<ざっくり言うと>
  • 自称ジャーナリストの石井孝明、名誉毀損裁判で敗訴。
  • 相手を「スリーパーセル」と呼んだことを「冗談」と言い訳。
  • 石井孝明、「裁判所が原告の沖縄での言動の評価をしなかった。どこの国の裁判所なのか」と憤るが裁判所が訴え以外のところを評価するわけがない。
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石井孝明は、以前も香山リカ氏に対し、「精神疾患」とか「外国政府から資金が提供されている」とか「暴力団や極左暴力集団と繋がっている」とかデマを流し、名誉毀損で訴えられていました。その際には、石井孝明がデマを認め謝罪することで和解成立となりました。


今回、石井孝明は、人権団体「のりこえねっと」共同代表の辛淑玉氏に対し、「工作員」だの「スリーパーセル」だのの誹謗中傷を繰り返し、またも名誉毀損で訴えられていました。訴えられた際、石井は「スリーパーセルの言及は一種の冗談などと言い訳していました。ならばなおのこと、冗談で人の名誉を平気で踏みにじる卑劣な行為と言わざるを得ません。


いじめにおいて、いじめた側はよく「冗談だった」と言い訳をします。「バイキン」とか「エンガチョ」とか「〇〇菌が伝染る」(〇〇にはいじめている相手の名前が入る。e.g.「山田菌」「田中菌」など)とか言っていじめて、学校で問題になったら、決まって出てくる言い訳が「冗談だった」です。石井孝明の言い訳は小学生のいじめっ子と全然変わりません。

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(↑藤子F不二雄『エスパー真美』から)

さて、そんな石井孝明、大方の予想通り、辛氏との名誉毀損裁判に敗訴しました。ま、当然の結果といえましょう。

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彼によれば、「想定の中で一番悪い状態の判決」だったらしいんですが、どんなのを想定していたんでしょうね。 ↑ちなみに「上告も含めて検討」と言っているが、正しくは「控訴」です。ジャーナリストを自称しておきながら、そんな基本を間違えるなよ…。


まあ、名誉毀損裁判で負けただけなら、「やっぱりね」で終わるところなんですが、この男、判決内容に対し、意味が分からない発言をしていました。
>>辛が沖縄で独立や、暴力を煽ったことの評価を、裁判所はしていません。
>>なんだこれはと思います。
>>どこの国の裁判所なのか


何わけのわからんこと言ってんだ、お前??


辛氏が代表を務めるのりこえねっとは、沖縄・高江のヘリパッド建設工事反対デモなどを行っていたのですが、どうやら石井は、辛氏のこのような活動に対し、裁判所が判断・評価をしてくれると思っていたみたいなのです。


言うまでもなく、裁判所は、訴えられていること以外の判断はしません。今回の裁判は石井孝明の言動が辛淑玉氏の名誉毀損に当たるかどうかを争うものであり、辛氏の沖縄での活動に対して評価をするわけがないのです。


「どこの国の裁判所なのか」とか言っていますが、ここで裁判所が辛氏の沖縄での活動に対する評価をしたとしたら、それこそどこの国の裁判所なのか…。日本の裁判所は石井が求めるようなわけのわからんことしません。


辛氏の沖縄での活動に対して裁判所の評価が欲しいのなら、それは改めて別の裁判を起こさねばなりません。こんなことは当たり前のことなのですが、石井孝明はどうやらそんな常識も持ち合わせていないくせに、ジャーナリストを自称しているのです。


石井孝明という男は、名誉毀損で訴えられたら「冗談だった」と小学生のいじめっ子のような言い訳をし、「ローラが沖縄の署名活動を呼びかけるのは内政干渉」と言ったり、裁判所が訴訟内容以外のことまで判断・評価してくれると思っていたり、実際に名誉毀損裁判で敗訴するような男です。この男の言うことは信頼しないようにしましょう。

==追記==

最初、石井孝明がどうして「どこの国の裁判所なのか」なんて言ってるのかよく理解できなかったんです。というのも、どこの国の裁判所だって、訴えられていないことまで評価したりはしないはずですので。


じっくり考えたら、ようやく合点がいきました。つまりこの人、「日本の裁判所のくせに朝鮮人の味方をしやがって!」って怒ってるんですね。


このCatNaの発言なんかわかりやすいですが、辛氏を「沖縄独立を煽る反日活動家」としていますね。

これは東京MXの『ニュース女子』がデマだらけの沖縄ヘイトをまき散らしたときに、CatNaというネトウヨが、「メディアの権力を監視する」とか偉そうなことを言いながら、自分に都合のいい『ニュース女子』のデマ報道は擁護するという姿勢を鮮明にしたツイートです。結局この手のネトウヨの考える「公平な報道」とか「偏向していない報道」とかいうのは、「自分に都合のいい報道」でしかなく、自分に都合がよければどんなデマ報道でも歓迎してするわけですね。


ま、CatNAのことはともかく、石井孝明も同様に辛氏の活動を「反日活動」とみなしているがために、「反日を糾弾しないとは、どこの国の裁判所なのか!」と憤っていたということなのでしょう。「日本の裁判所なら、反日をちゃんと糾弾しろ」と言いたいのだと思われます。


それこそ「どこの国の裁判所だ!」と思いますね。石井が辛氏の活動を反日とみなそうが知ったこっちゃないですが、そもそも裁判で争われてもいないことの評価を裁判所が下すわけがないし、言論の自由がある以上、沖縄独立だろうが沖縄弾圧だろうが、言ってるだけなら法的に何の問題もないわけです。


にもかかわらず、石井孝明という男は、「日本の裁判所なら、朝鮮人の反日活動をちゃんと糾弾しろ」と主張しているわけです。ホント、どこの国の裁判所だ、と思いますね。


今回の判決が「想定の中で一番悪い状態の判決」だと言うのも、裁判所が辛氏の活動について全く評価(糾弾)しなかったからなんでしょうね。


この石井孝明という男は、国会前のデモを天安門事件のように弾圧することを願うツイートをしたことがあります。
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こいつは自分が「反日」とみなした活動に対しては、国家権力を使って弾圧すべきだと考えているし、裁判所は「反日活動」を糾弾すべきだと考えているわけです。恐ろしいですね。

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