<ざっくり言うと>
- 坂東忠信、中国の「日本新型冠状病毒肺炎疫情不断变化」(日本での新型コロナウイルスの感染状況が、絶え間なく変化している)という報道を「『日本新型コロナウイルス』の感染状況が絶え間なく変化している」と誤読し、「中国が『日本肺炎』として世界に広めようとしている」というデマを拡散。
- 自民党参議院議員山田宏、このデマを鵜呑み。国会でも「武漢肺炎」と言い出す。
- 「武漢肺炎」と呼んだことをメディアで批判されたら「メディアは中国の圧力がかかっているのだ」と妄想爆発。
- デマを平然と飛ばす山田宏に政治家たる資質はない。

↑本日のデマゴーグ、山田宏(自民党)
目次
休止を宣言しておきながらなんか普通に更新が続いているこのブログですが、多分今後もこれぐらいのペースでの簡単な更新が行われると思います。なんでこんなにデマが多いんですかね。
デマゴーグ山田宏、またもネットデマを鵜呑みにして拡散する
さて、坂東忠信という嘘つきが、中国が今回の肺炎を「日本肺炎」と呼んだというデマを流しました。このデマは『HuffingtonPost』や『Buzzfeed News』でも取り上げられました。
これは「日本新型冠状病毒肺炎疫情不断变化」という中国語を、「『日本』の『新型冠状病毒肺炎疫情』」ではなく「『日本新型冠状病毒肺炎』の『疫情』」と誤読したために、「中国がこの肺炎を『日本肺炎」と呼びだした!」と坂東が言い出したわけです。
日本語に置き換えますと、「日本の新型コロナ肺炎の感染状況」を「『日本の新型コロナ肺炎』の『感染状況』」と読んだというレベルのものです。ただの誤読ですね。これがダメなら、「日本の新型コロナ対策」「日本の新型コロナウイルス感染者数」などの表現も全部だめになりますわ。
坂東が『虎ノ門ニュース』といういつものネトウヨデマ番組でこのデマを流すや否や、ネット上で大拡散したわけですが、ただの誤読です。このデマは中国大使館の耳にも届き、大使館が公式ツイッターで否定するコメントを発表するに至りました。
その文章の意味は「日本でのコロナウイルス感染状況が変化している」、「日本新型コロナウイルス肺炎」という意味ではまったくないので、正しく理解していただければと存じます。今回、中国の新型コロナウイルスとの戦いに支援と協力をしてくださったすべての日本人の方に感謝します。 pic.twitter.com/A4ABHmqguD
— 中華人民共和国駐日本国大使館 (@ChnEmbassy_jp) March 1, 2020
しかし、坂東らのデマツイートが何千何万とRTされるなか、それを否定する中国大使館のツイートは現時点で僅か600RT。デマは事実の何十倍もの速度で拡散しており、デマを否定する難しさを改めて痛感させられます。
坂東らのような馬鹿は止めようがないので、我々視聴者側が『虎ノ門ニュース』のようなデマヘイトネトウヨ番組を信じないという人間として最低限度のメディアリテラシーは身に着ける必要がありますが、こんなデマを政治家が鵜呑みにすると非常に困ります。自民党の山田宏のことです。これまでにも、自民党の中でも特にバカなデマ野郎としてこのブログでも数度紹介してきた山田宏ですが、この期に及んでもまだデマを流しています。
NHKの中国語放送で「日本新型病毒疫」と放送。とんでもないですね。対応します。
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) March 11, 2020
情報提供ありがとうございました。 https://t.co/Bg4SnquuKO
>>NHKの中国語放送で「日本新型病毒疫」と放送。とんでもないですね。対応します
とんでもなくて、対応されなければならないのは山田宏のほうですね。
上述の通り、「日本新冠病毒疫状」は「『日本新型コロナウイルス』の『状況』ではなく、「『日本における』『新冠コロナウイルスの状況』」という意味です。既にいくつものサイト等で指摘されているのに、山田宏というバカはこのデマに乗っかって、「NHKが『日本コロナウイルス』と報道した!」などとデマを流しているわけです。
これが現在2万も「いいね」があるのですから、あきれ果てたものです。既に論破されたデマを流し続ける山田宏。本当にデマというのは流すのは簡単ですが、止めるのは難しいですね。
