<ざっくり言うと>
  • 坂東忠信、軍隊や警察官を「暴力装置」と呼ぶことを「ディスり」だと発言。
  • 「暴力装置」は社会学用語であり、警察や軍隊を暴力装置と呼ぶのは一般的な辞書でも使用される普通の用法であり、ディスりでも何でもない。
  • 「暴力装置」という言葉をググれば一番上にwikipediaやコトバンクの説明が出てきて、一発でそれぐらいわかる。坂東は元警察官のくせに、警察や軍隊を暴力装置と呼ぶことを知らなかったのみならず、ググりもしなかったのだ。
  • 坂東忠信はこれまでも数多くのデマを吐いてきた。この男は碌に物事を調べようともせず思い込みでデマや偏見をばら撒いてきた。こんな男の言うことを信じではいけない。
DC_PLplr_400x400
↑碌に調べようともせず思い込みでデマや偏見をばら撒き続ける、自称もと警視庁通訳捜査官。

坂東忠信は自称元警視庁通訳捜査官ですが(実際にはそんな役職は存在しないが)、こんな発言をしていました。


>>自衛隊や警察を「暴力装置」とディスってたヤツラ

こいつ、もと警察官のくせに「暴力装置」って言葉も知らないのか!!

暴力装置って言葉はディスりでも何でもありません。ちゃんとした社会学用語です。



『デジタル大辞泉』によれば、マックス・ウェーバーの用語だそうです。
【暴力装置】

非合法な犯罪・暴力や、他国からの攻撃に対処するため、法に則った暴力行使が認められた組織・機関。主に警察や軍隊。また、それらを独占的に保持する国家のこと。

[補説]社会学者のウェーバーが国家の本質として位置づけた言葉。
『世界大百科事典』でも「暴力」の項目でこう説明しています。
【暴力】

… 正統化された合法的秩序も,暴力的契機をいっさいもたずに維持されることは期待しがたい。今日,あらゆる国家は,軍隊,警察,刑務所などの暴力装置を保有しており,それらは国家のウルティマ・ラティオultima ratio(窮極手段)とみなされている。 こうした暴力装置はしばしば国家権力の構成要素として大きな比重をもつため,権力と暴力を同一視しようとする人も少なくない。…
『知恵蔵』の「国家システム」の説明でもこう書かれています。
近代の国家関係の基本的枠組み。(1)国家政府に優越する権威は国内・外に存在せず、(2)国家間関係は基本的にアナーキーであると想定し、(3)軍、警察など暴力装置を独占した諸国家が対峙(たいじ)し、(4)各国が経済的自立性(国民経済)を志向し、(5)各国が固有の文化を競い合うというのが特徴。このシステムの基礎は16〜17世紀の欧州で確立。しかし、その基本的特質は今日、変容を遂げつつある。主権国家システムはその枠組みが30年戦争終結時のウエストファリア条約(1648年)に初めて明文化されたことにちなみ、ウエストファリア体制(Westphalian system)とも呼ばれる。
(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2008年)
『日本大百科全書(ニッポニカ)』の「階級国家」の説明もこう。
このように歴史上の国家はつねに「階級対立の非宥和(ゆうわ)性の産物」(レーニン)であり、経済的に支配する階級がその利益を擁護するために政治的に武装し(つまり、物理的暴力装置である軍隊、警察、裁判所などを支配下に置き、政治権力を独占して)、支配と領有、搾取と抑圧を行う階級国家である、とされる。
このように、警察や軍隊を「暴力装置」と呼ぶのは社会学の用語であり、辞書でも使われる用語であって、ディスりでも何でもありません。


(ちなみに2010年に民主党政権が自衛隊について「暴力装置」という言葉を使ったとき、当時の自民党は大反発し、谷垣禎一はとにかく民主党をこき下ろしました。ずっと与党をやっていた自民党が、「暴力装置」という言葉さえ知らないバカの集団だってことがわかるエピソードです)


別に一般人が社会学用語なんて知らなくていいけど、もと警察官のくせして、軍隊や警察が「暴力装置」と呼ばれていることさえ知らない坂東忠信。


いや、警察官だからって、社会学用語を知っていなくちゃいけないわけではないので、それは百歩譲って良しとしましょう。


しかし、この男は「暴力装置」という言葉をググってみることさえしなかったわけです。ググれば一番上にWikipediaの解説やコトバンクの説明が出てくるのに。


こんな男の言うことなど、何の価値がありましょうか。


嘘つき差別主義者の坂東忠信を一切信じることなかれ


今回この男が「暴力装置」という言葉をググりもしなかったことからもわかる通り、この男の基本的な問題は、思い込みだけで発言して、事実をろくに調べないことです。これまでこのブログで扱ってきた坂東のデマも、どれもこれもちょっと調べればわかることなのに、思い込みで発言したものばかり。


実際には外国人犯罪は減り続けているのに「外国人犯罪が増えている」と外国人への憎悪を煽る。元警察官のくせに犯罪の統計を見ようともしないのか。



関東大震災で朝鮮人虐殺があったことは当時の警視庁や内務省の記録からも明らかなのに、「朝鮮人虐殺は歴史的裏付けがあやふやだ」とか、朝鮮人虐殺のことを口にするのは「民族的自虐だ」とか言い出す。



間違ってない英語を「英語が間違ってるwww」と笑って逆に自分の英語力の無さを浮き彫りにする。



琉球王国時代の首里城の記録に「赤土塗り」とか「朱色」とか書かれているのに、「首里城はもともと赤くなかったのに債権の際に中国におもねって赤くされた」とかいうネットデマを鵜呑みにする。



「日本の/コロナの感染状況」という意味の文を「日本のコロナの/感染状況」という意味だと取り違えて「『日本コロナ』とは何事だ!」と怒る。




さらには日本人がデザインし、AdobeとGoogleが共同開発したフォントに「腐れた中国のにおい」を感じてしまう。





「元警視庁通訳捜査官」とかいう意味不明な肩書ででかい面してますが、この男の言うことは何一つ信じないことが賢明でしょう。「わからないことは調べる」という基本的なことさえできない奴の言うことを聞いちゃいけないし、自分自身がこういう人間になってもいけません。

このエントリーをはてなブックマークに追加

にほんブログ村 政治ブログへ
にほんブログ村 政治ランキング
(スポンサードリンク)