<今回の妄想>
  1. 太陽光発電はほとんど発電しなくて意味がない。
  2. 「自然エネルギー」は「中身のないフワフワしたポエム」。
  3. 熱海の土砂崩れとメガソーラーが「まだ因果関係があったとは言えない」と言う奴はサヨク。
  4. 川勝知事は土砂崩れとメガソーラーとの因果関係を否定する、メガソーラー利権にまみれたサヨク。
  5. 原発反対・リニア反対・カジノ反対・米軍基地反対は反日親中左翼
<妄想デマ拡散者>
  • 黒瀬深など
<事実>
  1. 太陽光発電は2020年の日本の電力全体の8.5%を占め、黒瀬深が大好きな原子力発電(4.3%)の倍。
  2. 自然エネルギーは2020年の日本の電力全体の20%以上。
  3. 熱海の土砂崩れの原因は調査中であり、『夕刊フジ』さえメガソーラーとの因果関係は「不明」としている。
  4. 川勝知事はメガソーラーと土砂崩れの因果関係を否定しておらず、調査することを発表している。
  5. 黒瀬は反原発・反リニア・反カジノ・反米軍基地など、自分が気に食わないことは全て中国と結びつける単純な思考をしているだけ。黒瀬の脳内世界と違い、現実世界はそんな単純ではない。
  6. 黒瀬深のように、碌に調べず単純な思い込みで「敵」「味方」に二分するような人間は、「自分=愛国」「自分に反対する奴=反日」と考える独善的「愛国カルト」になる。黒瀬のような自称愛国者のデマゴーグにならないためには、「敵」「味方」という単純な二元論に陥らないように気を付けることが肝要。
bhGIKY6z_400x400
↑何一つ碌に調べず、妄想と思い込みだけで物事を決めつけ、自分が気に食わないことは全て「サヨク」と中国のせいにする単純1ビット思考の黒瀬深。こういう人間にだけは絶対になってはいけないし、こういう人間の言うことを信じてもいけない。

(スポンサードリンク)

碌に調べず脳内イメージだけで語る黒瀬深:反原発憎しで自然エネルギーを敵視


前回、黒瀬深が熱海市の土砂崩れを「メガソーラーを推し進めた民主党のせい」というデマを流したことを紹介しました。それだけでなく、原発推進派の彼の脳内では、自然エネルギーは「サヨク」「反原発」の為にやってる「誰も得せず」「ほとんど発電もしない」「意味のない」ものであり、「中身のないふわふわしたポエム」で、自然エネルギー推進派は「騙され」ているらしいです。

しかし、実際には2020年には日本の全電力消費量の8.5%が太陽光発電になっています。黒瀬深が大好きなの原子力発電(4.3%)の倍なのですが、これでも「メガソーラーはほとんど発電しない」のでしょうか? 「発電量が少な過ぎてほとんど意味がない」のでしょうか? 

2021y07m09d_020826805

さらに、水力・太陽光・風力・地熱・バイオマスを合わせた日本の自然エネルギーは日本の電力の20%以上を占めているのですが、これでも「中身のないフワフワしたポエム」なのでしょうか?

2021y07m09d_020849933

しかも「この地震大国で~」と言っていますが、だったら実際に地震の時に大事故を起こした原発を推進するのはどういうことなんですかね?


断言しますが、黒瀬深は日本の電力消費量の割合など絶対に調べていません。何の確認もせず、太陽光は「ほとんど発電しない」だの、自然エネルギーは「中身のないフワフワしたポエム」だの言っているのでしょう。たぶん自分が小学生か中学生のころに習った太陽光発電の量のイメージのまま、知能も知識も更新されていないのでしょう。


自然エネルギー推進は「サヨク」どころか全世界的な動きであり、原発大好き自民党だって推進していて、前回記事で言った通りそもそもメガソーラー推進は2008年の福田内閣(自民党)の時に始まったことであり、安倍政権下でも太陽光発電の導入量は急速に伸びています。

太陽光発電導入量の推移。現在日本は太陽光発電量世界3位にまで成長した。これでも「メガソーラーはほとんど発電しない」「太陽光なんてシンプルに発電量が少な過ぎてほとんど意味がない」と言い張るのだろうか?
c0df29a7

しかし、黒瀬深というやつは、何一つ調べることなく、自分が気に食わないことは全て「サヨク」のせいだと思い込む超絶単純1ビット脳の持ち主です。


黒瀬深を始め、ネトウヨと呼ばれる連中は、事実を調べることなく、自分の脳内イメージを事実として語ります。こういう人間にだけは絶対になってはいけないし、こういう人間の言うことを信じてもいけません。ちゃんと事実の数字を確かめましょう。



