ざっくり言うと
- 小学校国語教科書で、6年間でたった一つ、在日朝鮮人が書いた読み物が載っているだけで、「日本の教育現場は汚染されています」などと言う、とことん下劣で頭が悪い卑劣で卑怯で排他思想丸出しのツイートが、何千回もRTされている
- 日本の民話や民謡も当然教えられているのに、たった1つ朝鮮の読み物が入っているだけで、「なぜ、日本の民話、民謡を教えないのでしょう」などと、あたかも朝鮮の読み物を入れたせいで日本の民話が民謡の教育がおろそかにされているかのような、事実に反する卑怯なミスリード
- 全体像を見ないで騒ぐアホに騙されてはならない
心底、こういうやつは下劣で卑怯で人間としてどうしようもない最低の存在だと思います。この頭の悪さ丸出しのパクリツイートが、この記事執筆時点で6000回もRTされていることに絶望しか感じません。
日本の教育現場は汚染されています。
— tokino akari (@tokinoakari3) 2018年6月17日
小学3年生は、今、韓国の民話とされる内容を国語で習っており、音楽では韓国の民謡も歌わされています。
なぜ、日本の民話、民謡を教えないんでしょうか?韓国で、日本の民話、民謡、教えたりしますか? pic.twitter.com/oA8qOEF8X3
まず、これはパクリツイートで、元ネタは4年以上前の別人のツイートです。
日本の教育現場は汚染されています。
— 禊 (@natsuusagi_50) 2013年12月3日
小学3年生は、今、韓国の民話とされる内容を国語で習っており、音楽では韓国の民謡も歌わされています。
なぜ、日本の民話、民謡を教えないんでしょうか?韓国で、日本の民話、民謡、教えたりしますか? pic.twitter.com/caoaYu4s1T
パクツイをやるのも下衆ですが、そのパクリ元がデマツイートだから、もう目も当てられません。
実はこれ、このブログを始めた初期に取り上げていました。詳しくはこちらをご覧ください。
このツイート主は、韓国の民話と民謡が学校で教えられているから「教育現場は汚染されている」などと言い、さらに「なぜ、日本の民話、民謡を教えないんでしょうか?」などと言っておりますが、もう1から10までバカ丸出しです。よくもまあここまで頭悪くて精神も下劣で、生きてて恥ずかしくないなと思います。
まず、これは光村図書の小学校国語教科書3年生に載っている『三年とうげ』という作品ですが、李錦玉という三重県出身の在日朝鮮人二世の人が描いた創作絵本です。元ネタは朝鮮の昔話だそうですが、最初っから日本語で書かれて、日本で出版された絵本です。
次に、光村図書の教科書は、毎年1つか2つぐらい外国の読み物を入れています。
1年生:6年生以外、外国の読み物が入っていますし、それにアメリカのものが3つ、ロシアのものが2つ入っているのに、そのうちに一つ朝鮮のもの(それも、もともと日本語で書かれたもの)が入っていて、「朝鮮に汚染されている」とか、バカとしか言いようがありません。なんで「アメリカに汚染されている」とか「ロシアに汚染されている」とか「ポーランドに汚染されている」とかは言わないんでしょうね。
『おおきなかぶ』(ロシア民話)
『ずうっと、ずっと、大すきだよ』(ハンス=ウィルヘルム、西ドイツ⇒アメリカ)
2年生:
『スイミー』(レオ=レオニ、オランダ)
『お手紙』(アーノルド=ロベール、アメリカ)
『スーホの白い馬』(モンゴル民話)
3年生:
『三年とうげ』(李錦玉、朝鮮)
『とらとおじいさん』(アルビン・トレセルト、アメリカ)
4年生:
『かげ』(ニコライ=スラトコフ、ロシア)
5年生:
『のどがかわいた』(ウーリー=オルレブ、ポーランド)
6年生:
外国物なし
下に、光村図書で使われている、6年間の読み物を一覧にしてみました。詩、論説文、古典などは除いて、小説だけをピックアップして、外国のものは太字にしました。
