産経新聞は、2013年から2014年にかけて、【中高生のための国民の憲法講座】というタイトルの連載をしていました。
産経新聞ですので、書いている人物は保守派、タカ派と呼ばれるような改憲論者ばかり。
百地章、西修、長尾一紘など、安保法案の時に集団的自衛権を合憲だと言った人ばかりです。(ちなみにこの3人は、菅官房長官が「安保法案を合憲だと言う学者も大勢いる」と言って、たった3人だけ挙げることができた、その3人です)
「集団的自衛権は合憲だ」という主張をしている憲法学者は全体の2%程度ですので、いかに産経が偏った人選をしているか察することができると思います。

(『弁護士ドットコム』より)
内容を見ても、「中高生のための」などと言いながら、中高生が自分で憲法について考えられるようにするような性格の連載ではなく、産経新聞らしく、日本国憲法をこき下ろし、自民党の改憲草案にあるような、国民を縛る国家主義的な憲法改正主張を「正論」として押しつける内容です。
「中高生のための」と言いながら、第99回のタイトルは「集団的自衛権は合憲」です。中高生に、賛成や反対の両論を聞かせて考えさせるのではなく、圧倒的大多数の意見を無視して、自分の考え方を押し付けるのが、産経の言うところの「中高生のため」という意味なのですね。まだ十分な知識や判断力がない中高生のうちに、産経流の憲法観を刷り込んでおこうというわけです。これぞ「洗脳教育」(笑)。
さすが、自分で自分のコラムに「正論」なんてタイトルをつけちゃえるナルシシスト新聞はやることが違います。自分で「私は正論を言います」と言っちゃう人は、まず信じちゃいけません。
さて、今回は、「素人でもわかるような大嘘をつく人がいるから気をつけよう」という内容です。なぜ、この専門家の主張内容が間違っているのかを見て、愛国カルトのデマに騙されない免疫をつけたいと思います。
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今回取り上げるのは、「新しい歴史教科書をつくる会」の第3代会長でもある八木秀次氏。
八木氏も数少ない安保法案合憲論者の一人で、主張内容は絵にかいたようなタカ派、保守派、自民党主張なのですが、細かい主張内容は置いておくとして、今回注目したいところはここです。

>>近代の「国民国家」の国民は「国防の義務」を負い、
>>その国の「潜在的兵士」という性格を持つ
>>従って外国籍の人に国政・地方問わず参政権を付与するのは
>>主権国家の行為として論理的に成り立たない
>>一部に外国人参政権の主張があるのは
>>憲法に「国防の義務」の規定がなく国民にその自覚がないからである
(産経新聞2014年1月25日)
どういう理屈!?
近代「国民国家」の国民は「国防の義務」を負い、その国の「潜在的兵士」という性格を持つ、というところは、異論はあるにしても、解釈の問題だからとりあえず良しとしましょう。
しかし、国民が国防の義務を負うことと、外国人参政権と、何の関係があるわけ? しかも、外国人に参政権を付与することは、主権国家の行為として論理的に成り立たない、ってどういう意味?
私は別段外国人参政権に賛成も反対もしているわけじゃありませんが、常識的な判断力の持ち主なら、読んだ瞬間に「おかしい」と感じるはずです。
この手の主張は、自分に都合のいいところだけを切り取って、それが全てであるかのように見せかける、という手法を用いています。過度の一般化と呼ばれる手法ですね。
こういう主張を崩すのは簡単です。反例を見つければいい。というわけで、八木氏の主張がどうおかしいか見てみましょう。とても大学教授とは思えない幼稚な主張ですので、中学生以上の学力があれば、簡単に崩すことができると思います。
八木氏は、他国の憲法には「決まって」国防義務がかかれていると述べ、国防の義務を国民としての資格の根幹であるかのように主張します。

(産経新聞2014年1月11日)
実際には、アイルランド、イギリス、ルクセンブルク、ベルギー、マルタ、ラトビア、フランスなどの憲法には国防義務は書かれていないらしいのですが(参照)、そういうところは無視するようですね。(ただし、フランスは憲法に国防義務が書かれていなくても、予備役登録義務があります)
「決まって」書かれているかはともかく、多くの国で国防義務規定があることは事実です。そして、八木氏はこう主張します。

(産経新聞2014年1月18日)
>>ある国に国籍を有するということは、
>>その国の「国防の義務」を負う存在ということであり、
>>その国の「潜在的兵士」という性格を持つということなのです。
>>その「潜在的兵士」である外国籍の人に、
>>我が国の国家意思の形成に参画する権利(参政権)を
>>賦与(ふよ)することは
>>論理的に成り立たないことです。
>>地方参政権ならいいではないかという意見もありますが、
>>地方自治は国家行政の一部を担ったもので、
>>その意思形成にやはり外国の「潜在的兵士」を
>>参画させることは主権国家として論理的にできないことです。
>>これは外国人を排除する「排外主義」とは無関係です。
>>民族差別でもありません。
>>近代の「国民国家」の性質として、
>>それぞれの国の国民が「国防の義務」を
>>負う存在であることから来る当然の帰結です。
(略)
>>外国人参政権という主張が生じるのも
>>憲法に「国防の義務」の規定がなく、
>>国民に自覚がないためといえるでしょう。
大嘘です!
八木氏は憲法9条憎しのあまり、改憲派に時々いる「あれもこれも憲法9条のせいだ」という「9条ノセイダーズ」に加入してしまったように思えます。
八木氏は、外国人参政権という主張が生じるのは、憲法に国防義務が書かれてなく、国民に(国民としての)自覚がない日本だからこそ起こると書いてありますが、それならば、国防義務がある国には外国人参政権は存在しないはずです。「外国人参政権」で検索するだけで、八木氏の主張の嘘が簡単にわかります。
まず、ヨーロッパですが、EU圏内では、EU圏内の国籍を持つ人には参政権を与えている国がほとんどです。EUは一つの国みたいな扱いなので、国内扱いなのは当然と言えば当然ですが、EU圏外の国民にも参政権を与えている国もあります。
以下、地方レベルや国政レベルなどの違いや、永住者のみとか5年以上の居住でよいとか、条件は各国違いますが、ウィキペディアに載っている、EU域内とか英連邦圏内とかの規定なしに外国人参政権が存在する国を列挙します。
・アイルランド
・ベルギー
・オランダ
・ルクセンブルク
・スウェーデン
・ノルウェー
・フィンランド
・アイスランド
・ポルトガル(一部の国のみ)
・スイス(一部の州)
・デンマーク
・ハンガリー
・スロバキア
・スロベニア
・ロシア
・リトアニア
・エストニア
・オーストラリア(一部の州)
・ニュージーランド
・ベネズエラ
・チリ
・ウルグアイ
・韓国
・イスラエル
・マラウイ
・香港
ウィキペディア情報なので、もしかしたら間違いもあるかもしれませんが、外国人参政権を認めている国が少なからずあることは確かです。
八木氏は外国人に参政権を付与することは、主権国家として論理的に成り立たないなどと言っていますが、これらの国は主権国家じゃなかったんですかね?

