<ざっくり言うと>
  • 「月刊『Hanada』」、安倍の「反日」発言は「『共産党に代表されるように』が前置きになっている」と擁護。それが擁護になると思っているところがバカすぎる。
  • 国民の半数が延期や中止を求めているにもかかわらず、野党の延期や中止の要望を「日本でオリンピックが成功することに不快感を持っている」からだとしか認識できない安倍晋三は民主主義国家の政治家失格であることに疑いを挟む余地はまるでない。

2021y07m06d_120502167

(スポンサードリンク)

ネトウヨの常識を世間の常識と思い込んでいる知能欠如Hanada編集部員 


前回、安倍晋三が五輪反対意見を「反日」と呼んだクズっぷりを紹介しました。それはネトウヨ雑誌「月刊『Hanada』」に掲載されたものなのですが、その『Hanada』は批判に対し、このように反論しました。

>>毎日新聞の「安倍前首相『反日的な人が五輪開催に強く反対』」の見出しに釣られて
>>大騒ぎしていますが、
>>安倍前総理の発言は五輪を政治利用する野党に向けられたものであり、
>>「共産党に代表されるように、」が前置きです。
>>悪質な印象操作!



バカすぎだろ、『Hanada』!!

このツイートした『Hanada』編集部員、頭が悪いにもほどがある。何が批判されているのかさえ全く理解できていない。


どうやらこいつの脳味噌の中では、「野党を批判したものだ」とか「共産党に代表されるように」と言えば、安倍晋三の「反日」レッテルが是認されることにでもなっているようですね。これで納得するのは普段から「野党=反日」と妄想しているネトウヨだけでしょう。『Hanada』編集部員は自分自身がそうだから、それが世間の一般的な認識だと思っていると思われます。

国民の半数が「中止」と言っているのに、野党を反日認定する安倍と『Hanada』


安倍晋三の発言の該当箇所はこうです。
「極めて政治的な意図を感じざるを得ませんね。彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています。朝日新聞なども明確に反対を表明しました」
安倍晋三は、野党からの五輪中止を求める声や、厳しい規制を求める声を、「日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているから」だと妄想しているのです。


しかし、5月の世論調査では国民の5割が、3月の世論調査でも国民の3割が五輪中止を求めています。(↓「開催」は「観客を制限して開催」と「無観客で開催」を合計しています)

5月世論調査

読売新聞
開催39% 中止59%

産経新聞
開催41.8% 中止56.6% 

朝日新聞
開催14% 中止43% 延期40%

毎日新聞
開催33% 中止40% 延期23%

共同通信
開催37.8% 中止59.7%

6月世論調査

読売新聞
開催50% 中止48%

産経新聞
開催68.4% 中止30.5% 

朝日新聞
開催34% 中止32% 延期30%

毎日新聞
開催53% 中止30% 延期12%

共同通信
開催67.5% 中止30.8%


これだけ中止を求めるの声があるのだから、それを一顧だにしない政府に対して野党が「国民の不安の声を聞け」と批判するのは当然のことです。にもかかわらず、野党の行動を「極めて政治的」で「日本でオリンピックが成功することに不快感を持っている」からやっていると認識する安倍晋三。


これが独善的な思考でなくていったい何なのか。


これが、自分に反対する者に「反日」のレッテルを貼ることでなくて、いったい何なのか。


『Hanada』編集部は「国民を『反日』認定してんじゃなくて、野党や共産党を『反日』と呼んだだけだ!」と主張したいようですが、それが反論になっていると考えてる時点で頭がおかしいです。

共産党を含め全野党が五輪成功決議に賛同していた


安倍晋三や『Hanada』編集部は、自分の考え方こそが「日本」や「日本人」のあるべき考え方であると思っているから、それに反対する者は「反日」であると認識します。逆に言うと、「反日」の人は全て自分たちと逆の行動をとるのだと妄想しています。だから

「日本を愛する自分たちは五輪に賛成」

→「自分たちは野党が嫌い」

→「野党は五輪に反対に違いない」

→「野党は日本でオリンピックが成功することに不快感を持っている反日」


という妄想連想ゲームが働きます。安倍晋三や『Hanada』編集部員の役に立たない脳みその中では、野党は日本が嫌いで、日本で五輪が開催されて成功することに不快感を持っていることになっているのです。


