<ざっくりいうと>
- 菅義偉、ブレーンである内閣官房参与によりによって高橋洋一を任命する。
- 高橋洋一はこれまで数多くのデマ発言、ヘイト助長発言、でたらめな政権擁護などを続けてきた人物である。
- 高橋洋一を政府のブレーンたる内閣官房参与に任命するような政権には、何を期待しても無駄であり、唯一期待すべきことは一日も早い退陣だけである。

↑こんな低劣デマゴーグを内閣官房参与に任命する政権に未来はない。
目次:(高橋洋一がついてきたデマのほんの一部)(10月21日追記:記事が感情的すぎるとの指摘により、ちょっとだけマイルドに書き直しました)
一か月以上記事を更新していませんでしたが、その理由は端的に言えば「疲れた」の一言に尽きます。デマをどんなに指摘しても、毎日デマが流され続け、与党の議員から、デマ・無知・妄言が生まれ続ける。
始まって一か月でもうすでに悪夢のような政権なわけですが、さらに驚かされることに、菅政権はあの高橋洋一を内閣官房参与に任命しました。
内閣官房参与とは、首相に直接意見をするブレーン的存在です。そこにあの高橋洋一を任命するというのですから、正気を疑います。
加藤勝信官房長官は13日午前の記者会見で、宮家邦彦・立命館大客員教授、高橋洋一・嘉悦大教授ら6人を内閣官房参与に任命したと発表した。宮家氏は「外交」、高橋氏は「経済・財政政策」を担当する。(朝日新聞2020年10月13日)
高橋洋一と言うと、すぐに時計泥棒と財布泥棒で懲戒免職という話題が上りますが、それはもう10年も前の話で、一度過ちを犯したらもうチャンスはないという社会はよくないと思うので、ここではそれは不問にします。気になる人は他のサイトを見てください。
しかし、高橋洋一という男は、窃盗の件を無視しても、内閣官房参与どころか、何かを提言するのに全くふさわしくない存在と言わざるを得ません。
今回は、このブログがこれまで取り上げた高橋洋一のデマや妄言を見返してみましょう。
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1.「『広域的』は『隣接自治体』の意味」とデマを吐く
2.「『一校に限定』は不勉強なマスコミの妄想」とデマを吐く
加計学園問題の際に、高橋洋一が行った虚偽説明による政権擁護です。
「広域的に獣医学部が存在しない地域に限り新設を認める」という条件が京都産業大学を排除するために加えられたものではないかという指摘について、高橋は「『広域的』とは『隣接自治体』の意味。京産大は申請可能だった」と言って政府を擁護しました。しかし、その政府は「『広域的』とは都道府県単位より広い範囲」だと答えており、高橋洋一がちゃんと調べず発言していることは明白でした。
また、獣医学部新設を「1校に限る」としていた報道について、「『広域的』を一校に限定と勝手に読んでいる」「議事録や閣議決定を読まない不勉強なマスコミの妄想」と批判し、あたかも「1校に限る」はマスコミが勝手に言い出した妄想であるかのように主張していましたが、内閣府ははっきりと「1校に限り」新設を認めるとする告示を出していました。不勉強妄想をしていたのは高橋洋一の方です。
3.「公文書改竄は官僚の『ミス』。安倍政権は関係ない」と妄言
4.裁量労働制データ改竄は官僚による倒閣運動と妄想
エクストリーム政権擁護です。高橋洋一の脳内では、あの意図的な公文書改竄は官僚の「ミス」であって、安倍政権には責任がないそうです。
また、高橋洋一の脳内では、厚労省による裁量労働制データ改竄は、わざと間違ったデータを作って安倍政権倒閣のきっかけづくりをした官僚の陰謀らしいです。その根拠は、労働時間を調査する計画が作られたのが民主党政権時代だというもの。彼の頭の中では、民主党は2012年の段階で、2019年の安倍政権が引っかかるような罠を仕掛けておいたらしいです。民主党はエスパーでしょうか?
5.「バックアップは一般職員にはよくわからないシステムだから行政文書じゃない」と大妄言
6.「国会の要求より業者の手間の方が大事」とエクストリーム政権擁護
これも物凄いエクストリーム政権擁護でした。桜を見る会の名簿のバックアップの復帰を野党が要求した際、
「バックアップは一般職員にはよくわからないシステムだから公文書じゃない」
「国会から要求されても、いちいち復元していたら管理業者の仕事に差し支えるからやらないでいい」
と言って政権擁護をしました。
一般職員には扱えないからバックアップは公文書ではないという高橋洋一の理屈なら、一般職員が触れる机の上にあれば公文書で、一般職員が触れられない金庫の中にあれば公文書じゃないということになってしまいます。ひどいでたらめです。
さらに、バックアップの復旧は管理業者の仕事の一つであって、それが仕事に差し支えるとか意味不明です。バックアップ復旧が仕事に差し支えるって、何のためのデータ管理会社なのでしょう? しかも、国会が要求しても復元しないんだったら、何のためのバックアップなんですかね。
7.「検察庁法改正案は公務員の定年を延長するだけ」とデマで政権擁護
これも典型的なデマによる政権擁護でした。当時何度も記事にしたので、詳しいことは記事を読んでもらいたいですが、高橋洋一が検察庁法改正案を全く理解していないことがはっきりとわかります。
問題は検察の定年を引き上げる定年引上げではなく、その定年を迎えた後も勤務を延長できる勤務延長なのに、高橋洋一は前者だけを取り上げ、あたかも検察庁法改正案が問題ないものであるかのように装っていました。
ちなみに、全く同じデマを、加藤清隆、和田政宗、黒瀬深、長谷川幸洋、有本香、石井孝明、門田隆将も吐いていました。なぜかいつもの連中が同時多発的に同じことを言っていたんですが、デマのネタ元は誰だったんでしょうね?
8.「カジノができると半島系パチンコが困るから野党が審議拒否」と妄想。実際にはパチンコ業界とのつながりが深いのは自民の方。
エクストリーム政権擁護をする高橋洋一は、エクストリーム野党批判も繰り返します。カジノができると困る半島系パチンコがいるから、野党が審議拒否しているのでは?邪推ですが→【高橋昌之のとっておき】審議入りできないカジノ法案 政治は「カジノ=悪」の固定観念から脱却を - 産経ニュース https://t.co/CfzdsCPc3L @Sankei_newsさんから
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) November 29, 2016
高橋は、野党が「半島系パチンコ」を擁護しようとしているのだと妄想していますが、パチンコチェーンストア協会には、政治分野アドバイザーとして自民党員が20人も名を連ねています。