八木氏の言うように、国民を「潜在的兵士」とみなし、他国の「潜在的兵士」に参政権を与えることが論理的に成り立たないのであれば、こんなに多くの国で外国人参政権が認められているわけがありません。
当然、これらの国には、八木氏の主張するように、憲法に国防義務がかかれていたり、兵役があったりする国も少なくありません。
つまり、
「外国人参政権は主権国家の行為として論理的に成り立たない」
「日本には国防義務がないから外国人参政権の議論がある」
という八木秀次氏の主張は、誰の目にも明白な大嘘なのです。
自分が嫌いな憲法9条と外国人参政権の2つを無理矢理結びつけたために、訳の分からない主張になったのでしょう。
外国人参政権は論理破綻だ、という八木氏の主張こそが、完全に論理破綻しています。
繰り返しになりますが、私は外国人参政権を主張しているわけではありません。外国人参政権に、積極的に賛成も反対もしていません。ですが、このようなデタラメな主張は認められません。
八木氏の問題は、「説明」だけして「証明」をしていない点です。
AとBの因果関係を「説明」することは簡単ですが、「説明」と「証明」は別物です。これをしっかり区別することは、デマに騙されないために大変重要なことです。
例えば、黒猫を見た日に、何か不幸な目に遭ったとします。「黒猫を見た」という事実と「不幸な目に遭った」という事実から、「黒猫を見たから不幸な目に遭ったんだ」と説明することはできます。
しかし、「黒猫を見た」という事実と「不幸な目に遭った」という事実の因果関係を証明するためには、
イ.黒猫を見て、不幸な目に遭った
ロ.黒猫を見たけど、不幸な目に遭わなかった
ハ.黒猫を見なかったが、不幸な目に遭った
ニ.黒猫を見なかったが、不幸な目にも遭わなかった
この4つのうち、最低限ロ.「黒猫を見たけど、不幸な目に遭わなかった」が存在しない、もしくは極端に少ないことを示せなければ、「黒猫を見た」と「不幸な目に遭った」に因果関係があるとは言えません。逆に、もしイ.ロ.ハ.ニ.が25%ずつ存在していれば、「黒猫を見た」と「不幸な目に遭った」には因果関係がない、と証明できたことになります。
パターンA

↑「黒猫」と「不幸」に因果関係なし
パターンB

↑「不幸な目に遭うときは必ず黒猫を見る」が、「黒猫を見たけど不幸な目に遭わなかった」日もある場合。「黒猫」と「不幸」に必ずしも因果関係があるとは言えない。(例えば、365日毎日黒猫を見ていればこうなる)
パターンC

↑「黒猫を見た日は、必ず不幸な目に遭っている」場合。「黒猫」が「不幸」の原因になっている可能性があるが、「黒猫を見た日」のサンプル数が極端に少ない場合は、必ずしもそうとは言えない。
パターンD

↑「黒猫を見た日は不幸な目に遭う」と「不幸な目に遭う日は黒猫を見る」が一致する場合。因果関係が存在する可能性が高い。
「黒猫を見たから不幸な目に遭った」という説明をすることは簡単です。しかし、「黒猫見たから不幸な目に遭った」と証明できるのは、上の図のパターンCとDだけです。Bでさえ、「黒猫」と「不幸」の間に因果関係がある可能性は示せても、「不幸」の原因が黒猫以外の場合もあり得るので、因果関係を証明できていません。
説明と証明は別物です。「外国人参政権なんて議論があるのは、国防義務がないせいだ」と説明することは出来ます。しかし、それを証明するためには、「国防義務がある国には、外国人参政権が存在しない」ことを示さなければなりません。

↑八木氏の主張を「証明」するためには、こういう図が描けないといけない。
ところが、実際には、国防義務や、さらにはデンマークやノルウェーや韓国のように、平時の徴兵制までありながら、外国人参政権を認めている国が存在するので、八木氏の主張は間違いだと言えます。

↑現実
もしも、八木氏の主張の通りなら、国防義務規定がない日本は外国人参政権の主張が「存在」するだけでなく、もっと積極的に選挙の争点になったり、もうとっくに外国人参政権が認められていてもおかしくないはずですよね。しかし、外国人参政権が選挙の争点になったという話さえ聞きません。八木氏の論理は、根本から破綻しています。
日本に「国防義務がない」という事実と「外国人参政権の議論がある」という事実が混在する一例だけを示して、「国防義務がないから外国人参政権の議論がある」という説明をしていますが、他の例を見れば、それが間違いであることは明らかなのです。説明と証明の区別がちゃんとついていれば、こんなでたらめな説明に騙されることはなくなります。
八木秀次氏が、本当にこんな素人でもわかるような、説明と証明の区別がつかないまま、でたらめな主張をしたのか、わかってて言ってるのかは知る由もありませんが、この連載は、【中高生のための国民の憲法講座】です。まだ「説明」と「証明」の区別がついていない中高生に対し、意図的に嘘をついて騙そうとしているとも考えられます。
もし説明と証明の区別がついていないなら、学者として失格レベルの論理性の無さですし、もし意図的に中高生を騙そうとしているのなら、人間として最低です。
こんな男が、『新しい歴史教科書』や『新しい公民教科書』を作っているのです。こんな人物の作る歴史教科書や公民教科書で一体どういう人間が育つのか、想像もしたくありません。
こんなど素人でもおかしいとわかるでたらめな主張を載せてしまうのが、さすが産経新聞ですが、大学教授のような人物でも、鵜呑みにしてはいけない、といういい例だと思います。
日本に関わらず、証明せずに、自分に都合のいい「説明」だけするという事例は山ほどあります。やろうと思えばどんなことだって、説明するだけなら可能なのです。
・日本人とユダヤ人は同祖だ。(日ユ同祖説)
・日本語と英語は同祖だ(こんな本
)
・「くだらない」の語源は「百済(では)ない」であり、昔の日本人は百済のものを最高と見なしていた。(民間語源)
・ゲームをやるとゲーム脳になる。
・血液型で性格が決まる。
証明できないものが全て間違いとは限りませんが、説明と証明の区別は、「愛国カルト」対策だけでなく、他のデマや迷信に騙されないためにも重要です。最低限、このレベルの幼稚なデマに騙されないように、気をつけたいものです。
====デマに騙されないために====
・説明と証明を区別しよう
==================

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産経新聞ですので、書いている人物は保守派、タカ派と呼ばれるような改憲論者ばかり。
百地章、西修、長尾一紘など、安保法案の時に集団的自衛権を合憲だと言った人ばかりです。(ちなみにこの3人は、菅官房長官が「安保法案を合憲だと言う学者も大勢いる」と言って、たった3人だけ挙げることができた、その3人です)
「集団的自衛権は合憲だ」という主張をしている憲法学者は全体の2%程度ですので、いかに産経が偏った人選をしているか察することができると思います。

(『弁護士ドットコム』より)
内容を見ても、「中高生のための」などと言いながら、中高生が自分で憲法について考えられるようにするような性格の連載ではなく、産経新聞らしく、日本国憲法をこき下ろし、自民党の改憲草案にあるような、国民を縛る国家主義的な憲法改正主張を「正論」として押しつける内容です。
「中高生のための」と言いながら、第99回のタイトルは「集団的自衛権は合憲」です。中高生に、賛成や反対の両論を聞かせて考えさせるのではなく、圧倒的大多数の意見を無視して、自分の考え方を押し付けるのが、産経の言うところの「中高生のため」という意味なのですね。まだ十分な知識や判断力がない中高生のうちに、産経流の憲法観を刷り込んでおこうというわけです。これぞ「洗脳教育」(笑)。
さすが、自分で自分のコラムに「正論」なんてタイトルをつけちゃえるナルシシスト新聞はやることが違います。自分で「私は正論を言います」と言っちゃう人は、まず信じちゃいけません。
さて、今回は、「素人でもわかるような大嘘をつく人がいるから気をつけよう」という内容です。なぜ、この専門家の主張内容が間違っているのかを見て、愛国カルトのデマに騙されない免疫をつけたいと思います。
八木秀次の、世にも奇妙な「国民国家」と「主権国家」
今回取り上げるのは、「新しい歴史教科書をつくる会」の第3代会長でもある八木秀次氏。
八木氏も数少ない安保法案合憲論者の一人で、主張内容は絵にかいたようなタカ派、保守派、自民党主張なのですが、細かい主張内容は置いておくとして、今回注目したいところはここです。

