<ざっくり言うと>
- 高橋洋一「五輪は選手などだけの来日で一般国民とは非接触だから感染拡大要因にはならない」とバカ丸出し発言。
- マスコミやボランティア関係者など大勢の日本人が関わるので、「一般国民と非接触」などありえない。
- 仮に外国人が完全に一般国民と非接触でも、日本人同士でも大勢が集まり移動すれば感染リスクは増す。
- 感染者を出さないために徹底した感染対策を行うとしても、そのためには検査や医療リソースが割かれることとなる。
- 高橋洋一の主張は全く非論理的で荒唐無稽。こんな男に内閣官房参与をやらせるような政権にまともな判断などできるわけがない。
- さらに高橋は日本の行動制限を「(欧米に比べ)屁のようなもの」と発言。その「屁のような」行動制限で倒産した飲食店などのことを思えば口が裂けても言えない発言である。
- 高橋洋一には国民のことを考える気持ちなど欠片もなく、最終的に「日本国」のメンツさえ保てれば、国民一人一人が死のうが生きようが知ったこっちゃないのである。

↑この男にとって大事なのは日本国のメンツであり、国民一人一人の命などどうでもいいのである。
最初に言っておくと、私はもともと東京五輪を非常に楽しみにしていた人間である。しかし、現在の五輪積極開催派の主張を見ると、あきれ果ててしまうことが非常に多い。
主催者はやるとのこと。選手などだけ来日で一般国民とは非接触なので感染拡大要因にならないのに、誰が反対するのだろうか https://t.co/6VklorselZ
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) May 21, 2021
>>選手などだけ来日で一般国民とは非接触なので
>>感染拡大要因にならない
具体的な感染対策プランを示して「だから五輪は感染拡大要因になりません」と言うのならわかるが、「一般国民とは非接触だから感染拡大要因にならない」とは驚いた。本気でこんなこと言っているのだとしたら、頭がどうかしていると言わざるを得ない。
「一般国民とは非接触」などありえない
外国から来るおよそ大会関係者は選手を除いて約8万人と言われる、また、中国がマスコミ関係者3000人の派遣を予定しているらしく、仮におよそ150の参加国が一カ国当たり平均1000人のマスコミ関係者を派遣するとしたら、それだけで15万人にもなる。平均100人でも1万5000人だ。
最終的に選手や関係者やマスコミの来日が何人になるのかわからないが、わざわざ言うまでもなく、その彼らが一般国民と非接触などということはあり得ない。大会には日本のボランティアだけで8万人が関わるし、日本のマスコミだって取材をせねばならない。ボランティアやマスコミが外国選手らと非接触だとでも言うのだろうか? それとも、高橋洋一の脳みその中では、ボランティアやマスコミは一般国民ではないのだろうか? しかし、彼らを「一般国民」から除外したところで、彼らはボランティアや取材が終われば会社に行き、家に帰り、そこで感染を拡大させることもあり得る。
仮に外国人を完全に隔離したとしても、「一般国民と非接触」なんてことは絶対にありえないし、彼らと接触した人が仕事場や家庭で感染を拡大させないとなぜ言えるだろうか。
感染は外国人からだけではない
千歩譲って、外国人が本当に「一般国民と非接触」だとしても、それは「感染拡大の要因にならない」ことは、少しでもまともな知能を持っている人間ならだれでもわかる。もしも外国人からしか伝染らないのであれば、去年甲子園やインターハイを中止にする理由は全くなかったはずだ。非常事態宣言の休業要請だって要らないはずだろう。
また、現状のプランでは、無観客ではなく観客を入れる予定であるらしい。人が集まり、移動すれば、感染リスクは当然増す。大会に関わる人全員がワクチンを接種できているのならまだしも、現状を見ればそれは非現実的だろう。
「外国人と一般国民が接触しないから感染拡大要因にはならない」など、全く非論理的もいいところだ。
こんな思考回路しか持ち合わせていない人間が内閣官房参与だとは、世も末というやつである。
直接的な感染リスクだけではない
また、直接的な感染リスクだけなく、医療リソースを五輪に割かれることも懸念されている。当然これだけの反対がある中開催するからには、国や東京都は「五輪のせいで感染者が増えた」と言われないために、五輪の感染対策を徹底的に行う必要がある。しかし、そうするためには、当然多くの人員や医療リソースが必要となるだろう。例えば、五輪の大会関係者のコロナ検査は一日7万件の予定だと言う。ところが、東京都の現在の検査数は一日最大で1万5000件ほどだ。一日7万件もできるのか、できるとしても、一般市民の検査に影響が出ないのか疑問だ。
↓東京都のコロナ検査実施数

医療にどの程度の影響が出るのか、ちゃんと計算したうえで「医療体制に変化はありません」と示してくれるならともかく、竹田恒泰などは何の根拠も示さず「五輪してもしなくても医療体制に変化はない」である。まことに呆れてしまう。
【宇都宮健児の嘘③】「命か五輪か」という単純なフレーズを軽率に述べていて、五輪により人命が失われることを前提にした立論になっている。実際、五輪してもしなくても医療体制に変化はない。
