・西村幸祐を鵜呑みにする但馬オサム

先日、西村幸祐氏が、「『沖縄の元米海兵の殺人事件について、安倍総理がオバマ大統領に抗議した』ということを日本のメディアは伝えていない」と嘘をついたことを紹介しました。

西村氏が何を言おうと、鵜呑みにする人がいなければ問題ないのですが、いるから問題なのです。それも自称「文筆人」にも。





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前回お伝えした通り、安倍総理がオバマ大統領に抗議をしたということは、朝日新聞毎日新聞産経新聞時事通信日経も、さらにはスポニチまで伝えています。地方新聞でも伝えていましたし、NHKや日テレなどニュースでもちゃんと報道されていましたので、新聞かテレビかのメディアにそれなりに触れていれば、西村幸祐氏の言う「国内で殆ど無視された」なんていうのが嘘であることは、すぐにわかるはずなのです。

ところが、この自称「文筆人」である但馬オサム氏は、西村氏のことを鵜呑みにしているわけです。一般的なマスメディアは見ないのに、自分に都合のいいネット情報は鵜呑みにする人だ、ということが伺えます。この人は青林堂のネトウヨ系雑誌にも寄稿しているようで、だいたいどういう人か、これだけでも想像ができます。


・「それでも僕は読んでない」


また、「日本の新聞も報道している」という指摘に対し、こんな反論もありました。



>>記者団にオバマ大統領に抗議したことを
>>日本の首相として声明しています。
>>内輪の会談だけでなく声明を出した事が重要なのです。


だからその「記者団」に出した声明を、その記者たちが記事にしてるんでしょうが…。ロイターでも朝日でも毎日でもNHKでも日経でもスポニチでも。この人、自分で何言ってるかわかってるんでしょうか?

「日本の新聞もロイターと同じ内容を伝えている」ということを指摘され、それに反論するときでさえ、肝心の日本の新聞をチェックしていないことがわかります。


愛国カルトに騙されないために

このブログでは繰り返し言っていますが、人は自分が求めている情報に行きついたら、それ以上調べないのが普通なのだと思います。例えば、テレビゲームを悪く言いたい人は、テレビゲームに肯定的な情報は無視して、「ゲーム脳」などゲームに否定的な情報に行きつくと、それが本当に論拠のある信頼できる情報なのか、それ以上調べることなく、そのまま信じてしまいがちです。逆にゲームを肯定したい人は、肯定的な意見を信じるでしょう。今回の場合は、「マスコミは反日(反自民)だ」という思い込みに都合のいい情報に行きついたら、その情報が事実かどうかを確かめず、西村氏の言うことを鵜呑みにした、というわけですね。

これは程度の差はあれ誰にでも起きうることですが、このサイトで「愛国カルト」と読んでいる人たちは、特にその傾向が強いように思われます。大手マスコミのことは「マスゴミ」などと呼んで否定するくせに、ツイッターでも2ちゃんねるまとめサイトなどの、どう見ても信頼置けない情報源でも、自分に都合が良ければ鵜呑みにする。そういう人たちを利用してデマを吐く。

自分に都合の悪い情報に比べ、自分に都合のいい情報だと、すぐに信じてしまうのが人の性です。だからこそ、自分に都合のいい情報こそ本当かどうか疑う、という姿勢が、デマに騙されないためには必要なのだと思います。


1.信頼できる情報源か。

2.根拠は書かれているか。

3.事実誤認はないか。

4.誇張はないか。

5.原因と結果が逆になっているなど、論理の破綻はないか。

6.自分が読み間違いをしていないか。


 
このへんのことを、自分に都合のいい情報にぶちあたった時こそ、ちょっと時間をおいて考えてみるようにすれば、自分の都合のいいことは鵜呑みにして都合の悪いことは捏造扱いする、オウムのような「カルト」にならないで済むのではないでしょうか。

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