「敵」と「味方」に大別するしかできない黒瀬深の1ビット脳


さて、黒瀬深を始め、ネトウヨと呼ばれる連中の思考は驚くほど単純で、複雑なことを理解する能力はないため、世の中を「敵」「味方」に二元化してしまう特徴を持っています(だから「反日」なんて言葉を平気で使うのだ)。


そのため、「サヨク」も「自然エネルギー」も嫌いな黒瀬深の脳内では、今回の土砂崩れは「サヨク」の推し進めたメガソーラーのせいだと断定されました。そして、土砂崩れとメガソーラーについて「まだ因果関係があったとは言えない」と言っただけで、「サヨク」認定して「見苦しいことこの上ない」と非難を浴びせます。

ところが、あのネトウヨ新聞である『夕刊フジ』でさえ、メガソーラーと今回の土石流の「因果関係は不明」だと報じています。当たり前です。まだろくな調査が行われていないのですから。黒瀬の理屈では『夕刊フジ』も「サヨク」だと非難しなければなりませんが、都合の悪いことは黒瀬の目には移りません。

『夕刊フジ』7月6日。まだ「今回の土石流との因果関係は不明」である。
2021y07m07d_103649083

さらに、黒瀬が「サヨク」認定して非難している川勝知事も、メガソーラーとの因果関係を否定していません。黒瀬が引用しているJ-Castニュースの記事にも、
静岡県の川勝平太知事も、4日の会見で、土石流が太陽光発電施設を作ったのが原因かは分からないものの、検証していく考えを示した。
とちゃんと書いてあります。黒瀬は自分が引用している記事さえ碌に読んでいないのでしょう。


第一、川勝知事は知事選でも「メガソーラーが森林を破壊する」と訴えていた人物です。


 コロナは命の問題。命の問題は、実は水の問題。なにも大井川だけが命の水ではない。きょうは中部地方の真ん中にいるが、たとえば東部の伊豆半島で伊東市の市民のみなさま方が、メガソーラー建設の反対に立ち上がった。下田では、ものすごい大きなメガソーラーがつくられようとして、下田市民、近隣の人たちが反対に立ち上がった。あるいは函南町においても、まちの人たちが反対に立ち上がっている。なぜか。それは、メガソーラーが森を破壊するから。森を破壊すればどうなるか。川が汚れる。川が汚れるとどうなるか。漁場がやられる。森は海の恋人というのはその通りであって、森を壊してはならない、川を汚してはならない。だから、東部から中部を流れる富士川、なぜサクラエビが、世界で唯一、美しいサクラエビを産する漁獲が減ったのか、それは富士川が汚れたから。富士川の上流、支流で、採石等々をして、山を壊している。それが、なんと、凝集剤で、生命を破壊するようなものを使っていたということまで分かった。これが、海を汚し、川を汚す原因になっている。(参照
先ほども述べた通り、ネトウヨという生き物の脳みそは非常に単純で、敵か味方かに分けることしかできません。黒瀬にとっては、自分の意見と異なる者は「サヨク」であり、「サヨク」は「反日」であり、「反日」であるものは「親中」ということになっています。そのため、リニア開発賛成の黒瀬深の脳内では、リニアトンネル工事に反対した川勝知事は「サヨク」であり「反日」であり「親中」ということになり、「メガソーラー」=「サヨク」であるため、川勝知事は「メガソーラー推進派」で「メガソーラーと土石流の因果関係を隠そうとしている利権にまみれた奴」ということになっているのです。


もちろん、その「メガソーラー利権」とやらは、黒瀬の脳みそでは「中国の利益」ということになっています。というか、黒瀬深は自分の気に食わないことは最終的に全て中国に結び付けます。彼の脳内では、「反原発」も「反リニア」も「反カジノ」も「反米軍基地」も、全て中国のためなんだそうです。物凄い脳みそしてますね。なんで原発やリニアやカジノが中国と結びつくのか意味不明ですが、彼の脳内ではそういうことになっているのでしょう。


ついでに言うと、川勝知事はリニア賛成派です。静岡県は通過されるだけで、駅も作られず、経済的メリットがないのに大井川の水量減少対策が示されていないから反対しているのであって、リニア自体には賛成なのです。
川勝知事は「リニア推進派」であることを公言してきた。しかし、「リニアには賛成だが、静岡県にデメリットはあっても、メリットは何もない」。今回の”怪挙”の中で、川勝知事は「リニア建設での『静岡県のメリット』を示してほしい」と初めて言及、水環境問題ではなく、「静岡県のメリット」論をはっきりと展開したのである。(参照
でも、黒瀬の単純な脳みその中では、こういうことは理解できず、「リニアに反対している」=「反日」=「親中」というレッテル貼りが行われているのです。

