<ざっくり言うと>
  • 甘利明、安倍晋三の過重労働を心配し、「数日でもいいから強制的に休ませなければならない」「数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と発言。
  • 実際には安倍晋三はこの1ヶ月で、完全な休日が7日間、午前休みが10日間あり、一カ月の合計労働時間は出張を入れても150時間程度にしかならず、日本の平均的なサラリーマンの4分の3ほどしかない。
  • 平均的なサラリーマンの通勤時間が1時間であるのに対し、安倍晋三は10分間、それも車での送り迎えである。
  • 安倍晋三が休みなしで働いているかのような言説は虚偽であり、実際には平均的なサラリーマンよりも労働時間は少ない。
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↑「責任感が強い」「自分が休むのは罪だとさえ思っている」と、安倍晋三をマンセーする甘利明。実際には安倍晋三の労働時間は日本の平均的なサラリーマンより少ない。

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甘利明、わざとかボケたか知りませんが、こんなことを言いだしました。
 自民党の甘利明税制調査会長は16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」と述べた。甘利氏は首相側近。12日に1時間近く2人で会談している。
 首相は例年8月15日の全国戦没者追悼式に出席後、山梨県鳴沢村の別荘で静養に入るが、今年は東京都内の私邸に帰った。
 甘利氏は番組では「数日でもいいから強制的に休ませなければならない」と強調した。野党の臨時国会召集要求は「首相を引っ張り出すためなら意味がない」と指摘した。
甘利の脳内では、安倍晋三は連続勤務で全然休んでなくて、「責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」そうです。


あの無責任男のどこが責任感が強いと思えるのか意味不明ですが、ここ1カ月(7月17日~8月16日)の安倍晋三の動きを見てみましょう。


基本的に、官邸等に着いてからそこを出るまでを勤務時間とし、さらに会食も勤務時間とみなすことにして計算します。


7月17日(金)
9時55分~18時41分まで勤務。勤務時間8時間46分。

7月18日(土)
午前中私邸。
15時54分~17時6分まで勤務。勤務時間1時間12分。

7月19日(日)
全休

7月20日(月)
9時56分~19時12分まで勤務。勤務時間9時間16分。

7月21日(火)
9時27分~18時21分まで勤務。その後21時6分まで秘書らと会食。
会食時間まで勤務に含めると11時間39分勤務。

7月22日(水)
9時53分~18時18分まで勤務。その後20時19分まで会食。
会食時間まで勤務に含めると10時間26分勤務。

7月23日(木・祝)
全休

7月24日(金・祝)
午前中私邸。
16時40分~18時2分まで勤務。勤務時間1時間22分。

7月25日(土)
全休

7月26日(日)
全休

7月27日(月)
午前中私邸。
13時2分~17時56分まで勤務。勤務時間4時間54分。

7月28日(火)
午前中私邸。
13時13分~18時20分まで勤務。勤務時間5時間7分。

7月29日(水)
午前中私邸。
13時2分~17時49分まで勤務。勤務時間4時間47分。

7月30日(木)
9時54分~18時32分まで勤務。その後20時27分まで岸田政調会長と会食。
会食まで勤務に含めると10時間27分勤務。

7月31日(金)
9時8分から18時25分まで勤務。勤務時間9時間17分。

8月1日(土)
午前中私邸。
16時22分から17時47分まで勤務。勤務時間1時間25分。

8月2日(日)
全休
私邸以外は散髪のみ。

8月3日(月)
9時55分~8時16分まで勤務。勤務時間8時間21分。

8月4日(火)
9時25分~18時36分まで勤務。勤務時間9時間11分。

8月5日(水)8月6日(木)
9時56分~17時18分まで勤務後、広島出張。
8月6日13時50分に東京の官邸に戻り、17時53分まで勤務。

8月7日(金)
9時55分~18時4分。8時間9分勤務。

8月8日(土)
午前中私邸。
16時11分~17時33分まで1時間22分勤務。

8月9日(日)
長崎出張。
6時51分私邸発、17時34分私邸着。
移動時間以外の勤務時間は10時45分~13時55分までの3時間10分。

8月10日(月)
全休

8月11日(火)
9時51分~18時24分まで8時間33分勤務。

8月12日(水)
午前中私邸。
13時16分~17時42分まで4時間26分勤務。

8月13日(木)
午前中私邸。
13時13分~18時28分まで5時間15分勤務。

8月14日(金)
午前中私邸。
14時16分~17時49分まで3時間33分勤務。

8月15日(金)
終戦記念日。11時6分~12時47分まで1時間31分式典参加。
14時27分~15時23分まで56分間麻生太郎と会談。
合計2時間27分。

8月16日(土)
全休


31日間で、
完全な休日が7日。
午前休みが10日。
出張が3日。
出張以外の通常の勤務時間が合計130時間(21日間。一日平均6時間20分)。



リクルートの調査によりますと、男性の正社員の1ヶ月の平均労働時間は180時間~200時間です。安倍晋三の場合、1ヶ月の通常の労働時間が130時間。広島や長崎に出張した分を足しても150時間ほどにしかなりません。しかもこれは昼食休憩を考慮していませんので、昼食休憩分を勤務時間から引くとするとさらに減りますし、夜の会食を勤務時間とみなさなければさらに減ります。


つまり、日本の総理大臣である安倍晋三は、このコロナ禍で、日本の平均的なサラリーマンの4分の3程度の時間しか働いていないのです。仮に首相動静に表れていない仕事があるとしても、サラリーマンの平均労働時間に達することはないでしょう。


また、サラリーマンの平均的な通勤時間は片道1時間ですが、安倍晋三の通勤時間は送迎付きで片道10分この点でもかなり楽なはずです


1ヶ月で完全な休日を取り、午前休みが10日あり、勤務時間の合計が平均的なサラリーマンより30~50時間ほど少ない安倍晋三。


これで「責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」とか、甘利は何を言っているんですかね。


「責任感が強く」なんて、安倍晋三がこれまで何か一度でも責任取ったことがありますかね? 「責任は私にあります」と口にするだけで、責任を取ったことなど一度たりともないのに、どこがどう責任が強いんだか。


それで憲法上の義務である臨時国会召集要求を「首相を引っ張り出すためなら意味がない」とか、自民党員による偉大なる安倍晋三首領様マンセー大会はいい加減にしてもらいたいものです。



別に馬車馬のように働けなんて言いませんし、常に見られている精神的重圧も大きいかもしれませんが、これで「総理は休みなしで働いている」だの、「総理は責任感が強く、自分が休むことを罪だとまで思っている」なんて嘘を吐いて、国会召集という憲法上の義務も守らず、記者会見もほとんどしない、あの無責任男を美化するのはやめていただきたいです。


私としては、今すぐ首相を辞めて、一生休んでいただきたいと切に願っております。

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