自民20人、維新7人、国民民主7人、立憲民主4人で、自民党が圧倒的に多いです。
しかも、自民党には「自民党遊技業振興議員連盟」と「時代に適した風営法を求める議員連盟」といういわゆるパチンコ議連があり、「時代に適した~」の事務局長は、IR汚職で捕まった秋元司でした。
さらに、カジノ議連は、カジノに合わせてパチンコの換金合法化も考えています。カジノ議連は超党派ではありますが、メンバーのほとんどは自民党です。
つまり、自民党のカジノ推進派こそ、同時にパチンコ推進派であり、野党よりも自民党の方がよっぽどパチンコ業界とのつながりが深いわけです。
パチンコがないと困るのは野党ではなくむしろ自民党の方なのですが、それで「半島系パチンコ」だの言って野党が韓国朝鮮の回し者であるかのように言ってしまう高橋洋一。野党批判の際には、韓国ヘイトの助長も忘れません。
9.「民主党政権で自殺者が増えた」とデマを吐く
安倍政権をエクストリーム擁護する高橋洋一は、当然デマでも何でもいいから民主党政権と野党批判を展開します。高橋洋一の脳内では、民主党政権時に自殺者が増え、第二次安倍政権で減少したことになっているらしいです。
しかし、実際には自殺者の数は2003年(小泉純一郎政権)の時がピークで、その後横ばいが続き、政権交代(2009年8月)の翌年から自殺者の減少が始まっています。

