトウヨ」とは、「右翼」の中でも、極端な「差別主義者」や「デマゴーグ」を意味する語であるわけです。
これまでこのブログで取り上げてきた「ネトウヨ」の発言を見れば、彼らの言動が「思想」と呼べるものじゃないことがわかると思います。例えば
「南朝鮮は汚物に溢れ汚物が大好き」と口汚く中傷
「日本の囚人の97%は外国人」とデマ
「在日朝鮮人の生活保護は2兆3000億円」とデマ
画像を捏造してデマをばら撒く
犯罪者はとりあえず韓国人認定
などなど、どれもこれも、議論に値する「思想」ではなく、ただ他者を中傷するために都合よく情報を持って来たり捏造したりしています。
「ネトウヨ」という語が、「チョン」だのの差別用語と異なり、相手を「政治的、経済的又は社会的関係において」差別するために用いられているのではないことは明白ですし、「資本主義」「共産主義」「右翼」「左翼」「保守」「革新」などと違い、最初から他人の人権を貶めることを目的とした「差別」と「デマ」は、「思想」で許される範囲外でしょう。
従って、古森氏の「『ネトウヨ』という言葉はヘイトスピーチだ」というのは、「『差別主義者』という言葉は差別用語だ」というのと同じレベルの幼稚な論理と言わざるを得ません。
ヘイトスピーチの何が問題視されているのかも全く理解しないまま(理解していながらわざと言っているのかもしれないが)、「『ネトウヨ』という言葉はヘイトスピーチだ」などと幼稚な主張をする古森氏。やっぱり産経新聞論説委員だなあ、という感じです。
古森氏は、朝日新聞を批判する際に、「日本という国の進路の基本的選択の際は、朝日新聞が主張することと正反対の道を選べば、だいたい日本にとっての物事はうまくいくようだ」と言ったことがあるそうですが、私はこう言いたいですね。
「日本という国の進路の基本選択の際は、産経新聞と正反対の道を選べば、だいたい日本にとっての物事はうまくいくようだ」
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「ヘイトスピーチ」の規制問題がここ数年脚光を浴びるようになりましたが、古森義久という、国際教養大学客員教授で、産経新聞ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を務めている人が、多くの愛国カルトさんやネトウヨさんたちと共通すると思われる意見を書いていたので、紹介しておきたいと思います。タイトルはずばり
「『ネトウヨ』はヘイトスピーチである」
(記事はこちら)

>>たとえば「ネトウヨ」という言葉がある。(略)
>>ネトウヨなどという言葉を使えば、使った側の軽蔑や憎悪や憤慨がにじむ。(略)
>>さて以上の前提を基にヘイトスピーチとは何かをみてみよう。
>>種々の定義づけがあるが、おおまかな総括は以下のようになる。
>>「人種や宗教、思想、性別などを理由に特定の個人や集団をおとしめ、
>>憎悪や怒りを生ませる言葉」
>>この基準を適用すれば、「ネトウヨ」も確実にヘイトスピーチとなる。(略)
>>だから「ネトウヨ」という言葉はヘイトスピーチだ!
>>さてこの主張に「ネトウヨ」という用語を普通の言葉のように使っている方々はどう答えるだろうか。
「どう答えるだろうか」とあるので、敢えてこう答えさせていただきたい。バカかと。
ここまで理解力のない人間が「ジャーナリスト」を名乗っていいものだろうか。
==各辞書の「ヘイトスピーチ」の定義づけ==
今回は敢えて「愛国カルト」ではなく「ネトウヨ」という言葉を使わせてもらういますが、ネトウヨの皆さんがよく言う言葉ですね。「差別主義者を差別するな」と。この古森という人は、大学の客員教授や新聞の論説委員を務めているにもかかわらず、発想レベルはネトウヨの皆さんと変わらないようです。
まず、「ヘイトスピーチ」の定義を考えてみましょう。
古森氏は、「人種や宗教、思想、性別などを理由に特定の個人や集団をおとしめ、憎悪や怒りを生ませる言葉」としています。ここで古森氏は「思想」を入れていますが、例えばdictionary.comでは、

"speech that attacks, threatens, or insults a person or group on the basis of national origin, ethnicity, color, religion, gender, gender identity, sexual orientation, or disability."
