<ざっくり言うと>
  • 高橋洋一、「バックアップは一般職員にはよくわからないシステムだから公文書じゃない」「国会から要求されても、いちいち復元していたら管理業者の仕事に差し支えるからやらないでいい」と、屁理屈にもならないとんでもない理屈でハイパーエクストリーム政権擁護をする。
  • 一般職員がシステムを理解しているかどうかと公文書かどうかは何の関係もない。
  • 要求されたときに復元するためにバックアップがあるのであり、「仕事に差し支える」からバックアップから復元しないとは意味不明である。バックアップからの復元こそ、管理業者の仕事である。
  • 公文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」とされており、それを都合よく隠蔽したり改竄したり出したり出さなかったりする現政権は、健全な民主主義の根幹を揺るがしている。
  • この問題を見過ごすことは、健全な民主主義の根幹が崩れることを容認することであり、未来の日本人に対する最悪の裏切り行為である。
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目次
(高橋洋一の話のはずが政権全体の話に及んだため、『アベノリスクニュース』の方に書こうかと思いましたが、単純な問題発言や政策などと異なり、政権を支持する支持しない以前の、日本の民主主義の根幹を揺るがす問題であり、あまりにも酷い内容なので、そのままこちらに掲載しました)

「バックアップは公文書じゃない」と愚にもつかない言い訳で国民を愚弄する現政権


連日、安倍政権と自民党からあまりにも酷い言い訳が繰り広げられる「桜を見る会」問題。安倍政権と自民党が、国民のことなど寸分たりとも考えず、自らの保身以外に興味がない、日本にとって害悪そのものだということが明々白々になっているわけですが、それでも偉大なる安倍尊師をお守りしようとする信者はいるのです。


ついに「バックアップは公文書ではないから、国会の要望があっても出さなくていいのだ」というとんでもない答弁が、内閣府と菅義偉の口から語られました。バックアップだと「一般職員が使えないから組織共有制がない」という、あまりにも滅茶苦茶な理屈。全く同じ文書なのに、保存場所によって公文書だったり公文書じゃなかったりする。当然、こんなことに納得する人などほとんどいないことでしょう。

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毎日新聞12月5日

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高橋洋一「復元は業者仕事に差し支えるから国会から要求されてもやりません」←はぁ!?


このあまりにもめちゃくちゃな理屈で納得するバカなどどこにいるんだと思いましたが、いるんですねえ。高橋洋一先生は、なんとこんなことを言いだしました!!!
>>シンクライアントなので、
>>普通の職員はどういう仕組みになっているのかもわからない。

>>なのでバックアップは行政文書とはいえない。
>>それにもかかわらず国会からの資料要求があればできるだろうといわれ、
>>資料要求のたびに復元したら管理業者のほうも仕事に差し支えるだろう



えええええ~~~!!!???

「復元は管理業者の仕事に差し支えるからやりません」って、それが管理業者の仕事だろうが!!!!!



「必要になりましたから、すみませんがバックアップからの復元お願いします」って要望に応えるのが管理業者の仕事だろ。バックアップから復元するのは仕事に差し支えるからやらないって、何のためにバックアップやねん!!


そもそも、国会法104条では、「各議院又は各議院の委員会から審査又は調査のため、内閣、官公署その他に対し、必要な報告又は記録の提出を求めたときは、その求めに応じなければならないって書いてあるんですよ。国会法で定められた国会議員の要求より、業者の手間の方が優先される。高橋洋一は、こんなバカな理屈を言って、よくもまあ恥ずかしくないものですね。



高橋洋一「職員が仕組みを理解してないから公文書じゃない」←はぁ!?


さらに高橋洋一は、「普通の職員にはどういう仕組みかわからないからバックアップは行政文書じゃない」と言っていますが、正気か、こいつ? わざとじゃないとしたら、もはや頭がおかしいレベルの言い訳。


職員がシステムを理解していないから行政文書じゃないって、職員が不勉強だと公文書が公文書じゃなくなるんでしょうか? 職員がパソコン音痴だったら、パソコン内のデータは公文書じゃなくなるわけ? システムの勉強すりゃいいだけですよね。職員の事情など、公文書かどうかに全く何の関係もない。それに、そもそもシステムをわかっている必要なんかない。担当業者に「バックアップデータのお願いします」って言えばいいだけ。


菅義偉や高橋洋一の理屈だと、全く同じ文書なのに、机の上に置いてあったら全員が共有できるから公文書鍵のかかった引き出しの中に入っていたら鍵を持ってる人しか見ることができないから公文書じゃないこういうことになってしまう。そんなバカげた理屈があるか! 鍵持ってる奴に開けてもらえばいいだけだろ。


さらに、菅義偉は、「復元されたものはどうなるのか」と問われたら、「災害などのあとに復元されたものは公文書になる」と答弁。なんで「災害などの後」に限定されているのか意味不明。バックアップは公文書じゃないと言いながら、バックアップから出てきたものは公文書と言うのも全く謎論理。さらに、データを誤って削除した場合はどうなるのかと問われたら、菅義偉は「仮定の質問には答えない」で逃げました。卑怯すぎる。

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↑保身しか考えずに国民に嘘を吐き続ける卑怯者の71歳。70年以上生きてきて、仕事が「小学校低学年のようなレベルの言い訳で、国民に嘘をつくこと」って、生きてて恥ずかしくないのだろうか?

