<今回のデマ>
  • トンガ噴火でグレタ終了、脱炭素も終了
  • 今回の噴火で人類の活動1年分以上のCO2が放出された可能性があるので、脱炭素は無意味。
  • 1年間に大気に放出されるCO2のうち、人類が放出するCO2は5%未満。
  • 大気に放出されるCO2のほとんどは海から出ている。
  • 脱炭素の取り組みがいかに無意味なものか、そろそろ気づいた方が良い。
<デマ拡散者>
<事実>
  • もし今回の噴火で人類の活動1年分以上のCO2が放出されたのなら、脱炭素のタイムリミットが早まったとを意味する。脱炭素終了どころか、むしろその重要性・緊急性が高まった。
  • 竹田恒泰の計算はCO2の吸収を全く考えていない。竹田は全CO2排出量の95%以上は人類活動以外によるものだと言うが、人類以外のCO2排出のほとんどは植物や海が大気中から吸収したCO2が再び大気中に放出されているだけであり、循環しているだけだから大気中のCO2は増えない
  • 竹田が最もCO2排出が多くて地球温暖化の主原因だと主張する海は、CO2排出量よりも吸収量の方が多く、むしろ地球温暖化を食い止める役割を果たしている。
  • 上記の通り、自然界の活動ではCO2は増加しないので、CO2増加量はほぼ全て人類によるものである。(産業革命以前280ppmだったCO2は現在410ppmまで上昇している)
  • 地球温暖化が人類の活動に由来することは世界中の科学者が合意している。困ったことに、バカな素人の話はバカでも理解できるぐらいわかりやすいのでついついそちらの飛びつきたくなるが、我々は素人のわかりやすい話ではなく、難しくてもちゃんとした専門家の話に耳を傾けなければならない。
2022y01m18d_230847551
↑世界中の気候学者が合意している内容を無視して、浅はかな知識と崩壊した論理を展開する竹田恒泰。こいつは地球の気候について、世界中の気候学者よりも自分が詳しいつもりでいるのだろうか? なぜそんな傲慢な妄想を持てるのか私には全く理解できない。


トンガ噴火を地球温暖化否定に結びつける妄言


トンガの噴火で、トンガや日本のみならず世界のあちこちに影響があったようです。被災された方々が一日も早く元の生活に戻れるよう祈ります。


さて、デマゴーグという生き物は、こんな時でも止まりません。むしろ災害をネタにしてデマを流します。コンス鑑定士竹田恒泰が、今度はこの噴火をネタに環境問題に関するデマを流しています。

>>もしや、トンガの噴火で、グレタ終了した可能性ある。
>>脱炭素も終わったか。

終わってるのはお前の頭だ、竹田恒泰!!

何故か保守とか右翼とか呼ばれる連中は環境問題対策を嫌う者が多いですが、大抵の場合、そいつらは専門家でもなんでもない連中の言った自分に都合のいい情報に飛びついているだけで、今回の竹田恒泰も同じです。


今回は竹田の「噴火でCO2が大量に排出されて脱炭素の取り組みが無意味になった」「CO2放出のほとんどは人類以外によるもの」「脱炭素の取り組みは無意味」という発言について考えてみたいと思います。
目次



1.「火山噴火で大量のCO2が放出されたから脱炭素は無意味」という崩壊した論理:なおのこと脱炭素を急ぐ必要あり


竹田は今回の噴火についてこう言います。


>>トンガ大噴火でどれだけのCO2が排出されたか、いまだ不明だが、
>>ここ数年の人類の脱炭素への取り組みが、
>>全く無意味になった可能性がある。
>>人類が1年間に排出するCO2は37ギガトン。
>>一回の噴火でそれを超えた可能性があると指摘されている。
>>トンガ大噴火が脱「脱炭素」のきっかけとなれば良いと思う。



この主張は最初から完全に論理破綻しています。仮に今回の1回の噴火で、人類が1年間に排出するCO2の量を超えたとしましょう。だったらなおのこと人類が排出するCO2を減らさねばならないではありませんか。


もしも今回の噴火で人類1年分のCO2が放出されたのだとしたら、今年は従来の2年分のCO2が大気中に放出されることになります。ということは、脱炭素の猶予期間が1年減ったことになるのですから、なおのこと脱炭素の重要性・緊急性が増します。いや、後述するCO2吸収量との差し引きを考えれば、2、3年猶予期間が減ったことになります(※)。なんで竹田はこれで「脱炭素終了」なんて結論になるのでしょう? むしろ逆ではないですか。


