<ざっくり言うと>
  • <小野寺まさるの妄想>
    1. 「日本は朝鮮を植民地支配していない」
    2. 「朝鮮が植民地なら北海道も植民地になってしまう」
    3. 「日本は朝鮮を植民地支配したと言う奴は反日」
  • 事実:
    1. 植民地の定義に善政悪政といった評価は関係なく、辞書の定義に従えば朝鮮は日本の植民地である。
    2. 北海道が植民地と呼ばれないのに朝鮮が植民地と呼ばれるのは、北海道が「内地」(=日本本国の一部)とされたのに対し、朝鮮は外地とされ、日本本国とは法域が異なるからである。
    3. 現在の日本政府もかつての大日本帝国政府も、広辞苑などの辞書も、文科省学習指導要領も、海外の辞書も、「日本は朝鮮を植民地支配した」としている。小野寺の主張通りなら、日本政府も大日本帝国政府も全て反日である。
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目次

天才小野寺まさる、植民地を語る


高須克弥とか高橋洋一とか加藤清隆とか、「日本は朝鮮を植民地にしていない! 植民地ではなく『併合』したんだ!」と主張する連中がいます。このブログでは、これまで何度も彼らを取り上げてきました。





彼らは例外なく、「植民地」の定義を辞書で引くこともせず、何ら資料を引用することもありません。きっと彼らは大天才で、辞書や資料など必要とせず、自分脳内だけですべてを完結させることができるのでしょう。すごいですね。ぼくにはとてもできない


そんな大天才の一人が、もと北海道議会議員で自民党の小野寺まさるです。辞書も何も一切引かず、脳内で作り上げた斬新な「植民地」の定義に従い、
「日本は朝鮮を植民地支配していない」
「日本が朝鮮を植民地支配したなんていう奴は日本を貶める反日」
という持論を述べる小野寺まさるの天才ぶりは以前も紹介しました。



そんな小野寺まさるさんは、ファンサイトであるこのブログをこんな風に紹介してくれました。

>>朝鮮の植民政策を植民地支配としています。
>>ならば北海道も植民地になります。
>>余りに馬鹿すぎて笑っちゃいました。



またも何の根拠も示すことなく持論を述べる小野寺まさる。小野寺まさるのような大天才には、資料も根拠も必要ないのです。自分の脳内だけで全てが完結できるのです。さすが!


さて、私はそんな大天才・小野寺まさるとは違い、ただの凡人ですので、資料を引用せずに物事を語ることができません。今回も一生懸命資料を引用しました。残念ながら、天才小野寺の脳内資料とは違う結論を示すものしか見つかりませんでした。私は脳内で独自の言葉定義や独自の歴史を作り上げることができない凡才ですので、どうかご容赦ください。

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辞書も引かずに言葉を定義できる大天才・小野寺まさる


小野寺まさるの脳内で植民地の定義がどうなっているか知りませんが、「朝鮮は植民地じゃない!」と言っている連中は、大抵の場合、日本が大学を作ったり鉄道を作ったりして発展させたから植民地ではないと言います。彼らの脳内では、「搾取=植民地」「発展=植民地ではない」ことになっているようです。


しかし、「植民地」の定義に、善政とか悪政とかは一切関係ありません。辞書で「植民地」の定義を引いてみましょう。
ある国の海外移住者によって、経済的に開発された地域。本国にとって原料供給地・商品市場・資本輸出地をなし、政治上も主権を有しない完全な属領。(広辞苑
ある国からの移住者によって経済的に開発され、その国の新領土となって本国に従属する地域。武力によって獲得された領土についてもいう。(大辞泉
ある国からの移住者によって新しく経済的に開発された土地。特に、領土となって本国に従属する地域。(日本国語大辞典
「地理上の発見」以後の近代世界における植民地とは,単なる移住地とは異なり,本国に対して政治的従属関係にある地域を意味する。名目的には独立国でありながら,実質的には他国の政治的経済的支配のもとにおかれた国を半植民地国家と呼ぶ。かつての中国やバルカン諸国はその例である。植民地は形式的には,属領,保護国または保護地,租借地,委任統治,信託統治などに分類することができる。(ブリタニカ国際大百科事典
本国の政治的・経済的支配下に置かれた地域をいい,完全に本国の主権下にある領土(狭義の植民地)のほか,自治領,保護領,租借地,信託統治・委任統治領なども含まれる。(マイペディア
以上のように、辞書による植民地の定義は「ある国からの移住者によって経済的に開発され、その国の新領土となって本国に従属する地域」であり、日本統治下の朝鮮はこれに見事に当てはまります。「朝鮮は植民地じゃない」と言っている人たちは、辞書を引いたことがないのでしょう。


