今回のデマ
  • <デマ>日本のワクチン開発の遅れは軍事を禁じた9条や学術会議のせい。
  • <デマ拡散者>高橋洋一・須田慎一郎他多数
  • <事実>
    • 日本ではずっとウイルス研究もワクチン研究も行われており、それらが軍事研究とみなされてストップをかけられたなどという事実は存在しない。
    • 実際にインフルエンザなど、国産ワクチンは多数存在する。
    • 現在のコロナワクチンの開発の遅れは予算や訴訟リスク等のせいであり、9条や学術会議は一切関係ない。
    • 高橋洋一のように的外れなことを言う見方は敵よりも害悪である。
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↑「ワクチン開発の遅れは9条のせい」というバカ丸出しの妄想を吐いた内閣官房参与。こんなバカをブレーンに任命している菅政権に政権運用能力などあろうはずがない。

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菅政権内閣官房参与・高橋洋一が人格的にも知能的にも人類最低最悪レベルであることは以前もご紹介しましたが、またもやどうしようもなく頭の悪い発言をしていますね。

>>「日の丸ワクチンはなぜできない」
>>「軍事を封じた憲法9条のせいです」


もうここまでくると「頭が悪い」とかそんなレベルじゃないですね。高橋洋一、頭がおかしい。まあ、京アニ放火事件で韓国批判をしだすような奴ですから、頭がおかしいなんていまさら言うまでもありませんが。


前から「ワクチン開発の遅れは軍事研究を封じたせいだ!」「軍事研究を禁じた学術会議のせいだ!」などと言っている頭の悪いバカウヨがいて、このブログでも一度取り上げていますが、改めてこの知能欠損したゴミ妄想について取り上げてみたいと思います。


何百回でも言いますが、こんなバカ丸出し発言を堂々とできる高橋洋一を内閣官房参与に任命しているという一点だけでも、菅政権は政権運用能力などないただのゴミだと断言していいです。(しかもこのバカ雑誌のトップに安倍晋三の名前があるという地獄)

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目次

「ワクチン研究は軍事研究の一部とみなされてしまっている」という大デマ


高橋洋一が「ワクチン開発の遅れは9条のせいだ」とバカ丸出しの妄想をしている理由は、「ワクチン開発はウイルスの研究だから軍事研究だとみなされてしまったのだ!」「軍事研究が禁止されているから、ワクチン開発ができないのだ!」という理屈でしょう。学術会議の任命拒否問題の時に、全く同じ理屈で学術会議が非難されました。「ワクチン開発の遅れは学術会議が軍事研究を禁じたからだ!」という主張をしたバカの一人に、須田慎一郎という奴がいます。

もちろん、ここで須田が言っていることは100%虚偽です。


実用化の目途は立っていないものの、日本のワクチン開発はとっくの昔に始まっており、大阪大学京都大学・三重大学・長崎大学東京大学、慶応大学、北里大学、東京医科歯科大学などが民間企業と協力してワクチン開発を進めています。もちろん、今回のコロナ以外にも、平時からワクチンの研究開発は行われています。



日本にはウイルス学会だってワクチン学会だってあります。




もしもウイルス研究やワクチン研究が軍事研究として禁じられているのであれば、これらの学会は存在さえできないでしょう。9条や学術会議の軍人研究否定のせいでウイルス研究ができないだのワクチン研究ができないだのは、100%大嘘です。こいつらいったい何を根拠に9条や学術会議がウイルス研究やワクチン研究を妨害しているなんて妄想にたどり着いたんでしょうね。



「国立大学協会会長も『ウイルス研究も否定はおかしい』と批判してる」はデマ


須田信一郎は、

「日本のコロナワクチン研究が箸にも棒にも掛からないのは“ワクチン研究は生物化学兵器に関連するので軍事研究の一部”とみなされてるから。国立大学協会会長は『ウイルス研究も否定はおかしい』と批判してる。我々は実害を被ってる」

と発言し、あたかも国立大学協会会長が「日本ではウイルス研究が否定されている。おかしい」と発言しているかのようなことを言っていますが、もちろんこれも100%虚偽です。


