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ネトウヨさんは「韓国起源説」を笑いものにしますが、日本も大して変わらないということを以前ご紹介しました。
そして、ついに日本の愛国者様は、ジョン・レノンの『イマジン』を日本起源にしてしまったのです。やっぱり加藤清隆や石井孝明も参加しています。
40年前の今日、凶弾に倒れたジョン・レノンはオノ・ヨーコに連れられ伊勢神宮や靖国神社に参拝。名曲「イマジン」は神道の世界を歌っていると加瀬英明氏。神道は宗教というより心の在り方。日本では神々が共存し、社会は和の上に築かれて来たという加瀬氏の説明をレノンは聞いていたと産経抄。
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) December 7, 2020
実は神道の影響をイマジンは受けているという説もあります。加瀬英明先生は、オノヨーコの親族。「パ酔った」話題になってますが、あの界隈どう反応するのか。苦笑
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) April 16, 2019
RT【スピリチュアル・ビートルズ】 靖国神社を参拝していたジョン・レノン 神道的なるものと「イマジン」 https://t.co/Cp1siSfleW
御父上の故ジョン・レノンは「世界で一番美しい言葉は日本語の「お陰様で」である」と語っています。
— 髙橋 一 (@A34755041) September 6, 2019
他の言語には訳語がないそうです。
またオノ・ヨーコと靖國神社に参拝し、英霊を顕彰しています。
名曲イマジンは神道の世界を歌ったものです。
ショーンにしっかり伝わっていますね。嬉しいです。
ジョン・レノンのイマジンが、神道の事を聞いて、作詞されたものなんですよ。
— 時量師 (@lmly3jROiJkGy16) April 15, 2019
つまり、靖国のテーマソングです。そうのように聞けば良い歌です。https://t.co/Ium9x52byi https://t.co/SC4skG3HHk
呆れて開いた口が塞がらない。
「イマジン」が神道に基づいているというのは加瀬英明という人物が『ジョン・レノンはなぜ神道に惹かれたのか』という本の中で言い出したことらしいです。もちろん、ジョン・レノン自身は、一度たりとも「神道を元にイマジンを作った」などと言ったことはありません。
そもそも何で「イマジン」の歌詞を見て「神道だ」なんて思うのでしょう。実際の歌詞の一部を抜き出してみます。
No Hell below us(下に地獄はなく)「国なんてない」
Above us only sky (上には空だけ)
Imagine there's no countries(国なんてないと想像してごらん)
Nothing to kill or die for(殺す理由も死ぬ理由もなく)
And no religion too(宗教もない)
Imagine no possessions(何も持たないと想像してごらん)
「殺す理由も死ぬ理由もない」
「宗教もない」
と想像してごらんって言ってるのに、どこをどうやれば、国の為に戦争で戦って死んだ人たちを祀る宗教施設の歌だなんてバカ丸出しの妄想ができるのか、私には全く理解不能です。
加瀬秀明は、ジョン・レノンが靖国神社を訪れてこの歌のインスピレーションを得たみたいに言っているようですが、なんで国の為に戦争で戦って死んだ人たちを祭る施設を見て「国もない」「殺す理由も死ぬ理由もなく宗教もない」という歌詞に行きつくのでしょう? むしろ真逆でしょう。
もしも本当にジョン・レノンが靖国からインスピレーションを得たのであれば、それは靖国を誉めたてえるのではなく、逆に靖国を完全に否定するというインスピレーションでしかなかったでしょうね。
では、なんで自称愛国者様たちは「イマジンは神道の歌だ」「靖国神社の歌だ」なんて馬鹿げた妄想をしているでしょう? 理由簡単に想像がつきます。左翼を否定しつつ、ジョン・レノンを肯定するためです。
多くの方がご存じのとおり、「イマジン」は "no religion"(宗教がない)とか "all the people sharing all the world"(すべての人で世界のすべてを分け合う)とか、"no possessions"(何も持たない)とかの歌詞が共産主義的だとしてラジオやテレビで放送が禁止になったりしたことが何度もあるそうです。実際、ジョンは生前以下のように述べていたそうです。
"'Imagine', which says: 'Imagine that there was no more religion, no more country, no more politics,' is virtually the Communist Manifesto, even though I'm not particularly a Communist and I do not belong to any movement."(参照)「イマジン」が社会主義的・共産主義的な考えに近いことは、ジョン・レノン自身が認めているところです。ところが、日本の愛国者様たちは基本的に共産主義・社会主義、それどころかもっと広く「左翼」にアレルギー反応を示す人たちです。だから本来彼らは「イマジン」に拒否反応を示すはずで、もしもこれがその辺の誰かさんが作った曲だったら絶対にそうしたでしょう。