また、この手の人たちの脳内では、欧州の植民地は搾取のみを行ったことになっているようですが、欧州も植民地に大学を立てたり鉄道を建設したりしています。また、香港のように大きく発展した地域も植民地と呼ばれています。




植民地の形態はさまざまであり、その地域が発展したか否かは一切関係ないのですが、辞書の定義を必要としない天才たちの脳内には違う「植民地」の定義があるのでしょう。


そういえば、小野寺まさるは「他山の石」の意味も、辞書とは異なる定義を持っているようでした。



やはり小野寺まさるは辞書よりも賢いのでしょう。辞書を引かないといけない凡人の私には想像がつかないほどの知能の持ち主であるようです。



北海道は「内地」だが、朝鮮は法域が異なる「外地」だった


小野寺は


>>朝鮮の植民政策を植民地支配としています。
>>ならば北海道も植民地になります。
>>余りに馬鹿すぎて笑っちゃいました。


と言っています。これは「朝鮮は植民地ではなく日本そのものだった」論を意味するのでしょう。『マンガ嫌韓流』など、「植民地じゃない、併合だ!」と言う奴が必ず言うパターンです。実際には北海道を「植民地化した」と表現することもあるのですが(これとかこれとか)、一般的には北海道は植民地とは呼ばれてこなかったし、今北海道を植民地と呼ぶ人はいないでしょう。


では、北海道と朝鮮と何が違うか。小野寺の脳内では違わないようですが、実際はそうではありません。北海道と朝鮮は明確に違う扱いを受けていました。


北海道は基本的には他の都府県と同等に扱われ日本の法律が適応されました。一方、大正7年(1918年)の「共通法」において、
第1条 本法において地域と称するは、内地、朝鮮、台湾又は関東州をいう。
と定められ、北海道は「内地」に含まれるのに対し、朝鮮・台湾・関東州は内地とは別地域として区別されています(一般的に「外地」と呼ぶ)。


「内地」では帝国議会が法律を制定した一方、朝鮮や台湾には朝鮮総督府台湾総督府が置かれ、行政府である総督が独自に「政令」を定め、衆議院の選挙区も設置されないなど区別されました。先ほど引用した辞書の植民地の定義にも、「本国に従属する地域」という文言がありましたが、まさにこの点が北海道と朝鮮では異なっていました。北海道が本国の一部(内地)として扱われたのに対し、朝鮮は本国に従属する外地だったのです。(後述しますが、大日本帝国政府は朝鮮・台湾・関東州を公式に「殖民地」と呼んでいます)


京都大学名誉教授の水野直樹氏は、以下のように述べています。
今の日本の法域は一つです。自治体でそれぞれ条例などをつくるわけですから、下のレベルでは違いますが、法律、憲法のレベルでは現在の日本の領土は一つの法域で構成されている。ところが戦前の日本の領土は法域が一つではなかった。数え方は難しいですが、大きく言うと3つです。現在の日本とほぼ同じ「内地」と言われる本国、朝鮮、台湾、それぞれ法域が異なっている。

(略)

日本内地と朝鮮、台湾は法域が違う。領土としては大日本帝国の領土として支配しているが、法域が違う。実は法学者の考え方から言うと「法域が違うところこそ植民地」です。法律は政治、社会の基本的なあり方を定めています。それが本国と違う。そこが植民地なんですね。

植民地というのは搾取の対象になるかどうかというと難しい。議論が分かれます。評価がわかれます。経済的に搾取しているかどうか、意見が一致しないわけです。そうであれば法的な論理で考えることが有力な見方であるわけです。法域が違うところが「植民地」と呼ばれるべきものなんです。戦前の朝鮮や台湾は日本の領土ですが、法域が違っていたわけですから実態としても植民地だった。(参照
もしかしたら、小野寺は北海道が「内地」だったのに朝鮮や台湾は法域が異なる「外地」だったという事実を知らないのかもしれませんね。彼は「日本は朝鮮を植民地支配した」と言うと「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」そうですから、小野寺は水野氏のこの説明も「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」のでしょう。天才小野寺には、是非とも水野氏のこの説明に反論していただきたいものです。できるものならば。



