<今回のデマ>
  • デマ:日本統治以前の韓国には「約束」という単語も概念もなかった。
  • 事実:1880年の韓仏辞典、1897年の韓英辞典に「約束」という単語が既に載っている。
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最近アメリカ大統領選でのネトウヨの妄想が酷すぎて(まあ、親玉のトランプがクソ過ぎるからではあるんだが)そのことばっかり取り上げていたので、久しぶりに嫌韓デマを取り上げます。


今回取り上げるデマは、「韓国語には日本統治以前に『約束』という言葉がなかった」というものです。

韓国語には日本語経由の単語がたくさんあるのは事実です。嫌韓界隈では、「約束」という言葉もその一つで、それまで韓国には「約束」という言葉も概念もなかったと信じられています。


しかし、これはデマです。


はっきりとわかる証拠が、国会図書館所蔵の『韓仏字典』(Dictionnaire coréen-français)です。この本の発行は1880年で、日韓併合の30年も前ですが、そこに「약속(約束)」という単語がちゃんと掲載されているのです。

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つまり、1880年には「約束」という単語か韓国語に存在していたことは間違いなく、「日本統治以前に韓国語に『約束』という言葉も概念もなかった」というのは間違いです。


さらに、1897年、日韓併合の13年前に発行された『韓英字典』にも「約束」という単語が掲載されています。

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やはり日韓併合前から韓国語に「約束」という単語が存在していたことは、疑いようがありません。


韓国起源説をバカにしながら、日本起源説を主張する。悲しいですね。


ついでに言うと、「打ち捨てられていたハングルを、併合時に日本が見つけてやった」という嫌韓デマを論破する資料にもなりますね。1880年の段階で、ハングルの韓仏辞典が存在するのですから。


今のところ私が見つけることが出来た最古の辞典が1880年ですが、「約束」という単語が見つかるこれよりも古い情報のお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

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