人間が排出するCO2を「10」とすると、そのうち約半分(5)が自然に吸収されるので、大気中に留まるCO2は「5」となります。しかし、今回の噴火で「10」のCO2が排出されたとすると、今年の排出量は10+10で「20」となり、自然界に吸収される「5」を差し引いた「15」が大気中に留まることになります。すなわち、例年は大気中に留まるCO2の量は「5」であるのに、今年は「15」になるため、例年の3倍のCO2が大気中に留まることになります)


それに、今回の噴火は、報道によれば1000年に一度の規模であると言います。

2022y01m18d_110225756

今度の噴火は1000年に1度ですが、竹田の主張の通りなら、人類は1000年に1度のレベル災害のCO2を、毎年放出しているということになります。脱炭素終了どころか、なおのこと脱炭素の緊急性が増すことになると思うんですけどね。


竹田の言ってることを貯金に例えてみましょう。あなた家を買いたくてちょっとずつお金を貯めていたのに、車の事故を起こしてしまいました。修理代や弁償代で、この数年貯めたお金を使ってしまいました。普通なら、家を買う目標の為にもう一度貯金をやり直すでしょうが、竹田恒泰はどういうわけか「事故ればお金なんて無くなっちゃうんだから、貯めておいても意味ないや。貯金終了」という結論を出すのです。家を買うことは完全にできなくなりますし、もし次に事故を起こしたら貯金がない状態で一体どうするつもりなんでしょうね?



2.人類による二酸化炭素排出量は火山の100倍


こちらに、学術誌『エレメンツ』に掲載された記事の概要が示されています。
今回の研究では、地球上の主要な火山地域を調査し、そこから放出される二酸化炭素量を測定した。陸上と海底の火山帯は年間で0.3〜0.4ギガトンの二酸化炭素を放出している。地球上で最も多くの二酸化炭素を放出する自然現象は火山活動だ。

しかし、人類が1年間に排出する二酸化炭素量は2018年だけで37ギガトンを超えたという。人間が排出する二酸化炭素の量は、火山の約100倍にも達しているのだ。過去100年の平均では年間10ギガトンだったが、1960年以降は年間15ギガトンに増加し、近年はさらに上昇が続いている。

気候変動を否定する人々は、大気中の二酸化炭素量が増えた原因が火山活動だとしているが、それは大きな誤りだ。人類の活動による二酸化炭素排出量は、火山のそれを遥かに上回っている。(Forbes2019/10/14
もちろん平常時の火山活動と今回の1000年に1度という大噴火は比較になりませんが、人類は1000年に1度ではなく、毎年毎年平常時の火山活動の100年分のCO2を排出しているのです。この記事によれば「地球上で最も多くの二酸化炭素を放出する自然現象は火山活動」とのことですが、それが人類の100分の1にしかならないのですから、自然現象で放出される二酸化炭素というのは人間の活動に比べれば微々たるものですね。


そして、竹田の推測通り今回の噴火で人類1年分かそれ以上のCO2が放出されたとしたら、なおのこと脱炭素のタイムリミットが迫ったことになりますし、1000年に1度レベルの災害を人類は毎年人為的に起こしていることになるのですから、脱炭素の重要性はさらに増します。


ホント、竹田はどうして「今回の噴火で大量のCO2が排出されたから、脱炭素なんて意味ない」という理論に達するんですかね? 竹田恒泰の論理は完全に破綻しています。



3.「1年間に大気に放出されるCO2のうち、人類が放出するCO2は5%未満」というデマ


竹田恒泰は脱炭素の取り組みが意味がない理由をこう上げています。

>>1年間に大気に放出されるCO2のうち、人類が放出するCO2は5%未満。

つまり、人類が活動をやめても、大気中に放出されるCO2はほとんど減らないのだから、脱炭素は意味がないという理屈です。


確かに、先ほど引用した『Forbes』の記事でも、竹田の言う通り、「人類が1年間に排出する二酸化炭素量は37ギガトン(370億トン)(2018年)」と書かれています。また、自然界からも多量のCO2が排出されており、例えば土壌から排出されるCO2について、国立環境研究所の記事は以下のように書かれています。