(※もしかしたら間違って詩などもカウントしてるかもしれないので、下のリストに間違いがあったらコメント欄で指摘してください)
1年生:私が数えたところでは、読み物だけで53篇あります。そのうち外国由来のものは9つ。韓国朝鮮のものは1つだけです。
『あさ』(中川李枝子)
『あさの おひさま』(神沢利子)
『はなの みち』(岡 信子)
『おむすび ころりん』(民話)
『おおきな かぶ』(ロシア民話)
『いちねんせいの うた』(中川李枝子)
『ゆうやけ』(森山京)
『くじらぐも』(中川李枝子)
『まの いい りょうし』(稲田和子、筒井悦子)
『ずうっと,ずっと,大すきだよ』(ハンス=ウィルヘルム)
『てんとうむし』(川崎 洋)
『たぬきの 糸車』(岸 なみ)
『だって だっての おばあさん』(佐野洋子)
2年生:
『ふきのとう』(工藤直子)
『いなばの 白うさぎ』(中川李枝子)
『スイミー』(レオ・レオニ)
『ミリーのすてきなぼうし』(きたむらさとし)
『おおきくなあれ』(阪田寛夫)
『お手紙』(アーノルド・ローベル)
『わたしはおねえさん』(石井睦美)
『てのひらを太陽に』(やなせたかし)
『三まいのおふだ』(瀬田貞二)
『スーホの白い馬』(モンゴル民話、大塚勇三)
3年生:
『きつつきの商売』(林原玉枝)
『たのきゅう』(民話)
『もうすぐ雨に』(朽木 祥)
『わたしと小鳥とすずと』(金子みすゞ)
『山のてっぺん』(岸田衿子)
『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ)
『モチモチの木』(斎藤隆介)
『三年とうげ』(李錦玉)
『とらとおじいさん』(アルビン・トレセルト)(※正確には、小説じゃなくて脚本)
4年生:
『白いぼうし』(あまんきみこ)
『ふるやのもり』(瀬田貞二)
『一つの花』(今西祐行)
『かげ』(ニコライ=スラトコフ)
『忘れもの』(高田敏子)
『ぼくは川』(阪田寛夫)
『山ねこ,おことわり』(あまんきみこ)
『ごんぎつね』(新美南吉)
『プラタナスの木』(椎名 誠)
『のはらうた』(工藤直子)
5年生:
『あめ玉』(新美南吉)
『なまえつけてよ』(蜂飼 耳)
『大造じいさんとガン』(椋 鳩十)
『見るなのざしき』(桜井信夫)
『わらぐつの中の神様』(杉 みき子)
『のどがかわいた』(ウーリー=オルレブ)
6年生:
『カレーライス』(重松 清)
『河鹿の屏風』(岸 なみ)
『せんねん まんねん』(まど・みちお)
『やまなし』(宮沢賢治)
『海の命』(立松和平)
日本のものだけやるより、いくつか外国のものを入れたほうが、視野も広がるし、児童も楽しいでしょう。全部で53篇もあるうちに1つ、朝鮮由来の読み物(それも在日朝鮮人が日本語で書いたもの)が入っていただけで、何が『汚染されている』でしょうか。もうわけわかりません。
彼らの差別意識にまみれた下劣極まりない幼稚な脳内では、朝鮮の関連のものが1つでも入っていると汚染なのでしょう。韓国・朝鮮のものは全て排除しないと、彼らの脳内では「汚染」なのです。他国文化、それも政治ドラマでも何でもない童話を汚物であるかのように罵る貧しい精神性。これをツイートした禊 (@natsuusagi_50)も tokino akari (@tokinoakari3)も、それをRTした連中も、心底精神が下衆で下劣で卑劣で卑怯な排他主義の差別主義の最低のヘイト野郎だと言わざるを得ません。
七十数年前、太平洋戦争中に「英語は敵性語だ!」とか言ってた時代から、脳みそが全く進歩していません。いえ、日韓は戦争をしていないので、むしろ脳みそが戦前よりさらに退化していると言ってもいいでしょう。
それに、紹介したツイートでは、「なぜ、日本の民話、民謡を教えないんでしょうか?」などとバカ丸出しのことを妄言を吐いていますが、御覧の通り、『おむすびころりん』『いなばの白うさぎ』など、日本の民話も当然教えています。何が「なぜ日本の民話を教えないんでしょうか」だ、教えとるわ!