確かに、国立大学協会会長で筑波大学学長である永田恭介氏は「防衛のための研究は軍事研究に当たらない」という見解の持ち主です。しかし、そもそも彼の専門はウイルス学です。もしもウイルス研究が否定されていたら、そもそも彼は教授になっていません。


彼の実際の発言は以下のようなものです。
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 審査委員会の決定について永田学長は「軍事研究をやらないという基本方針は変わっていない」と前置きした上で、「(今回の研究については)極めて基礎的な研究内容で、新しいマテリアル(材料)の新しい側面を明らかにするものだ。真理探究及び真理の正しさを証明する研究内容であり、人道には反しない」と主張。「100分の1でもアタッキング(攻撃)に関わることが計画されていれば認めていない」と述べた。

 軍事研究の定義については「他国の国民の命、領土を奪う行為につながるもの、アタッキングするものだ」と説明した。自身が専門にしているウイルス学でのワクチン研究などを例に挙げ、「防衛(に関する研究)はかまわないと思っている」と述べ、アタッキングではない防衛のための研究は軍事研究には当たらないとの見解を示した。
まともな読解力がある人ならお分かりいただけると思いますが、彼は「ウイルス研究も否定はおかしい」なんて一言も言っていません。「防衛のためのウイルス研究がいいんだから、同様に、防衛のための研究は軍事研究には当たらない」という見解を述べているのです。


つまり、現状でも防衛のためのウイルス研究、すなわちワクチン研究は全く否定されていないのです。そうじゃなかったらウイルス学の教授が国立大学協会会長になってるわけがないだろうに。須田慎一郎という男はどうやらまともな日本語読解力さえない様子。まあ、高橋洋一を含め、DHCテレビに出るような奴にまともな知能の持ち主なんているわけないでしょうけど。


9条や学術会議のせいで日本のウイルス研究ができないでいるとか遅れているとか、そんな事実は全くありません。完全にデマです。



「民主党の事業仕分けのせい」も嘘


また、「ワクチン開発の遅れは民主党の事業仕分けのせい!」というデマも広まっています。もしも民主党の事業仕分けのせいだとしたら、9条や学術会議は関係ないってことになりますね。デマとデマが衝突しあうのも愛国カルトの頭の悪いところです。


もちろん、事業仕分けのせいというのも嘘です。



井上太郎というデマゴーグが「国民の多くが反対したのに、事業仕分けで『日本ウイルス学会』『日本細菌学会』『日本寄生虫学会』『感染症学会』の4学会廃止したことが原因」などと言っていますが、これらの学会が廃止されたことなどありません。検索すればこれら4学会のHPが出てくるのに、井上太郎という異常なまでの虚言病者はその程度のことさえしないわけです。井上太郎の異常性はこのブログで何度も取り上げていますが、井上太郎の言うことを信じる奴も、脳みそがどうかしているとしか思えませんね。


他にも民主党の事業仕分けでワクチン開発予算が削られたなんて言ってる人がいますが、具体的に何の事業仕分けでワクチン開発予算が削られたというのか、説明している人が全くいません。


水害があると「民主党の事業仕分けのせいだー!」とデマを流すなど、何かあると民主党の事業仕分けのせいにするのは日本の知能欠損ネトウヨたちの常套手段になってしまいましたね。デマ以外見たことありませんが。





ちなみに、井上太郎は当時の事業仕分けに「多くの国民が反対した」だの言っているように、あたかも当時国民が民主党の事業仕分けに反対していたかのように言っている連中がいますが、2009年当時の世論調査だと、
平成22年度予算の概算要求の無駄を削る行政刷新会議の事業仕分けを評価する回答が9割近くに上る
とあり、むしろ圧倒的大多数の国民は事業仕分けを求め、期待していたのです。



あたかも国民が求めてもいないことをやったかのように言うのはおかしいと思いますがね。


しかも、もしも民主党時代に研究開発予算が削られていたとしても、そのあと既に10年近くも安倍・菅政権になっているんですが、削られた予算を元に戻さなかった安倍政権の責任はどうなるんですかね。ウイルス学会や感染症学会が事業仕分けで廃止されたなんてデマに騙されるバカは、そういうことは考えないんですね。



