<今回のデマ>
- デマ:今回の選挙の不正が暴かれなければ暗黒世界となり民主主義は死ぬ。
- デマ拡散者:百田尚樹
- 現実:不正が事実でないだけ。

「不正はあった」という願望を絶対的結論とする百田尚樹
私は昨日の記事で、百田尚樹は「バイデンが大統領に就任した後も、どうせ百田は『不正がないことは証明されていない』『調査が足りずに不正を発見できなかっただけだ』と強弁する」と言いましたが、予想通りになりました。
もし、今回の米大統領選挙で不正が暴かれず、バイデンの勝利となれば、今後、アメリカではもうまとまな選挙は永久に行われなくなるだろう。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) December 4, 2020
共和党はまるで勝てなくなり、やがて民主党の一党独裁となり、中国と手を結び、世界は長い暗黒世界となる。
このツイートを笑う者は、愚か者か悪者である。
もう、本当に駄目ですね、この男。バカ王の称号を授けるしかありません。
裁判所がことごとくトランプの訴えを却下しても、
アメリカサイバーセキュリティ庁が「不正はなかった」と言っても、
米州機構の監視団が「不正はなかった」と言っても、
欧州安全保障協力機構の監視団が「不正はなかった」と言っても、
司法長官が「現在まで不正は見つかっていない」と言っても、
それでも百田の脳内では「不正があった」というのは完全決定事項で決して揺らがないのです。彼らの不正選挙主張はことごとく間違いが暴かれているにもかかわらず。
そもそも、バイデン勝利は事前の世論調査からも予測されていたことです。予測通りのことが起きただけなのに、どうしてここまで不正を疑い、いまだに「トランプは圧勝したはずだ」と妄信できるのでしょう。彼は、自身の「トランプが圧勝する」という願望を修正することができなくなってしまっているのです。ちなみに、百田のように、願望と現実の違いを受け入れられず事実を捻じ曲げてしまう状態のことを「認知的不協和」と呼びます。
百田は、「バイデンに不正がないことがわかったら『私はバカのハゲです!バイデンさん、ごめんなさい』と書く」と言っていました。
下は11月6日の私のツイート。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) November 13, 2020
ネットニュースに取り上げられ、大勢の人にバカにされ、笑われ、罵倒された。
しかしそんなもん屁でもない。
予言が外れたら私がバカだったということがわかるだけ。
バイデンに不正がないことがわかったら「私はバカのハゲです!バイデンさん、ごめんなさい」と書くよ。 https://t.co/j5FjIwBckP
しかし、どんなに不正の妄想が論理的に否定されても、裁判所で却下されても、何ら根拠なく「不正があった」と信じ続ける百田尚樹は、きっと「不正はなかった」と認めることは一生ないのでしょう。
そして、「今回の不正を暴けなかったら、民主主義なんか滅んでる」と言い張ります。
陰謀論もここまできたか、という感じですね。今回の不正に関してはガタガタ言うな、四年後に備えよ、という者がいるが、今回の不正を暴けなかったら、四年後はもっとひどいことになっていて、民主主義なんか滅んでるよ。 https://t.co/WqlG73eFAo
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) December 4, 2020
百田は「このツイートを笑う者は、愚か者か悪者である」と言っていますが、もちろん愚か者は百田尚樹ですし、選挙結果を捻じ曲げようとする悪者はトランプとその信者です。
直感という名の願望を絶対視して事実を曲げる百田尚樹
百田尚樹は、一生「トランプ圧勝」「バイデン不正」という妄想世界の中で生きていくのでしょうが、今回のことではっきりわかったことがあります。
それは、この男が、事実よりも自分の願望を優先する男だということです。
実際、この男は繰り返し「直感を最も頼りにする」と言っています。
「直感は過たない。過つのは判断である」
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) November 20, 2020
誰の言葉かは知りませんが、私の好きな言葉です。
知識や情報は重要ですが、そればかりに頼りすぎると、一番大切な直感力を失います。
相反する情報が溢れた時、最も頼りにすべきは直感です。
天才ゲーテは言った。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) November 22, 2020
「感覚は欺かない。欺くのは判断である」と。
私の直感は、シドニー・パウエルが正義の人だと言っている。
アメリカ大統領選の不正の情報が次々に出ている。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) November 22, 2020
しかし地上波テレビは一切報じない。また、バイデンで決まりと言った保守論客も黙っている。
私はシドニー・パウエルを信じる。なぜか?
私の直感が、彼女は正しいことを言っていると教えているからだ。
つまり、この男は、どんな現実があろうと、自分の直感、すなわちただの「思い込み」「願望」に過ぎないものを絶対的事実だと信じ、それに沿わない現実の方を捻じ曲げてしまうのです。
こんな人間の言うことの何が信じられるでしょうか?
この男は『日本国紀』だの愛国本をいくつか出していますが、数多くの間違いが指摘されています。それは、結局自分の「直感」という名の願望を絶対的事実と認識し、その願望に合わせて事実の方を捻じ曲げてしまうからなのでしょう。
小説家の思考を現実認識に当てはめてはいけない
私は百田尚樹の小説を読んだことはありませんが、小説を作る姿勢としてはこれでよいのだと思います。自分が直感的に「面白い」と思ったものを信じ、自分が求める面白い結末になるように、そこまでのストーリーのつじつま合わせをするというのは、小説を書く姿勢としてはむしろ正しいと思います。
しかし、百田尚樹の問題は、それを現実認識にも当てはめてしまっていることです。
自分が直感的に「正しい」「面白い」と思った結論(結末)に合わせて、現実の方を辻褄合わせしてしまう。「不正選挙」「トランプ圧勝」という願望は、これだけ裁判所にも否定され、政府の公的機関からも否定され、国際監視団からも否定され、悉くファクトチェックで間違いが指摘されているのに、それでもその願望を信じ込むような人は、決して論理的な思考による結論に至ることはないでしょう。
小説家としては正しい姿勢かもしれませんが、現実を小説のように自分の思う結末に向けて捻じ曲げてしまうような人間を、決して信じないようにしてください。
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