<今回のデマ>
  • デマ:
    1. 民主党は上下院とも前回から大幅に後退した。
    2. 民主党は上院下院で敗れながら大統領選だけ勝利していておかしい。
    3. バイデンの8000万票は多すぎ。「裏に何かある」と考えるのが常識。
    4. 2人で1億5000万票なんて「異常な選挙」で「常識では考えられない」。
  • デマ拡散者:門田隆将
  • 事実:
    1. 民主党は上院では1議席増やし、下院では2年前の選挙よりは減らしたものの過半数を確保し勝利している。「上下院とも前回から大幅に後退」はデマ。
    2. 1/3改選のなかで議席を伸ばした上院、全議席改選で過半数を維持した下院とも、民主党の勝利と言ってよく、「大統領選だけ勝利」はデマ。
    3. バイデンの8000万票は全体の投票率の高さによるもの。トランプも7400万票も取っている。もともと世論調査でバイデン優勢が伝えられていたのだから、バイデンがトランプより数百万票多く取ることは予想の範疇。
    4. 投票率は66.7%で、極めて常識的な数字にすぎない。例年より5~7%ほど高いが、郵便投票の拡大により投票率が高くなることは選挙前から予想されていた。
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門田隆将という男のデマを全て取り上げようとしたら、門田のツイートと同じ数の記事が必要となることでしょう。


トランプ狂信者と化し、毎日数えきれないほどのトランプ応援デマを吐いている門田隆将は、もはやジャーナリストとしての正気を完全に失っていると言わざるを得ません。不正選挙デマを妄信するばかりか、単純な事実関係さえ理解できない状態に陥っています。

よくもまあ、ここまでデタラメを言えるものだと驚愕します。

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1.「民主党は上院下院とも大幅に後退」は大嘘(上院編)


「上院で民主党が大幅に後退」と言っている時点で、門田隆将が、事実よりも自分の願望を優先する、ジャーナリストなどと名乗るに全く値しない存在であると断言できます。


アメリカの上院は各州2人の計100人で、2年ごとに3分の1が改選されます。2018年の選挙では、全米での得票率は民主党は52,224,867票、共和党は34,722,926票だったものの、小選挙区制であるため、結果的に民主党は47議席から45議席に落とし、共和党は51議席から53議席に増えました。



今回大統領選と同時に行われた上院選では、ジョージア州の結果が決まらず選挙やり直しになったため、最終的な結果はまだ決まっていませんが、ジョージア州を除くと、現在共和党50、民主党46、無所属2となっています(※ただし無所属議員は民主党と同一会派なので、「民主党48」となっているメディアが多い)。



ジョージア州の2議席が両方とも共和党になっても、共和党は52議席です。つまり、上院の結果は、ジョージア州を共和党が取ったとしても、


共和党 53→52
民主党 45→46

(※同一会派である無所属議員を含むと47→48)


となり、民主党は最低1議席伸ばすのです。はたしてどの辺が上院で民主党が「大幅に後退」しているのでしょう? 門田隆将が単純な事実関係の確認さえしない男だということがはっきりとわかります。


なお、得票数では民主党は前回のように5000万票得るとはいきませんでしたが、それは前回はカリフォルニアとかニューヨークとか民主党の地盤の州での改選議席が多かったのに対し、今回は主に共和党の地盤であるルイジアナとかアラバマとかの改選議席が多かったからです。上院では改選は全体の1/3ですので、選挙がある州とない州があるのです。



2.「民主党は上院下院とも大幅に後退」は大嘘(下院編)


下院選挙では、確かに民主党は議席に減らしました。しかし、それは2年前、2018年の選挙の時に、過半数を大幅に上回る235議席を得たからです。


下院は2年ごとに全議席が改選されます。ここ数年の下院の議席数の動きを見てみましょう。(太字は過半数を取った方)


年  共和党 民主党 (大統領)
2008  178  257   オバマ
2010  242  193   オバマ
2012  234  201   オバマ
2014  247  188   オバマ
2016  241  194  トランプ
2018  199  235  トランプ
2020  211  222  バイデン


ご覧の通り、民主党は2018年に235議席を獲得しています。今回は、前回選挙ほどの得票は取れなかったものの、民主党222、共和党211で、下院でも民主党が勝利しているのです。


前回ほどは取れなかったものの民主党が勝利しているのに、「前回から大幅に後退」とする門田隆将の印象操作は卑劣ですね。「前回ほど大勝はできなかった」だけです。



3.「大統領選だけは勝利」は大嘘:上院下院全て民主党の勝利


門田は上院でも下院でも、民主党は「前回より大幅に後退」と言い、「大統領選だけは勝利」したというのはおかしい、と主張しています。上院でも下院でも負けたのに、大統領選だけ勝利なんておかしいじゃないか、というわけです。


ところが、上で見た通り、実際には上院で1議席増やし、下院で過半数を獲得しているので、上院でも下院でも民主党の勝利と言っていい状態なのです。なので、大統領選で民主党候補が勝利するのも当然の成り行きと言えるでしょう。門田隆将という男が、どれだけ現実を見ることができなくなっているか、よくわかりますね。



4.ジャーナリストとして完全に正気を失っている門田隆将 


門田は自分の妄想通りの報道をしないメディアを批判し続けています。そして「ジャーナリズムには通じない。理解不能」などと言っていますが、まともな思考が通じない理解不能な存在は門田隆将の方であることは言うまでもありません。


門田は「しかもこれ迄の最多を1千万票も上回る8千万票を獲得して…」と、「バイデンが8000万票も取れるわけがない」という主張をこれまでも繰り返しています。

 