土壌からも多量の二酸化酸素が排出されており、(略)地球規模では、土壌から排出される二酸化炭素の量は、年間約3,600億トンとも推定されています。この量は、人間活動によって排出される二酸化炭素の約10倍にも相当するものです。
国立環境研究所2017年8月31日

土壌からだけで人間活動の10倍のCO2が放出されているのですから、他の様々な自然活動によって放出されるCO2を考えれば、竹田恒泰の言う通り、1年間に大気に放出されるCO2のうち、人類が放出するCO2は5%未満かもしれません。人類が活動を完全にストップしてもCO2排出量が5%しか減らないとなれば、「脱炭素なんて意味がない」と言いたくもなるでしょう。


しかし、これは中学レベルの理科が理解できていないアホの主張です。自然界の活動ではCO2は増えません。

自然の営みではCO2は増えない


例えば、我々は呼吸をしてCO2を排出しています。関東森林管理局のHPによれば、人間1人あたり年間320kgの二酸化炭素を排出しているそうです。人類の人口約78億で掛けると、約25億トンものCO2を呼吸だけで排出していることになります。では、人類の呼吸によって、25億トンものCO2が毎年増え続けているのでしょうか?


答えはNOです。国立環境研究所・地球環境研究センターのHPの説明を読んでみましょう。

Q. 温暖化が心配です。吐く息を止めなくても大丈夫ですか。

A. たしかに、私たちは呼吸によって二酸化炭素(CO2)を吐き出しています。しかし、そのCO2は食物として体内に取り込んだ有機物を分解しエネルギーを取り出す過程で最終的に排出されるものであり、その食物の起源をたどってゆくと植物が光合成によって大気中のCO2と水から作りだした有機物にたどりつきます。つまり、私たちが呼吸によって吐き出すCO2はもともと大気中に存在したものなのです。ですから、いくら呼吸をしても大気中のCO2を増やしも減らしもしません。このように、自然の炭素循環の中での出来事は、大気中のCO2濃度にほとんど影響しません。私たちが呼吸以外で排出するCO2が問題なのです。(国立環境研究所・地球環境研究センター

単純な図にするとこんな感じです。
tree_apple2

我々はリンゴを食べて、それを酸素と燃焼させエネルギーにして、CO2を排出します。これが呼吸ですが、我々が排出したCO2とは、リンゴの炭素を体内で酸素と結合させたものです。そのリンゴの炭素は、リンゴの木が大気中のCO2を光合成により吸収したものです。したがって、もともと空気中にあったCO2が再び空気中に出ていくだけなので、大気中のCO2の量は増えも減りもしません(※)


先ほど土壌から毎年人類の活動の10倍ものCO2が排出されると書きましたが、これも同じで、土壌から排出されるCO2は、植物の根が行う呼吸と、土壌の中の微生物が行う呼吸です(微生物呼吸)。植物は勿論光合成をしていますし、微生物は落ち葉や枯死根、倒木などを餌にして呼吸をしていますので、もともと植物が大気中から取り込んだCO2を再び大気中に放出しているだけで、土壌微生物の呼吸によって大気中のCO2は増えないのです(※※)


一方、化石燃料の場合、石油や石炭はもともと大昔の植物や動物の死骸であり、そこには大昔の炭素が詰まっています。それを燃やすと、何億年も前のCO2を再び現在に放すことになります。そのため、現在のCO2の量が増加してしまうのです(※※※)。


厳密に言うと、大気中のCO2は人体に有機物として固定される分、超短期的に見れば、CO2は増えるどころかむしろ減少する。人間が死んで肉体が完全に土に戻ると、一生の間に摂取したCO2と放出したCO2の総量は等しくなるので、大気中のCO2の量は変化しない。分解されずに炭酸カルシウム(例:貝殻・サンゴ)などの形で固定されると、大気中のCO2はその分減少する)


※※ただし、近年温暖化により土壌微生物の活動が活発化しており、もともと土壌に蓄積されていたCO2まで餌にしてしまう場合、大昔のCO2が大気中に再び放出されることになるので、現在のCO2の総量は増加してしまう)


※※※1億年ほどさかのぼれば、地球のCO2濃度は現在の数倍あった。石油や石炭は大昔のCO2を吸収した植物のなれの果てである。石油や石炭を燃やすと、何億年も前のCO2を再び世に放つことになるので、現在の二酸化炭素量が増加してしまうのである)