(出身国、民族、肌の色、宗教、性別、性同一性、性的指向、または障害に基づいて、個人や集団を攻撃したり、脅迫したり、中傷したりする言説)
とされていて、「思想」は入っていません。
オックスフォードの辞書では、このようになっています。

"Speech expressing hatred or intolerance of other social groups, especially on the basis of race or sexuality; hostile verbal abuse (though the term is sometimes understood to encompass written and non-verbal forms of expression)."
(他の社会的集団に対する憎悪や不寛容を表現する言説。特に人種や性別に基づく)
ケンブリッジの辞書ではこうなっています。

public speech that expresses hate or encourages violence towards a person or group based on something such as race, religion, sex, or sexual orientation (= the fact of being gay, etc.):
(人種、宗教、性別、性的指向などに基づき、個人や集団に対して、憎悪を表現したり、暴力を助長したりする公共の場でのスピーチ)
他にもコリンズやウェブスターなど、英米の有名辞書を調べてみましたが、「思想」を入れているものはありませんでした。
また、学生向け辞書ですが、『ジーニアス』(大修館)で hate speech を引くと、「(人種・宗教・性差別に基づく)攻撃スピーチ」とあり、『リーダーズ』(研究社)では「人種・宗教・性別・性的指向などの違いに由来する憎悪感情がもととなって個人や団体を攻撃する演説」とされています。
国語辞典を見てみましょう。『デジタル大辞泉』では「特定の人種・民族・宗教・性別・職業・身分に属する個人や集団に対してする、極端な悪口や中傷」とされています。

『日本大百科全書』では「特定の個人や集団、団体などの人種、宗教、民族的な文化などを差別的な意図をもって貶める言動」とされています。

調べた中で、「思想」が入っていたのは、知恵蔵miniだけでした。

>>「憎悪にもとづく発言」の一形態
>>定義は固まっていないが、
>>主に人種、国籍、思想、性別、障害、職業、外見など、
>>個人や集団が抱える欠点と思われるものを誹謗・中傷、貶す、差別するなどし、
>>さらには他人をそのように煽動する発言(書き込み)のことを指す。
これは2013年2月の段階のものらしいですが、その3カ月後、2013年5月にはこのようになっています。

>>憎悪に基づく差別的な言動。
>>人種や宗教、性別、性的指向など
>>自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質を理由に、
>>特定の個人や集団をおとしめ、
>>暴力や差別をあおるような主張をすることが特徴。
定義に「差別的」という言葉が入り、判断材料が変わっていますね。
マーティン・ルーサー・キング牧師の演説にはこうあります。
"I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin, but by the content of their character."
(私には夢がある。いつの日か私の4人の子供たちが、肌の色ではなく、人格によって判断される国に住むことだ)
個人の人格によって、相手を判断することは差別でも何でもなく、当たり前のことです。人格とは、どういう思想を持っているかと、ほぼ同じことでしょうから、相手個人の思想を批判をすることは、差別でもなければ、ヘイトスピーチでもありません。
(※ただし、思想によって政治的、経済的又は社会的関係において、相手を不当に扱うことは、日本国憲法14条にもある通り、許されません。例えば、相手の能力ではなく、政治思想のせいで雇用しない、なんてことがあれば、不当な差別となります)
もしも、相手の思想に対する批判が許されないのであれば、それこそ言論弾圧になってしましまいます。思想に対しては、批判の自由があってこそ、言論の自由が成り立つのですから。
以上、定義を見てきましたが、古森氏のように「思想」を含んでいる定義は殆どないことがわかります。古森氏の問題点は、これがまず一つ。
==そもそも「ネトウヨ」は「思想」か==
ただ、思想に対してなら、どんな侮蔑的な表現を使おうと「ヘイトスピーチ」に当たらず問題ない、というわけでもないのも事実です。