11月29日の『産経新聞』においても、
バイデン票は初の黒人大統領誕生として熱狂の渦の中、史上最多票となったオバマ氏を1千万票も上回る8001万票となった。「裏に何かある」と考えるのが常識だろう。だが反トランプで固まったマスコミにそんな報道があるはずがなかった。
などと言っています。トランプ万歳で固まった門田の脳内では、マスコミが8000万票という数字に疑いを向けないのは「反トランプ」だからだと思っているようですが、親トランプであるFOXニュースだってそんなバカな報道はしていません。単に、門田と同程度の知能のマスコミは存在しなかったというだけでしょう。


もしも投票率がこれまでと変わらないのに、バイデンの票だけ8000万票も取ったら、疑うのもわかりますが、バイデンが8000万票取っただけでなく、トランプも7400万票を獲得しているのです。トランプの票も、過去最高だった2008年のオバマの6950万票を400万票も超えているのです。


バイデンはトランプに8%の差をつけて勝利しましたが、これは過去の大統領選と比べても、むしろ僅差と言っていいくらいです。下の表からもわかる通り、全体の投票数が増えただけで、各候補者の得票数の比は例年から見てなんらおかしなものではありません。

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(↑過去の大統領選の獲得票数。太字は獲得数の多かった方)

にもかかわらず、どうして門田はバイデンの8000万票だけ疑い、トランプの7400万票は疑わないのでしょう? 過去最高得票よりも1000万票増やしたバイデンを疑うなら、過去最高得票より400万票増やしたトランプも疑わなければならないと思うのですが、そんな常識的な思考は門田隆将という男には全く通じません。


そもそも、大統領選前の世論調査でもバイデンはトランプをリードしていました。リアル・クリア・ポリティクスでは、バイデン51.2、トランプ44.0となっていました。

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Real Clear Politicsから)

激戦州の世論調査でもNYタイムズ、ワシントンポスト、CNN、ABCなどの調査で、いずれもバイデン優勢が伝えられていました。



世論調査に従えば、バイデンの8000万票よりトランプの7400万票の方がよっぽど驚くべき数字です。トランプ7400万票を基準にすれば、バイデンの8000万票は何ら驚くに値せず、むしろ予想外に少ないとさえ言えます。


バイデンが8000万票を獲得したのは全体の投票率の高さによるものであり、そのことはトランプが7400万票を獲得していることからも明らかです。これでバイデンの8000万票だけ「裏に何かある」と主張する門田隆将の思考回路は全くの意味不明です。裏に何かあるとすれば、単にコロナなどの特殊事情による投票率の高さでしょう。


門田隆将は、ドミニオンをはじめとしたデマをことごとく本気で信じているようです。自分の妄想に合致する結果が出ない限り、永遠に「不正だ」と言い続けることでしょう。事実と願望の区別がつかなくなった門田は、もはやジャーナリストとしての正気を完全に失っていると言うしかありません。


どうせここで何を書いても、門田を信じるような人たちはこの記事を読まないでしょが、今回の記事を読んだ人は覚えておいてください。門田隆将という男が、ジャーナリストと呼ぶに値する思考の持ち主ではないということを。彼を起用するようなメディアは、もうそれだけで信頼に足らないと判断してよいです。

↓大統領選に関する門田隆将のデマのほんの一部







追記:門田隆将、「2人で1億5000万票なんて異常」と言い出す


上で「バイデンの8000万票を疑って、トランプの7400万票を疑わないのはおかしい」と書きましたが、どうやら本人も気づいたのか、「2人で1億5000万票が超が投じられた異常な選挙」と言い出しました。

門田は「常識では考えられない」と言っていますが、門田の脳内常識ってどうなっているんでしょう?


今回の大統領選は、120年ぶりの高投票率と言われていますが、それでも投票率は11月16日時点で66.7%です。どうして門田の脳内では、66.7%の投票率が「常識では考えられない」ことになっているのでしょうか? フランス韓国の大統領選なんて、80%近い投票率があるんですが。66.7%の投票率を「異常な選挙」「常識では考えられない」と言う門田の思考は意味不明です。


門田は「常識では考えられない」と言っていますが、常識的な知能があれば、コロナで郵便投票が増えたからだと分かるはずです。郵便投票によって投票率が上昇することは何カ月も前からわかっていたことです。『WIRED』の記事によれば、ユタ州で行われた2018年の調査で
在宅投票を導入した郡では導入していなかった郡と比べて、投票率が5〜7パーセント改善したことがわかっている
とのことです。2008年、オバマが過去最高得票を得た時の投票率は61.2%でした。4年前は59.2%です。今回は66.7%ですから、在宅投票により投票率が5~7%上昇したというユタ州の調査と合致していますね。実際、10月27日の時点で、4200万人が郵便投票を済ませたと報道されています。投票率66.7%は、門田が言うような「裏に何かある」ものでも「常識では考えられない」ことでもなく、極めて常識的に説明がつく現象です。


(※上記リンク先の投票率の票の「Voting Age Population (VAP)」「Voting Eligible Population (VEP)」の説明はこちら


門田はさらに、「アリゾナ州は公聴会の最中にバイデン勝利を正式認定」と言っていますが、この「公聴会」とは、共和党議員がホテルにQアノンみたいな連中を呼んで、ネットで流れてるようなデマをみんなで聞く会にすぎません。


「不正があった」という妄想を心の底から信じ切っている陰謀論者の門田隆将の脳内では、不正があったという妄言を垂れ流すのが「民主主義を守る戦い」になってるようですが、その実態は、バカがデマを垂れ流して有権者を騙して選挙を破壊する「民主主義を壊す戦い」以外の何物でもありません。

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