— 竹田恒泰 (@takenoma) May 15, 2021
開催支持の署名↓https://t.co/I7kYFXvskv
(署名時の寄付金は不要)#東京五輪の開催を支持します
根拠のある数字を示さずに「安全です」「感染拡大の要因にはなりません」「医療体制に変化はありません」と言って、どう信じろと言うのか。
他にもいるぞ、「感染リスクゼロ」の妄想
同じようなことを言っているのは高橋洋一だけではない。
東京オリンピックパラリンピック
— 一色正春 (@nipponichi8) May 17, 2021
黙って家で観戦していれば
感染確率は、ほぼゼロ
なのになぜ反対するのか
人の楽しみを奪っても
自分は幸せになれないというのに
一色正春氏が「東京五輪パラ、黙って家で観戦していれば、感染確率はほぼゼロ。なのになぜ反対するのか。人の楽しみを奪っても自分は幸せになれないのに」。つまり「五輪中止」の本当の狙いは菅政権を打倒し、共産党を含む野党連合政権を樹立することにあります。
— 加藤清隆(文化人放送局MC) (@jda1BekUDve1ccx) May 17, 2021
>>東京オリンピックパラリンピック
>>黙って家で観戦していれば
>>感染確率は、ほぼゼロなのに
>>なぜ反対するのか
ここまで頭が悪いのを見ると、本気なんじゃなくてギャグで言っているんじゃないかと疑ってしまう。一色正春や加藤清隆の脳内だと、直接見に行かない限り感染リスクはゼロらしい。だったら他の休業要請も何もいらないんじゃないだろうか?
この根拠のない楽観主義は、まるで見通しの甘いプランで戦争に突っ込んだ旧日本軍のようである。 おそらくもはや2か月後に迫ったこの時点で五輪中止はないだろう。であれば、都や国は「コロナに打ち勝った証の五輪」などという意味不明な曖昧な抽象的なものではなく(まだ打ち勝ってないのに「打ち勝った証」も何もないものだ)、具体的で納得できる開催意義、メリット、不開催の時のデメリット、感染対策を示すべきだろうが、「来日は選手などだけで一般国民とは非接触だから感染拡大要因にはならない」などと小学生でも嘘だとわかる発言をするバカを内閣官房参与にするような政権に、そんなことは期待できない。
追記:高橋洋一「屁みたいなもの」発言
高橋洋一が知能的にも人格的にも最低の人間であることは今更繰り返す必要はないだろうが、よくもまあこんな発言ができるものである。
日本の緊急事態宣言といっても、欧米から見れば、戒厳令でもなく「屁みたいな」ものでないのかな。「屁みたいな」とは日本の行動制限の弱さとの意味。下図参照 pic.twitter.com/hWezI5fwvD
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) May 21, 2021
欧米の状況に比べればまだマシであったことは事実だろう。だが、NZやオーストラリアや台湾や韓国と比べれば日本の状況は相当に悪い。このサイトによれば、2021年5月23日現在、100万人当たりの感染者数は
日本…5660人
韓国…2651人
タイ…1806人
豪州…1176人
NZ…553人
台湾…162人
中国…63人
ベトナム…52人
となっている。これらの数字がすべて正しいと仮定してではあるが、韓国の2倍以上、オーストラリアの5倍、ニュージーランドの10倍、台湾の30倍以上だ。
高橋は欧米と比べて「さざ波」だの「屁みたいなもの」だの言うが、台湾と比べれば暴風雨だろう。欧米に比べてマシであることは、日本の政策が上手くいっていることを意味しないし、医療や経済が大丈夫であることも意味しない。
その「屁みたいな」行動制限で倒産した飲食店などがいくつあるだろうか。欧米に比べてマシだからなんだと言うのか。高橋洋一に、日本人のことを考える、国民のことを考えるという気持ちがわずかでもあったならば、「屁みたいなもの」などと口が裂けても言えないだろう。
この男は、国民一人一人が死のうが生きようが知ったこっちゃないのである。最終的に「日本国」の面子が保てればそれでいいのだ。私は高橋洋一に対しては軽蔑以外何もないが、この男を内閣官房参与にしている現政権も同様だ。彼らは国民一人一人が死のうが生きようが知ったこっちゃないのである。





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コメント
感染爆発国からの入国待機が6日から10日になったのだってつい最近
そんな調子なんだから、感染が拡がらなかった場合はワクチンに先手を打った国々のお蔭、ぐらいのことでしょう
理由は、誘致当初から懸念されている熱中症。
選手はもちろん、ボランティアの方々も、大勢が長時間、炎天下で活動することになる。しかも、競技中の選手以外は熱中症のリスクを高めるマスク着用で。
コロナ以前は「バタバタ倒れて救急車のサイレンが鳴り響くんじゃないか。病院は大変だ」と思ってたけれど、現状の医療状況は、「ちゃんと治療が受けられるのか?」というレベルになっているのではないでしょうか。
https://democracy-sokuhou.blog.jp/archives/29216834.html
それともスタッフは一般国民には当たらないとか?