>>近代の「国民国家」の国民は「国防の義務」を負い、
>>その国の「潜在的兵士」という性格を持つ
>>従って外国籍の人に国政・地方問わず参政権を付与するのは
>>主権国家の行為として論理的に成り立たない
>>一部に外国人参政権の主張があるのは
>>憲法に「国防の義務」の規定がなく国民にその自覚がないからである
(産経新聞2014年1月25日)
どういう理屈!?
近代「国民国家」の国民は「国防の義務」を負い、その国の「潜在的兵士」という性格を持つ、というところは、異論はあるにしても、解釈の問題だからとりあえず良しとしましょう。
しかし、国民が国防の義務を負うことと、外国人参政権と、何の関係があるわけ? しかも、外国人に参政権を付与することは、主権国家の行為として論理的に成り立たない、ってどういう意味?
私は別段外国人参政権に賛成も反対もしているわけじゃありませんが、常識的な判断力の持ち主なら、読んだ瞬間に「おかしい」と感じるはずです。
この手の主張は、自分に都合のいいところだけを切り取って、それが全てであるかのように見せかける、という手法を用いています。過度の一般化と呼ばれる手法ですね。
こういう主張を崩すのは簡単です。反例を見つければいい。というわけで、八木氏の主張がどうおかしいか見てみましょう。とても大学教授とは思えない幼稚な主張ですので、中学生以上の学力があれば、簡単に崩すことができると思います。
・国防義務と外国人参政権
八木氏は、他国の憲法には「決まって」国防義務がかかれていると述べ、国防の義務を国民としての資格の根幹であるかのように主張します。

(産経新聞2014年1月11日)
実際には、アイルランド、イギリス、ルクセンブルク、ベルギー、マルタ、ラトビア、フランスなどの憲法には国防義務は書かれていないらしいのですが(参照)、そういうところは無視するようですね。(ただし、フランスは憲法に国防義務が書かれていなくても、予備役登録義務があります)
「決まって」書かれているかはともかく、多くの国で国防義務規定があることは事実です。そして、八木氏はこう主張します。

(産経新聞2014年1月18日)
>>ある国に国籍を有するということは、
>>その国の「国防の義務」を負う存在ということであり、
>>その国の「潜在的兵士」という性格を持つということなのです。
>>その「潜在的兵士」である外国籍の人に、
>>我が国の国家意思の形成に参画する権利(参政権)を
>>賦与(ふよ)することは
>>論理的に成り立たないことです。
>>地方参政権ならいいではないかという意見もありますが、
>>地方自治は国家行政の一部を担ったもので、
>>その意思形成にやはり外国の「潜在的兵士」を
>>参画させることは主権国家として論理的にできないことです。
>>これは外国人を排除する「排外主義」とは無関係です。
>>民族差別でもありません。
>>近代の「国民国家」の性質として、
>>それぞれの国の国民が「国防の義務」を
>>負う存在であることから来る当然の帰結です。
(略)
>>外国人参政権という主張が生じるのも
>>憲法に「国防の義務」の規定がなく、
>>国民に自覚がないためといえるでしょう。
大嘘です!
八木氏は憲法9条憎しのあまり、改憲派に時々いる「あれもこれも憲法9条のせいだ」という「9条ノセイダーズ」に加入してしまったように思えます。
八木氏は、外国人参政権という主張が生じるのは、憲法に国防義務が書かれてなく、国民に(国民としての)自覚がない日本だからこそ起こると書いてありますが、それならば、国防義務がある国には外国人参政権は存在しないはずです。「外国人参政権」で検索するだけで、八木氏の主張の嘘が簡単にわかります。
まず、ヨーロッパですが、EU圏内では、EU圏内の国籍を持つ人には参政権を与えている国がほとんどです。EUは一つの国みたいな扱いなので、国内扱いなのは当然と言えば当然ですが、EU圏外の国民にも参政権を与えている国もあります。
以下、地方レベルや国政レベルなどの違いや、永住者のみとか5年以上の居住でよいとか、条件は各国違いますが、ウィキペディアに載っている、EU域内とか英連邦圏内とかの規定なしに外国人参政権が存在する国を列挙します。
・アイルランド
・ベルギー
・オランダ
・ルクセンブルク
・スウェーデン
・ノルウェー
・フィンランド
・アイスランド
・ポルトガル(一部の国のみ)
・スイス(一部の州)
・デンマーク
・ハンガリー
・スロバキア
・スロベニア
・ロシア
・リトアニア
・エストニア
・オーストラリア(一部の州)
・ニュージーランド
・ベネズエラ
・チリ
・ウルグアイ
・韓国
・イスラエル
・マラウイ
・香港
ウィキペディア情報なので、もしかしたら間違いもあるかもしれませんが、外国人参政権を認めている国が少なからずあることは確かです。
八木氏は外国人に参政権を付与することは、主権国家として論理的に成り立たないなどと言っていますが、これらの国は主権国家じゃなかったんですかね?

八木氏の言うように、国民を「潜在的兵士」とみなし、他国の「潜在的兵士」に参政権を与えることが論理的に成り立たないのであれば、こんなに多くの国で外国人参政権が認められているわけがありません。
当然、これらの国には、八木氏の主張するように、憲法に国防義務がかかれていたり、兵役があったりする国も少なくありません。
つまり、
「外国人参政権は主権国家の行為として論理的に成り立たない」
「日本には国防義務がないから外国人参政権の議論がある」
という八木秀次氏の主張は、誰の目にも明白な大嘘なのです。
自分が嫌いな憲法9条と外国人参政権の2つを無理矢理結びつけたために、訳の分からない主張になったのでしょう。
外国人参政権は論理破綻だ、という八木氏の主張こそが、完全に論理破綻しています。
・説明と証明を区別しよう
繰り返しになりますが、私は外国人参政権を主張しているわけではありません。外国人参政権に、積極的に賛成も反対もしていません。ですが、このようなデタラメな主張は認められません。
八木氏の問題は、「説明」だけして「証明」をしていない点です。
AとBの因果関係を「説明」することは簡単ですが、「説明」と「証明」は別物です。これをしっかり区別することは、デマに騙されないために大変重要なことです。
例えば、黒猫を見た日に、何か不幸な目に遭ったとします。「黒猫を見た」という事実と「不幸な目に遭った」という事実から、「黒猫を見たから不幸な目に遭ったんだ」と説明することはできます。
しかし、「黒猫を見た」という事実と「不幸な目に遭った」という事実の因果関係を証明するためには、
イ.黒猫を見て、不幸な目に遭った
ロ.黒猫を見たけど、不幸な目に遭わなかった
ハ.黒猫を見なかったが、不幸な目に遭った
ニ.黒猫を見なかったが、不幸な目にも遭わなかった
この4つのうち、最低限ロ.「黒猫を見たけど、不幸な目に遭わなかった」が存在しない、もしくは極端に少ないことを示せなければ、「黒猫を見た」と「不幸な目に遭った」に因果関係があるとは言えません。逆に、もしイ.ロ.ハ.ニ.が25%ずつ存在していれば、「黒猫を見た」と「不幸な目に遭った」には因果関係がない、と証明できたことになります。
パターンA

↑「黒猫」と「不幸」に因果関係なし
パターンB

↑「不幸な目に遭うときは必ず黒猫を見る」が、「黒猫を見たけど不幸な目に遭わなかった」日もある場合。「黒猫」と「不幸」に必ずしも因果関係があるとは言えない。(例えば、365日毎日黒猫を見ていればこうなる)
パターンC

↑「黒猫を見た日は、必ず不幸な目に遭っている」場合。「黒猫」が「不幸」の原因になっている可能性があるが、「黒猫を見た日」のサンプル数が極端に少ない場合は、必ずしもそうとは言えない。
パターンD

