もういい加減 tacodayo のことは忘れたいのですが、tacodayo自信には価値がなくても、tacodayoが繰り返し自身のブログでコピペしているこの記事には反論する価値があると思うので、簡単に反論しておきたいと思います。


早い話が、どっちも在日韓国人の犯罪率が高い、ということを言っているわけです。よくあるやつですね。


私もこれまで繰り返し外国人犯罪については記事にしてきましたが、今回改めて最新データを元に検証してみたいと思います。

↓これまでの記事

確証バイアスに気を付けろ:在日の凶悪犯罪は本当に多いのか

日本の犯罪者の95%は日本人なんだから、いい加減犯人の在日認定はやめたらどうかな

「証拠はないけど外国人犯罪が急増しているのは事実!」←これぞネトウヨ脳

坂東忠信「外国人犯罪は増加している」←この10年間一貫して減り続けています

韓国が性犯罪大国だと言う連中は欧米にも行くんじゃないぞ:統計資料を見てみよう

性犯罪をすぐ在日認定するバカウヨたち。在日による性犯罪は全体の0.5%


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・犬好き国家と猫好き国家のトリック


まず、今回の話に入る前に、以下の内容を考えてみてください。


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A国とB国がありました。

ある日、「犬と猫とどっちが好きですか?」というアンケートが行われました。

(「どっちも好き」や「どっちも嫌い」は無しで、強制2択)

その結果、A国民は、B国民の3倍も猫好きの人が多いことが判明しました。

それ以来、A国は猫好き国家、B国は犬好き国家として知られるようになりましたとさ。

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さて、これはどこかおかしいんですが、何がおかしいでしょうか。今回はこれを考えながら読んでください。

在日コリアンの犯罪率


今回取り上げるこちらのサイト、データは2012年のものですが、ちゃんと警察庁の統計を利用しており、ぱっとみ手法は間違っていないようです。それで在日コリアンの犯罪率が日本人の2.5倍、凶悪犯罪は2.6倍という数字を出しています。


しかし、計算方法が間違っていなくても、導き出される結論が正しいとは限りません。今回は、そこを見てみましょう。


現在手に入る最新の犯罪データは2015年のものです。今回はこちらを使います。


平成27年の日本全体の犯罪

平成27年の外国人犯罪


今回は刑法犯全体を見てみましょう。


まず、日本全体では検挙件数357,484件。検挙人員239,355人です。


そのうち外国人は検挙件数16,017件、検挙人員11,046人です。


したがって、差し引きした341,477件、228,309人が日本人の犯罪です。


厚労省によると、平成27年10月の日本人人口は125,252,000人なので、以下のような結果が得られます。

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では、次に在日韓国朝鮮人を見てみましょう。


在日韓国人の犯罪は、韓国人全体の犯罪から来日韓国人を引けば得られます。


韓国人全体の刑法犯は、3996件、2765人でした。


そのうち来日韓国人は543件、444人でしたので、差し引き3453件、2321人が、在日韓国人による犯罪です。


また、2015年12月時点での外国人の数は、こちらで見ることができます。


坂東忠信によると(坂東を信じていいのかな?(笑))、「在日韓国人」に相当するのは、下の表の黄色く塗りつぶしたところらしいです。


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警察資料によりますと、「いわゆる定着居住者(永住権を有する者等)」を「在日外国人」としているらしく、坂東はそこに「定住者」や「日本人の配偶者等」が入らないと言っていて、一応警察庁に直接電話して確かめてみたのですが、確認を取ることができませんでした。仕方がないので、坂東の言うことに従いたいと思います。


黄色の部分をすべて足すと、413,818人という数字が出ました。これが在日韓国朝鮮人の人口です。この結果、このような表が得られます。


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以上の結果をまとめますと、このようになりました。


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なんと、検挙件数と検挙人員のどちらでみても、在日韓国人の犯罪率は日本人の約3.1倍もあるのです。ひええ~~~!!! 在日韓国人恐ろしや! こりゃあもう怖すぎです。追い出すしかありません!…と愛国カルトさんなら騒ぐところですが…
 
……本当にそうか??