例えば、ソ連のような共産主義国家では、「資本主義の豚」なんて表現が存在しましたが、これはヘイトスピーチと見なされる可能性が高いでしょう。同様に、共産主義者に対し、「アカは日本から出ていけ」なんて発言は、ヘイトスピーチに当たりそうです。どちらも批判の範囲を超えて、ただの中傷で、それこそ最初から「憎悪や怒りを生む」ことだけを目的にしているわけですからね。そのうえ、どちらも実際に、政治的、経済的又は社会的関係において、相手を差別するために用いられてきたわけですから。
しかし、このように考えたところで、そもそも「ネトウヨ」は思想か、という疑問があります。古森氏は
>>「ウヨ」は間違いなく右翼の略であり、右翼は間違いなく特定の思想を指すからだ
と言っていますが、どうもネトウヨを「右翼」という言葉の侮蔑的な言い換えかのように思っているようですが、実際には、「ネトウヨ」は「右翼」とイコールではなく、このブログで取り上げてきたような、人種差別主義者や、デマをばら撒く人を指しています。「ネトウヨ」とは、「右翼」の中でも、極端な「差別主義者」や「デマゴーグ」を意味する語であるわけです。
これまでこのブログで取り上げてきた「ネトウヨ」の発言を見れば、彼らの言動が「思想」と呼べるものじゃないことがわかると思います。例えば
「南朝鮮は汚物に溢れ汚物が大好き」と口汚く中傷
「日本の囚人の97%は外国人」とデマ
「在日朝鮮人の生活保護は2兆3000億円」とデマ
画像を捏造してデマをばら撒く
犯罪者はとりあえず韓国人認定
などなど、どれもこれも、議論に値する「思想」ではなく、ただ他者を中傷するために都合よく情報を持って来たり捏造したりしています。
「ネトウヨ」という語が、「チョン」だのの差別用語と異なり、相手を「政治的、経済的又は社会的関係において」差別するために用いられているのではないことは明白ですし、「資本主義」「共産主義」「右翼」「左翼」「保守」「革新」などと違い、最初から他人の人権を貶めることを目的とした「差別」と「デマ」は、「思想」で許される範囲外でしょう。
従って、古森氏の「『ネトウヨ』という言葉はヘイトスピーチだ」というのは、「『差別主義者』という言葉は差別用語だ」というのと同じレベルの幼稚な論理と言わざるを得ません。
ヘイトスピーチの何が問題視されているのかも全く理解しないまま(理解していながらわざと言っているのかもしれないが)、「『ネトウヨ』という言葉はヘイトスピーチだ」などと幼稚な主張をする古森氏。やっぱり産経新聞論説委員だなあ、という感じです。
古森氏は、朝日新聞を批判する際に、「日本という国の進路の基本的選択の際は、朝日新聞が主張することと正反対の道を選べば、だいたい日本にとっての物事はうまくいくようだ」と言ったことがあるそうですが、私はこう言いたいですね。
「日本という国の進路の基本選択の際は、産経新聞と正反対の道を選べば、だいたい日本にとっての物事はうまくいくようだ」
コメント
という場面を何度も見ました。
そんなん許したら、ナチスもユダヤ人を差別していたのではなく、人種的に劣っているから区別していただけだって話になってしまうわけですが。
差別と区別の違いも理解出来ない残念な人間だからこそ、こういう恥知らずな事が言えるんでしょうね。
日本全体の風潮になりつつあるのでしょう。
そのうち、現職の政治家の方々からも日常的にこんな発言が飛び出すんじゃないでしょうか?
↑Twitterで見つけました。
「差別じゃなく区別」というのは今時小学生ぐらいしか言わない、アメリカが数十年前に通った恥ずべき道ですよ
ところで、記事とはあんまり関係ないんですが
「ブサヨ」という呼び方は「不細工」から来ているのでしょうから、左翼を貶める目的がはっきり明示された言葉ですね
一方「ネトウヨ」は「ネット上の右翼」という意味で、言葉自体に侮蔑の意味はありません
しかしネトウヨ自身がこれを「ヘイトスピーチだ!」と主張するように、「ネトウヨ」が蔑称として認識されているのは公然の事実でしょう
なぜでしょうか?
ところでネトウヨの皆さんはよく「『在日朝鮮人』が蔑称になるのは在日朝鮮人が侮蔑されるような行いをしてきたからだ」とおっしゃいますね
さて、「ネトウヨ」が蔑称になってしまったのはなぜでしょうか?
ところで質問なのですが、次のような事例もヘイトスピーチには該当しないということになるのでしょうか?
①総連、民団、韓国、北朝鮮、在日朝鮮人の方などを「生まれ持った属性」ではなく「思想」を根拠に非難すること
②共産主義者を「アカ」など左翼を「パヨク」などと呼ぶこと
あと、相手の持つ思想を根拠に蔑称などで呼びつけた場合、それってヘイトスピーチではなく単なる悪口ということでしょうか?