↑「黒猫を見た日は不幸な目に遭う」と「不幸な目に遭う日は黒猫を見る」が一致する場合。因果関係が存在する可能性が高い。
「黒猫を見たから不幸な目に遭った」という説明をすることは簡単です。しかし、「黒猫見たから不幸な目に遭った」と証明できるのは、上の図のパターンCとDだけです。Bでさえ、「黒猫」と「不幸」の間に因果関係がある可能性は示せても、「不幸」の原因が黒猫以外の場合もあり得るので、因果関係を証明できていません。
説明と証明は別物です。「外国人参政権なんて議論があるのは、国防義務がないせいだ」と説明することは出来ます。しかし、それを証明するためには、「国防義務がある国には、外国人参政権が存在しない」ことを示さなければなりません。

↑八木氏の主張を「証明」するためには、こういう図が描けないといけない。
ところが、実際には、国防義務や、さらにはデンマークやノルウェーや韓国のように、平時の徴兵制までありながら、外国人参政権を認めている国が存在するので、八木氏の主張は間違いだと言えます。

↑現実
もしも、八木氏の主張の通りなら、国防義務規定がない日本は外国人参政権の主張が「存在」するだけでなく、もっと積極的に選挙の争点になったり、もうとっくに外国人参政権が認められていてもおかしくないはずですよね。しかし、外国人参政権が選挙の争点になったという話さえ聞きません。八木氏の論理は、根本から破綻しています。
日本に「国防義務がない」という事実と「外国人参政権の議論がある」という事実が混在する一例だけを示して、「国防義務がないから外国人参政権の議論がある」という説明をしていますが、他の例を見れば、それが間違いであることは明らかなのです。説明と証明の区別がちゃんとついていれば、こんなでたらめな説明に騙されることはなくなります。
八木秀次氏が、本当にこんな素人でもわかるような、説明と証明の区別がつかないまま、でたらめな主張をしたのか、わかってて言ってるのかは知る由もありませんが、この連載は、【中高生のための国民の憲法講座】です。まだ「説明」と「証明」の区別がついていない中高生に対し、意図的に嘘をついて騙そうとしているとも考えられます。
もし説明と証明の区別がついていないなら、学者として失格レベルの論理性の無さですし、もし意図的に中高生を騙そうとしているのなら、人間として最低です。
こんな男が、『新しい歴史教科書』や『新しい公民教科書』を作っているのです。こんな人物の作る歴史教科書や公民教科書で一体どういう人間が育つのか、想像もしたくありません。
こんなど素人でもおかしいとわかるでたらめな主張を載せてしまうのが、さすが産経新聞ですが、大学教授のような人物でも、鵜呑みにしてはいけない、といういい例だと思います。
日本に関わらず、証明せずに、自分に都合のいい「説明」だけするという事例は山ほどあります。やろうと思えばどんなことだって、説明するだけなら可能なのです。
・日本人とユダヤ人は同祖だ。(日ユ同祖説)
・日本語と英語は同祖だ(こんな本
・「くだらない」の語源は「百済(では)ない」であり、昔の日本人は百済のものを最高と見なしていた。(民間語源)
・ゲームをやるとゲーム脳になる。
・血液型で性格が決まる。
証明できないものが全て間違いとは限りませんが、説明と証明の区別は、「愛国カルト」対策だけでなく、他のデマや迷信に騙されないためにも重要です。最低限、このレベルの幼稚なデマに騙されないように、気をつけたいものです。
====デマに騙されないために====
・説明と証明を区別しよう
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コメント
「特攻隊の若者は天皇陛下の為に死ぬことで日本の神と対話し、日本の伝統と一体化できたから幸せだ」「コンドームを買えないほど貧しい若者が増えれば少子化は解決する。格差是正は反日」などと言った中西輝政に匹敵する暴論ですよ、これは。
(※将棋の棋聖戦は主催が産経新聞社)
産経新聞のサイトに登場している見出しを見て…なんじゃこりゃと思いましたね。
見出しのレベルが週刊誌レベルのなんとも扇情的なものなんですよね、片っ端から。
それは置いておきまして、この八木という人物の発言の真実ですけれども、
国防の問題と参政権の問題とをごっちゃにしているだけというか、
外国人に日本の政治への参加を認めるという権利と国防の理屈と、
まーったく関係がないことを強引に結び付けているだけにしか見えませんね、やはり。
外国人が政治に参加するということでメリットもないとは言い切れませんし、
それ以前に、
>これは外国人を排除する「排外主義」とは無関係です。
>民族差別でもありません。
>近代の「国民国家」の性質として、
>それぞれの国の国民が「国防の義務」を
>負う存在であることから来る当然の帰結です。
というところがどうも白々しく聞こえるところです。
実際に、すでに帰化するなり二重国籍を持っていたが日本国籍を選んだなどの
議員もいるわけですし、そういう意味ではすでに外国人参政権はできているといえます
(ツルネン・マルティ元議員や蓮舫議員や白眞勲議員など)。
なので、私からすれば「いまさら何言ってんの?」と思う面もありますし。
結局、自分の外国人参政権に反対であるという意見をこじつけるために
めちゃくちゃ言ってるだけなんじゃないかなと思えますし…何ともなぁ。
常識的に考えればありえない話だろうに。
日本に在住している中国人が全員反日思想を持って、全員が破壊活動を行っているという訳でもないし、第二次世界大戦以前に海外へ移民に出た日本人が全員日本のために活動したという話もない。
仮に実例があるならば説明して欲しいものだ。
東スポ並みの中身だったのか、いや東スポの競馬予想はたまにデカく当たるから悪くは無いな
東スポってより3Kは新聞じゃねえけど民明書房レベルと考えた方が良さそうだ
管理人さん、取り上げてください。
【要拡散】
国民は忘れちゃいけないことがある。:清水 潔氏
https://twitter.com/NOSUKE0607
国民は忘れちゃいけないことがある。
この国が戦争に巻き込まれはじめたあの日を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
多数の疑問の声を踏みにじった政権を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
軍服を着た勇ましい総理大臣がいたことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
武力で「国」は守れても「国民」の平和と幸福は別だということを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
独裁政治がいかに恐ろしいものかを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
かつて死刑となった総理大臣がいたことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
この国が戦場となった日のことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
海外から見た日本の評価と日本のメディア報道の温度差を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
権力は放置すれば必ず暴走することを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
先の戦争の後始末すら終わっていないことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
70年の不戦は個別的自衛権が守ってきたことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。:清水 潔氏
https://twitter.com/NOSUKE0607
国民は忘れちゃいけないことがある。
この国が戦争に巻き込まれはじめたあの日を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
多数の疑問の声を踏みにじった政権を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