1ビット脳が「愛国」を「カルト」にする


黒瀬深の脳では、「リニア工事に反対」で「メガソーラー開発にも反対」という人の存在は想像もつかなかったのでしょう(川勝知事からしたら、どっちも森や山を守るという点で一致してるはずなんだが)。


実際にはリニア、メガソーラー、原発、カジノの「賛成」「反対」だけでも

「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発賛成・カジノ賛成」
「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発賛成・カジノ反対」
「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ賛成」
「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ反対」
「リニア賛成・メガソーラー反対・原発賛成・カジノ賛成」
「リニア賛成・メガソーラー反対・原発賛成・カジノ反対」
「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ賛成」
「リニア賛成・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ反対」
「リニア反対・メガソーラー賛成・原発賛成・カジノ賛成」
「リニア反対・メガソーラー賛成・原発賛成・カジノ反対」
「リニア反対・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ賛成」
「リニア反対・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ反対」
「リニア反対・メガソーラー反対・原発賛成・カジノ賛成」
「リニア反対・メガソーラー反対・原発賛成・カジノ反対」
「リニア反対・メガソーラー反対・原発反対・カジノ賛成」
「リニア反対・メガソーラー反対・原発反対・カジノ反対」


これだけの組み合わせがあるし、さらに「条件付き賛成」「条件付き反対」もあるはずで、川勝知事も「リニア反対」ではなく「リニア自体には賛成だけど、静岡県がメリット無しにデメリットだけ負うのは反対」という立場なのですが、黒瀬の1ビット脳では


「リニア賛成・メガソーラー反対・原発賛成・カジノ賛成」(←黒瀬)

「リニア反対・メガソーラー賛成・原発反対・カジノ反対」


の2つしか存在しません。そして、自分の考えと異なる側に「サヨク」「反日」「親中」のレッテルを貼るのです。だから、彼の脳内では

「リニア工事反対」と言えば「親中反日サヨク」だし、

「メガソーラーと土砂崩れの因果関係はまだ不明」と言えば「親中反日サヨク」だし、

「原発反対」と言えば「親中反日サヨク」だし、

「カジノ反対」と言えば「親中反日サヨク」になるのです。

驚くべき単純な思考回路ですが、彼の脳内世界では、「自分と同じ考えの愛国者」か「自分と異なる考えの親中反日サヨク」の2種類の人間しか存在しないのです。


このブログで紹介してきた連中の多くが、この単純な二元論に陥っています。例えば自分が

「改憲・反中」

だと、

「護憲」=「親中」

だと決めつけて、「護憲派は中国に日本を侵略してもらうおうとしているんだ」という妄想に陥るやつがいます。実際の世論調査では多くの場合9条護憲派が5割を超えているんですが、そういうことは見えないのが彼らです。

↓「護憲」=「反日・親中」という単純二元論妄想にとりつかれた例



愛国心を持つのは悪い事ではありませんが、愛国心と1ビット脳が結びついた時、「愛国カルト」が生まれます。

「0か1か」「賛成か反対か」「敵か味方か」の二元論で物事を考えるために、

「自分=愛国」
→「自分に反対する者=反日」


という思考に陥るのです。これが愛国カルトの思考です。


私は護憲派ですが「改憲派=ネトウヨ」なんて思わないし、改憲派も多くの人は「護憲派=反日」なんて考えないと思いますが(というか、「日本国憲法」を護ろうってのが何で「反日」なんだ)、黒瀬深とか渡部篤とか百田尚樹とか、単純二元論思考の人間は、自分が改憲派で愛国者を自認していると、「改憲派=自分=愛国」「護憲派=敵=反日」という思考に陥ります。


残念ながら、世の中には黒瀬深のような単純1ビット脳思考を鵜呑みにする人が大勢います。複雑なことを考えなくていいから脳の負担が少なくて楽なんでしょうね。


↓黒瀬深の「川勝知事」=「リニア反対」=「サヨク」=「メガソーラー賛成」=「親中」という1ビット脳思考の決めつけをそのまま鵜呑みにした人たち

彼らの脳内世界とは違い、現実世界はそんな「親日・反日」「親中・反中」「敵・味方」のような単純なものではありません。黒瀬深や渡部篤や百田尚樹のような単純二元論に陥らないよう気を付けねばなりません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 政治ランキング
(スポンサードリンク)