しかし、そもそも民主党政権時代に超党派による招致議員連盟が発足し、民主党は五輪招致を積極的に支援していました。「日本でオリンピックが成功することに不快感を持っている」のであれば、こんなことをするわけはないでしょう。

2021y07m06d_101659056

また、東京での五輪開催決定後、国会で「二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に関する決議案」というものが提出されていますが、これには共産党を含め、全野党が賛成しています。


2021y07m06d_101031382
2021y07m06d_101040681
↑共産党も全員賛成票を投じた

「日本でオリンピックが成功することに不快感を持っている」から、今年の五輪開催に反対しているなど、安倍晋三の妄想レッテル貼り以外の何物でもありません。



安倍晋三の発言は、反対者に「反日」レッテルを貼ること以外の何物でもない 


上記の通り、民主党は五輪招致に積極的でしたし、立憲民主党も現在でも「中止しかない」とは言っておらず、「延期や中止を含めてIOCと交渉すべき」だと言っています。政府や中止どころか延期の検討さえしないのですから非難されて当たり前です。

延期案はむしろ五輪を成功させたいからこそ出る言葉だと思いますけどね。そりゃあ、今年やるより、来年やった方が成功確率は高いに決まってる。これで何で「日本で五輪が成功することに不快感を持っている」なんて妄想が出てくるのか。


また、共産党は五輪招致に反対していましたが、それは「五輪より福祉優先」という主張でした。実際、2004年に五輪を開催したギリシャでは五輪の経済効果は一時的なものに終わり、アテネ五輪はギリシャ経済崩壊の一因になりました。五輪開催主張がある一方で、五輪反対の主張があるのは当然のことです。



何が日本の為になると思っているか、何が優先されるべきか、考え方は色々あるでしょうが、五輪開催賛成にしろ反対にしろ、「日本を貶めてやろう」などと思っている者はいないでしょう。


しかし、安倍晋三や『Hanada』に代表されるようなネトウヨ連中は、

「日本を愛しているなら五輪開催賛成のはずだ」

→「反対の奴は日本を愛していないのだ」

→「五輪開催反対している奴は、反日だから反対しているんだ」


という発想になるのです。


安倍晋三の「反日」発言を「自分に反対するものを『反日』とレッテルを貼る。こういう貧しくも愚かな発言」と批判した共産党に対し、『Hanada』はこう反論しました。

>>弊誌対談のいったいどこをどう読んだらそのような解釈になるのですか?


どこをどう読んだらそれ以外の解釈があり得るんですか?


『Hanada』編集者の役に立たない小さな脳味噌の中では「『自分に反対する者』を『反日』と呼んだんじゃない! 五輪に反対する野党を『反日』と呼んだんだ!」ということにでもなっているのでしょうが、国民の半数もしくはそれ以上が五輪延期や中止を求めているからこそ、野党もその判断を政府に求めているわけです。それを「反日でやっている」としか認識できない安倍晋三の発言は、「日本人のあるべき考え方」を決めつけ、それに反対する者を「反日」認定する独善的・独裁的思考に他なりません。


そもそも総理経験者ともあろうものが「反日」というレッテル貼りを行うという異常性が『Hanada』には全くわかっていない。戦前の「非国民」と全く同じ。


安倍晋三は「日本人の絆」「国民共通の体験」だのなんだの言って、「五輪開催こそ日本のため」と思っているんでしょうが、「そんな曖昧なものより、五輪を中止して感染リスクを抑えることこそ日本のため」と考える人だっているし、「そもそも運動会に税金を使うこと自体に反対」という人だっているわけです。


何が「日本のため」と思うかは人によって異なり、激しく意見の対立が起るのは当然ですが、「日本で五輪が成功することに不快感を持っている」から五輪に反対しているなどという発想が出てくる安倍晋三は、民主主義国家の政治家として完全失格であることに疑いを挟む余地はありません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 政治ランキング
(スポンサードリンク)