<ざっくり言うと>
- 自殺者まで出てしまった公文書改竄事件を、安倍政権はろくに調査もせず、責任者の処分もほとんどせず、それどころか改竄の中核を担った犯人を出世させている。
- 自殺者を出した状況を変えようとしない安倍政権を支持することは、今後も自殺者が出ても構わないと思っているのと同じ。
- 総理大臣が安倍晋三でさえなければ、彼は自殺などすることはなかったのだということを、我々は決して忘れてはならない。

↑近畿財務局職員だった赤木俊夫氏を自殺に追い込んだ犯人たちの中核である佐川宣寿。
安倍政権でさえなければ自殺する必要などなかったのであるから、それでも安倍政権を支持するのなら、それは自覚的に赤木氏を自殺に追い込んだ犯人の一人になることを意味する。
財務省の森友学園公文書改竄事件が、自殺した職員の遺書により再燃しています。手記によれば、自殺した赤木氏は何度も改ざんを求められ、相当抵抗したものの財務省理財局の中村稔総務課長(当時)らから電話があり、最後は美並義人近畿財務局長(当時)が「全責任を負う」と述べ、改竄することになったとのことです。
では、この2人は現在どうなっているのでしょうか。当然、公文書改竄というとんでもないことをやらかし、国民を裏切ったのですから、直ちに公務員を辞めるのが当然だと私は思います。国民の共有財産である公文書を改竄し、国民を欺く者など、国民の敵です。偉大なる安倍晋三尊師も、「公文書改竄はあってはならない」と言っているのですから、せっかく作った内閣人事局を使って、この国民の敵に対して厳正なる処分を加えてくれたことでしょう。
現在、
美並義人(近畿財務局長)は東京国税局局長。
中村稔(財務省理財局総務課)はイギリス公使になっています。
2人とも大出世ですね。中村稔という男は、調査報告書でも、公文書改竄で「中核的役割」を担ったとされた男です。その男が、イギリス公使です。こんな改竄人間、日本の恥、国民の敵を、海外輸出したわけです。ふざけてますね。
佐川信久の後に理財局長となり、国会で虚偽答弁を繰り返した太田充は財務省主計局長。 その時の法務事務事官が今をときめく黒川弘務検事長。
そして、改竄の指示を行ったという佐川宣寿は、懲戒免職でもなんでもなく、単に三カ月停職処分相当となり、5000万円の退職金を満額受け取りました。(3か月分の給料を引かれただけで、退職金自体は満額)
今回、自殺した赤木氏の遺書・手記が公開されましたが、財務大臣という責任者である麻生太郎は読みもしない。そして、読んでもないのに「新しい事実はない」と発言。読んでないのにどうして新しい事実がないと言えるのでしょう。
そして、安倍晋三は、自分のためにこんな改竄が行われたにもかかわらず、「改竄はあってはならない」「心が痛む」とまるで他人事。そして「再調査はしない」と明言。彼らは完全に勘違いしています。麻生太郎や安倍晋三は再調査されるべき人間であり、「再調査しない」などと言う側の人間ではありません。
自殺者が出るほどの前代未聞の改竄事件を起こしたのに、誰一人として刑事責任を問われることも、懲戒免職になることさえなく、調査報告書で「改竄の中核的役割を果たした」とされた人間が出世する。これが今の政権です。自分たちに都合のいいことなら、改竄だろうが何だろうが、大したことじゃないと思っているのです。
バレてもこの程度の処分で済み、それどころか出世さえできるのであれば、今後も改竄は当然のように行われることでしょう。いえ、既に公文書改竄やデータ改竄、資料隠蔽は安倍政権にとっては日常茶飯事です。
この異常な状況で、またいつ赤木氏のように、隠蔽や捏造を明示され、自殺にまで追い込まれる職員が出るかわかりません。しかし、安倍政権はこの状況を一切変えるつもりさえ見せません。むしろ改竄の中核人物を出世させて、改竄を奨励していると言っても全く過言ではありません。
直接的に赤木氏の自殺の原因を作ったのは佐川宣寿でしょうが、その佐川にほとんど大した処分を下さず、証人喚問における虚偽答弁での訴追をすることさえなく、改竄経緯を明らかにしようともしない安倍政権は、佐川宣寿と一体です。
これでも安倍政権を支持するということは、再び赤木氏のような自殺者が出ることを意に介さないことと同じです。赤木俊夫氏の自殺は、安倍政権じゃなければ絶対に起きていなかったことです。総理大臣が安倍晋三でさえなければ、失われることのなかった命です。安倍晋三を支持する人がいるから失われた命だということに気が付いてください。
もちろん、安倍政権を支持した人たちが、改竄や、それによる自殺をしてほしくて安倍政権を支持したのではないことは言うまでもありません。もしも、この事件を受けて、安倍政権が責任者の懲戒免職など厳重な処分を下したり、公文書管理を徹底したり、二度と同様の事件が出ないように対処したのであれば、この事件について、政権支持者には責任はないでしょう。
しかし、逆に責任者たちは出世し、安倍政権下での改竄捏造隠蔽は日常茶飯事化しています。自殺者を出した体質を一切変える気のない安倍政権が続く限り、またいつ自殺者が出るかわかりません。実際に改竄が起き、それによって自殺者が出たにもかかわらず、安倍政権がその体質を改める気さえないことが明らかなこの状況で、それでも安倍政権を支持するのであれば、それは赤木氏のような自殺者を再び出ることを意に介さないと言っているに等しいです。
安倍政権を支持している人は、貴方たちが安倍政権を支持しなければ赤木氏の命が失われることはなかったとはっきりと認識してください。赤木氏の死は、自分達に責任の一端があると自覚してください。そして、今も新たな自殺者が出かねない状況を、漫然と見てみぬふりをしているのだとちゃんと自覚してください。
赤木氏の死を「別にいいじゃん、死んだって」と言える人だけが安倍政権を支持してください。安倍政権を支持することは、赤木氏の死に対して「別にいいじゃん」と言っていることと同じだと自覚してください。私は絶対にごめんです。





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