2018年に予算が削られている


現在のコロナウイルスワクチンの遅れについては、東京大医科学研究所ワクチン科学分野の石井健教授によれば

「RNAワクチンの開発が治験直前まで進んでいたが、2018年に国の予算打ち切りで頓挫した」

とのこと。
 「当時、治験に進みたいと何度も訴えたが、予算を出してもらえなかった」。東京大医科学研究所ワクチン科学分野の石井健教授は無念さを語る。

 石井さんは、RNAなど遺伝物質を使う「遺伝子ワクチン」研究の第一人者。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所でワクチン研究を統括していた16年、まさに今のような状況を想定し、未知の感染症に合わせてワクチンを緊急に作る計画を立案。RNAワクチンの研究を進め、中東で流行していたMERS(中東呼吸器症候群)のワクチン開発を目指した。

 MERSウイルスもコロナウイルスの一種。18年にはサルに投与して有効な抗体を作るまでになった。次は人での治験という段階で、MERSの感染者が日本にいなかったこともあり、国側から「研究費は企業に出してもらってほしい」と告げられたという。

 最初に新型コロナのRNAワクチンを開発した米モデルナや、製薬大手の米ファイザーと組む独ベンチャーのビオンテックと同様に、石井さんたちもコロナ禍の前からRNAワクチンを手掛けていた。だが「2社はがんワクチン研究で人での治験に入っており、すぐコロナに転用できた。そこで決定的な差がついた」と石井さんは言う。
 
 なぜ国は予算を付けなかったのか。一つは、ワクチンの副反応が国内で問題として広く報道され、世論がワクチンを受け入れにくいことがある。国の指導で自治体が奨励したさまざまな予防接種を巡っては、1992年のワクチンの副反応の集団訴訟で国が敗訴。それ以降の約20年間、国内では新しいワクチンがほとんど承認されなかった。

 企業もワクチン開発に力を入れてこず、研究者も少なくなった。石井さんは「(コロナの第1波があった)昨春、すぐに対応できる企業はなかった」とみる。加えて、米国では治験と同時に製造施設の準備を始めるなどの「ワープスピード作戦」に大規模な予算が投じられたが、日本では財政の動きも鈍かった。(東京新聞2021年4月5日
これが理由であれば、現在のワクチン開発の遅れは安倍政権のせいとなるはずなのですが、こういうことは無視して「事業仕分けがー!」「9条がー!」「学術会議がー!」と言う連中は何を考えているのやら。「事業仕分けの予算カットのせいだー!」と根拠なく言いながら、実際に起きた安倍政権による予算カットには何も言わない。この辺がネトウヨ仕草です。



9条と学術会議はワクチン開発の遅れと一切関係なし


ワクチン開発の遅れは、単純に「これが原因だ!」とは言えないでしょう。いくつか記事を読んでみると、訴訟リスクや予算、国の保護政策などを上げているものが多いです。




そもそも既にワクチン開発ができた、もしくはできたと主張しているのは、英・米・独・露・中・印ぐらいなんで、日本のワクチン開発が「遅れている」と言うほど遅れてるのか知りませんが、少なくとも、9条や学術会議が軍事研究を禁じているせいで開発が遅れたなんて事実は一切なく、完全なデマだと断言できます。


ワクチン開発を促進する政策をとるにしても、「9条のせいだ」だの「学術会議のせいだ」だの、的外れなことを言っていては、いつまでも状況は改善されないでしょう。高橋洋一や須田慎一郎を見てわかるように、無能な味方は敵よりも害をもたらします。こういう連中の言うことを聞いていては、決してまともな結果は出ないでしょう。高橋洋一を内閣官房参与に入れるような政権には何を期待しても無駄であることはいまさら言うまでもありません。


おまけ


9条関係で思い出したので紹介しておきます。西村幸祐という、このブログで取り扱った中でもトップクラスの知能の低さと人格のクズさを誇る男は、コロンビアで日本人が殺された事件の際に「コロンビアで殺された学生も9条の被害者だ」と発言していました。



本当に、頭が悪いどころではなく、完全に頭がおかしい。どうやればここまでバカになれるんだろう。不思議だ。

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