軍服を着た勇ましい総理大臣がいたことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
武力で「国」は守れても「国民」の平和と幸福は別だということを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
独裁政治がいかに恐ろしいものかを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
かつて死刑となった総理大臣がいたことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
この国が戦場となった日のことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
海外から見た日本の評価と日本のメディア報道の温度差を。
国民は忘れちゃいけないことがある。
権力は放置すれば必ず暴走することを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
先の戦争の後始末すら終わっていないことを。
国民は忘れちゃいけないことがある。
70年の不戦は個別的自衛権が守ってきたことを。
この詩(?)の内容、大筋同意だけど国民は巻き込まれた被害者みたいな感じが引っ掛かる。
「暴支庸懲」とか「鬼畜米英」というスタンスはマスコミが国家や軍部に強要された面より、その様な論調が多くの国民に受けた、即ち、新聞、雑誌が売れた、という部分の方が大きい。
無論、国家の情報統制に問題があったわけだが…。
忘れてはいけないに、
「情報を鵜呑みにしてないか?」
「特定の国や勢力を批判する快楽を楽しんでいないか?」
を付け加えたいね。
無論、国家の情報統制に問題があったわけだが。しかし、ネット
あとは右翼団体によるマスコミへの脅迫と、遠回しに政府が圧力かけて、新聞社が空気を読んだのもあるようですね
ハッキリとした目に見える暴力以外の圧力に勝手に屈して、勝手に右傾化した新聞社の体質は今もあまり変わってないような・・・
>有事の際には敵国の兵士や工作員と成り得ると言いたいのだろうか。
> 常識的に考えればありえない話だろうに。
「アレ」な人たちはそうは考えていないみたいですけどね。
>https://twitter.com/nakayamanariaki/status/741388017537933313
>6年前成立した国防動員法で北京の指令一本で世界中の中国人は一斉に蜂起することに
>なっている。
・・・・・・・・だそうですよ。
要は、「暗黒街の掟」みたく「殺られる前に殺れ」とでも言いたいのかなぁ?
ヤクザの山口組や稲川会でも、相当深刻な抗争にでもならない限り、出会い頭に殺し合いを始めたりはしないと思いますけど、アレな人たちはそれ以下と言うことなんでしょうかねぇ。
何のために法律とか存在してるんだ?一応日本は法治国家だろ
勘違いというか、「怪しい奴」を手当たり次第に襲うとかヤクザ以下ですね
八木理論の行き着く先は、日本人同士の殺し合いでしょう。日本なんて300万人くらいしか外国人はいないのだから、殆ど出会うこともないし
国民の権利を政府が守るべし、という意味で国防義務を引き出すならまだ分かる
けど、この人が言ってる国防義務って一億総民兵で玉砕とか、在日外国人を自警団で殺そうとか、そういう発想が根底にあるようにしか見えないんだが
法律一つで人間が動かせるほど、人間は単純だと思ってるんでしょうかね。
こういう発言をする人たちは本当に人を甘く見過ぎです。
自民党草案にしても自民党系議員の発言にしても、自分たち以外は人間でないと言っているようで胸くそ悪いです。
http://matome.naver.jp/odai/2146641951586032401
“憲法は、国民のために、国民の権利・自由を国家権力から守るためにあるのです。”
“濱田邦夫元最高裁判事が断言。自民党改憲草案の緊急事態条項、「正気の人が書いた条文とは思えない」”
“<現行憲法> 第97条
この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、
人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、
これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、
現在及び将来の国民に対し、
侵すことのできない【永久の権利】として信託されたものである。
↑↑↑
<自民党改正案> [削除]”
さらに、憲法前文の “戦争を永久に放棄するから「永久に」が削除されています。”
この記事によって八木氏の主張を否定出来ていないと思いました。
八木氏はあくまで「日本で外国人参政権の議論があるのは国防義務がないから」
と主張しているだけです。八木氏は国家と国民に国防義務があれば外国人参政権について論理的に成り立たないことを演繹的に説明しており、ある程度の説得力を持っています。外国人参政権を認めると、日本の主権を脅かそうと中国人が大挙して沖縄に移住し参政権を得て政治に悪影響を及ぼすことが出来るので、国家と国民に国防の義務を負わせれば自ずと国家と国民は外国人参政権を認めることにはならない。という筋の通った主張であるからです。
本記事にて国防義務があるのに外国人参政権もある国が世界には存在することをもって反例としていますが、上記の説明を否定することは出来ません。その国では立法段階において①外国人参政権を導入することが国防よりも大きなメリットであると判断した、または②国会議論で八木氏の主張した視点がなかった、といった可能性が残されているからです。
②に関しては、全知全能の神が立法しているわけでもなく、論理的に破たんしている立法がなされることは現代においても多々あり、あり得る話だと思います。これについては管理人様も日々痛感しているかと思います。
よって論理的に破たんしていない八木氏の(もしかしたら我々国民の安全を促進するかもしれない)主張をデマだと切り捨てるのは、慎重な対応が求められているのかと思います。
①入場券を出して受付をする
②名簿対照係によって選挙人名簿に載っている人かどうかの確認を受ける
③投票用紙を受け取る
④投票記載所で決められた様式に沿って候補者を決める
⑤投票箱に投函
ttp://action-now.jp/archives/2878
簡単な作業だから絶対選挙行こう
前半と後半が全く繋がってないように感じるんですが?
どの辺が筋が通ってるんです???
初めてのコメント、ありがとうございます。
>>八木氏はあくまで「日本で外国人参政権の議論があるのは国防義務がないから」
>>と主張しているだけです。
客観的な状況から見て、その主張が間違っている、と言ってるんですよ。
「国防義務がないから外国人参政権の議論がある」ならば、「国防義務があれば外国人参政権の議論がない」はずではありませんか? ところが、国防義務があっても外国人参政権を認めている国がいくつもあるのですから、八木氏の主張は間違いだといえます。
私は、八木氏の主張に「ある程度の説得力」どころか説得力の欠片も感じません。。
>>外国人参政権を認めると、
>>日本の主権を脅かそうと中国人が大挙して沖縄に移住し
>>参政権を得て政治に悪影響を及ぼすことが出来るので、
>>国家と国民に国防の義務を負わせれば
>>自ずと国家と国民は外国人参政権を認めることにはならない。
>>という筋の通った主張であるからです。
どの辺が筋が通っているのでしょうか?
「外国人参政権が認められれば、外国人が大挙して押し寄せ、日本の主権が脅かされる恐れがある」
ここまでは、現実的かどうかは別として、理屈はわかります。
しかし、そのことと、「国防義務」との間に、因果関係が全くありません。
「外国人に主権が脅かされるかもしれないから、外国人参政権は認めない」だけで話は終わっており、「国防義務」は全く関係ないではありませんか。
なおさら、「国防義務」と「外国人参政権」との間の因果関係が希薄になったように思います。
>>①外国人参政権を導入することが国防よりも大きなメリットであると判断した、
>>または
>>②国会議論で八木氏の主張した視点がなかった、
>>といった可能性が残されているからです。
