上念司という経済評論家がいますが、政治的には絵に描いたような保守であり、当然のように安保法案も支持し、安保法案を違憲だという人たちを、憲法について無知だと罵っています。しかし、本人は、彼が罵っている相手よりもさらに憲法について無知でデタラメな論理の持ち主なのです。(スポンサードリンク)

(本人のツイート)
>>十七条憲法だって立派な憲法ですよ。
>>まったく分かってないね。
>>歴史を知らないってスゴいわ。

(↑本人のツイッター)
>>十七条憲法だって憲法なんだけど、
>>本当にパヨクって歴史をしらないんですね。
すみません、ちょっと何言ってるかわからないです。
これは立憲主義の話題の中で出てきた言葉のようですが、言うまでもなく、現在の権力を縛るためのものとしての「憲法」は、欧米から入ってきた概念であり、Constitutionの訳語です。使われ始めたのは明治初期で、Constitutionには、他にも「国憲」とか「根本立法」とかの訳語が当てられましたが、最終的に「憲法」という訳語が定着しました。
「憲法」という言葉自体は、皆さんご存知の通り、十七条憲法のころから存在しています。しかし、この憲法はConstitutionの意味ではなく、単に「おきて」のような意味です。「和を以て貴しとなす」など内容を見ても、現在のConstitutionとは違うことがわかりますね。詳しい説明は法学館憲法研究所のHPをどうぞ。
大げさに言ってしまえば、十七条憲法の「憲法」と日本国憲法の「憲法」は、同じ文字、同じ発音を持っているだけで、別の概念です。
幕末から明治にかけて、日本人は西洋概念を輸入するために、「自由」「科学」「哲学」「権利」「義務」など、多くの和製漢語を作り上げました。その中には、もともと存在した古い漢語を新しい意味に転用したものと、全くの新語としてゼロから作ったものの2つがあります。
例えば、「自由」という言葉は前者で、古くからある言葉でしたが、「自分勝手にする」という悪い意味で使われることが多かったようです。一方、freedomとかlibertyとかは、人権と結びついた概念で、「自分勝手にする」という悪い意味ではありません。freedomやlibertyに「自由」という訳語を当てたのは幕府の通訳だった森山多吉郎とされています。明治以前の「自由」と、明治以降の「自由」は、同じ語を転用しただけで、別概念です。
「革命」も同様です。明治以前の「革命」は「易姓革命」すなわち前の王朝が倒れ、別の王朝に交代するに過ぎない言葉でしたが、明治にrevolutionの訳語として用いられました。revolutionには、「社会体制を根底から変える」という意味があります。明治以前の「革命」と、明治以降の「革命」は、全くの別概念と言っても過言ではありません。
以上のように、憲法も明治以前と以後では別概念であり、立憲主義の話をしているときに、「十七条憲法だって立派な憲法ですよ」「十七条憲法も憲法」という言葉が出てくるとは、まったくわかってないですね。歴史を知らないってスゴいって改めて認識させられましたし、本当に上念司って歴史を知らないんですね。
十七条憲法と日本国憲法の「憲法」を同じ文脈で語れるものだと思うなんて、蹴鞠(けまり)と蹴球(サッカー)を同一視するようなものです。
上念氏は、ここで驚くべき歴史に対する無知さを披露していますが、その後、更なる無知さと非論理性を披露することになるのです。
次回:「牛丼を食べるのは合憲だから、集団的自衛権も合憲だ」に続く
(参考文献:日本放送出版協会『知るを楽しむ 歴史に好奇心』2007年4月号)
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(本人のツイート)
>>十七条憲法だって立派な憲法ですよ。
>>まったく分かってないね。
>>歴史を知らないってスゴいわ。