「音楽では韓国の民謡も歌わされています」とも言っていますが、それはどの教材を使っているのかわかりません。とりあえず、教育芸術社の音楽教科書を見て見ましょう。言うまでもなく、ほとんどは日本の歌ですが、外国のものも当然いくつも入っています。外国のものだけ取り上げてみますと以下のようになります。
1年:こうやって見てみると、「え!『ぶんぶんぶん』ってボヘミア民謡だったの!?」とか「『カエルの合唱』ってドイツ!?」ってちょっと驚かされますね。あれ外国の歌だったんですね。今の今まで知らんかった。
ぞうさんの さんぽ(デンマーク)
しろくまの ジェンカ(アメリカ)
ぶんぶんぶん(ボヘミア)
おどる こねこ(アメリカ)
シンコペーテッド クロック(アメリカ)
きらきらぼし(フランス)
ラデツキー こうしんきょく(オーストリア)
ちょうちょう(ドイツ)
2年:
ロンドンばし(イギリス)
子犬のビンゴ(アメリカ)
はしの 上で(フランス)
トルコこうしんきょく(ドイツ)
たぬきのたいこ(チェコ)
かっこう(ドイツ)
メヌエット(ドイツ)
かえるの がっしょう(ドイツ)
ドレミのうた(アメリカ)
山の ポルカ(チェコ)
人形の ゆめと 目ざめ(ドイツ)
小ぎつね(ドイツ)
こうしんきょく(ロシア)
3年:
きらきらぼし(フランス)
メヌエット(ドイツ)
山の ポルカ(チェコ)
パフ(アメリカ)
トランペットふきの休日(アメリカ)
アレグロ(オーストリア)
かね(フランス)
エーデルワイス(アメリカ)
ちびっこカウボーイ(イタリア)
よろこびの歌(ドイツ)
ミッキーマウス マーチ(アメリカ)
4年:
子どもの世界(アメリカ)
パパゲーノとパパゲーナの二重唱(オーストリア)
いろんな木の実(西インド諸島)
ブラジル(ブラジル)
せいじゃの行進(アメリカ)
ゆかいに歩けば (ドイツ)
白鳥(フランス)
美しきロスマリン(墺→仏→米)
ファランドール(フランス)
ハッピーバースデートゥーユー(アメリカ)
メヌエット(フランス)
クラリネット ポルカ(ポーランド)
茶色の小びん(アメリカ)
オーラ リー(アメリカ)
冬の歌(ブルガリア)
チキ チキ バン バン(アメリカ)
トラジ打令(朝鮮)
小さな淡黄色の馬(モンゴル)
5年生:
リボンのおどり(メキシコ)
アイネ クライネ ナハトムジーク(オーストリア)
双頭のわしの旗の下に(オーストリア)
静かにねむれ(アメリカ)
こげよ マイケル(アメリカ)
威風堂々(イギリス)
キリマンジャロ(ドイツ)
失われた歌(イギリス)
ほたるの光(イギリス)
アリラン(朝鮮)
まつり花(中国)
6年生:
ラバーズ コンチェルト(アメリカ)
メヌエット(ドイツ)
木星(イギリス)
星の世界(アメリカ)
ハンガリー舞曲(ドイツ)
メヌエット(ドイツ)
コンドルは飛んで行く(ペルー)
朝鮮半島由来の歌で教科書に載っているのは、『トラジ打令』と『アリラン』の2つでした。『トラジ打令』は『ソーラン節』だのと一緒に「ほかの国の民謡」として紹介されているだけなので、歌うわけじゃないみたいです。ツイート主は「韓国の民謡を歌わされている」と言っているので、おそらく『アリラン』のことを指しているのでしょう。
しかし、これだけ多く外国の歌をやる中に、2つ朝鮮の歌が入っていただけで(歌うのは1つだけ)、一体何が「汚染」なんでしょう。
『金日成将軍の歌』とか歌わせたら問題でしょうけど、『アリラン』でしょ? 何の問題があるんでしょう。『ぶんぶんぶん』を歌ったらボヘミアに洗脳されるの? 『カエルの合唱』を歌ってたらドイツに洗脳されるの? 卒業式で『ほたるの光』を歌うのはスコットランドの陰謀だったの?
