<ざっくり言うと>
  • ジョージア州では州全域でドミニオン社による集計機が使われたが、手作業による再集計でも、バイデン勝利の結論が出た。
  • ネトウヨは「不正がなかった証拠を出せ」と言うが、手作業での再集計でもドミニオン社の集計機による結果とほぼ変わらなかったことは、少なくともドミニオン社の集計機による不正はなかった証拠と言っていいだろう。
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(↑BBCより

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大統領選で、いまだにドミニオン社製の集計機による不正を主張する人が後を絶ちませんが、これについては先日も一度記事にしました。



トランプ陣営とネトウヨは、ペンシルベニア州でドミニオンによる不正により負けたと言っていますが、ペンシルベニア州でドミニオンが使われたのは全64郡のうち14郡のみで、しかもそこではトランプの方が勝ってたりするんですなあ…。まあ、ネトウヨさんはこれを見ても「本当ならもっと大差で勝っていた」って言うんでしょうけど。


さて、ドミニオン社製の集計機が使われた地区は、こちらの地図で確認ができます。

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ご覧の通り、ドミニオン社製の集計機が全域で使われた州は、アラスカ州、ニューメキシコ州、ネバダ州、ルイジアナ州、ニューヨーク州など限られているのですが(ちなみにルイジアナやアラスカではトランプ勝利)、重要な激戦州であるジョージア州でも全域で使われました。

↓ジョージア州
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ジョージア州ではバイデンが1万3000票という僅差で勝利を収めました。

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ジョージア州では全域でドミニオンが使われていたわけですから、もしもドミニオンによる不正があったのならば、これは集計機の不正による勝利であり、機械を使わずに集計すれば、トランプの勝利だったはずです。


というわけで、ジョージア州では手作業で再集計が行われました。その結果、未集計だった票が見つかり、13日に発表された得票数からトランプ票が496票(全体の0.0099%)増えたものの、結局バイデンが1万2284票上回り勝利を確実にしました。



未集計の票があったのは機械的な理由ではなくヒューマンエラーであり、結局勝敗には関係ないレベルのものでした。日本人の感覚では集計がずさんにも思えますが、アメリカでは2000年のブッシュvsゴアの時も、フロリダ州で再集計の結果、当初1784票あった差が327票に縮まっていますので(参照)、これぐらいのヒューマンエラーはあるみたいですね。


全域でドミニオンが使われた州での手作業での再集計、ヒューマンエラーによる未集計票の存在により0.0099%差が縮まっただけだったのですから、ドミニオンによる不正という事実はなかったと考えるのが当然の結論でしょう。

↓こういう妄想は事実ではないと断言していいだろう


未だに陰謀論を信じる人たちは、「不正を否定する証拠を出せ」と言います。普段「追及する側が証拠を出せ」って言ってた人たちが何を言ってるんだと思いますが、ジョージア州の手作業による再集計の結果は、ドミニオンによる不正がなかった証拠と言っていいんじゃないですかね。

中には「現大統領の言葉が証拠」なんて言ってる人もいますが、はっきり言ってどうかしてると思う。

西村幸祐なんかは「不正票があったんだ」と主張していますが(根拠はなし)、ドミニオンによる集計でも手作業による集計でもほぼ変わらぬ結果でバイデンが勝利したという事実は、少なくともドミニオンによる不正はなかった証拠だと言って構わないでしょう。

「不正がなかった」ことを証明することは非常に難しいですが、少なくともトランプやネトウヨが妄信するドミニオンによる不正というものはなかったと言ってよいでしょう。

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