「日本死ね」が流行語大賞ベスト10入りしたことで、ネット上で愛国カルトさんたちが怒りまくっているようですが、石平太郎氏がこんな発言をしていました。




いやあ、心底呆れました。まず、各ニュースで取り上げられ、国会前デモに繋がり、政府が待機児童対策強化に乗り出すきっかけの一つになった「保育園落ちた日本死ね」を、「流行った痕跡のない」と言えるだけでも大したものですが、どうせ石平氏は自分が批判している「日本死ね」の全文を読んでもいないのでしょう。よくもまあこんなんでジャーナリストを名乗っているものです。

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当然石平氏の言っている「ヘイト」とは「ヘイトスピーチ」の意味でしょう。ヘイトスピーチとは「特定の人種や民族、宗教などの少数者に対して、暴力や差別をあおったり、おとしめたりする侮蔑的な表現」(コトバンク参照)だとされていて、「韓国(人)死ね」「中国(人)死ね」などと言っていたら、たいていの場合ヘイトスピーチとみなされるのは事実だと思います。


では、話題になった「保育園落ちた日本死ね」のブログ全文を読んでみましょう。

保育園落ちた日本死ね!!!



何なんだよ日本。

一億総活躍社会じゃねーのかよ。

昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。

オリンピックで何百億円無駄に使ってんだよ。

エンブレムとかどうでもいいから保育園作れよ。

有名なデザイナーに払う金あるなら保育園作れよ。

どうすんだよ会社やめなくちゃならねーだろ。

ふざけんな日本。

保育園増やせないなら児童手当20万にしろよ。

保育園も増やせないし児童手当も数千円しか払えないけど少子化なんとかしたいんだよねーってそんなムシのいい話あるかよボケ。

国が子供産ませないでどうすんだよ。

金があれば子供産むってやつがゴマンといるんだから取り敢えず金出すか子供にかかる費用全てを無償にしろよ。

不倫したり賄賂受け取ったりウチワ作ってるやつ見繕って国会議員を半分位クビにすりゃ財源作れるだろ。

まじいい加減にしろ日本。

どう読んだって、人種や民族に対する憎悪じゃなく、日本の行政に対する文句です。


「日本死ね」という表現から、あたかも執筆者が「日本滅びろ」とか「日本人死に絶えろ」とかヘイトスピーチをやったかのように誤解されていますが、どう読んだって、彼女は日本が亡びることも、他人が不幸になることも望んでいません。


書いてあることは、全て行政に対する怒りです。「少子化問題」「少子化対策」と言いながら、本腰を入れず、五輪エンブレムだの不倫だので金と時間を無駄にしている行政に対して怒っています。「日本死ね」の「日本」は、明らかに日本の行政を意味していて、「日本の行政マジで糞だ」「政治家どもムカツク、ふざけんな」という意味でしょう。


言葉は過激ですが、内容は明白に行政に対する苦情、文句です。日本人が日本の行政を批判することが、ヘイトスピーチになるわけがありません。


「日本死ね」をヘイトスピーチ扱いしている人たちは、このブログの全文を読んでいないんじゃないかと思います(こんな短い文章なのにね)。ネットでは記事タイトルだけ読んで内容を全然読まずにコメントする人が大勢いますが、石平太郎もそんな連中と変わりないレベルだということが証明されたように思いますね。


ヘイトスピーチと行政批判の区別もつかないような奴が、堂々とジャーナリストを名乗ってテレビに出演しているなんて、何なんだよ日本。「一億総活躍社会」だからって、こんなやつをこんな形で活躍させてんじゃねーよ。まじいい加減にしろ日本。おっと、これもヘイトスピーチ認定されてしまいそうですね。

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