圧倒的にアメリカのものが多いのに、アメリカの曲に対しては文句を言わず、韓国朝鮮のものに対しては、わずかな量でも「汚染」と言い、「なぜ、日本の民話、民謡を教えないのでしょう」などと、あたかも朝鮮のものを教えているせいで日本の民話や民謡がおろそかになっているかのようなミスリードをする。心底精神が下劣だと思います。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。この手の連中は、韓国の反日がーとか言うくせに、自分たちはここまで下劣な形で韓国朝鮮への敵意をむき出しにする。こいつらに「韓国の反日がー」なんて非難する資格は欠片ほどもないと思いますね。
今回のことも、以前紹介した「確証バイアス」の一つかもしれません。分母を見ることなく、他の状況を見ることなく、自分の考えに合致することがあると、それが全体のほんのわずかな量でも印象に残り、偏見を強化する。
今回の場合、朝鮮の読み物は50ぐらいある読み物のなかのたった1つにもかかわらず騒ぎ立てる。冷静に考えれば日本の民謡や民話が教えられていないわけはないのに、朝鮮のものが1つ入っているだけで、そのせいで日本の民話や民謡の教育がおろそかになっているかのように妄想する。その思い込みの妄想で偏見をこじらせ、こんな卑劣で卑怯で頭の悪い下劣なツイートをし、それをRTする。自分の脳みそを使うことを忘れた、ホモサピエンス(かしこい人)を名乗るにふさわしくないバカの行動だと言わざるを得ません。
こういうバカに騙されてはいけませんし、自分自身がこういうバカにならない様に気を付けたいものです。
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コメント
最近訳の分からない難癖をつけるピンポンダッシャーも多いですが
コレにはまともに反論できないでしょう。
私が小学校の頃は朝鮮の民謡「アリラン」が音楽の教科書に入っていました。
最も40年近く前の話ですが、今はもう無いようですね。
それにしても「英語は敵性語」というのは頭の悪い考えですね。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」と言います。
敵視していればこそ敵国の文化、言語に堪能であることは利になりこそすれ害になる事は全くありません。
こんな排除優先の理論で事を進めたら仮に本当に韓国と戦争になっても無線傍受を含めた情報収集が一切できずに敗北必至というやつでしょう。
太平洋戦争でアメリカに完敗するのも当然です。
平和の第一歩は、相互理解から
文化的に隣国と交流する機会は、作っていくべきですね
「ジョン・フォスター・ダレスの高言」がまさに韓国や中国とその文化を見下して、白人国家とその文化には何も言わずにむしろ番組で褒めさせたりする相反する現象の説明になってるのでは。
http://tanakayasuo.me/top/wp-content/uploads/2018/04/4be543ef638489e1d286a9fe76ce5821-656x465.jpg
「汚染されてるって…ひとつだけやん」
「日本の民話をまったく教えてないわけないのに、あほか」
と思ってましたが、やはりそうでしたか。
こういう記事を、心待ちにしておりました。
米軍基地にも反対しない売国奴ですからね
のいう通りだ。
これに反論できるネトウヨがいたら見てみたいわ。まさにぐうの音も出ない。
汚染されてるのはどっちやら┐(´д`)┌ヤレヤレ
そういやまた震災に乗じてくっそくだらないデマを流してるやつがいるそうですね
こっちもこっちでいい加減学習してほしい
ライオン逃げたで逮捕者出たの忘れたのでしょうかね。
が書いてそうな内容ですが、こういう人達はグローバルな意識などみじんもないんでしょうね(それ以前に物事をきちんと判断することもできないんでしょう)。そういう人達が支持する政治家がどんな外交をするかといえば、まあ言うまでもないでしょうな。
今月からTwitter再開してるみたいですよ
ホンネは「中国・韓国のくせに生意気だ」(ジャイアン・スネオの「のび太のくせに生意気だ」風に)なのでしょうか。
わたしが習ったときは「世界の民族音楽」みたいなページに「ガムラン」とかと一緒に載っていた。
実際に授業で扱ったかどうかは憶えていないけど。
『トラジ打令』が4年生に、『アリラン』が5年生の教科書に載っていました。見落としてました。