①も②も、八木氏の主張を「正しい」と認めた上での仮定です。
潜在的兵士だから「外国人参政権を認めない」という理屈が通るなら、二重国籍もあり得ないはずです。帰化だって危なくて認められません。外国人の存在を国防の危機のように考える八木氏の主張が、そもそもおかしいと私は思います。
当然、②八木氏の主張するような視点がないのは当たり前です。そんな視点を持って外国人参政権を考えるのは、八木氏ぐらいのものではないでしょうか。
>>よって論理的に破たんしていない八木氏の
>>(もしかしたら我々国民の安全を促進するかもしれない)
>>主張をデマだと切り捨てるのは、
>>慎重な対応が求められているのかと思います。
私は八木氏の主張には、破綻どころか、論理の欠片もないと感じます。八木氏が勝手に「私はこう思う」というのは自由ですが、客観的事実と整合性が取れていないことを客観的事実かのように述べているのですから、デマだと言って構わないと思います。
わかりにくかったかもしれませんのである程度の説得力について説明差し上げます。
八木氏の主張は「国防義務があれば外国人参政権の議論がない」です。
もし国防義務が国家、国民に課せられていれば、国家の危機を招くような行動(立法)は行えなくなります。今回の場合それはどのような危機かというと「外国人参政権が認められ、外国人が大挙して押し寄せ、日本の主権が脅かされるという危機(国民の安全が脅かされるようなとんでもない行政、立法が行われると想定)」です。この危機を想定し危機として規定するのは政府です。規定してしまえば立法府に強制し当該の法律を議論成立させないことが出来ます。政府が国民に国防義務の教育を行い、国防の観点から外国人参政権議論を下火にすることも出来ます。
八木氏のこの指摘について私はある程度の説得力を感じました。
あくまで義務ですのでその義務をどこまで遂行させるかどうかは政府が決めることが出来ます。例えば③他国の政府は義務を厳密に遂行させず、外国人参政権を認めている可能性があります。(前投稿の①②に加えて③です。)
しかし、将来的にはどうでしょう?先述の論理によって政府は外国人参政権禁止の法律を論理的には作ることが出来ます。
八木氏は「もし日本に国防の義務があればすぐに外国人参政権禁止を達成出来るのになあ。」と主張しているわけです。
命題について反例を見つけることで命題を否定するという手法は論理学、数学でよく使われます。しかし、実際の世の中の外乱要因が多い出来事についてこの論証方法を採ることは危険です。採用する場合は不完全にしろ演繹的な推論を併記することが多いです。(そもそも演繹的な論証が不可能であったからやむなくこのような論証方法を採るのですが)
「憲法にて軍隊を否定し平和主義を掲げている国には同盟国と協力し他国と戦争することが出来る法律は無い」という命題については当然因果関係があると思われます。しかし世界のどこかには反例となる国があるかもしれません。まあ、そんな国は無いとは思いますが、仮にもし存在した場合は因果関係が崩れるのでしょうか?私は崩れないと思います。個々の事情、外乱要因を鑑みて考慮する必要があるのです。
つまり、反例を挙げ否定する論証は論理学や数学の世界では100%成り立ちますが、こと外乱要因が多い複雑怪奇な世の中に全て適用出来るものでは無いのです。
外国人参政権がよいことで導入させたいならそのほうが賛同者が増えると思うけどどうよ?
もちろん問題点も同時にね。書かないと説得力がないっしょ。
問題点書かなかったとしても、調べられればわかるんだし。
導入したら、どんなことが起きるか、そしてそれが有益かが重要じゃないか。
導入してる国の数とかどうでもよくて、導入した場合の国の利益、不利益を書けばいいじゃん。
個人的には、オランダでイスラムと対立が起きる等の問題があるようだし
同じことが日本でおきたらたまらんから反対かな。
理屈オナニー。気持ち悪い。
ごく当たり前の事を小難しく語って悦に入ってるだけ。
1. 八木氏の言う「論理的に成り立たない」というのは、彼の主張する論理では説明がつかない、というだけです。他の論理を持ち出せば十分論理的に成り立つことは明白です。
(そもそも、外国人を外国の「潜在的兵士」とみなしていたら、参政権どころか、外国人を入れること自体できなくなるんじゃないの?)
2. 国防義務がある国でも外国人参政権を認めている国がある以上、「国防義務がなく、日本人に国民としての自覚が足りないから、外国人参政権の議論なんてあるんだ」という八木氏の論理は全く成り立ちません。
記事をきちんと読めばわかることですが、管理人さんは外国人参政権に賛成しているわけでも、反対意見を批判しているわけでもありません。
「反対意見の根拠に嘘やデマを上げていること」を批判しているだけです。
そのために必要なのは嘘を嘘だと言うことであり、外国人参政権のメリットを説明することではありません。事実を元に反対意見を述べているのであれば、おそらく記事にはしていないでしょう。
そもそも「嘘やデマはだめだ」というのがこの記事に限らずこのブログ全体の一貫した主張ですね。
記事を読みましょう。
「私は別段外国人参政権に賛成も反対もしているわけじゃありません」
「私は外国人参政権を主張しているわけではありません。外国人参政権に、積極的に賛成も反対もしていません」
と、2回も書いています。
この記事は外国人参政権に賛成することを促す記事でなく、八木氏の主張を具体例に、非論理的な主張に騙されないリテラシー能力を養うことが目的です。
批判する前に、記事を読みましょうね。
納税して法律も守っているなら選挙権を認めてもよい、という議論が出るのは当然なのでは?
法は守れ、税金は払え、でも選挙権はあげません社会保障もやりません、じゃ人道上問題があると思います。
イスラム教との対立というけれども、あれは同化政策の失敗であって参政権とは関係ないと思います。
多文化共生という美しい理念は、すぐに排外主義へと変わってしまうという教訓を学び取るべきでしょう!
>25
>この危機を想定し危機として規定するのは政府です。規定してしまえば立法府に強制し当該の法律を議論成立させないことが出来ます。
意味が分かりません。
あなたは立法府よりも政府の方が上位にあると思っているのですか?(安倍的発想?)
もしその主張を正しいと思っているのなら、政府が立法府に強制できる根拠を示して下さい。
管理人氏の言いたい事を一言だけ取り上げると
「八木氏が勝手に「私はこう思う」というのは自由ですが、客観的事実と整合性が取れていないことを客観的事実かのように述べているのですから、デマだと言って構わないと思います。」
になると思います。
八木氏の問題は、デマ(嘘)をまるで事実かの様に言う事です。
こういう人は、端から結論ありきで、それに合わせる様に無理に理由付けしているだけです。
八木氏にとっての結論(願望)=国民の国防義務を憲法に規定
八木氏にとっての理由(ウソ)=国防義務規定があれば外国人参政権は成り立たない
>八木氏の主張は「国防義務があれば外国人参政権の議論がない」です。
国防義務があっても外国人参政権の議論を完全に封殺出来ないのは、EUの事例が示しているのだから、いい加減理解したらどうですか?
それにね、八木氏が本心から外国人参政権に反対するなら「日本国籍を有する者のみ参政権を認める、それ以外は一切認めない」と憲法に規定する事を主張するんじゃないの?
何故八木氏がそういう主張をしないのかと言ったら、国民の国防義務を憲法に規定(無論、徴兵制を含む)したいから。
これが八木氏の本音。
「日本国籍を有する者のみ参政権を認める、それ以外は一切認めない」×
「日本国籍を有する国民のみが選挙権を有する、それ以外の人は選挙権を一切有しない」○
26へ「ごく当たり前」というコメントありがとうございます。
反例を挙げ否定する論証方法は外乱要因が大きい実世界で論証能力が限りなく小さいことはわざわざ私が指摘するまでもなく、「ごく当たり前」だということですね。
私一人の主張ではなく客観的な認識であるのですね。
管理人様
やはり今回の事例で反例を挙げて否定するのはやはり論証に厳密性が無いことが客観的意見(28様)により指摘されました。
今回の具体的な外乱要因の一つといたしましては、33様がわざわざおっしゃってくださった「EUの事例」であるということが挙げられます。そもそもが国を超えた共同体を目指していること、加えて大部分の政府がグローバリズムを推し進めるリベラル政党が担っていますからね。日本は共同体等に属してなく政権は保守政党が担っています。前提が違うのですよ。