4.「地球上の二酸化炭素の排出のほとんどは海」もデマ:むしろ海はCO2を吸収する


また、竹田恒泰はこんなツイートもしていました。

>>温暖化していたとしても、それは人間の活動の結果ではない。
>>地球上の二酸化炭素排出のほとんどは海。


もちろん大嘘です。

詳しいことは国立環境研究所の地球環境研究センターHPに出ています。


ここ150年間で気温や海水温は0.7°C程度上昇していますが、この温度上昇で海洋から二酸化炭素が放出され大気中濃度が上昇したとすると、その増加は10ppm程度でしかなく、この間の濃度増加量である約90ppmを説明できません。この大きな濃度上昇は、産業革命以降、化石燃料の燃焼や森林の破壊などによって、炭素換算で約4670億トンという莫大な量の二酸化炭素を排出したためです。その間、海洋は二酸化炭素を放出したのではなく、正味で吸収したと考えられます。
石油、石炭、天然ガスの消費や森林破壊などによりCO2が増加したことを示す良い証拠として“炭素同位体”の観測があります。実は、CO2の炭素原子は、質量数13という少し“重い”炭素と質量数12という“軽い”炭素で構成されています。海水には相対的に“重い”炭素を含むCO2が多く含まれ、一方、植物や化石燃料などは“軽い”炭素が多いという特徴があります。よって化石燃料の消費や森林燃焼によってCO2が放出されると、“軽い”CO2が増加します。一方、海水からCO2が放出されると、“重い”CO2が増加します。これまでの観測によると、どの緯度帯においても軽い炭素が増加していることが知られています(図2)。これは、海洋からCO2が放出されているのではなく、化石燃料や森林燃焼からの“軽い”炭素を含むCO2が蓄積していることを示しています。
2022y01m18d_151726268
全体としては吸収が勝っているということになります。
また、気象庁のHPにもこうあります。
海洋の二酸化炭素の吸収量は、数年から10年程度の規模で変動しながら、全体として増加しています。
2020年の吸収量は29億トン炭素で、1990年以降の期間で最大となりました。
海洋が人為起源二酸化炭素を吸収することによって、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が抑えられています。
つまり、竹田の主張とは180度逆で、海は二酸化炭素増加の原因になるどころか、むしろ二酸化炭素を吸収してくれているのです。


下の図のように、人類活動以外のCO2、すなわち自然界のCO2放出のほとんどは、植物や海が吸収した大気中のCO2が再び大気中の放出されるだけなので、CO2は循環しているだけで増えませんし、自然界全体ではむしろ排出量よりも吸収量の方が多いです。

2022y01m18d_155126955


一方、人類の活動によって化石燃料を燃焼させると、過去のCO2を現在の大気に加えることになりますので、大気中のCO2は増えてしまいます。また、先ほど述べたように、火山活動によるCO2排出は人類の活動の100分の1にしかなりませんし、今回のような大噴火は1000年に1回程度しかありませんので、人類の活動によって排出されるCO2に比べたらわずかです。


従って、竹田恒泰の主張は完全な間違いで、大気中のCO2濃度の上昇はほぼ全て人類の活動によるものなのです。式にするとこんな感じ。

2022y01m19d_130704251

(実際には自然の吸収量は排出量より多く、後述する通り人間が出したCO2の半分ぐらいが自然界に吸収されるので、増えるCO2は「2」とか「3」とかですが、数字を簡単にするために敢えて上のような式にしてあります)


なお、竹田はあたかもCO2濃度が上昇していないかのようなことを言っていますが、それも嘘です。気象庁のHPをご覧ください。産業革命以前に280ppm(0.028%)だったCO2濃度は現在410ppm(0.041%)にまで上昇しています。

co2

なぜか竹田恒泰は「二酸化炭素は大気中の0.04%しかないから大丈夫」みたいに思ってるみたいですが、これまた意味不明です。大気全体に占める量は0.04%だろうと、産業革命以前に比べたら140%に増加してるんですけどね。

5.わかりやすい素人より、専門家の言うことに耳を傾けよう


以上のように、竹田恒泰が言っている「大気に放出されるCO2のうち、人類が放出するCO2は5%未満」というのは大間違いです。人類以外によるCO2放出のほとんどは植物や海が大気中から吸収したものが再び大気中に放出されるだけなので、大気中のCO2の量はほぼ変わらず、大気中に加えられるCO2のほとんどは人類の活動によるものです。(正確に言うと、何億年も前の過去のCO2を現在の大気に加えている)