該当部分を書き直しました。
自分たち好みのエキセントリックなネタがあれば、検証せずに拡大してゆく。いつもの構図ですね。
1つも載ってなくても、誰かが合成した画像を作って、拡散するのでしょうけれど。
むしろ彼らの方が汚染されていますよね。
こんなことが起こっているとは知りませんでした。
管理人さん、ありがとうございます。
まったくネトウヨ連中ときたら…。
いつも疑問に思うのですが、彼らは事件などが起こると人権無視の個人情報暴きたてをする、
スキルを持っている人もいるのに、こういうネタの検証はなぜやらないのでしょうね。
調べればわかって、このように馬鹿丸出しになるのに。
>>いつも疑問に思うのですが、彼らは事件などが起こると人権無視の個人情報暴きたてをする、スキルを持っている人もいるのに、こういうネタの検証はなぜやらないのでしょうね。
この部分を読ませて頂いて、感じた事です。
あまり「答え」にはなっていないですけれど。
多分そういう人達は、まるで別の人達がアルコールや薬物に依存するように、〝他罰〟という行為に耽溺しているのでしょうね。
目的が他者を見下し貶める事(他者の無力化)と、そうする事によって得られる、自分が強大なパワーを持っているという感覚(幻覚)・快感であるため、客観的な事実など二の次三の次になっても不思議ではないですし、個人情報を暴き立てて晒す事がその欲求を満たすのに役立つなら、その場合は執拗に調べもするでしょう。
彼らが知りたい(欲しい)のは事実ではなく、パワー幻想を維持するために必要な炉にくべる燃料としての〝ネタ〟に過ぎません。
一度こんな回路にはまり込んだら、燃料は次から次へと必要になってしまいます。
そして、そんな燃料として一番手っ取り早いのがデマなんだろうと思います。
簡単に効率よく(!)人を傷つけ、サディスティックな人間に陰惨な悦びを与えてしまうデマの蔓延。ナチスドイツの非人道的効率の良さを連想してしまいます。
スーホの白い馬も朝鮮学校の教科書に出て来てたけど、こっちは話をしてる人がいたから「ああ、日本語の教科書は大体同じような感じなのか」とか思ってた。
いやあ、あなたのナチスのメンタリティについての知識は半端ないですね。思わず敬服してしまいます。
私も卒業論文でファシズム論を研究対象に選びましたが、「運動としてのファシズム」と「体制としてのファシズム」を分けて論考してしまい、ナチスのメンタリティまで深く切り込むことができなかったことには深い後悔の念があります。
私などは愛国カルトの皆さんは「中二病患者」なのではないかと思ってしまいます。
すなわち、国家という「モビルスーツ」に乗って中国や朝鮮、自分たちの意見に反対する者を攻撃する「正義の聖戦士」だと思い込んでいる。これに中二位でかかると丁度その後の教育次第でどうにか軌道修正できるのですが、20〜30代で発症すると厄介なものになりますね。
なぜそこまで言い切れるかと言いますと、丁度中学時代いじめられっ子だった私は、ナチス・ドイツのあの規律やむき出しの暴力に強く憧れていたからです。そんな私がなぜリベラルに転向できたかというと、大学でしっかりとデモクラシーについて学ぶことができたためです。
お久しぶりです。
お褒め頂いて、恐縮です。ありがとうございます。
私は多分、自分の体験のせいで、メンタリティの弱さや傷というものにとても興味があるのです。
5歳の時、ある犯罪事件の被害に遭い、ほんのちょっと状況が違ったら死んでいたかも知れない、という経験をしました。
その上、不安定なメンタリティの持ち主だった母親が、事件の恐怖感から来る怒りを私に激しくぶつけたため、私は自分が悪かったと思い込み、自分でもわからないうちに心理的な傷が大きく広がってしまいました。
20年近く経ってから、心理学に関心を持ち、調べて行くうちに、日常生活で自分が感じる違和感の正体が初めてわかったような気がして、その類の本を読み漁るようになりました。
特に子どもへの暴力やそれにまつわるPTSDの本を多く読み、以前ご紹介したアリス・ミラーの著作にめぐり合い、その方面からナチスの行いについても知るようになったのです。
なので、ご専門に学ばれた月の輪の雷蔵さんに知識ではとても及びません。
でも、生きるパワーを奪われるような理不尽さや苦しみについては、多少は知っているつもりです。
お互いに、気づきを得て引き返せて、本当に良かったですね。
さすがにこの記事では鳴りを潜めていますね。