高橋洋一がろくに資料も見ないで野党批判していることがわかります。しかし、このようにデマでもいいからとにかく野党や民主党政権を悪者にして、自民党を持ち上げる高橋洋一は、菅義偉には頼もしい存在なのでしょう。
10.「京アニ事件を韓国は報道していない」とデマを吐く
11.「日本のアニメが人気があるのは日本がリスペクトされているから」と妄言を吐く
高橋洋一がやるのはエクストリーム政権擁護だけではありません。「韓国ガー!」も高橋洋一の得意技の一つです。先ほどの「半島系パチンコ」発言もその一つですね。
京アニ事件の時、事件の内容や被害者のことそっちのけで、最初にしたツイートが、「韓国がー!」だった高橋洋一。内容は「中国も台湾も報道しているのに韓国は報道していない」というデマでした。もちろん韓国も事件を即日報道していました。
また、高橋洋一先生はアニメに興味がないんでしょうが、「欧米で日本アニメに関心があるのは、日本がリスペクトされているから。これは台湾や中国も同じ。ただし、韓国は違う事情があるようだ」と言っていました。なんで京アニ事件でそんなに韓国の話をするんでしょうね。高橋洋一の脳内はそんなに韓国韓国考えてるんでしょうか。
高橋洋一は、日本のアニメに興味なんてゼロだから、日本のアニメが海外でも人気がある理由を「面白いから」じゃなくて「日本がリスペクトされているから」なんて思っちゃうんでしょうね。日本のアニメはアメリカでもヨーロッパでもかつては日本製だと知らずに見ていた人も大勢いることからもわかるように、日本リスペクトよりまず第一に「面白い」からだろうに。
それに、高橋洋一の理屈だと、日本で『冬のソナタ』や『チャングムの誓い』などのドラマや、東方神起やKARAなどのK-POPが人気を得たのは、日本で韓国がリスペクトされているからってことになっちゃいますけど、高橋洋一先生的にはそういうことでいいんですかね。
また、『パラサイト』がアカデミー賞を取ったり、BTSがビルボード・シングルチャートで1位を獲得したのは、「アメリカで韓国がリスペクトされているから」ってことになっちゃいますけど、高橋洋一先生的には、それでいいんですかね。高橋洋一は、そういうことまで考えていないのでしょう。
12.「日本は韓国を『併合』した。『植民地』じゃない」とデマを吐く
13.欧米は「併合(annexation)」と「殖民地化(colonization)をはっきり分けている」とデマを吐く
これはこのブログで何度も取り上げてきた嫌韓デマの代表例です。こんなネットデマに騙されているんですね、高橋洋一は。
高橋洋一は、「韓国は『植民地化』というけど、これは絶対間違いだといった方がいい、『併合』だよと」と言っていますが、戦前から日本は朝鮮のことを「植民地」と呼んでいました。詳しくは記事に書いておきましたが、当時の日本政府は公文書でも国会答弁でも朝鮮のことを「植民地」と呼んでいます。

↑例。1913年に拓殖局が作った資料。「殖民地」の中に朝鮮が入っている。
もちろん、戦後の日本でも、日本は韓国を植民地化という認識が常識であり、1995年の村山談話でも、2005年の小泉談話でも、その他の資料でも書かれていますし、現行の学習指導要領でも「韓国の植民地化」と書かれています。

↑現行の中学社会科学習指導要領
また、欧米の百科事典や大学のHPなどでも日本は韓国を植民地化したと書かれており、「日本は韓国を併合したのであって植民地化したのではない」などと言っているのは、世界の中でも日本のごく一部の歴史修正主義者だけです。

↑。韓国を日本のcolony(植民地)だったとしている。

↑ 。日清戦争後に韓国は日本のcolony(植民地)になったと書かれている。
さらに、高橋洋一は、英語では annexation(併合)とcolonization(殖民地化)ははっきり分けていると言っていますが、これももちろん大嘘。annexationとcolonizationに明確な境目などなく、英米の百科事典等では「annex as a colony(植民地として併合する)」という表現もしばしば見受けられます。

