<今回のデマ妄想>
  • 安倍さんは統一教会の天敵だった。証拠は2013年の消費者裁判手続き特例法と2018年の消費者契約法改正。
<デマ拡散者>
<事実>
  • 2013年の消費者裁判手続き特例法は悪徳商法を対象にしたもので、消費者庁が上げた対象例に霊感商法への言及はなく、統一教会被害を想定して作られた法律ではない。
  • 2018年の消費者契約法改正にも、初案では霊感商法への言及はなかった。国民民主党の西岡秀子の質問がきっかけで、衆議院審議を経て霊感商法対策が加えられており、安倍晋三が霊感商法を取り締まろうとしていたわけではない。
  • 安倍晋三は統一教会に2006年に祝辞、2020年にはビデオメッセージを送り「韓鶴子代表に敬意を表します」とまで言っている。
  • 統一教会の雑誌も何度も安倍晋三を表紙に採用し、細田博之が統一教会の大規模集会で韓鶴子を称えるスピーチをしたり、元安倍秘書の井上義行が統一教会の支援を受けて賛同会員になったり、安倍の実弟の岸信夫が統一教会との繋がりを認めるなど、統一教会と安倍晋三及び自民党は浅からぬ繋がりがある。
  • 安倍晋三は悲願である憲法改正を応援してくれて選挙で後押ししてくれるから統一教会と繋がっており、選挙で有利になるなら相手が反社だろうがマルチだろうがカルトだろうがどうでもよかった。
  • 統一教会は、世間から反社会的な団体と見なされている中、総理大臣や衆議院議長や大臣や国会議員が祝電やスピーチをしてくれるなら、これほどありがたいことはない。
  • 安倍晋三と統一教会はウィンウィンの関係にあり、「安倍氏は統一教会の天敵だった」という門田隆将の主張はあまりにもご都合主義解釈の妄想が過ぎる。
  • 選挙で有利になるなら相手が反社だろうがマルチだろうがカルトだろうが節操なく繋がる。それが自民党。
↓門田隆将の妄想世界
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↓現実世界
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「安倍氏は統一教会の"天敵"だった」という門田隆将の異常妄想

前回の記事が長くなりすぎたので一部こちらに移動しました。前回記事はこちら↓。



安倍晋三及び自民党と統一教会の癒着が次々と暴かれていますが、それでも偉大なる安倍首領様を称える安倍真理教信者は、自分が敬愛してやまない安倍晋三首領様と、韓国のカルト宗教である統一教会とが繋がっていたなんて信じたくありません。それで、こんなとんでもないことまで言い出したのです。
>>安倍元首相が恰も
>>統一教会と親密だったかのような言説があるが
>>事実は逆。
>>安倍内閣の2つの法律で安倍氏は統一教会の“天敵”だった。

 >>統一教会の“天敵”だった安倍晋三氏を
>>真逆の“シンパ”に仕立てあげる地上波とアベガーの酷さ、


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マジで頭どうかしてるとしか思えないわ。


この門田隆将という男の異常な妄想やデマはこれまで何度もこのブログで取り上げてきましたが(『疑惑の作家「門田隆将」と門脇護』なんて本も出てたりする)、本当によくもまあここまでデタラメが言えますね。「天敵」がビデオメッセージを送って「韓鶴子総裁に敬意を表します」とか言うかよ。天敵が何度も統一教会の雑誌の表紙を飾るかよ。

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今回は、統一教会のシンパだった安倍晋三を真逆の“天敵”に仕立てあげる虎ノ門ニュースと安倍真理教信者(患者?)・門田隆将の酷さについて記事にします。

安倍晋三が統一教会を狙い撃ちする法律を作ったかのように言う門田隆将の大嘘


門田は「安倍氏はカルトに対して鋭い感覚の持ち主だった」とデタラメ妄想を言い、「安倍内閣の2つの法律で安倍氏は統一教会の“天敵”だった」とか言って安倍晋三が統一教会と対立関係にあったかのように言っていますが、デタラメもいいところ。カルトに対して鋭い感覚の持ち主がカルトにビデオメッセージを送るかっつーの!

↓しつこいけど、これ見ろ
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門田が言う「2つの法律」とは、2013年の「消費者裁判手続特例法」と2018年の「消費者契約法改正案」ですが、この2つの法律を根拠に「安倍氏は統一教会の天敵だった」なんて、妄想拡大解釈もいいところです。

消費者裁判手続き特例法


まず「消費者裁判手続き特例法」。これは被害者が訴訟費用を気にせずに、適格消費者団体が被害者に変わって訴訟を起こせるというものです。しかしこれは別に霊感商法を想定した法律じゃありません。消費者庁のHPを見てみると、対象例として以下のようなものが上げられています

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>>ゴルフ会員権の預り金の返還請求
>>学納金返還請求
>>語学学校の受講契約を解約した際の清算
>>布団のモニター商法
>>マンションの耐震基準
>>未公開株取引
>>金地金の現物まがい商法