IPCCの報告書によれば、陸と海のCO2吸収源は、人類起源の温室効果ガスの56%を吸収しているそうです(環境省HP参照)。逆に言えば人類が排出する温室効果ガスの44%が大気に溜まっていっているのです。竹田恒泰はCO2の排出の「ほとんどは海」だとか「人類が排出するのは全体の5%以下」とか言ってますが、大間違いであり、自然界では排出量より吸収量の方が多いので自然に温暖化することはなく、大気中に増えていくCO2は全て人間の活動に由来するものです。


竹田恒泰を初め、なぜか保守とか右翼とか呼ばれる連中は環境問題対策に否定的な者が多いです。トランプのように「地球温暖化はフェイクニュース」と言う奴までいます。「新興国の発展を押さえつけようとする欧米の陰謀だ」などというわけのわからない陰謀論をまき散らす奴までいます。私が思うに、彼らは自分や自分に近い人の利益しか考えないから、自分自身に利益をもたらさない環境問題対策を否定したがるのでしょう。国粋主義も、差別も、環境問題軽視も、自分や自分に近い人の利益しか考えていないことによる行動という点で共通しています。


しかし、現在の地球温暖化が人類の活動によるものであると言うことは、ほとんど全科学者の合意事項と言ってもいいです。国立環境研究所 地球環境研究センターのHPにはこのようにあります。

主に人間活動の影響で温暖化が起きているということは、科学者の大部分、少なくともほぼすべての気候科学者の間で合意されています。気候科学者以外でも世界のさまざまな科学アカデミーの声明などで、現在の温暖化は主に人間活動によるということが支持されています。科学者は20世紀後半以降の世界平均気温の上昇を人間活動の影響を入れたシミュレーションと入れないシミュレーションで再現実験を行いました。人間活動を入れないシミュレーション、つまり太陽と火山活動だけの影響で世界の平均気温が変化したらどうなるかというのと、人間活動によるCO2などの増加を入れたシミュレーションとで比較すると、このグラフのようになります。人間活動を入れたシミュレーションでないと観測された気温上昇の説明ができないのです。これは人間活動によるCO2などの増加が温暖化の主な原因ということの強い根拠になっていて、これを覆すような議論は聞いたことがありません。

330006_3

竹田恒泰は、今度の噴火で脱炭素が終わったと言い、

>>脱炭素の取り組みがいかに無意味なものか、そろそろ気づいた方が良い。

なんて言っていますが、無意味なのは竹田恒泰の妄言です。いや、こんなデマをまき散らす竹田恒泰の妄言は無意味どころか害悪。竹田は「地球温暖化しているとしても人間のせいではない」とか「脱炭素は無意味」とか言ってますけど、こいつは地球の気候について、自分は世界中の気候学者よりも正しく理解しているとでも思っているんですかね? なんでそんな傲慢な妄想を持てるのか、私には全く理解できません。
 

竹田恒泰はいい加減、自分がこれまでばら撒いてきた数々のデマや差別や妄想・妄言がどれだけ人類にとって害悪か、そろそろ気づいた方がいい。そんなに人類を滅ぼしたいのか、こいつ。


困ったことに、バカな素人の話って分かりやすいんですよね。なんと言っても話してる奴がバカな素人なんだから、その内容はバカな素人でも理解できる。一方、専門家の話はどうしても難しくなる。わかりやすいもんだから、専門家の話じゃなくてバカな素人の話に飛びつく奴がわんさか出る。


例えるなら、
「サメとイルカは見た目は似ているけれど、サメは魚類でイルカは哺乳類。イルカは今は海にいるけどもともとは陸上生物で、その証拠にヒレには指が5本あって、エラ呼吸ではなく肺呼吸をしていて~」
って話をされるより、
「サメもイルカもどっちも海にいるからどっちも魚類」
の方がわかりやすいから、そっちに飛びついてしまうようなものです。でも、それは大変危険です。イルカは哺乳類なのに、わかりやすいからと言って「イルカは魚類」というバカな素人の話に飛びついてはいけません。


皆さんは、スラップ訴訟やって全面敗訴の返り討ち食らったりコンスなんてデマに騙されたり聖徳太子の時代に元号があると思っていたり日本は民間人が戦争の攻撃対象になったことはないと言ったり「人類の調理の起源は日本」だと発言する、自分に都合のいい事であれば碌に確かめもしないでダボハゼみたいに飛びつく竹田恒泰みたいなバカな素人の言うことを信じないで、ちゃんと専門的な科学者の言うことに耳を傾けてください。


