<ざっくり言うと>
  • 百田尚樹、「これは私の想像だが」と前置きして、モリカケも桜を見る会追及も、野党は中国から相当な金をもらってやっていると妄言を吐く。
  • 実際には、世論調査でもモリカケや桜を見る会は安倍政権の説明に「納得できない」が7~8割に達し、納得しているのは1割強しかいない。
  • 百田は改憲反対は中国のために改憲反対を訴えていると妄想しているが、実際には世論調査でも改憲の賛否は拮抗か、反対が上回っている。
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目次

モリカケや桜疑惑を中国共産党の陰謀にしてしまう百田尚樹


この男、「想像だが」「気がする」と言えば、何を言ってもいいと思ってるんですね。
野党が憲法改正阻止のために中国から金をもらってモリカケや桜をやっているとか言い出した…。風が吹けば桶屋が儲かる的妄想にしか思えませんが。


この男、以前も千葉大学で起きた強姦事件について、何の根拠もなく「私は犯人の学生たちは在日外国人たちではないかという気がすると発言し、非難されたら「推論だからヘイトスピーチではない」と反論していました。この男の頭の中では、「気がする」と言えば何を言ってもいいと思っているのでしょう。




この男の脳内では、「安倍晋三は歴代最高の首相」「憲法改正は国民の悲願」みたいな脳内での揺るがぬ信念(妄想)があるから、「安倍総理批判は反日! 中国の手先!」「憲法改正を阻止しようとしている奴は反日! 中国の手先!」みたいに思ってしまうんでしょうね。陰謀論の典型のように思いますが。百田尚樹の脳内では、安倍晋三は戦後最高の総理で、安倍内閣が倒れると日本が滅びるらしいですからね。私は真逆だと思いますけどね。あの息を吐くように嘘を吐く恥知らずのどこが最高のなのか。最低最悪の総理以外の何物でもないと思いますけどね。


↓安倍晋三を最高の総理大臣と称え、安倍内閣が倒れると日本が滅びると言う百田。この男の脳内の日本ってどれだけ脆弱なんだ。(この「カエルの群」とは百田の著書『カエルの楽園』に由来する)




モリカケも「桜を見る会」も「納得できない」が7~8割


百田尚樹は「モリトモや桜で大騒ぎするのもそれ」とか言っています。言い換えると、中国から金をもらって憲法改正阻止を命じられていなければ、こんなこと問題にしていないと思っているのでしょう。


ところが、どの世論調査を見ても、桜を見る会の説明は「納得できない」が圧倒的多数。


産経・FNN(12月16日)
「桜を見る会」の安倍晋三の説明に
「納得できる」16.1% 「納得できない」74.9%
(自民党支持層でも「納得できない」62.1%)


朝日新聞(12月21・22日)
安倍首相の説明は
「十分だ」13% 「十分ではない」74%
(自民支持層でも「十分ではない」67%)


読売新聞・NNN(12月13~15日)
政府のこれまでの説明に
「納得している」13% 「納得していない」75%


共同通信(12月15日)
安倍晋三は
「十分に説明しているとは思わない」83.5%


モリカケも同様でした。


毎日新聞(18年7月29日)
「納得している」14% 「納得せず」75%


共同通信(18年4月14日、15日)
首相説明に
「納得している」13.2% 「納得していない」79.4%


百田尚樹みたいに「何の疑惑もない」と納得してるのは1割強にすぎず、7割~8割の国民が納得できないって言ってるんですから、追及するのは当たり前ですよね。


税金で選挙活動して、反社会勢力を呼んで、マルチの会長を呼んで、名簿も破棄して、反社会勢力の定義は決められないとか言い出せば、そりゃあ納得できないし騒ぎますよね。もともと安倍晋三がこんな問題を起こしてなければ追及のしようもないんだけどね。それでも共産党の陰謀にしてしまう百田尚樹の思考回路が理解できません。



百田の脳内では「改憲反対」=「反日で中国の手先」だが、国民は世論は反対が賛成を上回る


「憲法改正を阻止するため」にやってるんだとか妄想しているのは私からしたら「何をアホなこと言ってんだ」という感じですが、安倍晋三を最高の総理と称え、それにNOを突き付けるのはカエルの群で、安倍内閣が倒れると日本が滅びるとか妄想している百田の脳内ではそうなのでしょう。百田の脳内では、憲法改正は国民の悲願で、それに反対する奴はカエルの群れなのでしょう。


ところが、各社世論調査を見ると、憲法改正は積極的に求めている人は多くありません。NHKの世論調査では、「改憲議論を進めるべきか」は「早く進めるべき」33%、「早く進める必要はない」32%「議論をする必要はない」22%でしたし、「憲法改正は必要か」という質問では、「必要」は29%、「必要ない」が32%で、必要ないが上回っています。

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NHK2019年


時事通信の8月の世論調査では「安倍政権下での憲法改正」
「賛成」32.1%、「反対」41.3%、「どちらとも言えない・分からない」26.7%
で、反対が賛成を上回っています。


産経新聞の世論調査(2019年12月)でさえ、憲法改正に
「賛成」42.6%「反対」42.2%
安倍晋三が憲法改正を「私の手で成し遂げたい」との意向を表明したことについて
「評価する」37.4%、「評価しない」50.9%
でした。


朝日新聞の7月の世論調査では、改憲勢力の議席数が憲法改正発議に必要は2/3に届かなかったことについて、
「よかった」43%、「よくなかった」26%、「その他・答えない」31%
で、
安倍政権のもとでの憲法の改正
 「賛成」31%、「反対」46%、「その他・答えない」23%
となっています。


別に百田尚樹が改憲大賛成なのは一つの意見なので構わないんですが、モリカケや桜を見る会の追及が改憲阻止のためだと妄想したり、まして、中国共産党が野党に金を渡して改憲阻止を命令しているとか、妄想にもほどがある。


この男の脳内だと、本当に憲法改正に反対するのは「反日」で中国の手先なんですよね。なんで日本国憲法を維持しようというのが反日なのか、わけわからん。こいつの脳内だと、冗談抜きで、「改憲反対」=「中国のため」なんですよね。
「自衛隊を9条で縛っておかないと尖閣諸島と琉球を奪えない」とか言っていますけど、百田の脳内では、9条があると尖閣や琉球が奪われて、改憲すると奪われないことになっているんですね。どういう理屈なのか全く理解不能ですが。百田は現状では自衛隊が無力だと言ってるに等しいですが、これ、百田尚樹大先生の大好きな自衛隊に対する侮辱なんじゃないのかな。


ま、百田尚樹の中では、改憲に反対している4割前後の日本国民は中国の手先なんでしょうね。どういう思考回路になっているのか理解不能ですが。実際のところは、中国から金をもらっていたのは自民党員だったんですけどね。



「カジノ解禁は日本の金で中国を潤すため」「自民党は中国共産党から多額の金を受け取ってカジノを解禁した」って言う方が、まだ説得力があると思いますけどね。


百田尚樹がこんなにおかしな非論理的発言を繰り返してまで野党批判をするのは、親友の安倍晋三から相当な金をもらって、「世論捜査をして野党を非難せよ!」と命令されているような気がする。もちろん、気がすると言ってるだけですよ(笑)。

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