(個人的に、根拠が生まれ持った属性であれ思想であれ、相手が嫌がっていれば少なくとも悪口には該当する気がするのですが・・)
・「集団的自衛権に賛成」というだけでは愛国カルト(ネトウヨ)ではない。
・愛国カルト(ネトウヨ)とは、在日の生活保護が2兆円だとかのデマをまき散らし、在日は半島に帰れなどと差別発言を行う者。
と、明確に正しく区別している人ばかりならいいんですけどね。
中には「保守=ネトウヨ」と考えている人がいて、その人にとっては保守的考え方すべてが悪ととらえられているようで、とてもイヤな気分になります。
私見を言わせてもらえばネトウヨでない人に「ネトウヨ」というのは差別ではないのかもしれませんが、大変失礼な悪口だと思います。
>昨日78と名乗った者ですさんへ
ブログ主さんの記事によれば、左翼を「パヨク」と呼んでも差別ではありませんが、私の意見としては、まっとうなリベラルの方を「パヨク」と呼ぶのは大変失礼なことだと思いますよ。
「パヨク」なんて呼んでもいいのは、たとえば F-Secureの久保田のようなバカ(何をやらかしたかはいちいちここに書きませんが)とかでしょうね。
総連や民団の行動や思想を根拠に、組織として批判することは、何の問題もありません。総連の問題点はこれまでにも山ほど指摘されていますし、民団も、現在はHPから削られているみたいですが、以前はHPに綱領として「大韓民国の憲法と法律を遵守します」って書いてあり、「おいおい」と思ってました。こういうのを批判しても、何の問題もありません。どんな組織だって、道義的におかしいことをしていれば批判されて当然です。
北朝鮮は言わずもがな。韓国も、朴槿恵の告げ口外交だの、竹島だの、歴史教育での嘘だの(あっちの歴史教科書を見ると、日本についてどう見ても嘘としか言えない記述が散見される)、そういうのはちゃんと論理立てて批判していかないといけません。
在日朝鮮人に対してだって、その考え方がおかしいのであれば、その個人に対して「おかしい」と言うことに何の問題もありません。
しかし、総連や民団の行動、韓国や北朝鮮本国の政策、さらには「在日朝鮮人」というイメージに基づいて、「在日朝鮮人は日本から出ていけ」なんてなれば、それは明白にヘイトスピーチです。例えば総連に対しての怒りなら総連に、韓国の歴史教育に関してなら韓国政府にでも文句を言うべきで、新大久保の在日コリアンには何の罪もないですから、江戸の敵を長崎で討つようなものです。
これに関しては、私の書き方が悪かったですね。認めます。あたかも、思想に対してなら、どんな侮蔑的な表現を使ってもいいかのように受けとられかねない表現をしてしまっていまね。該当箇所を書き直します。
「アカ」は、これまで明白に差別用語として用いられてきた経緯がありますし、左翼をイコールで「パヨク」と言い換えるのは、単に侮蔑のためでしかありません。一方、「ネトウヨ」は「右翼」と違い、差別主義者やデマを吐く者のみを指す言葉ですから、通常の「思想」の範囲外だと判断するのが適切なようですね。
ご回答ありがとうございます。
質問に答えて頂き、疑問に思ったところを確認できました。
また、本文書き換えられた部分も拝見しました。
昨日は結 失礼な物言いをしてしまいましたが、管理人さんは基本的に聡明な方なんだなと感じます。
私は基本的にいわゆるネトウヨ思考なので、在日朝鮮人の方を擁護する言論を見ても今ひとつ納得できるものがない印象でずっとやって来たのですが、管理人さんの論説は、すべてに賛同はできなくとも「なるほど、そういう考え方があるんだな」と勉強になったり考えさせられる部分があると感じます。
政治家が不正を行ったら「国のために働く立場にいながらその地位を利用して私腹を肥やすなんてけしからん!」と怒る右翼がいてもおかしくないはずですが、ネトウヨの場合、自民党の政治家の不正は擁護しますから。
それと「ネット右翼」という言葉自体が、彼ら自身が自分たちはネット右翼と名乗ったのがきっかけという説もあるんでしたっけ
「自ら能動的に変えることが不可能な、あるいは困難な特質」を理由に中傷するのであれば、ヘイトスピーチに当たるかと思います。
自分達がレッテル貼りしかできず、彼等の狭い庭ではそれが絶対の効力を持つことからそれが世界の常識だと思い込んでいるんですよ。
その発想こそカルトそのものです。
彼らは自分が普通の人間だと思っているからね。
その立ち位置が極端に右に偏っているのにも関わらず。
それが略されて「ネトウヨ」になったという経緯があるんですぜ…。