(↑本人のツイッター)
>>十七条憲法だって憲法なんだけど、
>>本当にパヨクって歴史をしらないんですね。
すみません、ちょっと何言ってるかわからないです。
これは立憲主義の話題の中で出てきた言葉のようですが、言うまでもなく、現在の権力を縛るためのものとしての「憲法」は、欧米から入ってきた概念であり、Constitutionの訳語です。使われ始めたのは明治初期で、Constitutionには、他にも「国憲」とか「根本立法」とかの訳語が当てられましたが、最終的に「憲法」という訳語が定着しました。
「憲法」という言葉自体は、皆さんご存知の通り、十七条憲法のころから存在しています。しかし、この憲法はConstitutionの意味ではなく、単に「おきて」のような意味です。「和を以て貴しとなす」など内容を見ても、現在のConstitutionとは違うことがわかりますね。詳しい説明は法学館憲法研究所のHPをどうぞ。
大げさに言ってしまえば、十七条憲法の「憲法」と日本国憲法の「憲法」は、同じ文字、同じ発音を持っているだけで、別の概念です。
幕末から明治にかけて、日本人は西洋概念を輸入するために、「自由」「科学」「哲学」「権利」「義務」など、多くの和製漢語を作り上げました。その中には、もともと存在した古い漢語を新しい意味に転用したものと、全くの新語としてゼロから作ったものの2つがあります。
例えば、「自由」という言葉は前者で、古くからある言葉でしたが、「自分勝手にする」という悪い意味で使われることが多かったようです。一方、freedomとかlibertyとかは、人権と結びついた概念で、「自分勝手にする」という悪い意味ではありません。freedomやlibertyに「自由」という訳語を当てたのは幕府の通訳だった森山多吉郎とされています。明治以前の「自由」と、明治以降の「自由」は、同じ語を転用しただけで、別概念です。
「革命」も同様です。明治以前の「革命」は「易姓革命」すなわち前の王朝が倒れ、別の王朝に交代するに過ぎない言葉でしたが、明治にrevolutionの訳語として用いられました。revolutionには、「社会体制を根底から変える」という意味があります。明治以前の「革命」と、明治以降の「革命」は、全くの別概念と言っても過言ではありません。
以上のように、憲法も明治以前と以後では別概念であり、立憲主義の話をしているときに、「十七条憲法だって立派な憲法ですよ」「十七条憲法も憲法」という言葉が出てくるとは、まったくわかってないですね。歴史を知らないってスゴいって改めて認識させられましたし、本当に上念司って歴史を知らないんですね。
十七条憲法と日本国憲法の「憲法」を同じ文脈で語れるものだと思うなんて、蹴鞠(けまり)と蹴球(サッカー)を同一視するようなものです。
上念氏は、ここで驚くべき歴史に対する無知さを披露していますが、その後、更なる無知さと非論理性を披露することになるのです。
次回:「牛丼を食べるのは合憲だから、集団的自衛権も合憲だ」に続く
(参考文献:日本放送出版協会『知るを楽しむ 歴史に好奇心』2007年4月号)
コメント
もちろんブサヨもね
ほんとバカウヨは奇人、珍人の宝庫ですな。
ここで読めるよ。
上念さん、弁論部なのにコテンパンにやられてて笑える。
そしてこのブログで完全にとどめを刺されてしまったね。
これが残ってる限り、彼の評論家人生はおしまいだね。
この上念さんて法学部出身だった筈なのに、何してたんだろう?
次の牛丼の話しなんて、一般教養の法学講座でも出てくる話しのはずです。
本を出したりしているのに、恥ずかしい・・・
しかもドヤ顔で(表情はみえませんが)tweetしている感じでしたね。
読んでいて心配になりました。
品格ってものがありませんね
歴史に学ばないものはろくなことをしないんじゃないかなとそんなことを思いました。
ところでパヨクってぱよぱよちーんとかいう言葉と左翼をあわせた造語という理解でいいのでしょうか?どうでもいいことなんでしょうが・・・
多分、自分が「パヨク」と呼ぶ相手が無知であることをバカにしようとして、「憲法憲法お前ら言うけど、そもそも憲法が何かわかってるのか?」と嫌味を言うために、「十七条憲法と現代憲法の違いわかる?」と言いだしたんじゃないかと思うんです。
でも、質問が下らなすぎて、何の嫌味にもなっていないという…。これが嫌味になると思っている時点で、彼のレベルの低さがよくわかります。
それと、以前から気になっていたんですが、この人自分のプロフィールもしくは自分の仕事のPR用のコピーに確か「勝間和代のビジネスパートナー」という文句を使っていたような気がするんですが、でもこれって「他人のふんどしで(しかも女性の)相撲・・・」ですよね?曲がりなりにも保守を自認しているのに、こんな事しちゃっていいのかなぁ。
これは酷いですね。
ネトウヨさんはよく支離滅裂な返答の果てに謎の勝利宣言をして消えていきますが、これも全く同じパターンのようで・・・
むしろそれが理解していないからネトウヨやっていられるんじゃないでしょうか。
こんな支離滅裂なことを書いたら自分サイドが偏見もたれかねないでしょうし。
後世、ネトウヨの馬鹿と安倍首相によって日本は完全崩壊したと歴史書に記されなければよいのですが。
ネトウヨカルト連中ってすぐ逆ギレするよな
これって火病だよね
日本の歴史学んでから日本のためとかいって欲しい。
過去の教訓とか過去から何も学んでいないというの出している訳ですしね。ビジネスパートナーうんぬんと金儲けのための知識と口は上手いかもしれませんが金儲け以外は駄目そうですね。
どんなに事実を突きつけようとも決して認めない人を、「愚か」と判断して無視することは簡単だけど、その人が本当に「愚か」で菊に値しないと客観的に証明することは困難である以上、尊重しなければいけないわけで。
民主主義の前提である冷静で、事実を元に、ロジカルに判断できる自立した個人をどうやったら確立できるのか。
いや、そもそもそういった個人を生み出そうとする力だ誰かの何らかの意図の下にコントロールされていない保証もないわけで・・・と。
>>あと、自爆は自爆ですから攻撃にはなりません。しかも、憲法典には核兵器という言葉は出てきませんな。
こんな人が経済評論家として色々出版してるんですね。
恥を撒き散らしているという自覚が全く無いという。
可哀想ですらあります。
同日青髭さんが5ch仲間の川田倫也さんと共にyoutubeチャンネルに向かっていたところ、
突然特定のksm world newsに「お前は低学歴の差別主義者なんだろう」などと犯罪的な暴言を吐かれ、松倉修司さんは不正受給疑惑の脱糞をした。青髭さんによると自身の問題点を指摘されたとのこと。
東石山中学校 川田倫也 ksm world news 犯罪歴 不正受給 ヘイトスピーチ ネトウヨ 爆破予告
青髭 あのじ 松倉修司 派遣社員 障害者 炎上 ネトウヨ 川田倫也 不正受給 人間性 新潟県
新潟県新潟市中央区女池西1-1-38の川田倫也さんは傷病手当をネトウヨyoutubeにksm world newsというチャンネルを持っていましたが、東石山中学校の川田倫也さんのヘイトスピーチと不正受給を理由に炎上。
現在川田倫也さんの東石山中学校チャンネルはksm world newsと5ch住民の通報により削除されている模様です。