<今回のデマ>
- デマ内容:イタリアのレオナルド社の社員がハッキングで大統領選の票を操作した。
- 事実:逮捕されたのは2015年から2017年にかけてのハッキング事件であり、大統領選とは無関係。
↓アメリカ大統領選の不正選挙デマのまとめはこちら
2月1日、ミャンマーで軍によるクーデターが起きました。軍は昨年の選挙は不正選挙だったという主張を展開しているようですが、やはりこれはトランプの影響を受けているのではないかと疑わざるを得ません。トランプによって、「選挙で負けたら『不正選挙だ』と叫べばいい」という実例が作られてしまったために、今後、世界の各地で選挙で負けた側が根拠なく「不正選挙だ」と叫んで選挙の正当性を貶めようとするのではないかと不安になります。
さて、大統領選の不正選挙デマはこのブログでは数十回も取り上げてきたのですが、まだ知らない不正選挙デマがあるんですね。今度は「イタリアによってハッキングされた」というものらしいです。米国のコーネル大学にデマ拡散アカウント認定された西村幸祐も乗っかっていました。
ありがとうございます、感謝です。
— 西村幸祐 (@kohyu1952) January 10, 2021
ところで昨年12月1日にVeritaが米国の大統領選挙の不正にイタリアのレオナルド社が関与した、という記事を報じましたが、全く外電が来ませんでした。イタリアで大きな話題にならなかったのですか?それが不思議なので教えて下さい。 https://t.co/qPQJ3tjJ2I
イタリアでバイデンさんのために不正票を積み増すのにレオナルド社のシステムが使われた訳ですが、
— @goddem123 (@goddem123) January 17, 2021
同社のCEOは2009年、オバマさんの元で働いていたようで。
つながってきてるんですね。
イタリアのレオナルド社の社員が裁判で証言し逮捕された記事があったので、不正選挙は疑いの余地なく100%本当でしょう。現にツイッターでその記事のリンクは凍結され、chromeでは検索上位に出てこないようにされていることを考えると、真実なんでしょう。
— kyo (@onimenokyodayo) January 30, 2021
「ドイツがー!」「スペインがー!」「中国がー!」で、今度は「イタリアがー!」です。いったいどれだけ世界規模の不正が行われていたんでしょうね(笑)。ドミニオンだったりレオナルドだったり、もうめちゃくちゃ。中には「人工衛星を使用した」なんてデマも流れているようですが、人工衛星でどうやって選挙に介入するんだ…。
このレオナルド社の社員が逮捕されたという記事の元ネタを探してみると、こちらの記事に行きつきました。たしかに昨年12月、イタリアのレオナルド社の社員2人がハッキングで逮捕されたと書いてあります。
ところが、逮捕されたのは12月ですが、ハッキング事件は2015年から17年のものでした。
今回の大統領選とは明らかに無関係ですね。
USA Todayやロイターにもファクトチェックがありましたので、より詳しい記事をお読みになりたい方はそちらをご覧ください。
大統領選でハッキングなどで票が操作されたという主張については、国土安全保障省のサイバーセキュリティー・インフラストラクチャー・セキュリティー庁が完全否定しています。
ジョージア州などで手作業での再集計が行われましたが、結果は機械での集計と変わりませんでした。これは少なくとも機械のソフトやハッキングによる不正は存在しなかったことを意味します。
また、かつてトランプの盟友とまで言われた司法長官のバー氏も「不正の証拠は見当たらない」と明言しています。
そもそもバイデンはトランプを支持率で常にリードし、選挙直前の各世論調査の平均で、およそ7ポイントリードしていました。
そして、実際の得票では、バイデンの4.5ポイントリードで終わりました。事前の世論調査で見てもバイデンの勝利は予想通りであり、むしろ事前の予想から言えばトランプの票の多さの方が意外なぐらいです。なぜこれで頑なに「不正があった」「不正がなければトランプの圧勝だった」などと妄信できるのか。
何十回でも繰り返し言いますが、今回の大統領選でバイデン側による大規模不正なんてものは存在せず、トランプ陣営やトランプ支持者による妄想です。ワシントンでは不正だったと信じる人たちによって暴動が起き5人がなくなりました。デマは人の命さえ奪うことがあります。デマを信じ、拡散するような人たちを、決して信じてはいけません。
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コメント
新しい大統領も就任したんだしさ、アメリカ様の子犬なんなら早く祝福しろよハゲ
特にあのレディー・ガガの国歌斉唱動画への低評価爆撃はひどかった。
2016年の選挙でもクリントンの方が直前まで支持率リードしていたので最後の指摘は微妙かなと思います。
実際、2016年の選挙でも、世論調査通り、クリントンの方が得票数は多かったんですよ。
トランプ→62,979,636票、得票率46.0%
クリントン→65,844,610票、得票率48.1%
でも、アメリカの大統領選は各州で勝者の選挙人総取りという変な形式だから、得票数で勝ったクリントンが獲得選挙人数で負けるというねじれが生じてしまい負けてしまった。
得票数で言えば、世論調査の予想通りなんですよ。前回も、今回も。