↑ブリタニカ百科事典。Britain annexed Griqualand West as a crown colony in 1871という表現が登場する。
この問題において、高橋洋一が、戦前の資料も、現在の日本の資料も、海外の資料も、一切見ないで発言していたことは明白です。高橋洋一とはそういう男です。
14. 産経の存在を忘れ、朝日を「黒川検事長とズブズブ」と批判
高橋洋一は、「朝日がー!」も得意技です。
黒川検事長と賭けマージャンをしていたことで、朝日新聞が当該社員の一か月の停職を発表した際、「ズブズブでもいいネタをリークされたときはよくやったと評価し、ズブズブがバレたときは外向けに社内処分する笑」と嘲笑。
しかし、「ズブズブでもいいネタをリークされたときはよくやったと評価」というのが高橋洋一の妄想だし、そもそも賭けマージャンには産経記者が2人参加して、場所の提供も産経で、ハイヤー代を出したのも産経だった事実は都合よく忘れているご様子。
15.「レジ袋有料化というバカ政策は学術会議」発言。自らの無能を曝け出す高橋洋一らしい笑笑
もちろん、高橋洋一は学術会議についてもデマを吐いています。
やっぱりレジ袋有料化というバカ政策は学術会議か。これを自慢するのは自らの無能を曝け出す学術会議らしい笑笑 https://t.co/0MWY1eVPgX
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 8, 2020
もちろん、これもデマ。
まあ、これに関しては東京新聞の書き方も悪いんですが、記事には「微細なプラスチック片が分解されずに海に滞留し、摂取した魚、さらに人に害を及ぼすから、プラスチックの利用を大幅に削減しようというキャンペーンが、レジバッグ有料化やマイバッグ携帯につながった。このきっかけの1つは学術会議が海外の学術会議と手を携えて行った提唱であった」とあります。学術会議が行ったのは、プラスチックの利用を大幅に削減しようという提唱であって、レジ袋有料化という手法はあくまで安倍政権によるものです。
でも、高橋洋一は、間違いを謝罪も訂正もしていません。
ところで、レジ袋有料化や禁止は世界的トレンドで、先進国だけでなくアジアやアフリカなどでも実施している国が数多いです。以前からレジ袋を全く使っていなかった私としては、高橋洋一が何をもって「バカ政策」と言っているのかわからないのですが、なんでなんでしょう?

(参考)
それに、日本ではレジ袋は禁止ではなく有料化なので、3円出せば変えます。レジ袋ほしい人は買えば?
16.「学術会議が中国の『千人計画』に積極的に協力」とデマを飛ばす
高橋洋一は、ネットで話題の「千人計画」についても、当然のようにデマを飛ばしています。

(↑『現代ビジネス』2020年10月5日掲載の高橋洋一の駄文。学術会議が中国の「千人計画」に「積極的に協力している」としている。もちろん根拠はどこにも書いていない)
この「千人計画」デマについては、すでにあちこちで取り上げられていますが、元ネタは自民党の甘利明というデマ親父のようです。甘利は自身のブログで「学術会議が千人計画に積極的に協力しています」と書いていましたが、これが話題になりデマだと明らかになると、ひっそりと「間接的に協力しているように映ります」と書き換えました。