あと、有名だけど「ポリティカル・コンパス」というモノがあってそれによると、思想の左右は政治&経済の2つの側面があるんですよ…。
例えば、安倍支持者は、(だいたい)政治的にはウヨで、経済的には放任主義、となるんですよ。
致命的でしょう。どんな世界で生きてるんだって思ってしまう。もっと言えば、自分と彼らとでは違う世界に生きてるのではないかと。
正しく現実を見れない人間は右だろうが左だろうがろくな考え方をしないですよ。
これは愛国カルトだから悪いという話ではない。彼らには見識が全く備わっていない。盲目ですよ。実に。
↑田母神さん大丈夫なんですかね…
Javaが必要みたいですが
それにしても彼らはどのような名前で呼ばれたいのでしょうかね…
愛国者と呼ばれたいのか…
おなじネット右翼内でも、某国のイージスなんかは以前、当然のことをしている日本人が「ネトウヨ」と呼ばれているなんて言っていましたし…
ここらへんは個人?によって違うのでしょうかね…
例えば※21のような見えない相手の容姿や趣味を特定して蔑称として使うのはネトウヨと同じ行為です。管理人さんもそれは望んでないはずです。
こういう発言に留意できない者同士の細かい罵りあいが互いの憎悪を増徴させてしまっているのでしょうか。
まさにおっしゃるとおりだと思います。
100%同意します。
以前にこのブログの別の記事で書きましたが、オタク=ネトウヨではないです。
オタクの中にはネトウヨもパヨクもまともな保守もまともなリベラルも、様々な人たちがいます。
(別の記事のコメントでいろいろ書いたので、ここには詳しく書きませんが)
また、逆に、ネトウヨの中には「美少女萌えなんてキライ」という輩もいるはずです。
たとえば、あくまで想像ですが、田母神が美少女萌えに興味があるとは考えられないです。
左右にかかわらず、XXは○○に違いない! という決めつけほど醜いものはないと思います。
自動アンケート作成での『ネトウヨ諸君の知能程度を向上させる方法コン』
http://203.138.211.206/cgi-bin/vote+/htm/1458105001.html
完全に同意します。非常に醜くく感じます。
頭のおかしいネット右翼が「朝鮮人は犯罪者だ!」と主張するのと、このコメント欄での「ネトウヨは美少女萌え(←多分に侮蔑的意図を持って発したレッテル)だ」と主張するのは、その姿勢が同根です。相手が間違っていれば、こちらが自動的に正しい訳ではないのです。
彼らがおかしいのは、その主張内容もさることながら、その「主張内容を導き出す過程」がおかしく、話が通じないからなのです。私達も同じ間違いをしてどうしますか!
管理人さんがこのブログで訴えかけたいことも、まさしく愛国カルトたちの「主張内容を導き出す過程が如何におかしいか」でしょう?自分と同じ側に立つ人間だからという理由で管理人さんを賛美するのではなく、ブログの読者ならキチンと記事を読み、管理人さんの訴えかけたいことを理解して、そして、謂れなき差別に苦しむ人の味方になるべきでしょう?
黄色が黄色を区別すんのは人種差別ではありませんよ。
で、人権問題で言えば、ネトウヨがネット右翼であるなら、何故左翼思想に比べて柔軟性があるのかを研究しないとダメでしょう。
我が正義だ!我の思想以外間違えである!とか、どこも在特会と変わりませんな。
在特の場合、他の民族に与えない特権を取り上げて終うべきと言う主張のみは正論でしょう。
日本籍が与えられかったとか、韓国政府の独立時の選択なのであちらの政府に文句をどうぞ。こちらも応援しますよ、ですよね。
英語で「人種」はraceで、raceには「民族」の意味もあります。なので、racismには、人種だけでなく、民族に基づく差別も含まれます。それを日本語では「人種主義」とか「人種差別」とか訳しているわけでして、「人種差別」は通常人種に基づくものだけではなく、民族に対して行われる差別も含みます。厳密な使い方でなく、慣用的な使い方なのだと思います。学術論文であれば、正確に書く必要があるかもしれませんが、日常での使用については、民族に対する差別も「人種差別」と呼んで差し支えないのではないでしょうか。
>>ネトウヨがネット右翼であるなら、何故左翼思想に比べて柔軟性があるのかを研究しないとダメでしょう。
これは、「ネトウヨ」が「左翼思想」より柔軟性がある、という意味でしょうか? 私はネトウヨは柔軟性からはるか遠くかけ離れた存在であると感じていますが、どう思われますか?
