<今回のデマ>
  • 在日韓国人は性犯罪率が日本人の何倍もある危険な民族だ!
<事実>
  • 令和2年犯罪データだと、強制性交等罪で検挙される確率は、日本人は0.0010%。在日コリアンは0.0027%。倍率で言うと2.7倍あるが、実際には0.0017%の差でしかない。
  • 逆に「強制性交等罪で検挙されない率」だと、日本人99.9990%、在日コリアン99.9972%で、ほとんど差がない。在日コリアンが日本人よりも危険な存在だなんてことは全く言えない。
  • こんな理屈が通るなら、令和2年の殺人罪で検挙される率は、日本人は10万人当たり0.68件で、在日中国人は10万人当たり0.26件なので、「日本人は中国人の2.6倍も殺人を犯す危険な民族」というのもまかり通ってしまう。
  • 非犯罪率を見れば、日本人も在日コリアンも、その安全性についてはほとんど差がなく、危険視する必要などないし、それを根拠に差別を正当化することなどあっていいはずがない。

外国人犯罪の話はすでに何度も記事にしているんですが、常にこれを差別に利用しようとするやつがいます。
出たよ。「韓国人の性犯罪発生率は日本人の5倍」だから「民族性がー」とか「女性蔑視がー」とかいうやつ。これ言ってる中村拓海 (@XLYDchwddUH3aQB)って人、プロフィールには韓国人のクォーターとか書いてあるけど(本当かどうかは知らんが)、それなのにこんなこと言ってるのかな?


結論から言うと、算数が理解できないアホのデタラメと言うしかありません。


以前全く同じテーマで記事を書いたことがあるですが、改めて書いておきます。もういい加減こんなバカな理論で「〇〇人は危険だ」みたいなこと言うのやめてほしい。



「〇〇人の犯罪率はx倍だからx倍危険」というデマ


まず、統計の数字のトリックについてお話ししましょう。


A国人とB国人を対象に、「犬と猫とどっちが好きですか?」というアンケートを取ったとしましょう。


その結果、「犬より猫が好き」と答えたA国人は、同様に「犬より猫が好き」と答えたB国人に比べて3倍も多かったという結果が出ました。


じゃあ、A国人は猫好き民族、B国人は犬好き民族というと言えるでしょうか?


答えはNOです。


こういうことがありうるからです。

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本当はどっちも犬好き民族で、ほとんど違いはありません。猫好き率97%と99%じゃ、ほぼ同じだと言っていいでしょう。


ところが、猫好きにだけ注目して「A国人はB国人の3倍も猫が好きな民族だ」と言うと、全く実態とかけ離れたことになってしまいます。


このように、極少数に注目して、木を見て森を見ない様なことをすると、「A国人は猫好き」という事実とかけ離れた勘違いをしてしまいます。


以上を踏まえたうえで、実際の統計データを見てみましょう。



実際の統計データ


現在手に入る最新データである令和2年の犯罪のデータを見てみますと、日本全体の強制性交等罪の検挙件数は1,297件。そのうち外国人は71件。なので日本人によるものは1228件。外国人による強制性交等罪71件のうち、韓国朝鮮人は13件。そのうち来日韓国人によるものは2件なので、在日コリアンによるものは11件となります。


令和2年の日本人人口は約1億2335万2000人。同年の在日韓国人(※)の人口400,651人
(※外国人登録している人ではなく「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」「特別永住者の合計」)


なので、令和2年の強制性交等罪は、

日本人…1228件/123,352,000人(10万人当たり1.0件)

在日コリアン…11件/400,651人(10万人当たり2.7件)

これだけ見ると、あたかも在日コリアンは日本人の2.7倍も危険であるかのように思えてしまうかもしれません。


しかし、それはバカの結論です。


「日本人の2.7倍も多い!」と言っても、これは10万人当たり。パーセンテージで言うと

日本人の年間性犯罪率…0.0010%

在日コリアンの性犯罪率…0.0027%

であり、0.0017%の差しかないのです。小数点第3位を四捨五入したらどっちも0.00になってしまう程度の差でしかないのです。


逆に性犯罪者でない人の数で言うと


日本人…123,350,772人/123,352,000人(99.9990%)

在日コリアン…400,640人/400,651人(99.9973%)



となります。


つまり、日本人と在日コリアンの安全性はほとんど差がないのです。


日本人も在日コリアンも、「性犯罪者じゃない」率は99.99%以上であり、ほとんど差がないのに、わずか0.0010%と0.0027%の差を見て、在日コリアンが日本人よりもずっと危険な民族であるかのように吹聴して、
「民族性」だの
「女性蔑視的な風習」だの
「パンドラの箱を開けた気分」だの
「民族性をクリティカルに表現するデータ」だの言うのは愚かです。まさに木を見て森を見ないとはこのこと。


400,651人中、400,640人は性犯罪者じゃないのに、わずか11人の性犯罪者を理由に残りの400,640人まで性犯罪予備軍であるかのように言うことが許されるわけがありませんね。


日本人は中国人の2.6倍危険か?


「在日コリアンは日本人の2.7倍危険」だから「民族性」に問題があったり「女性蔑視的な風習」があったりするという、そんな理屈がまかり通るなら、中国人のデータを見てみましょうか。


令和2年の中国人による強制性交等罪は8件。そのうち来日中国人によるものは5件なので、在日中国人によるものはわずか3件。同年の統計局のデータによれば、在日中国人(※)は384,388人
(※外国人登録している人ではなく「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」「特別永住者の合計」。台湾人含む)


すると、強制性交等罪についてはこうなります。


日本人…1228件/123,352,000人(10万人当たり1.00件)

中国人…3件/384,388人。(10万人当たり0.78件)


「日本人は在日中国人より性犯罪率が高い危険な民族だ」ってことになっちゃいますけど、いいんですかね?


殺人に関してだともっとひどくなります。


令和2年の日本全体の殺人件数は913件。そのうち外国人によるものは71件。したがって日本人によるものは842件。一方、中国人全体では殺人9件。そのうち来日中国人によるものが8件なので、在日中国人によるものはわずか1件ということになります。


割合にするとこうなります。


日本人…842件/123,352,000人(10万人当たり0.68件)

中国人…1件/384,388人(10万人当たり0.26件)


「日本人は在日中国人に約2.6倍も殺人率が高い危険な民族だ」ってことになります。いいんですかね?


これを見ればわかる通り、そもそも人口が300倍も違うものを比較するだけでも無理があるし、99%以上の人は犯罪者じゃないのに、わずか0.001%とか0.002%とかの違いで「〇〇人は△△人のx倍犯罪率が高い! 危険な民族だ」なんて言うのは間違ってます。


ネットでは自分の差別意識を正当化したいバカが、ほんのわずかな犯罪率だけを見て騒いでますが、逆に非犯罪率を見てみれば、日本人も、在日コリアンも、在日中国人も、99%以上の人は安全な普通の市民だとわかります。危険視する必要なんてないんです。


ましてや、0.0010%と0.0027%程度の違いを根拠に、「性犯罪民族」みたいな蔑視をしていいわけがない。だったら在日中国人から日本人は「殺人民族」って呼ばれないといけなくなる。


そもそも、犯罪率に言及するまでもなく、国籍が同じってだけで、在日コリアンAの犯罪のせいで在日コリアンBまで危険視するってのが完全に間違いです。佐川一政を根拠にフランスで「日本人は人間を食う人殺しだ」みたいなことを言われたらたまらんでしょうが。


木を見て森を見ない手法で自分の差別意識を正当化しようとする奴に騙されないように気を付けましょう。

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