このブログの読者なら、いかにネットに卑劣なデマがあふれているか、もうよくご存じだと思います。


意図的にデマを流して悪意を助長させる卑劣で卑怯で心根の腐った連中がいくらでもいるわけですが、また一つ、彼らの卑怯さが明らかになりました。


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BuzzFeedNews


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・広告料目的のデマだと管理人が認める


BuzzFeedNewsによれば、「大韓民国民間報道」というサイトで書かれていた「韓国、ソウル市日本人女児強姦事件に判決 一転無罪へ」という記事が、管理者が意図的に流したデマであったことが発覚したというのです。


2017年1月27日現在、サイトは繋がらない状態になっていますが、BuzzFeedNewsはサイト管理者に直接インタビューすることに成功し、デマであることを確認したようです。そのサイトの説明には、こう書かれていたと言います。


大韓民国民間報道は韓国国内で日本向けには報道されていないニュースを中心として記事を作成する唯一のサイトです。

日本では知られているニュースは韓国で報道されるニュースのわずか1%だけです。 大韓民国民間報道は日本に出てないニュースを国中からかき集めて伝えます。

「報道されていないニュース」「日本で出ていないニュース」など、いかにもネトウヨが好きそうな言葉が書かれています。ネトウヨは既存マスコミに敵意を持っており、ネットで都合のいいニュースを見つけると事実関係を調べず飛びついて、「俺は真実を知った『目覚めた日本人』だ」と思い込むという特徴があります。


こんなふうに、「報道されていないニュース」を報道していた「大韓民国民間報道」ですが、今回のBuzzFeedNewsの取材に、「すべて偽ニュースです」と告白しています。


広告料を稼ぐために、拡散しやすいニュースサイトを作ろうと考えた管理者の男性は、ネトウヨに目を付けました。どんな嘘記事だろうが、自分に都合さえ良ければ嬉々として拡散する、この世で最も知性と品性の欠けた存在であるネトウヨを使って、アクセス数を増やそうとしたのです。




・目論見通り、桜井誠が鵜呑みにして拡散する



この男性のネトウヨに対する認識は見事なものでした。


>>「韓国のネタはいま、日本のネット上で頻繁にやり取りされている情報です。拡散力も高い。それに、SNSで韓国について話題にしている人たちの情報には、すでに虚実が混ざっている状態でした」

>>「それがフェイクであれ、韓国についてはどんな話題でも信じたいという思いの人、拡散してやろうという人がネット全体にいた。さらに、それを望んでいる人たちも。コンテンツを作りやすいですよね」



つまり、自分に都合のいいネット情報を鵜呑みにするネトウヨを利用すれば、記事の拡散が容易だと判断したのです。


その目論見は見事に成功します。このデマニュースを、桜井誠がツイートしたのです。




ヘイトデマを鵜呑みにして拡散しながら、「これこそヘイトです」と、韓国を非難して自分たちのやっているヘイトを正当化。「強姦大国」と中傷。さすがヘイトスピーカー桜井誠。知性も品性も欠片もほど感じさせない見事なツイートです。


もともとサイトの男性は、桜井誠をターゲットにしていたらしいです。桜井をフォローしている人を自分でフォローすることで、桜井に情報が行きやすくして、見事に桜井は釣られたわけです。


このサイトでも、桜井誠が2ちゃんねるを鵜呑みにして拡散するレベルの知性の男だと紹介しましたが、今回も見事にデマニュースにつられたわけです。この程度の脳みそで、よくもまあ東京都知事選に立候補したものです。




・悪意を増長させるネトウヨたち



桜井誠のツイートもあり、この記事は大量拡散します。下の画像は、何千とリツイートされたうちのほんの一部です。

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当然、このようなデマがまき散らされれば、悪意を増長します。「韓国人シネ」「強姦が国技」「姦国」など、ネトウヨ常套句も多数見受けられます。特に桜井誠のツイートに返信している人たちの醜さなど見るに堪えません。





「報道されない事実」なんて書いて拡散する人も。



ネトウヨの言う「報道されない事実」なんてのは、大体デマだから報道されないだけであって、今回も例外ではありませんでした。


昨年、オックスフォードが「今年の英単語」にPost-Truthを選んだということを以前紹介しました。Post-truthとは、真実よりデマが力を持つ現状を指した言葉ですが、まさにその通りの事例がここにあるわけです。


このデマニュースサイトの管理人は、広告料目的で拡散しやすいデマニュースを書いたらしいですが、差別や偏見を助長するデマは、時には大きな事件に発展する恐れがあります。最悪の場合、デマが原因で無差別殺害事件が起きることだってあるのです。


これまで、このブログの本文では、あまり過激すぎる言葉は使わないようにしてきました。しかし、広告料目的のために差別助長のヘイトデマを意図的に作り出し拡散させたこの男については、「人間のクズ」と評さざるを得ません。


『保守速報』『余命三年時事日記』など、デマを拡散する卑劣で卑怯で人間性を書いた知性も品性も欠片もないデマサイトはいくらでもありますが、デマの発信源がはっきりとデマを認めたのは、非常に珍しいように思います。


まず、我々は、このような卑劣なデマを拡散する卑怯な人間がいるということを知りましょう。常識的な感覚では思いつきもしないと思いますが、差別を拡散することで金を得ようとする、信じられないほど卑怯で人間性を欠いた性根の腐りきった人間がこの世にはいるのです。


ネットには山ほどデマがあふれています。それらにやすやすと飛びついてはいけないという当たり前のことを、今回の事件は改めて教えてくれたように思います。


デマを作る人間が一番悪いのはもちろんですが、デマを拡散する人間も同罪です。なぜなら、デマを拡散した時点で、その人はデマの発信源となったわけですから。


普段からデマを鵜呑みにして拡散している桜井誠や井上太郎らのような卑怯者には、絶対に耳を傾けてはなりません。彼らの言葉を鵜呑みにしている連中の言うことも、決して聞いてはいけません。この世で最も知性と品性を欠いた存在であるネトウヨの仲間入りをしないよう、普段からデマに対する耐性を付け、デマを拡散する側に回らないように気を付けましょう。 

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