「在日ガー!」と言っているような人のサイトではここで論が終わりですが、 もう少し考えてみましょう。

・絶対数を見てみよう


まず、日本全体の刑法犯における在日韓国人の割合はこのようになります。


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検挙件数でも検挙人員でも1%未満しかなく、一部の自称愛国者たちが言う「犯罪のほとんどは在日によるもの」だとか「在日を追い出したら治安は劇的に改善する」だとかが嘘だということが分かります。


そして、なにより、そもそも人口が違いすぎます。先ほどのグラフを別の角度からまとめてみましょう。


2017y01m05d_101549692


日本人の人口は125,252,000人。在日韓国人は413,818人。文字通り桁が違います。それも3桁も。人口が300倍も違い、言い換えると、1000人いたらそのうち在日韓国人はたったの3人しかいないのです。


つまり、こういうことが言えます。


日本人1000人の中から100人犯罪者が出たとします。犯罪率は10%です。


一方、在日韓国人は3人の中から1人犯罪者が出たら、犯罪率は30%になってしまいます。


愛国カルトさんたちは、このような比較で、「在日韓国人の犯罪率は日本人の3倍あるから危険だ」というわけです。こんなの成り立つわけがないです。


1000人の中から300人犯罪者がでるのは大変なことですが、3人の中から1人犯罪者が出るのは全然驚くことではありません。選挙では1票の格差が問題になりますが、この場合は一人の犯罪者の格差が300倍もあるのです。


もちろん、在日コリアンはく四十数万人いるのでここまで極端なことにはなりませんが、人口比率が300倍もあることを考慮せずに、「犯罪率3倍」だけに注目するのは、間違った印象を与えるミスリードとなります。

・「非犯罪率」を見てみよう


さて、たった今、人口が300倍も違うのに、「日本人の犯罪率」と「在日韓国人の犯罪率」を比較することの意味に疑問を投げかけたわけですが、「犯罪率」に注目した場合でも、見方を変えれば全く違う風景が見えてきます。


ここで、最初に話したA国とB国について考えてみましょう。


「犬と猫とどっちが好きですか?」というアンケートで、A国民はB国民の3倍も猫好きの人が多いとでました。この場合、A国は猫好き国家、B国は犬好き国家と言えるでしょうか?


答えはNOです。


もしも100人にアンケートを取って、A国は猫好き90、犬好き10。B国は猫好き30、犬好き70という数字が出たなら、A国は猫好き、B国は犬好きと言うことができます。


ところが、A国は猫好き3人、犬好き97人。B国は猫好き1人、犬好き99人だったらどうでしょう。


どっちのケースでも、A国は猫好きがB国の3倍もいるのに、実態はA国もB国も両方とも犬大好き国だとわかります。

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↑「猫好き」だけに注目すると、どっちもA国はB国の3倍も猫好きが多いが、全体を見てみると、両者は全く実態が異なることが分かる。


これと同じく、在日韓国人の犯罪者は、日本人の3.1倍弱ありますが、逆に非犯罪率を考えてみましょう。


日本人の犯罪は1万人当たり18.2人。在日韓国人の犯罪は1万人中56.1人でした。よって、非犯罪者率を求めてみるとこうなります。

日本人の非犯罪者率= (10000-18.2)/10000 ≒ 99.82%

在日韓国人の非犯罪者率 = (10000-56.1)/10000 ≒ 99.44%


なんと、犯罪率だと在日韓国人は日本人の3倍もあったのに、非犯罪率だと、どっちも99%以上なのです!



犯罪率を比較すると、「3倍! すごい! 怖い!」と思ってしまいますが、非犯罪率を見ると、ほとんど変わらないことが分かります。


犯罪検挙率が3割強なので、単純にどちらも3倍の犯罪者がいると仮定しても、日本人の非犯罪率は99.6%、在日韓国人の非犯罪率は98.4%となります。つまり、


日本人が100人いたら、99人は犯罪者ではありません。

在日韓国人が100人いたら、98人は犯罪者ではありません。



愛国カルトは、在日韓国人の犯罪率が日本人の何倍もあるから韓国人を追い出せなどと言いますが、それはたった2人の犯罪者のために、残り98人の罪がない人を犯罪者扱いする行為です。そんなことが許されるわけがありませんね。日本人も、たった1人の犯罪者のために残り99人まで不当な扱いを受けたら怒れます。それと同じです。


このように、統計の数字は、まったく同じデータを使い、計算法に間違いがなくても、見方を変えるだけで全く違う結論を導くことができますので注意が必要です。みなさんも、この手の統計を見たら、結論をすぐに鵜呑みにせず、別の見方ができないか考えてみるとよいでしょう。


在日韓国人の犯罪率が日本人よりも高いのは事実です。しかし、アメリカでも黒人の犯罪率は白人よりもはるかに高いので、経済格差があったり、差別が残ったりしている場合、マイノリティの犯罪率は高くなりがちです。マイノリティの犯罪率の高さには、社会に残る差別や格差が問題であることもあり得るので、そのようなことにも目を向けていかねばならないでしょう。


なんにせよ、最初に犬好きと猫好きの例でみたように、同じ「3倍」でも、1%と3%の「3倍」と、30%と90%の「3倍」では、まったく内容が異なります。まして、刑法犯全体の検挙数でみれば、「3倍」と言っても、0.2%0.6%の違いでしかありません。非犯罪率では99.8%と99.4%で、ほとんど変わらないのです。