公文書かどうかに、「一般職員」が使えるかどうかなんて何の関係もない。まったく同じものなのに、保存場所によって行政文書だったり行政文書じゃなかったりする。今、この国では、こんなどうしようもないご都合主義なバカげた理屈で行政が行われているのです。



「ルールに則って廃棄した」のルールは安倍政権が作った「自分ルール」


そもそも、桜を見る会の招待者名簿があれば「バックアップは公文書じゃありません」なんて誰がきいても無理がある出鱈目な発言は必要ないわけですが、招待者名簿は桜を見る会開催後「遅滞なく(?)廃棄」されてしまいました。これを、安倍政権は「ルールにのっとって廃棄した」と言い、一部安倍尊師の発言を鵜呑みにしてる方もそう思ってるようですが、そのルールを決めたのが安倍政権自身ですからね。以前は内閣府でも名簿の保存期間は「1年」とされていたのを、2018年4月に「1年未満」に変更して、いつでも隠蔽できるようにしたのです。自分でルールを変えておいて、「ルール通りです」と言ってるわけです。こんなふざけた話はない。


どうして2018年4月にそんな改定をしたのか? 簡単です。モリカケと自衛隊の日報ですよ。モリカケと自衛隊日報隠蔽が明らかになったのが2017年。安倍政権は公文書管理の在り方を見直すとか言ってましたけど、公文書をちゃんと管理するほうに動くどころか、都合の悪い文書をいつでも廃棄できるようにして表に出さない方向に動いたわけです。そして、それが今、功を奏している。都合の悪いものは廃棄して、追及されたら「捨てました」で済む国。我々の国は、そんな近代国家とは言い難い国に堕してしまったのです。



小学校低学年レベルの言い訳をする日本政府。恥ずかしいにもほどがある


「明細書? もらわなかった。てへぺろ」「名簿? 捨てちゃった。てへぺろ」。「宿題はやったんですけど、家に忘れました」「やったんですけど、お母さんが間違って捨てちゃいました」と言い訳をする小学校低学年のような言い訳を、安倍政権はずっと続けている。次の日も、また次の日も、同じ言い訳で宿題を提出しない。それで「やったんだったら出しなさい」「本当はやってないんじゃないの」「捨てられちゃったんなら、やり直して提出しなさい」と言われたら、本人が宿題を出さないくせに、「僕が宿題をやってないと言うのなら、追及するほうが証拠を出せ!」と言う。違うだろ! 宿題をやったと信じてほしいなら、宿題を出せ! 宿題をやっていないことを先生が証明できなければ、宿題をやったことになるとか、そんなアホな理屈があるか!!!


安倍政権は学校低学年にも劣ります。小学生は嘘をついたら罪悪感を感じるでしょうけど、安倍政権からは罪悪感が微塵も感じられない。


息を吐くように嘘を吐く政府与党。官邸の為に嘘を吐き続ける官僚。全く同じものが、政府に都合よく公文書になったり公文書じゃなくなったりする。もはや国家の体をなしていません。



「健全な民主主義の根幹」を保身のために平然と破壊する安倍政権


公文書管理法では、公文書は「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」となっていて、逆に言えば、公文書をまともに残そうとせず、隠蔽し、さらに改竄までしてしまうことは、民主主義の根幹が崩れていると言えます。


この国の政治は、今、まさに音を立てて崩れ落ちています。自分に都合の悪いことは何でも隠して国民を騙し続ける。安倍政権と自民党は、国民すべてを巻き込む戦後最大最悪の詐欺集団であり、最大最悪最低の反社会勢力と呼ぶ他はありません。


(「反社会勢力」とは、「暴力、威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団又は個人」と定義されているので、国民に嘘をつき続ける詐欺的手法を駆使して政権に居座り続けてる安倍政権と自民党は、まさに反社会勢力そのものである)



「桜を見る会」追及は未来の日本人に対する現在の国民の義務だ


桜を見る会の問題について、「もっと大事なことがあるのにいつまでやっているんだ」なんてことを言う人がいますが、これは民主主義の根幹にかかわることで、これをちゃんと追及しなければ、今後も同じことが必ず起きるし、「何をやっても隠蔽すれば許される」という前例を作ることになります。民主主義の根幹が崩れようとしているのですから、これ以上に重要な問題など他にありません。これを見過ごすことは、未来の日本人に対する裏切り行為です。


右翼だろうが左翼だろうが保守だろうが革新だろうが、どんな思想信条を持っていようが自由ですが、それはまず民主主義が成り立ってからの話であって、民主主義の根幹を崩している奴らだけは、日本の民主主義の敵と言わざるを得ません。いかなる思想を持っている人であろうと、日本を民主主義国でいさせたいのであれば、今の自民党と安倍政権にだけは、何があってもNOを突き付けなければ、我々は日本の民主主義を破壊した犯人とそれに与した国民として、未来の日本人に対する最大の裏切り者となってしまうことでしょう。

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