<ざっくり言うと>
  • KAZUYAが「今や在日中国人の方が多いのに、韓国朝鮮籍の方が圧倒的に生活保護受給世帯が多いって何ナノ?」と発言。もちろんデタラメ。
  • 在日中国人が多いのは仕事や留学等で来ている人が多いから。生活保護を受けられる永住者や定住者に限定すると、韓国朝鮮人のほうが3割ほど多い。
  • 65歳以上の高齢者の人数は、韓国朝鮮人は他の国籍に比べ、圧倒的に多い(2位の中国人の8倍、3位のブラジル人の15倍、4位のアメリカ人の22倍)。生活保護受給者の平均年齢を見ても、韓国朝鮮人の生活保護受給者が多いのは高齢者数が多いから。
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今回の一連の記事↓

この記事は前回の「丸山ほだかの『日本全体の生活保護受給世帯数は減っているのに外国人の受給世帯数は増えている』は嘘」の続きです。未読の方は、まずそちらの記事をお読みください。丸山ほだかという男がどういう男か知ってほしいと思います。


今回は、前回の記事に絡めまして、KAZUYAの以下の発言について検証します。

~「今や在日中国人の方が多いのに、韓国朝鮮籍の方が圧倒的に生活保護受給世帯が多いって何ナノ?」という酷い無知~


まず、「全体として数が増えている」というのが嘘だと言うのは既に確認しましたね。全体として数は微減しています。まあ、仮に数が増えていたところで、それは貧困が増えてると言うことなので、「もちろんおかしい」のは貧困層ではなく貧困を生み出している社会の方のはずなんですが。


次に、「今や在日中国人の方が多いのに~」という箇所ですが、これについては、もう統計以前の問題。バカとしか言いようがない。こんな知識で「外国人生活保護がー」とか言ってるわけ? このKAZUYAとかいう奴は。


在日中国人のほうが多いと言うのは、「日本で暮らしている中国人が多い」というだけのこと。外国人で生活保護の対象になるのは、

① 永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者及び定住者
② 特別永住者
③ 認定難民


です(参照)。つまり、仕事や留学で日本で生活している中国人がどれだけ多かろうが、何の関係もない! KAZUYAはそんなことも知らないで「外国人生活保護がー!」とか言ってるわけですね。呆れ。


それで、今のところの在留外国人の最新データは2018年6月のものですが、確かに在留中国人の総数は741,656人で、韓国朝鮮人の合計482,882人より多いです。しかし、生活保護を受けられる永住者、日本人の配偶者、永住者の配偶者、定住者、特別永住者に限定すると、中国人は329,891人国朝鮮人は415,997人(EXCEL)。韓国朝鮮人の方が3割ほど多い。まず、母数が多いのだから、韓国朝鮮人の生活保護受給者のほうが多くて当たり前。


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(↑生活保護の対象になり得る外国人の数。もともと韓国朝鮮人は母数が多いことがわかる)


「今や在日中国人の方が多いのにー」とか言ってるKAZUYAは、生活保護の対象が永住資格者等に限られていることを知らなかったわけですね。こんな知能でよくもまあ偉そうに「外国人生活保護がー」とか言えたもんですね。どういうわけかこのアホにツイッターやYouTubeで何万とフォロワーがいるようですが、フォロワーさん、こいつはこのレベルのアホですよ。こいつの動画を見る暇があるなら猫の動画でも見てたほうが有意義な時間の過ごし方だと思います。



~韓国朝鮮人は他の外国人に比べて高齢者率が圧倒的に高い~


しかし、外国籍の生活保護受給者の60%以上が韓国朝鮮人です。(2016年(平成28年)のデータでは、外国籍の受給世帯45248世帯中、韓国朝鮮人世帯が29704世帯EXCEL)。外国籍の受給者人員数69103人中、韓国朝鮮人は36929人EXCEL))


永住資格者の多さだけでは説明がつかないので「韓国朝鮮がー!」と騒ぐ連中がいるわけですが、高齢者率が全然違います。


生活保護受給者は高齢者の割合が高いんですが、日本にいる中国人、韓国人の年齢別の統計を見てみると、65歳以上の高齢者の中国人は16,184人、韓国朝鮮人は124,908人EXCEL)。65歳以上の在留中国人と在留韓国朝鮮人では、なんと8倍も数字が違う! 高齢者が圧倒的に多いのだから、韓国朝鮮人の生活保護受給率が高くなるのは当然です。


(※この数字は永住資格者以外も含んでいます。永住資格者に限定した年齢の統計が見当たらなかったんですが、ご存知の方がいらっしゃいましたらお教えください)


ちなみに、日本にいる65歳以上の外国人の国籍別の人数を見てみると、

1位…韓国朝鮮(124,908人)
2位…中国人(16,184人)
3位…ブラジル人(7,905人)
4位…アメリカ人(5,463人)
5位…台湾人(5,174人)


となっていて、圧倒的に韓国朝鮮人が多い。2位の中国人の8倍、3位のブラジル人の15倍、4位のアメリカ人の22倍もいます。生活保護受給者を国籍別に見た時、韓国朝鮮人の割合が他の国籍よりも多くなるのは当たり前です。日本にいる中国人の97%以上は65歳未満ですが、日本にいる韓国朝鮮人の25%以上が65歳以上なのです。

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↑高齢者以上の人口にこれだけの差がある。


さらに、外国歴の高齢者の生活保護受給率が高いのは、1982年まで外国人は国民年金に加入できなかったという事情もあります。政府の統計のホームページの世帯主の国籍別データ(今のところの最新版は2016年(平成28年)のもの)の外国籍の生活保護受給者平均年齢を見ると(EXCEL)、


韓国朝鮮人…62.7歳
中国人…50.0歳
フィリピン人…25.5歳、
ベトナム人…35.1歳
ブラジル人…35.7歳
アメリカ人…45.0歳



となっており、韓国朝鮮人の生活保護受給率の高さの原因が、高齢者率の高さにあることがはっきりわかります。


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↑外国籍の年齢別生活保護受給者数。50歳未満の年齢層だと、韓国朝鮮人の生活保護受給者はフィリピン人とほぼ同じで、19歳未満の受給者はフィリピン人が圧倒的に多い。


外国籍の生活保護受給者全体では、増えているどころか微減しているし、韓国朝鮮人の受給者が他の外国人より多い主な理由は高齢者率の高さです。


2016年12月22日の読売新聞の記事にも同じような分析が載っていたので、そちらもお読みください。


そもそも、生活保護の多さは貧困率の多さを表すわけで、それを「在日特権」とか言ってる奴らって、「貧困で生活保護を貰わないといけない生活、羨ましい」とでも思ってるの? もしも本当に在日特権があるのなら、逆に生活保護率なんて低くなって、富裕層の率が増えると思うんですけど。


なお、こういうことを書くと、「そもそも外国人が生活保護を受け取ってるって時点でおかしいんだよ!」って言って話をずらしてくる奴や、さらには「外国人の生活保護は違憲だっていう判決が出てるんだよ!」とか「外国人に生活保護を与えているのなんて日本だけ」というデマに騙されているアホが必ず出てきますが、そういう人はこちらを読んでください。すでにその指摘には答えています。

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