文科省をも「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」大天才・小野寺まさる


さて、「日本が朝鮮を植民地支配した」というのは、小野寺の考えるような「反日」の思想ではありません。文科省の学習指導要領を見てみましょう。
日清・日露戦争については,「この頃の大陸との関係を踏まえて取り扱」(内容の取扱い)い,戦争に至るまでの我が国の動き,戦争のあらましと国内外の反応,韓国の植民地化などを扱うようにする。(中学校社会科学習指導要領解説
日清・日露戦争前後における条約改正の完成,韓国併合や満州(現在の中国東北地方)への勢力の拡張などを通じて植民地支配を進めた(高等学校地歴公民学習指導要領解説
学習指導要領でも「韓国の植民地化」「植民地支配」と書かれているのです。「日本は朝鮮を植民地支配した」と言うと「余りに馬鹿すぎて笑っちゃ」う小野寺まさるは、文科省に対しても「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」と言ってくれるでしょうか? 彼の脳内では、文科省は反日なのでしょうか?


文科省を「余りにも馬鹿すぎて笑ってしまう」ほどの大天才・小野寺まさる。彼は学校教育など必要としないほどの天才なのでしょう。



日本政府をも「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」大天才・小野寺まさる


日本政府も、公式に「植民地支配」という言葉を繰り返し用いています。ご存知の通り、1995年の村山談話
わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました
述べています。愛国カルトさんは村上談話を否定したがりますが、村上談話が撤回されたことはなく、現在も外務省HPに掲載されている日本政府の公式見解です。


1998年(平成10年)の日韓パートナーシップ宣言(小渕内閣)でも、
小渕総理大臣は、今世紀の日韓両国関係を回顧し、我が国が過去の一時期韓国国民に対し植民地支配により多大の損害と苦痛を与えたという歴史的事実を謙虚に受けとめ、これに対し、痛切な反省と心からのお詫びを述べた
とされています。もちろん、これも撤回されたことなどなく、現在も外務省HPに掲載されております。


2002年(平成14年)の日朝平壌宣言(小泉内閣)でも
日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した
と書かれています。


2005年(平成17年)の戦後60年談話(小泉内閣)でも、
我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました
とされています。これももちろん撤回されたことなどなく、首相官邸HPに掲載されています。


安倍晋三の戦後70年談話は植民地支配とか侵略とかの言葉を使いませんでしたが、村山談話や小泉談話が撤回されたことはなく、現在も日本政府の公式な歴史認識です。外務省HPでも3つの談話が並列して掲載されています。

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(↑外務省HP

さて、自民党員である小野寺まさるは、同じ自民党の小渕恵三や小泉純一郎に対しても「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃいました」と言ってくれるでしょうか? 小泉純一郎は今も存命なので、是非とも「小泉さん、あなた反日左翼ですね。戦後60年談話、余りにも馬鹿すぎて笑っちゃいました」と言ってきてほしいです。


他にも、内閣官房HPに掲載されている「20世紀を振り返り21世紀の世界秩序と日本の役割を構想するための有識者懇談会」(2015年)の報告書でも
1910年から終戦までの35年間、日本による韓国の植民地統治は、1920年代に一定の緩和もあり、経済成長も実現したが、1930年代後半から過酷化した。日本の植民地統治下にあった韓国にとり、心理的な独立を達成するためには、植民地支配をしていた戦前の日本を否定し、克服することが不可欠であった。
と書かれています。


厚労省が今年3月にオンライン開催した「第2回国立ハンセン病資料館常設展示見直し検討会」の議事次第にも
2006年には「ハンセン病補償法」が改正され、日本の旧植民地の回復者にも補償が行われることになりました。
当時日本の植民地であった朝鮮・小鹿島では断種も懲罰として加えられていた。
と書かれています。


他にも探せばいくらでもありますが、小野寺まさるはこれらに対し、「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃ」うのでしょうか。いったいどれだけ頭がいいんでしょうね。