※29の1
管理人様は八木氏の論理によって国防義務から来る外国人参政権の否定を理解なされたということですね。他の論理では成り立つとおっしゃいますが、それならばまず八木氏の論理を崩してから、他の論理を具体的に述べなくてはいけません。非常に困難であると思います。
極めて暴論ですが八木氏の論理を借用すれば、「外国人の入国を禁止する」ことに論理的整合性が取れるでしょう。段々意見が合ってきましたね。しかし義務をどこまで遂行するかは政府が決定することです。外国人の入国禁止は国防メリットが小さく、デメリットが大きい為そもそも議論にも上らないでしょう。外国人参政権禁止については十分議論になるでしょう。
※33ごん平様
ちょっと表現を間違えましたが、おっしゃる通り安倍的発想です。私はこの議論においては現政権においての日本を想定しておりますので政府与党提出の法案は通すと決めたら強制採決でも何でも通せます。(立法府に最高機関としての自覚を持ってほしいですよね。)
グローバリズムを目指すリベラル?
何ですかそれは。グローバリズムを目指しているのはネオリベとかネオコンと呼ばれる 保 守 でしょ。
ブッシュしかりキャメロンしかりメルケルしかり。
だいたい労働組合を支持基盤に持つ左派政党は基本的に保守の大好きな安く使える奴隷としての移民の流入は歓迎しません。
もちろん、保守と違って反人種差別の立場をとるので、すでに流入した外国人を助けようとはしますがね。
奴隷欲しさに移民を呼び込んで、問題が起きると排外主義を煽る恥知らずで無責任な保守の「グローバリズム」とリベラルの掲げるインターナショナリズムを混同しないように
八木氏は何一つ証明出来て無いでしょう。
外乱要因が~と言うならそれを証明する必要がある。
証明しなくていいのなら、どんな理論でも成り立ってしまいます。
>八木氏が本心から外国人参政権に反対するなら「日本国籍を有する者のみ参政権を認める、それ以外は一切認めない」と憲法に規定する事を主張するんじゃないの?
>何故八木氏がそういう主張をしないのかと言ったら国民の国防義務を憲法に規定(無論、徴兵制を含む)したいから。
>これが八木氏の本音。
八木氏は国防義務を規定するだけで、外国人参政権の否定が可能であるという論理を主張していることがミソなのです。一つ規定するだけで二つも目論見が達成できるという論理を構築したわけです。
あと、私は自民党憲法草案に書かれているとおり八木氏も憲法で外国人参政権を否定する主張をしていると思っていました。国防義務規定から外国人参政権禁止の法律を作成する論理を構築できましたが、憲法に直接外国人参政権否定を書けばまわりっくどいことしなくても済むわけですから。しかしほんとに八木氏は憲法で外国人参政権否定することを主張していないのですね?あんな記事を産経に投稿する八木氏がほんとに外国人参政権否定を謳ってないのですね?すごい自信だ!!
八木氏の本音?なぜ八木氏の本音をごん平様がご存じなの!!??親友??
客観的事実と整合性が取れていないことを証明する管理人様の論証に厳密性が極めて低いことはやはり譲れないですが、管理人様がこれはデマと言っても構わないとおっしゃるのは自由ですのでこれ以上は申し上げることはありません。
しかし一点だけ。
今回、管理人様は愛国カルトとやらのデマを一つ成敗し、記事を書くことが出来たので、めでたしめでたしかもしれません。外国人参政権についても意見は無さそうですしね。どうなっても良いのかもしれません。
今回の産経の記事で八木氏がサービスで国防と外国人参政権の論理的繋がり(国防と外国人参政権はセット)という将来の論理武装の手の内を私たちに教えてくれ、外国人参政権導入の意見をお持ちの方々は素直に危険喚起が出来たはずです。
しかし、このサイトにいらっしゃる(きっとリベラルな思想をお持ちの方が多く、もしかしたら外国人参政権を望む方も多いかも知れない)方々が、管理人様の「国防義務があれば外国人参政権の議論がない はデマ」という記事を読み、論証らしきことを行って信憑性を纏っていることから丸ごと信用し、「国防と外国人参政権は関係無く別々独立のものだ」という認識が広がったとしましょう。
わざわざ国防義務を規定すれば自ずと外国人参政権否定ができる論理を行使するぞと手の内を明かしてくれてるんですよ?管理人様の記事は外国人参政権を望む方々にとって有利ですか?不利ですか?
自分の書かれた記事が世の中にどのような影響を及ぼすか考えながら、特定の意見を持つ善良な方へ良い影響を及ぼさない可能性があるならそもそも記事にしないという決断を宜しくお願いいたします。
すみません。インターナショナリズムと言おうとしてなぜかグローバリズムと言ってしまってました。読み直した時になぜ気づかなかったのか恥ずかしい。ご指摘ありがとうございます。
蜻蛉さま
八木氏は支持されるかどうかは別にして、「政府が使える学説」を唱えたと理解しています。証明はしてませんが、一説として唱えています。
外乱要因についてはそもそも確定が困難で、定量化も困難な性格のものです。
だからこそ反例を挙げて~といった論証方法は危険なのであまり採用しません。
参考に少し具体例を挙げた箇所があります。
>今回の具体的な外乱要因の一つといたしましては、33様がわざわざおっしゃってくださった「EUの事例」であるということが挙げられます。そもそもが国を超えた共同体を目指していること、加えて大部分の政府が「インターナショナリズム(すみません訂正いたしました)」を推し進めるリベラル政党が担っていますからね。日本は共同体等に属してなく政権は保守政党が担っています。前提が違うのですよ。
>反例を挙げ否定する論証方法は外乱要因が大きい実世界で論証能力が限りなく小さいことはわざわざ私が指摘するまでもなく、「ごく当たり前」だということですね。
「論証能力が限りなく小さい」という意見は26では言っていないし、その様には読み取れない。
言葉をすり替えて自己正当化するクズにあなたは成りたいんですか?
>つまり、反例を挙げ否定する論証は論理学や数学の世界では100%成り立ちますが、こと外乱要因が多い複雑怪奇な世の中に全て適用出来るものでは無いのです。
あなたの論を借りるなら「外乱要因が多い複雑怪奇な世の中に全て適用出来るものでは無い」のは反例だけに限らない。
つまり、八木氏による主張そのものもそれに該当するという事です。
あなたが「反例による論証」を否定するのなら、八木氏の主張もまた「外乱要因が多い複雑怪奇な世の中」に該当するので否定する事になる。
>ちょっと表現を間違えましたが、おっしゃる通り安倍的発想です。
はぁ?あなたは自分の事をバカと認めたって事?
驚いた、ま、それはどうでもいいか。
結局、根拠を示せという私の質問に答えませんでしたね。
(答えられる訳はありませんが)
ま、「ちょっと表現を間違え」る位に、三権分立を理解していなかったという事でしょうかね。
念の為、もう一度そのバカコメントを引用しときますかね。
>この危機を想定し危機として規定するのは政府です。規定してしまえば立法府に強制し当該の法律を議論成立させないことが出来ます。
>しかしほんとに八木氏は憲法で外国人参政権否定することを主張していないのですね?あんな記事を産経に投稿する八木氏がほんとに外国人参政権否定を謳ってないのですね?すごい自信だ!!
え~と、あなたは私を侮辱しているんだよね?
私が言ってもいない事を言った事にされてる訳だしねぇ。
もし私が言ったとか言い張るなら、そのコメントを引用してくれないかな?
>八木氏の本音?なぜ八木氏の本音をごん平様がご存じなの!!??親友??
そんなセリフが出るって事は、まともに議論をする気の無い荒らしって事でいいのかな?
荒らしならそう宣言してとっととアク禁になってくれて構わないよ?
こっちもクズと議論する気なんて更々無いから。
とりあえず荒らしかどうか答えてくれるかな?
ところで
>20
>初めて投稿させていただきます。
本当?
以前私と議論した人じゃないの?
屁理屈のコネ具合が良く似ているんだけどな・・・小輩さ~ん、お返事ま~だ~?
ま、どうでもいいか。
>33
「それにね、八木氏が本心から外国人参政権に反対するなら「日本国籍を有する者のみ参政権を認める、それ以外は一切認めない」と憲法に規定する事を主張するんじゃないの?」×