(「イマジン」では「宗教もなく国もなく政治もない」とうたっているけど、あれは実質共産主義者のマニフェストです。私自身は共産主義者でもないし、いかなる運動にも参加していませんが。)
“The Socialism I speak about... [is] not the way some daft Russian might do it, or the Chinese might do it. “That might suit them. Us, we should have a nice... British Socialism.”(参照)
(私が言う社会主義とは、ロシアや中国がやるようなことではありません。言うなれば、イギリス流社会主義というものを実現すべきなのです)
ところが、この曲を作ったのがあのジョン・レノンである以上、何とかして肯定したい。そこで、「この曲は実は共産主義ではなく、神道だったんだよ!」ということにして、自分たちの愛国心とジョン・レノン愛を両立させようとしたわけです。そのことは、以下のようなツイートからもうかがえます。
ジョン•レノンは神道を信仰していたのです。ジョンは生前3回も靖國神社⛩にお参りしています。
— ネコチン(みかんは思い出の中に) (@highperbeynd) September 9, 2020
イマジンは社会主義、共産主義を歌ったのでは有りません。神道の心を歌ったのです。詳しくは
加瀬秀明著(ジョン•レノンはなぜ神道に惹かれたのか)に詳しく書いてあります。
イマジンは神道の歌。
— TYK okame 玄鳳🇯🇵 (@piquot_y) November 21, 2020
マジレスで申し訳ない。
どちらのツイートも、イマジンを「パヨク」「サヨク」と結びつけるコメントに対し、「イマジンは神道の歌だ。(サヨクじゃない)」とレスしています。自分たちが嫌いな「サヨク」と、自分が好きなジョン・レノンとを両立させるために、「イマジンは実は神道」という謎理論を持ち出してきたのです。もちろん、妄想以外の何物でもないんですけどね。
イギリス人が「イマジンは日本の神道の歌なんだよ!」と日本人が言っているのを見たら、どういう反応するでしょうね。「〇〇は実は我が国が起源だったんだよ!」みたいな妄想愛国主義に碌なことはありません。日本の愛国者様たちも、他人の振り見て我が振り直してほしいものです。





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コメント
それに、靖国が全盛期だった戦前戦中の日本は、治安維持法で赤狩りをしまくっていたわけだしな。
右翼どもは、自分たちにとって利用できるものは、何でも利用する真性の汚物どもですから、ジョン・レノンを利用することぐらい朝飯前なのでしょう。
まあ、自分は反宗教主義的無神論者だから、靖国は爆破して、その跡地に防災施設なりを立てるべきと思っていますけどね。
https://lite-ra.com/mt/mt-search.fcgi?IncludeBlogs=2&limit=250&tag=%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E6%9C%AC%E5%BA%81
https://lite-ra.com/2016/07/post-2406.html
https://lite-ra.com/2020/03/post-5292_2.html
https://lite-ra.com/mt/mt-search.fcgi?IncludeBlogs=2&limit=250&tag=%E9%9D%96%E5%9B%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE
区分をやり直した方が読みやすいかと。
これは自分でも思ってたけど、もはや数百に及ぶ記事の区分をやり直すのは大変で、どうやればいいのかわからないままここまで来てしまいました。
何かいい分け方ないかしら? 今はタグとカテゴリーもめちゃくちゃになってるし。
人物に関しては「その他」を創設するなど。
https://twitter.com/ishiitakaaki/status/1575785980614701057
困ってる人を前にこいつも含めて自民や維新や右翼は何もせず傍観していたくせに、助けに行ったのを誹謗中傷して暴言を吐くのはセカンドレイプ以外の何者でもない。
もし「国軍の名誉」(笑)なるものを汚されたくなかったら(そんなものがあってたまるか)、国軍の名誉を汚す連中よりも先に、こいつ自身が力になってやるべきだ。
まだ何万もの泣き寝入りがいるから、今からでも遅くないわけだし。
っていうか、こん奴がいるから従軍慰安婦とかがあったんだろうな。
今でさえ日本は女性差別大国なのに、それ以上に酷かった戦前戦中ならばお察しでしょう。
そういう意味では、今現在アンチフェミや表現の自由戦士が「共産党と繋がってる!!」っておぞましいくらいに叩いてるColaboも同様、弱者の見方なわけだし。