外務省HPに「日本政府の歴史認識」として掲載されている談話や、そのほかに政府機関のHPにも「植民地支配」と書かれているにもかかわらず、「『日本は朝鮮を植民地支配した』と言うのは反日だ」と言う小野寺まさる。小野寺の脳内では、日本政府は反日なのでしょう。こいつが「自分の意見と違う奴は反日」認定する男だってことがよくわかります。



大日本帝国政府をも「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃう」小野寺まさる 


また、朝鮮が日本の植民地だったというのは、小野寺の考えるような戦後の「自虐史観」から誕生したものではありません。戦前から植民地と呼んでいました。


1913年(大正2年)に拓殖局が作成した『日本及各国殖民地統計表』では、日本を「本国」と「殖民地」に分け、朝鮮は「殖民地」に分類されています。(国会図書館HPで閲覧可能)

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1923年(大正12年)の「衆議院議員斎藤鷲太郎君外1名提出植民地裁判の統一に関する質問に対する答弁書」では、
朝鮮、台湾、関東州等の殖民地は甚しく内地と事情を異にするか故に到底同一法令を以て律し難く
と書かれています。

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「内地」と「外地=植民地」では法域が異なり、裁判も異なっていたわけです。ここが内地の北海道と外地=植民地の朝鮮の違いです。


小野寺まさるには、是非ともこの質問をした斎藤鷲太郎と答弁をした内閣総理大臣加藤友三郎に対して、「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃいました」と言ってほしいです。


小野寺まさるの脳内では、日本が朝鮮を植民地支配したと言うことは、日本を不条理に貶める反日行為であるそうですので、大日本帝国政府は反日ってことになりますね。


「日本は朝鮮を植民地支配した」というのは日本を不条理に貶める反日行為でも何でもなくただの客観的事実です。その植民地支配をどう評価するかは全くの別問題。天才小野寺の脳内では違うようですが、現実の資料ではそうなっています。



日本中の辞書に対して「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃう」ぐらい頭がいい小野寺まさる


朝鮮を「植民地」としているのは、文科省や日本政府や大日本帝国政府だけではありません。私が調べた日本の辞書は、どれも「日本は韓国を植民地化した」と書かれていました。
【朝鮮】
日清・日露戦争によって日本が植民地化を進め、1910年日本に併合された(広辞苑
【韓国併合】
日本が韓国を領有して植民地にしたこと。日露戦争中の第一次日韓協約で財政・外交の顧問に日本人を採用させ、次いで第二次日韓協約で外交権を掌握し、統監府を設置。明治43年(1910)併合に関する条約を締結して完全な植民地とした。(大辞泉
【韓国併合】
日本が韓国を併合して植民地としたこと。(精選版 日本国語大辞典
【日韓協約】
日露戦争中から韓国併合まで,日本が朝鮮を植民地化するため締結した三次にわたる協約(大辞林
【朝鮮総督府】
1910年日韓併合により日本が京城においた植民地統治機関。(マイペディア
【韓国併合】
1910年(明治43)8月22日「韓国併合ニ関スル条約」が調印され(公布は29日)、朝鮮が名実ともに日本の植民地となった事実をさす。(日本大百科全書(ニッポニカ)
【日韓併合】
1910年8月22日の〈日韓併合に関する条約〉および同29日の〈日韓併合に関する宣言〉によって,朝鮮(当時の国号は大韓帝国)が日本の植民地にされたこと。韓国併合ともいう。今日常用されている〈併合〉という語は,このときに植民地支配の本質をおおい隠すために案出されたものである。世界大百科事典
【韓国併合】
日本が韓国を併合して植民地としたこと。(日本国語大辞典
小野寺の脳内では、これらの辞書は全て反日なのでしょうかね?


「日本は朝鮮を植民地支配した」というと「余りにも馬鹿すぎて笑っちゃう」という小野寺まさるは、
『広辞苑』より、
『大辞泉』より、
『大辞林』より、
『日本国語大辞典』より、
『マイペディア』より、
『日本大百科全書』より、
『世界大百科事典』より、
『日本国語大辞典』よりも頭がいい
のでしょうね。大したものです。そして、これらの辞書は全て反日なのです。すげえ! 小野寺まさるの支持者以外、日本中全員反日なんじゃないか?



