<ざっくり言うと>
- 「バイデン支持者が、一般調達局(GSA)の前で長官のエミリー・マーフィーの家族の死体袋を並べてマーフィー氏を脅迫」はデマ。
- 抗議はGSAがバイデン政権への引継ぎを拒否することでコロナ対策が遅れていることを批判するもの。死体袋は新型コロナウイルスでの死者を象徴するものであり、マーフィー氏の家族のものではない。
- 死体袋を並べる抗議はBody Bag Protestと呼ばれ、以前から米国内外でおこなれており、脅迫の意味はない。

↑デマ屋加藤清隆、またネットデマを鵜呑みにしてデマを流す
GSA(一般調達局)がバイデンの政権移行プロセスを容認しました。その際、GSA長官のエミリー・マーフィーが「自分や家族、スタッフ、あげくは自分のペットまで、オンラインや電話やメールで、もっと早くに(移行手続き開始を)決定をするよう、脅されてきた」と説明したため、トランプ支持者は「脅されて政権移行を容認しただけでトランプは負けていない」「バイデン支持者はひどい奴らだ」という主張を展開しています。
彼女が言う「脅されてきた」というのがどういうものなのかは具体的な言及がないのでわかりませんが、ネットではこのような画像は「エミリー・マーフィーの家族を殺すという脅迫」として出回っています。
前に置いてあるのは死体袋です。こんな酷い脅迫を受けたため、トランプ大統領は政権移行手続きを許可した。こんなことも分からず、「トランプが遂に認めた」などと報じるメディアはもう報道機関の資格はない。 https://t.co/J2c7oP13SP
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) November 24, 2020
確かにエミリー・マーフィーと書かれていますね。とても気持ち悪い。トランプ大統領がGSA(連邦政府調達局)に譲歩する理由がわかります。やりかねない。エミリー・マーフィー氏と家族が入る予定のボディバッグ…。この戦慄ホラーを演出する奴らは反社会的人格つまりサイコパス pic.twitter.com/cFfBSTr85B
— 三橋広行 (@mitsuhashih1) November 24, 2020
売電支持者が死体収納袋のようなものを並べて、GSAに抗議している写真。
— NOFAKE (@NOFAKE20180417) November 24, 2020
私には脅しているように見える。 https://t.co/EgM8rFRLYE
三橋って人のことは良く知りませんが、普段からデマしか言わない自称政治評論家の加藤清隆や『もえるあじあ』の発言ですから、発言ですからデマだろうと思ったら、やっぱりデマでした。「こいつの言うことだからデマなんじゃないか」と思ってしらべてみたらやっぱりデマって、結構すごいですね。本当に彼らは嘘以外言わない。
(加藤は今回の大統領選で陰謀論をことごとく全て鵜呑みにしていて、かなりスゴイ。トランプ陣営から「無関係」と見放されたシドニー・パウエルの発言も、全て無批判に鵜呑みにしていて、常軌を逸しています)
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死体は新型コロナ犠牲者のもので、マーフィー氏の家族ではない
結論から言いますと、この死体袋はエミリー・マーフィーの家族ではなく、新型コロナによる犠牲者のものです。こっちにもっとちゃんとした動画が存在します。



"Immigrants in ICE Custody Died of Covid-19"(移民局で拘束された移民、新型コロナで死亡)
"Elders Nursing Homes Died of Covid-19"(老人ホームのお年寄り、新型コロナで死亡)
などと書かれていますね。つまり、この死体袋はエミリー・マーフィーの家族なんかじゃなく、新型コロナで死亡した人たちの象徴なのです。
一般調達局がバイデン勝利を認めないためコロナ対策の引継ぎができず、このままではさらに大勢の人が新型コロナのために死ぬということにたいする抗議であり、エミリー・マーフィーを脅迫しているのではありません。
加藤清隆とか『もえるあじあ』とか、本当に何にも調べないんですね。加藤清隆は「こんなことも分からず、『トランプが遂に認めた』などと報じるメディアはもう報道機関の資格はない」と言っていますが、こんなことも調べず「報道機関の資格はない」と言う加藤清隆こそ、政治評論家を名乗る資格はありません。
本当に加藤清隆って、自分で何一つ裏を取ることなく、自分に都合がよいネットデマを無批判に鵜呑みにする典型的思考停止デマゴーグなのですが、いったいこんなデマ屋さんの政治評論にお金を払う人って何なんですかね? 加藤清隆って、新聞記事の日付さえ確認できないレベルの知能の人なんですけど。加藤清隆に比べたら、その辺の小学生の方がよっぽど賢いと思う。
↓日付さえ確認できない加藤清隆
↓『アノニマスポスト』を鵜呑みにする加藤清隆
↓セカンドレイプする加藤清隆
↓加藤清隆のこれまでのデマや差別発言はこちら。
Body Bag Protest は以前から行われている抗議方法で脅迫ではない
多分自称政治評論家の加藤清隆は、このように死体袋を並べる抗議を初めて見て「バイデン派がー!」「反トランプがー!」「マーフィーの家族を脅迫してるー!」とか短絡的に妄想したのでしょうが、この死体袋を並べる抗議方法はBody Bag Protestと呼ばれ、今回の新型コロナ対策への批判でいろいろな場所で行われている抗議方法でして、脅迫を意味するものではありません。
↓ロンドンで行われたBody Bag Protest
↓ワシントンのトランプホテルの前で4月に行われたBody Bag Protest。「トランプが嘘をつき、人々は死ぬ」いう看板が掲げられている。もちろん死体袋はコロナウイルスの犠牲者の象徴。
↓5月にフロリダやテキサスで行われたBody Bag Protest
Body Bag Protestは新型コロナ以前から行われている、割合ポピュラーな抗議行動です。大勢の犠牲者が出たのに、政府が碌な対応をしないとこに行われます。
↓2015年4月のイギリスでの抗議活動。地中海での移民船事故での英国政府の対応を批判するため、事故の犠牲者を象徴する死体袋が並べられた。
↓2019年11月にニューハンプシャー州で行われた、ホームレスを避難所に入れない行政への抗議活動


このように、死体袋は行政等の対応の悪さによって死んだ人たちを象徴しているのであり、「お前を殺すぞ」という脅迫の意味はありません。
日本のネトウヨは、自分で何一つ調べず、「エミリー・マーフィーの家族の死体袋を用意して脅迫」というデマを鵜呑みにしていますが、以上のようにデマです。なんでこの人たち、こんなにも自分では何一つ調べないんですかね…。
加藤清隆とか門田隆将とか百田尚樹とか有本香とかが、トランプ陣営からも見放されたシドニー・パウエルを鵜呑みにしたり、ネットデマをことごとく鵜呑みにして、いまだに不正選挙という妄想世界に入りびたり、トランプ勝利という幻想に酔いしれています。貴方がトランプ支持だろうが何だろうが、このレベルの知能の人たちを信じないようにしてください。彼らは絶対にまともなこと言いませんから。





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