全体を見ないで一部だけを見てしまうと、実態から大きくかけ離れた印象を持ってしまいます。こういう時に必要なのは、逆を見ることです。「猫好きが3倍」と聞いたら、「犬好きの比率は?」と考えてみる。「犯罪率が3倍」と聞いたら、「非犯罪率は?」と考えてみる。今回の場合、犯罪率だけ見るのと、非犯罪率を合わせてみるのとでは、まったく印象が異なることがお分かりいただけたはずです。


犯罪は許されない行為ですが、犯罪者ではない者を犯罪者扱いすることも、決して許されない行為です。犯罪率だけを見て、「在日韓国人の犯罪率は高い! 危険だ! 追い出せ!」などというのは、全体を見ていない愚か者の発言にすぎません。自分の差別を正当化するために、あえて一部の数字だけ見ているのです。


もちろん、犯罪率が高くてもいいと言っているわけではありませんし、犯罪率を出すことに全く意味がないとも言いません。ですが、圧倒的少数の犯罪者を根拠に、圧倒的多数の犯罪者ではない人たちを犯罪者扱いするような真似は、非人間的な愚かしい行為です。「日本人と比べて何倍」ということも差別を正当化する理由にはなりませんし、犯罪者でない人を犯罪者扱いするのは、国籍に関わらず決して許されてはなりません。それは仮に刑法には触れなかろうと、犯罪と同様に人道に反する卑劣な行いです。


==愛国カルトに騙されないために==

・割合と絶対数の両方に目を向けよう

・統計の裏側の数字を見てみよう


(今回で言えば、「犯罪率」の裏側の「非犯罪率」を見ることで、まったく違う印象を受けるはずです)

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~~~追記~~~


tacodayoが韓国人の犯罪率が日本人の114倍というとんでもない数字を出していたので、いったいどういう計算をしたのか見てみたら、すごかったです。

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>>299.645人(日本人の犯罪)を4で割って1を日本人によるもの、
>>残りの4分の3を帰化した在日によるものとすると、



なんと日本人の犯罪4分の3が、帰化した在日によるものだといいだした!!


げげげーーーーー!!!! 本気で言ってるのか、こいつ? 本気だとしたら、いくら何でもこれは精神内科の治療が必要だろう。妄想にもほどがあるぞ!!


しかも、韓国・朝鮮籍からの累積帰化許可者数360,096人(2015年12月末まで)って言ってるけど、これ昭和27年からこれまでの累計だぞ!法務省参照


tacodayoの脳内では、在日韓国人は不老不死か何かで、帰化した在日韓国人は死なずに永遠に生き延びているんですかね。帰化した人で、現在生き残っている人の数を見ないと意味ないんですが、さすが、年次も確かめずに15年前のグラフを使うtacodayoである。帰化した「累計」の人数と、現在生きている帰化した人の人数の区別もついていないのです。


しかも、日本人の2015年1年間の犯罪の検挙者数は228,309人。これの4分の3は171,231人。わずか2年ちょっとで帰化人の累計を超えてしまいます! んなバカな(笑)。


帰化人云々言うやつはこれまでにも大勢いましたが、まさか勝手に日本人の犯罪の3/4を、帰化した在日がやっていることにしてしまうとは…。この驚きの妄想力、こいつは他のネトウヨ(愛国カルト)ともかなり外れたやばいベクトルの特殊な人間のようです。


以前紹介した通り、tacodayoは「アポロ陰謀論」「911陰謀論」「ワクチン陰謀論」「イルミナティ陰謀論」「フリーメイソン陰謀論」など、私が知っている陰謀論はすべて信じているような、陰謀論の総合商社のような奴です。他の愛国カルトは「愛国」の名のもとに外国人排撃のような主張をするわけですが、tacodayoにとって、在日という存在はフリーメイソンやイルミナティと同じ陰謀論の一つなのでしょう。「愛国」のためにやっているのではなく、イルミナティやフリーメイソンを叩くのと同じような感覚で「在日」を叩いているのでしょう。


これまで対峙してきたどの愛国カルトとも違うヤバいベクトルのtacodayo。自作自演などの卑怯さもさることながら、こいつは本気でヤバいやつですね。精神内科での治療が必要だとしか思えません。


tacodayoのブログに書き込みをされているこのブログの読者の方々も、さすがにこいつとはかかわらないほうがいいですよ。ちょっとこいつはヤバすぎます。


今回の件で、世の中には本気でヤバいやつがいることを知りました。これからはできるだけ愛国カルト(ネトウヨ)と直接かかわる危険なことは避けつつ、デマの指摘などを続けていきたいと思います。

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