ご覧のように、霊感商法は入っていませんね。この手の消費者トラブルに関する法律は既に多々あり、別に安倍政権が統一教会の霊感商法を取り締まろうとしていたわけじゃありません。

消費者契約法改正案


次に、消費者契約法改正案。こちらの法律では霊感商法が契約取り消し対象になることが明記されましたが、別に安倍政権肝いりの法律でも何でもなく、消費者庁が法案を作った時の総理大臣がたまたま安倍晋三だったってだけのことでしょう。


そもそも2018年3月に消費者庁が法案を提出した段階では、霊感商法はこの改正案に入っていませんでした。


衆議院HPで、提出段階の法案が見られますが、そこで掲げられたのは以下の2点です。
三 当該消費者が、社会生活上の経験が乏しいことから、次に掲げる事項に対する願望の実現に過大な不安を抱いていることを知りながら、その不安をあおり、裏付けとなる合理的な根拠がある場合その他の正当な理由がある場合でないのに、物品、権利、役務その他の当該消費者契約の目的となるものが当該願望を実現するために必要である旨を告げること。
 イ 進学、就職、結婚、生計その他の社会生活上の重要な事項
 ロ 容姿、体型その他の身体の特徴又は状況に関する重要な事項
四 当該消費者が、社会生活上の経験が乏しいことから、当該消費者契約の締結について勧誘を行う者に対して恋愛感情その他の好意の感情を抱き、かつ、当該勧誘を行う者も当該消費者に対して同様の感情を抱いているものと誤信していることを知りながら、これに乗じ、当該消費者契約を締結しなければ当該勧誘を行う者との関係が破綻することになる旨を告げること。
どこにも霊感という言葉はありません。
「社会生活上重要な事項」
「身体の特徴または状況に関する重要事項」
に関して不安を煽って商品を買わせることは違法であることが明文化されましたが、先祖がどうのだの、地獄がどうのだの、そういう霊感商法に関しては言及がありません。


しかし、2018年5月11日の衆議院本会議で、国民民主党の西岡秀子がこのような質問をします。

 この改正の趣旨は評価するものでございますが、第四条三項に社会生活上の経験が乏しいという文言が入ったことにより、若年者を意識した規定と捉えられるおそれがあり、霊感商法等の事例において、高齢者などの救済に規制的に働くおそれがあると考えます。

ここで初めて霊感商法の話が上がり、法務大臣の福井照

霊感商法等の悪徳事業者による消費者被害については、勧誘の態様に特殊性があり、通常の社会生活上の経験を積んできた消費者であっても、一般的には本要件に該当するものと考えております。

と答えます。これにより、自民、立憲、国民、公明、無会、共産、維新の7会派合同で、5月23日に修正案が提出されます。ここでようやく法律にはっきりと「霊感」という言葉が入ります。

六 当該消費者に対し、霊感その他の合理的に実証することが困難な特別な能力による知見として、そのままでは当該消費者に重大な不利益を与える事態が生ずる旨を示してその不安をあおり、当該消費者契約を締結することにより確実にその重大な不利益を回避することができる旨を告げること。

この法改正における霊感商法への言及は、国会質疑を経て、後から加えられたものです。これで安倍晋三が統一教会の霊感商法を取り締まろうとしていただの、安倍晋三が統一教会と敵対関係にあっただの、門田隆将の妄想は実に酷いものです。


それに、これは霊感商法に当たる場合、消費者は契約を取り消すことができるって話であって、統一教会の取り締まりが強化されたわけでもありません。もともと統一教会は2009年に新世事件で有罪判決を受けてから霊感商法を抑えていて、弁護士団体によせられる被害額は年間10億~20億円ほどでした。

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その一方、日本からの献金は年間550億~600億ほどもあるそうです。この法律によって霊感商法のクーリングオフが可能になっても、統一教会の収益にとっては1%減るかどうかってところでしょう。さらに統一教会は韓国では五輪に使われたリゾートまで持っているような巨大団体で、関連企業や関連団体が山ほどあります。霊感商法での利益が多少減ったところで全然大した打撃ではありません。


さらに言えば、消費者契約法改正後、これが実際に霊感商法に適応されたケースは1件もありません


霊感商法取り消し権、活用した判例なし

2018年の消費者契約法改正で盛り込まれた霊感商法に関する被害を取り消せる権利(4条3項6号)について、同庁は「トラブルは最終的に民と民の関係で解決されるため、行政が件数を網羅することは困難」とした上で、2019年の施行以降、これまでの裁判例で、活用された例は確認できなかったと説明した。(弁護士ドットコム


これで安倍晋三と統一教会が対立関係にあったかのように言う門田や西村はご都合主義妄想が過ぎますね。安倍晋三が「韓鶴子代表に敬意を表します」と言ってるビデオを100回ぐらい見返した方がいいです。それでも「安倍晋三と統一教会は対立関係にあった」と言うのであれば、病院で頭を見てもらった方がいいでしょう。