>>我が正義だ!我の思想以外間違えである!とか、
>>どこも在特会と変わりませんな。
この手の「どっちもどっち論」は聞き飽きているのですが、この手の主張は、何も発展性がない、ただの無関心に陥ることが多いように思われますが、いかがでしょう。
私は「我が正義だ!」「我の思想以外間違えである!」なんて偉そうなことは言っておりません。デマや卑怯な、明白に間違った主張を問題視しています。
それで「在特会と変わりない」などと言ったら、全ての言説がヘイトスピーチ扱いされてしまいますよ。在特会やネトウヨの場合は、自分の主張に従わない者に対して「日本から出ていけ」のように、他人の権利を踏みにじることを平気で言うから問題なんですよ。
この手の「どっちもどっち論」は、「何も意見主張しない」という思考停止に陥りやすいように思えます。
>>他の民族に与えない特権を取り上げて終うべきと言う主張のみは正論
そもそも、「他の民族に与えられていない、在日コリアンにのみ与えられている特権」というものが存在しないので、その主張自体が成立しません。
>>日本籍が与えられかったとか、韓国政府の独立時の選択なので
完全に間違いですよ。どうやってそんな変な勘違いをされたのでしょう?
日本国籍が与えられなかったのは、韓国政府の決断ではなく、日本政府の決断です。在日コリアンに日本国籍を与えるかどうかの決断を韓国政府ができるわけないじゃないですか。
大体、韓国の独立は1948年。在日コリアンの日本国籍離脱は1952年の、サンフランシスコ講和条約に基づく日本の主権回復時です。
これぐらいの超基本的なことぐらい理解しておきましょう。
一般の人はネトウヨはネット使用している右翼のイメージありますし、その意味で使用している人間(神主などの天皇主権の自民党憲法案賛成の人達)の中には政治とか言葉とか興味ない人いますからね。
産経新聞はその点をついたイメージ戦略としては優れた手ではありますね。このブログとかでネトウヨについて知れば、産経新聞についての感想は違いますね。
日本語がわかりにくいです(´・ω・`)
一方的にレッテルを貼り、蔑称としてしか使いみちのない造語の正当性を歌うにはあまりに稚拙な内容ですね。
>>右翼の人がネットを使えばネトウヨなんでしょうか?
全くちゃいますね。記事を読んでないんとちゃいますか? 記事中に私はこう書いてますけど。
>>実際には、「ネトウヨ」は「右翼」とイコールではなく、このブログで取り上げてきたような、人種差別主義者や、デマをばら撒く人を指しています。「ネトウヨ」とは、「右翼」の中でも、極端な「差別主義者」や「デマゴーグ」を意味する語であるわけです。
すでに記事中に答えが出ていることを質問しないでもらえますか?
単に軽率なら半年ROMれ。(なつかしい言葉w)
ゴロが良いんで意味わからずアホを指摘する言葉に使われてた感じがしたわ
特にネットで主に韓国に批判的なコメントしたヤツに対してネトウヨwとか使われてて
例えば、韓国の反日活動に対しておかしいと発言しようものなら
即座に何人か集まってきてネトウヨとか集団で叩かれていたのを覚えてる。
所詮ネトウヨが言うことだから嘘だろう、
なんて多人数にスルーされてる時期もあったから
いまのこの状況はなんかその時のバランスとってる感じでいいんじゃね
日本やられっぱなしみたいな感じだったしな
まぁここの管理人の危機感もわからんではないが。
誰が言おうが、どんな時代だろうが嘘は嘘だし、「嘘が通らない時代」の次に「嘘がまかり通る時代」になったのはバランスが取れているのではなく ただ単に劣化しただけ
「ネトウヨ」は「ネット右翼」の略称ではなく蔑称。