「それにね、八木氏が外国人参政権に反対するのが真の目的なら「日本国籍を有する者のみ参政権を認める、それ以外は一切認めない」と憲法に規定する事を主張するんじゃないの?」○
「これが八木氏の本音。」×
「これが八木氏の真の目的。」○
いままでもけっこういろいろなところで議論されているようだけど、どうやら認める派は少ないようだよ?
だから、今現在外国人参政権が無いわけで。
選挙は国民の義務なんだし外国人も自国の選挙すればいいじゃん。
結局、納得できる理由・利点をあげないんじゃこんなとこでどれだけ熱弁しても何も変わらんでしょ。
「選挙権を認めてもよい、という議論が出るのは当然」とか言われてもねぇ。
選挙って義務なの?違うだろ馬鹿…権利だよ
だから選挙権って言うの、つまり投票に行かないって選択も出きるわけで
そんな基本的な事すら理解出来てない奴が講釈垂れんなよ
糞笑えるわ
>>まず八木氏の論理を崩してから、他の論理を具体的に述べなくてはいけません。
多分、問題にしているところがずれています。
私は、「外国人は他国の潜在的兵士だから、参政権を与えるべきではない」という主張そのものを崩そうとしているのではありません。私はこの主張はおかしいと思いますが、これだけなら、「バカなこと言う人がいるなあ」で終わりです。
問題は、彼がそれを理由に、外国人参政権は「論理的に成り立たない」といい、さらに「日本には国防義務がないから外国人参政権の議論がある」と述べているところです。
上述の通り、彼の言う「論理的に成り立たない」というのは、彼の論理内で説明できない、というだけのことです。そもそも外国人を「潜在的兵士」と見なしていたら、外国人の入国自体禁止する必要が生じるのではないでしょうか。
外国人参政権を認める国が、1つや2つではなく、20以上もあり、EUや英連邦圏内とか相互主義とかで外国人参政権を認めている国を含めれば、40以上になります。これらの国は、外国人参政権を認めるにあたり、八木氏の考える論理以外の論理に基づいて、外国人参政権を認めているはずです。(そもそも、「外国人は潜在的兵士だから参政権を与えない」という主張をしている人が八木氏以外にいるのだろうか?)
単に、自分の主張として、「外国人参政権は間違いだ」というなら構いません。
しかし、「外国人参政権は論理的に成り立たない」「主権国家として論理的にできない」というのは、現実の状況から見て明らかにおかしいです。外国人参政権を主張する人を、論理性のない人だと印象付けるために用いた言葉だと思われます。さらに、それを「中高生のための」憲法講座で述べるなど、言語道断です。
>>「外国人の入国を禁止する」ことに論理的整合性が取れるでしょう。
そうです。そのこと自体には文句をつけていません。「潜在的兵士理論」そのものは、主張するだけなら勝手です。
私が批判しているのは、外国人参政権が「主権国家の行為として論理的に成り立たない」とまで述べ、それが絶対的に正しい論理であるかのように印象付け、他の論理の存在自体を無視している点です。こっちは主張内容より、主張の手法の問題です。
一方、「日本には国防義務がないから外国人参政権の議論がある」という点については、主張の内容自体が間違いです。
国防義務があろうがなかろうが、外国人参政権を認めたり、議論があったりする国が沢山あることは、客観的な事実です。こっちに関しては、反例をこれだけ述べれば、八木氏の主張が間違いであることを証明するには十分だと思いますが。
あと、
>>今回の具体的な外乱要因の一つといたしましては、
>>33様がわざわざおっしゃってくださった「EUの事例」であるということが挙げられます。
ここは仰ってる意味が理解できません。
私が記事の中で挙げた二十数か国は、全てEU関係なしに外国人参政権を認めている国だということは、記事中でもしっかりと述べているはずです。記事中で「EUの事例」は一つも挙げておりません。EUの事例を含めれば、外国人参政権を認めている国は40か国以上になります。何か誤解されているのではありませんか?
ネトウヨさんは左派の変節は問題にするけど、長尾の変節は問題にしないんだよね。俺は何回か長尾の変節ってどう思う?と聞いたことがあるけど、答えてくれは人はいなかった。
まあ、長尾の変節はきれいな変節、というところなんだろうね。
>>(国防と外国人参政権はセット)という将来の論理武装の手の内を私たちに教えてくれ、
>>外国人参政権導入の意見をお持ちの方々は素直に危険喚起が出来たはずです。
すみませんが、何をおっしゃってるのか、全く分かりません…。内容以前に、日本語としてよくわからないです。
>>国防義務を規定すれば自ずと外国人参政権否定ができる論理を行使するぞと手の内を明かしてくれてるんですよ?
>>管理人様の記事は外国人参政権を望む方々にとって有利ですか?不利ですか?
??? 手の内を晒してくれているから、それを否定する記事を書いてはいけない、ってどういう理屈ですか?
>>自分の書かれた記事が世の中にどのような影響を及ぼすか考えながら、
>>特定の意見を持つ善良な方へ良い影響を及ぼさない可能性があるならそもそも記事にしないという決断を宜しくお願いいたします。
やっぱり仰ってる意味がわかりません。この記事がどうして「特定の意見を持つ善良な方へ良い影響を及ぼさない」ことになるのでしょう? 「将来の論理武装の手の内」もなにも、相手がないを主張しているかどうか知らずに議論なんてできないでしょう。八木氏の晒した「手の内」を否定することが、一体誰に悪影響を与えるでしょう? (そもそも八木氏と同様の主張で外国人参政権を否定している人って八木氏以外にいるんですかね?)
八木氏は「国防義務を規定すれば外国人参政権が否定できる」と言っているのではなく、「他国には国防義務があるから、外国人参政権は否定すべきだ」と言っています。
八木氏は「日本には国防義務がないから、自分たちが日本国民だという自覚や、外国人は外国の潜在的兵士だという意識がない。だから外国人参政権を認めようなんて主張があるんだ」と言っているのであり、日本の国防義務規定は国民の意識の問題です。「国防義務を規定すれば自ずと外国人参政権否定ができる」、とは八木氏も主張しておりません。
国防義務があろうがなかろうが、外国人参政権を否定しきれないことは、他国の事例から明らかですからね。
外乱要因といえば何でも証明できますね。喫煙率と投票率、喫煙率とスクランブル発進とか。
外乱要因が~って言うだけならそれは反証不能です。
論理的に正しいかどうかに、政治は関係ない。論理をねじ曲げることによってしか、正しさを主張出来ないならそれは間違っています。
権利だったっけ?訂正ありがとう。
権利だとしても主張は同じで自国の選挙権使えばいいんじゃないと思うわ。
俺が間違えたら糞笑えるとは、John Doeくんの中での俺の存在がそこまで大きくなったんだね。
ハエゴキブリなのにねw
単に論法の一つとして否定はしない、というだけの事だが…。
それに、たかが俺のコメント一つが「客観的認識」の論拠になる訳がない。
突っ込むのもアホらしい。
自虐ネタも甚だしいぞ(笑)
>35
>私はこの議論においては現政権においての日本を想定しておりますので政府与党提出の法案は通すと決めたら強制採決でも何でも通せます。
あなたが勝手に想定した内容は、予め前置きするのが礼儀です。
後になって「私はこういう想定のつもりで言いました」なんてのが通用するなら、議論なんてまともに出来ませんよ?
ところで、「強制採決」って何ですか?
初めて聞く言葉なので、どういった定義なのか良く分かりません。
もしかして「強”行”採決」って言いたかったのですかね?
で、そう言いたかったけど、あなた自身が「立法府に強制」という言葉を使ってしまったからついつい「強”制”採決」って言葉になってしまったんですかね?
山羊センセーの個人的かつ非論理的見解に過ぎない「手の内」明かして頂いてもねぇ…誰にもメリットないでしょ?
※38
頑張って背伸びしてたけどボロ出しちゃったね…。
あんな突っ込み(反論と呼ぶに値しない)するのは子供か、とてつもなく頭が悪いかのどちらか。
どうも鐵は国家なりー氏の言うことは、こちらの意図とも、八木氏の意図ともずれているように感じます。八木氏を擁護しようとして、無理な理屈を立てた結果、変なことになっているのではないかと。