デマゴーグ山田宏、「日本における」という意味だったと認めるも、謝罪もなしで「『日本新冠病毒』だけが切り取られる恐れもある」と妄想爆裂
山田は実際にNHKに問い合わせて「『日本におけるコロナの感染状況』という意味だった」と認めていますが、それでも「将来『日本新冠病毒』だけが切り取られる恐れもある」などと言い訳じみたことを言っていますし、山田のツイートに騙された人たちや名誉を棄損されたNHKに対する謝罪の言葉はありません。
NHKに問い合わせたところ、「日本新冠病毒疫情」は「日本における新型コロナウイルスの感染状況」の意味とのことでしたが、将来「日本新冠病毒」だけが切り取られる恐れもあるという皆さんのご意見もあるので、今後注意しておきます。 https://t.co/8TR9QrSF2T
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) March 11, 2020
何より山田が軽率に国民に対してデマを吐いた事実に変わりはありません。事実、山田のデマツイートは、訂正ツイート後もかなりの速度で拡散し続けていますいます。(この記事執筆時点でデマツイートは9000以上のRT、訂正ツイートは2000RT)
デマは事実の何倍もの速度で拡散されます。デマは何度否定しても何度でも蘇ります。事実、今回のデマも、既にBuzzfeedなどが取り上げていたにもかかわらず、山田は再度それを拡散したわけですから、デマの否定がいかに大変かお分かりいただけるかと思います。我々はデマを拡散しないように気をつけねばなりませんし、デマを拡散するような人間に権力を持たせては絶対にいけません。
なお、山田宏の事務所は以下の2つです。直接苦情を届けなければこの男は永遠にこのデマを流し続けるでしょう。
TEL.03-6550-1205
TEL.03-6256-9062
また、この手の男は国民から何を言われようと全く気にしないでしょうから、自民党の方から注意してもらう必要があるでしょう。
TEL 03-3581-6211(自民党)
このような男を野放しにしないことは、国民としての義務と言っても過言ではありません。このような大嘘つきのヘイトデマ人間に政治権力を握らせては絶対にいけません。
批判されたら「中国の息がかかっているんだ」と妄想爆発! ご都合主義解釈で決して過ちは認めない男
ちなみに、国会で「武漢肺炎」と呼んだ山田ですが、メディアやコメンテーターに批判されたら「中国政府の圧力」「中国の息がかかっていたのだろう」と妄想爆発!
恐らく中国政府は、各国のメディア等に圧力をかけている。「武漢肺炎と呼ぶべき」との私の予算委員会での発言に対しても、幾つかのメディアやコメンテーターがすぐ噛み付いてきた。中国の息がかかっていたのだろう。 https://t.co/0XUhFcNaxE
— 山田宏 自民党参議院議員 (@yamazogaikuzo) March 10, 2020
WHOは2015年以降、病気に特定の地名をつけないようにしています。それは、山田宏や坂東忠信や百田尚樹や高須克弥のように、感染症をヘイトに利用しようとするやつが差別をまき散らすからです。
高須克弥などは、COVID-19という名称について「武漢とか中国とか連想できないじゃないか、ずるい!」などと言っていますが、そりゃあ、高須みたいな奴にヘイトに利用されないようにそうしているんでしょう。武漢とか中国とか連想できないと何がどう困るのやら。
こんな名前つけて、ずるいや。
— 高須克弥 (@katsuyatakasu) February 12, 2020
中国とか武漢は連想できん。┐('~`;)┌ https://t.co/0ERGOQdV3F
差別につながりかねないからわざと「武漢肺炎」と呼んでいないにも関わらず、被害妄想を募らせわざわざ「武漢肺炎」と呼ぶ山田宏。それを批判されると「中国の息がかかっている」と妄想して批判を無視。国会議員以前に、人間として最低だと言わざるを得ません。
デマゴーグに票を投じる価値があるかどうか、山田宏の選挙区の人は良く考えてみてください。





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