かなり前から馬鹿にされているような人物なので
最低の倫理観を抜きにしてもやべー奴なんですがねえ
まあ採用した菅義偉もやべー奴っていうだけの話ですが
それ、私もサーズ2流行以前から気になっていたんですよね
何故、旧体育の日が10月10日だったのか今一度調べ直して欲しいですね
オリンピックの開催を主張している自称保守派の皆様方には
遅いぐらいですけど
本文ではマスコミは国内だけみたいに読めますが、各国報道陣も万オーダーで来ますしね。
たとえ五輪によって感染拡大が起きたとしても
日本人選手が金メダルを獲れば喜ぶし、メディアは感動のエピソードを垂れ流すでしょ。
喜びの気持ちの方が上回るでしょう。
メダルさえ獲れれば無問題だから良いでしょ。
これで中止なんかしたら勿体ないし、選手はメンツ丸潰れじゃん。
検査数増やしたら医療や経済崩壊するなんて事を言ってる人がいっぱいいましたが、もう崩壊寸前だし、一年間で備えるどころか「日本スゴイ」に頼ってきただけ。
水際検査もザルだし、オリンピックどころじゃないでしょう。
感染者拡大の危険性もそうですが、これだけ各国で変異ウイルスが問題になっているのに、各国から集まった新しい変異ウイルスが日本で発生する危険性を考えるないんですかね。
何も無ければ良いですが、オリンピックって、そんなにギャンブルなものでしたっけ?
感動と危険性を天秤にかけるまでも無いと思います。
スポーツは大好きで、オリンピックはとても見たいですが、今の状況ではとても歓迎出来ません。
日本のメダル喜ぶのはスポーツファンでなくたんなるナショナリストでしかない。
スポーツファンは高度な競い合いを見て楽しむものですよ。
ですんで、普段の五輪の時も、自国メダルに一喜一憂するニワカさんは邪魔だと思ってました。
ワクチン打てば良いじゃん。
はい論破。
ブログ主の独断と偏見による断定が多すぎるんですよ
「ワクチン打てば良いじゃん。はい論破。」
事はそんなに簡単ではないでしょう。それで解決できるものなら、とっくにやっているはずですよ。
大会関係者にワクチン打つのは、コロナを広げないためなら当然の対策でしょう。
ただ、実際にそれができるのか。そいう方針が示されたということは寡聞にして知りません。ボランティアには、マスク他いくつかのグッズが渡されただけだという報道は承知していますが。
つまり、「ボランティアにもワクチンを打つ」という当然取られるべき対策が取られていない(おそらくは実行する余力がない)ことが問題なのです。
それに、医療上の問題はコロナ感染を広げることだけではありません。
大勢の人が集まれば不測の事故も起こり得ます。一度に数十人規模の救急搬送があるかもしれない。熱中症のリスクも考えれば、あると思っていた方が良いでしょう。
そういう救急対応ができるだけの余力が、東京をはじめとした会場周辺の都市にはあるのか。コロナ疑い患者以外でも、救急搬送の受け入れ先がなかなか決まらない事例がコロナ禍で増えているというのに。
そういう刹那的な快楽に流れるのを規制するのも国の仕事でしょ。
法的に例外的にすべてのものの上に設定される公共の福祉に反する行動なら、国家が率先して諫めないと。
丸山がボランティアにもワクチンをと言い出したけど、何時もの如く具体案は無し。
そりゃ突っ込まれるよなあ。
馬鹿は相手が蓮舫だとそれだけで攻撃理由になると思っているようだが、推進者には具体的方策を示す義務が有る。
「竹中平蔵に1兆円渡して頼む。仕事しなくとも文句は言わない」とかまで可能性あるんじゃ、予算を司る国会では見逃せんだろ。