↑書き換えられた甘利のブログ
「積極的に協力している」と「間接的に協力しているように映る」では天と地ほどの差があります。このように書き換えたということは、学術会議が中国の「千人計画」に「積極的に協力」しているという事実の有無を確認せずに甘利がブログを書いていたことの証明です。
高橋洋一は、このデマ甘利のデマブログ内容を鵜呑みにして、甘利の書いたまま「積極的に協力」と述べたんでしょう。自分で何にも調べず、甘利明の書いたことを鵜呑みにして拡散してしまう。それが高橋洋一です。
また、この「千人計画」デマは官房長官の記者会見でも取り上げられ、加藤勝信は、学術会議が「中国の『千人計画』を支援する学術交流事業を行っているとは承知していない」と噂を否定しています。
17.「学術会議は豪華なポストでお小遣い付きの貴族」「反社会的活動をしている」とデマを吐く
甘利の「千人計画」デマにあっさり騙される高橋洋一は、当然のごとく、学術会議を目の敵にして、「貴族」だの「豪華なポスト」で「お小遣い付き」だの言いだします。
その後、アカデミアに転じてみると、学術会議は一部の貴族のようなもの。引退間際の豪華なポストでお小遣い付きだよな。オレのような中途組みには関係ない。そのうえ、中国の千人計画賛成で防衛庁の研究反対、復興増税賛成みたいなおバカな提言をやっているのをみて、これは社会悪と思えてきた
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 4, 2020
おそらく「学術会議メンバーは学士院にスライドして年金250万円がもらえる」というようなデマを鵜呑みにしたのでしょう。このデマは自民党の長島昭久が言い出し、フジテレビの平井文夫が『バイキング』という番組内でも発言して拡散。大手マスコミなどからも、デマであることが次々と指摘されました。
実際はと言いますと、学術会議の会員手当として支払われたのは、昨年は4500万円でした。
勘違いしてはいけませんよ。一人4500万円ではなく、全部で4500万円です。学術会議には210名の会員がいます。4500万円÷210人ですから、手当は一人当たり年額21万円です。また、東京新聞によれば、「年度末には、手当や旅費支払いの一時凍結や受領辞退のお願いを会員に送っていた。節約のためネット会議も多用するほか、自腹で出張する会員も多い」とのこと。
いったい、これのどこが「貴族」で「豪華なポスト」なのでしょうか。内閣官房参与に任命された高橋洋一の方が、よほどお貴族様の豪華なポストなんじゃないですかね。自分の払った税金が一円でも高橋洋一みたいな愚劣な男のところに行くのかと思うと吐き気がします。
高橋洋一という男が、ろくすっぽ調べず、ネットデマを鵜呑みにしたり、思い付きでデマを言ったりする人間だということが、今回の学術会議の件からもわかります。
こんなデマ男がブレーンになる政府が、まともに機能するでしょうか。するわけがありません。総合的、俯瞰的な視点から見て、高橋洋一は内閣官房参与に全くふさわしくないと言わざるを得ません。
自分に都合のいいものだけ採用し都合の悪いものは排除するクズ政府の典型
ネトウヨと何ら変わらず「野党がー!」「韓国がー!」というのみならず、アベノミクスを絶賛し、加計学園問題でも、高プロでも、桜を見る会でも、検察庁法改正案でも、高橋洋一はデマと妄想のエクストリーム政権擁護をしてくれて、菅義偉からしたら、この上なくうれしい存在なのでしょう。
安倍政権時代に内閣人事局を作って官僚人事を掌握して官僚を自分のイエスマン化し、総理就任前にも「政策に反対する官僚には異動してもらう」と言い、学術会議では安倍政権の重要政策に異議を唱えた6人を排除し、今回はエクストリーム政権擁護の代表のような高橋洋一を採用する。「お友達人事」と呼ばれた安倍政権路線は健在で、今回も御用学者を採用して、自分に都合のいいことを言ってもらうつもりなのでしょう。
思えば、安倍政権は最初からそうでした。安保法案について激論が交わされていた2015年、憲法審議会で、参考人として呼ばれた3人の憲法学者が、自民党推薦の教授まで含め、全員が安保法制に対し「違憲」と答えたにも関わらず、そのことについて、菅義偉は、「全く違憲ではないという著名な憲法学者もたくさんいらっしゃいますから」と言って、自分たちが推薦した教授の意見にさえ耳を貸しませんでした。

↑2015年6月7日
しかし、「全く意見ではないという著名な憲法学者もたくさんいる」と言いながら、西修、百地章、長尾一紘の3人しか挙げることができず、「たくさんと言ったのだからたくさん挙げてくれ」と野党に追及されたら「数ではないと思いますよ」と逃げました。

↑2015年6月14日
自分で「違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」と言って、国会で参考人として呼ばれた人たちの意見を無視したくせに、たくさん挙げられなかったら「数ではないと思いますよ」と発言。数ではなく、自分たちに都合のいい意見だけを採用する。安倍・菅タッグは、発足当時からそういうご都合主義の卑怯者でした。
自分の都合の悪い人間は排除し、自分に都合のいい人間を揃えて、自分たちに都合のいい意見だけを聞く。
そんな安倍政権の最も害悪だった部分も、菅義偉は見事に継承するようです。事実かどうか、筋が通ってるかどうか、そんなことはどうでもよく、自分に都合のいいものは採用し、都合の悪いものは排除する。それが安倍政権と、安倍政権を継承する現在の菅政権です。
内閣官房参与に高橋洋一を採用するような存在には何を期待しても無駄で、唯一期待すべきことは一日も早い退陣以外にありません。





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コメント
というか、学歴や経歴がエリートでもネトウヨと大して変わらない奴らなんか、日本にはうんざりするほどいますからね。
いくら経済学や統計学を勉強しても、社会学などの倫理や相手の立場に立って考える思考や価値観がないと、ダメなのですよ。
やはりこれからは、倫理や社会学をベースに人として備えるべき当たり前の価値観を、幼少の頃からしっかりと身につける教育を施すべきだと思います。
そうすれば、この時計泥棒みたいなクズは圧倒的に少なくなるかと思います。