あまりにも単純明快すぎてイチャモン付ける余地も無いのでしょう。
この間世界で一番受けたい授業を見たのですが、ナチスドイツの「プロパガンダの天才」ゲッベルズの事をやってましたね、彼の人となりや彼がいかにして大衆を洗脳してナチスを強大にしていったかを・・・改めて感じたのですが、何か現在の日本は何か似たような状況だなって。
月の輪の雷蔵さんが仰る「中二病患者」の愛国カルトは、被洗脳側だと思いますし、洗脳側である愛国カルトは、言うまでも無いですが所謂百田某や、上念なにがし等の似非保守論客であったり、ネトサポであったり、それらが現在の憂うべき状況を醸成していますよね。そのネトサポの立ち上げに寄与した所謂「チーム世耕」の世耕弘成は何と呼ばれているか・・・「日本のゲッベルス」と。
いやあ、お恥ずかしい話をしてしまいました。最も、私がナチス・ドイツにかぶれたのは、「当時の私は親父が怖くて不良になるだけの勇気がなかった」というのも影響しています。
※27番(アンチ偽装保守)様へ。
ゲッベルスは少なくとも哲学博士の称号を取っています。その意味ではオウム真理教に入信した多くの理系インテリに近いメンタリティの持ち主だったのではないかと思います。「宣伝は子供に合わせて行え」という彼の言葉は、「最も騙されやすい層を狙え」と言っているような気がしますね。
今から30年以上前、つまり80年代にも右派勢力による教科書「偏向」攻撃が問題になっていましたが、その時は国語の教科書では「おおきなかぶ」がそういう連中に槍玉にあげられていました。
いわく「ソビエトの民話を1年生から教えるのは何事か!」「教科書はソビエトに思想的に侵略されている」「共産主義に汚染されている」などです。
言うまでもなく歴史教科書や公民教科書も
そういう輩の「偏向」攻撃にさらされていました。
それは例のクソカルトのせいじゃね?
国家を守るために武道が大切だというあなたの主張に異はありません。賛同しないまでも、素敵な主張だと思います。
ただ、「世界のお歌やお話を学びましょう」という趣旨の中、韓国の童謡や童話がいくつか教科書に載ることが、日本の神道だとか武道にとってそんなにも危機的なことなんでしょうか? 大げさに「なんたることだ! 神経質になって気を付けなければならん!」と拳を握りしめるほどのことなんでしょうか。
>今の和人が一方的に侵略して先住民を虐げたげてきたかのようなヘイトスピーチをされております。
これに至っては、この記事には何の関係もないことです。
>>今や敵国として向かってきている韓国оr北朝鮮に対して神経質になるのは当然のことではないかと思います。
北朝鮮はともかく韓国は「敵国として向かってき」てなどいません。今でも第3位の輸出相手、第4位の輸入相手であり、年間500万人もの韓国人が日本を訪れています。
http://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html
さらに、一億歩譲って神経質になったとしても、それで「韓国語の歌を学ぶなど何事か!」と怒るなど、気が狂っていると言わざるを得ません。
>>日本は外圧のせいで神道や武道を組み合わせた神仏習合が風化してしまっている状態であります。
全くの出鱈目です。どこでそんな変なことを学びました?
そもそも、「神仏習合」とは神道と仏教を区別しないというものであり、「神道と武道を組み合わせた」ものではありません。いったい何ですか? 「神道と武道を組み合わせた神仏習合」って?
さらに、神仏習合を終わらせたのは明治政府であり、外圧ではありません。
>>軍国主義とかいう罵りに負けず国家を守るために武道は必要なものなのだという気概を取り戻したいものです。
武道は国家を守るためにあるのではありません。武道は自らを鍛えるためにあるのです。貴方は武道を100%根本から勘違いしております。
国家を守りたいのなら外交官でも目指してください。国家を守るためにも相互理解は必要です。国家を守る最善の方法は、敵を作らないことです。
>>特に最近の分断工作なぞ酷いものであります。先住民同士が団結して日本という国が成り立ってきたのであり、今の和人が一方的に侵略して先住民を虐げたげてきたかのようなヘイトスピーチをされております。
先住民同士が団結して日本という国が成り立ってきたという事実など、一切どこにも全く欠片ほども存在しません。アイヌに対しては、間違いなく一方的な侵略以外の何物でもありません。