コロンビアよりオックスフォードよりハーバードより頭がいい天才・小野寺まさる 


「日本は朝鮮を植民地支配した」と言っているのは日本人だけではありません。というか、小野寺まさるみたいなごく一部の日本人を除き、「日本は朝鮮を植民地支配していない」などと言っている人はいないのではないでしょうか?


コロンビア百科事典や『ブリタニカ百科事典』など海外の有名辞書を引いても、日本は朝鮮を植民地支配したと書かれています。
Columbia Encyclopedia

【Korea】
Korea's traditional culture, including its religious heritage, was seriously undermined during Japan's colonial rule of Korea (1910–45) and during the Korean War (1950–53).
Encyclopædia Britannica

【Korea under Japanese rule】
The colonial authorities used their own school system as a tool for assimilating Korea to Japan
Fact Monster

【South Korea】
In 1910, Japan began a 35-year period of colonial rule over Korea.
ハーバード大学やオックスフォード大学のHPで検索しても、日本が朝鮮を植民地支配したという記述はいくらでも見つかります。

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ハーバード大学HP

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ハーバード大学HP

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オックスフォード大学HP

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コロンビア大学

小野寺まさるは、これらを全部「余りに馬鹿すぎて笑っちゃう」んでしょうかね。本当に大天才ですね、小野寺まさる。



資料を引かない天才より、資料を引く凡人の方がいい


高須克弥にしろ、高橋洋一にしろ、加藤清隆にしろ、小野寺まさるにしろ、「朝鮮は植民地ではなかった」と言う人たちを見てみると、今まで資料を引用して根拠を示した人を見たことがありません。みな、自分の脳内で作った「植民地」や「併合」の定義で語っています。


しかし、辞書を引いたり、文科省や外務省などのHPを検索したりして資料を探すと、「朝鮮は植民地ではない」とする情報は皆無と言ってよいです。逆に辞書の定義を見ても、学習指導要領でも、過去の日本政府の談話等を見ても、大日本帝国時代の答弁でも、「日本は朝鮮を植民地化した」とされています。


高須克弥や高橋洋一や加藤清隆や小野寺まさるは、辞書よりも頭がよく、学習指導要領よりも頭がよく、日本政府や大日本帝国の認識をも無視して、一切の資料を引かずに物事を語ることができるほどの知能を持っているようです。そういえば、百田尚樹も「文献資料に基づかなくてもいいじゃないか」という趣旨の発言をしたことがありますね。



小野寺まさるは、雪印についてツイートした際も、雪印のHPを調べたり、電話で確認したりはせず、「雪印パーラーはロッテに買収されて、雪印とは全く関係もない」「雪印パーラーはロッテに背乗りされた」と、雪印パーラーとロッテの中傷を続けました(それも8年も!)




外国人の生活保護についても、ちゃんと調べず、「外国人の生活保護に違憲判決が出た」と間違った発言をしていました。(実際には「外国人に生活保護を与えなくても違憲ではない」であり、外国人に生活保護を与えるのは違憲」という判決ではない



朝日新聞の記事を検索もせず、朝日新聞批判を展開していました。



「他山の石」の意味を、辞書も引かずに語っていました。



このように、小野寺まさるという男は、辞書を引いたり資料を調べたり電話して確認したりすることをせずとも、全て自分の脳内だけで完結し、真実にたどり着くことができる大天才であるようです。


でも私は、そんな大天才になりたいとは思いません。


辞書も引かず、資料を引かずに、電話確認もせず、ちょっと検索すればわかるようなことも検索せず、自分の脳内で揺るぎない絶対的真実にたどり着く天才より、資料を調べて結論を出し、間違っていたら修正する凡人でありたいと思っています。


少なくとも、政治家は、資料を引かない天才より、資料を引く凡才がなるべきであると強く思います。(私は政治家になる気はありませんが)



追記:「反論されるのは自分が正しい証拠」と反論する矛盾


小野寺まさる本人も、フォロワーも、自分たちの矛盾に気が付かないのかな…?

この理屈だと、このブログにわざわざムキになって反論してくる小野寺は、「自らの無知さと共に『わざわざ正しいと言う証明をしてくれている』」ということになってしまうのだが…。


なぜかネトウヨって「反論されるのは自分が正しいから」って謎の理屈を言う人が結構いるんだけど、どういう思考回路をしているんだろう…。その理屈なら、デマをいう奴は絶対的に勝利しますね。

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