それにしても、竹田恒泰を始め、このブログで取り上げてきた連中は、自分が世界中の専門家より正しいなんて妄想ができるんですかね? 本当にその傲慢な思考が全く理解できない。


実際、愛国カルトって専門家が嫌いなんですよ。例えば竹田恒泰は憲法学者、歴史学者、考古学者は極左集団」と言って、憲法の専門家、歴史の専門家、考古学の専門家の言うことを否定して自分の素人自説を展開します。



百田尚樹は「資料に基づかない学説を否定する歴史学は浅い学問」だと言い、想像や類推で歴史を語っていいと思っている。結果、資料に基づかない想像や類推で埋めた『日本国記』なんて本を書いてしまう。



彼らは専門家が自分たちの身勝手な妄想を否定するから嫌いなんでしょ。専門家の話を無視して、自分の浅はかな知識を繋ぎ合わせたことを言うから、結局デマばかり言うことになる。


人類は脱炭素と同時に、脱デマを実現せねばなりません。専門家の意見を無視して自分勝手な妄想をまき散らすようなこういうデマゴーグにおさらばしましょう。この記事が脱・竹田恒泰のきっかけとなれば良いと思います。


なお、念のため言っておきますが、私も環境問題の専門家ではなく素人ではありますが、竹田恒泰と違い、ちゃんと環境省とか気象庁とか国立環境研究所とか、専門家の話を元にこの記事を書いています。


追記:竹田の妄言を批判する記事が出てた 


名指しこそしていませんが、「オルタナ・オンライン」というサイトに「火山噴火でCO2が排出されるので、気候変動対策をしても無意味」という竹田の妄言を批判する記事が出ていました。


「(火山の噴火による)エアロゾルは数年でなくなるので、冷却効果も同様になくなる。地球規模の気温低下をもたらす可能性があるが、それは一時的なものである。少なくとも、温室効果ガスの増加による地球温暖化を長期的に逆転させるようなものでは決してない」と指摘する。
SNS上では、「火山噴火でCO2が排出されるので、人類が気候変動対策をしても無意味」との声もある。

IPCCの第6次評価報告書は、シミュレーションの結果、1850年から2020年までの温暖化が人為的な原因によるものと結論付けた。人為的な原因を外し、火山活動など自然起源のみを想定したシミュレーションでは、「気温上昇率がはるかに低い」という結果になった。
竹田恒泰をはじめとする、専門家でもなんでもないくせに浅はかな知識で専門家よりも正しいつもりになっている妄想バカの言うことを信じないようにして下さい。


追記:竹田恒泰の妄言を拡散するデマサイトたち


このブログでこれまでにも取り上げてきたデマサイトやデマゴーグたちは、竹田恒泰のこの妄言を拡散しています。

なんでこいつら、環境の専門家じゃなくて、情報ソースさえ載せていない竹田恒泰の妄言を鵜呑みにできるんですかね? 温暖化のことを知りたいなら、竹田恒泰じゃなくて、まず環境省のHPあたりから勉強すればいいのに。結局こいつら自分に都合のいい事なら、情報ソースもないものでも脳みそ停止して飛びつくんですね。


前述の通り、困ったことに、専門家の話は難しいのに、バカの言うことってバカにも理解できるぐらいわかりやすいんですよね。昔はバカは点在しているだけだったのに、ツイッターやSNSがバカとバカを線で繋いでしまった。昔ならば竹田恒泰みたいなバカの妄言を鵜呑みにする奴なんてほとんどいなかったろうに、こんなバカの妄言を脳みそ停止して鵜呑みにして「脱炭素は意味がない」とか言い出すバカがごろごろいる。そして竹田恒泰の科学に基づかない妄言が何千回とRTされて何万もの人の目に触れてバカを増やす。


ネットのデマゴーグって本当に害毒。みなさんは、バカのわかりやすい話じゃなくて、専門家の話に耳を傾けてください。専門家の話が難しくて理解できない時は、判断を保留するか、専門家の話を理解している人に話を聞いてください。専門家の言うことを無視するわかりやすいバカの言うことには、絶対に耳を傾けないで下さい。

このエントリーをはてなブックマークに追加

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 政治ランキング