↓これでもまだ安倍が統一教会の天敵だったと?
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安倍晋三は霊感商法にも被害者救済にも何の興味もなかっただけ。興味があるのは選挙と憲法改正のみ


門田隆将は、上記2点の法律を根拠に安倍晋三が霊感商法を問題視し、統一教会と対立していたかのように言っていますが、全然そんなことはなく、安倍真理教信者(患者?)の彼の妄想に過ぎません。


もし安倍晋三が霊感商法や統一教会を問題視していたのならば、統一教会に応援のビデオメッセージを送るわけがないし、弁護士からの抗議文の受け取りを拒否するわけもありませんね。


単に安倍晋三は霊感商法自体にも、被害者救済にも、全く興味がなかっただけのことでしょう。統一教会が霊感商法をやっているとか、そんなことは安倍にとってどうでもいいことで、何の興味もなかったんでしょう。そうやって考えると、安倍晋三の行動の一貫性が見えてきます。


霊感商法にも被害者救済にも全く興味がないから、選挙で応援してくれる相手なら、相手が霊感商法で問題になってる団体でも気にせずにビデオメッセージを送る。


霊感商法にも被害者救済にも全く興味がないから、法案が霊感商法について触れてなくても気にしない。


霊感商法にも被害者救済にも全く興味がないから、国会審議を経た修正案で霊感商法が規制対象に入っても気にしない。


霊感商法にも被害者救済にも全く興味がないから、被害者弁護士からの抗議文を受け取り拒否して気にも留めない。


霊感商法に興味がないから、統一教会にビデオメッセージを送っても「これ、カルト宗教被害者が増えないかな?」とか考えもしなかったんでしょう。彼にとって、霊感商法が禁止されようが逆に被害者が増えようが、どうでもよかったんですよ。興味ゼロです。もしも霊感商法のことがちょっとでも頭にあるなら、あんなビデオメッセージ送れませんよ。


実際、国会の議事録検索システムで検索すれば確認できますが、安倍晋三はその長い国会議員人生の中で、「霊感商法」とか「統一教会」という言葉を国会で発したことは、ただの一度もありません


安倍晋三の頭にあるのは、選挙と憲法改正の2点だけです。


いっつもそうでしょう? 安倍晋三は悪徳商法被害なんて何の興味もないんですよ。だからジャパンライフや反社会的勢力だって平気で「桜を見る会」に呼ぶんです。

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↑悪徳商法のジャパンライフ会長を「桜を見る会」に呼ぶ安倍晋三


安倍晋三にとって、統一教会は自分が敬愛する祖父の代から応援してくれている団体で、憲法改正を強く後押ししてくれて、自民党員に選挙スタッフを無償で派遣して応援してくれる大変ありがたい存在なわけです。


安倍晋三にとって、自分を支援してくれる団体はいい団体です。自分の選挙と憲法改正を応援してくれるなら、相手が反社だろうがジャパンライフだろうかカルト宗教だろうが、どうだってよかったんですよ。この男は被害者を守ろうなんてことには全く興味がないんですよ。


安倍晋三の実弟である岸信夫も、恥ずかしげもなく統一教会との付き合いがあることも、選挙で手伝ってもらったことも認めて、

「選挙だから支援者を多く集めることは必要なことだと思っている」

「次の選挙でどうなるかは軽々にお答えできない」

と言っているでしょう。



自民党の工藤彰三なんかも、これだけ問題視されている団体なのに、「自主憲法制定など政治的信条が合うところがあり、お付き合いしている。今後の付き合いは考慮しながら活動するが、いきなり関係を絶つことはできない」と恥ずかしげもなく言ってますからね。



結局自民党ってやつらは、相手が霊感商法や多額献金で何万人もの被害者を出している団体だろうが、選挙に有利になればそれでいいんですよ


選挙で有利になるなら反社だろうがマルチだろうがカルトだろうが気にせず繋がる。それが安倍晋三であり、自民党員なんです。ま、人間のクズですな。


一方、統一教会にとっても、世間から反社会的勢力と見なされている中、内閣総理大臣の支援をもらえるぐらいありがたいことはないです。内閣総理大臣や衆議院議長やそのほか大臣や与党の国会議員が祝電をくれたりビデオメッセージをくれたり演説してくれたりしてくれる。あたらしい信者獲得にも非常に有利に働きますし、今いる信者の離反も防げます。


結局安倍と統一教会はお互いウィンウィンの関係を築いていたわけです。安倍が統一教会の天敵だったなんて大嘘もいいところです。全て自分の利になるかどうかだけなんですよ、安倍晋三ってのは。


それを安倍晋三があたかも統一教会と対立していたかのようなデタラメな大嘘を恥ずかしげもなく吐ける門田隆将や、そんなバカ妄想を垂れ流す『虎ノ門ニュース』とその出演者の言うことは決して信じないようにしましょう。このブログでは彼らのような人間を「愛国『カルト』」と呼んできましたが、ま さに連中はカルト宗教並みに平気で嘘をつきます。


追記:渡邉哲也、やっぱり同じデマをまき散らす


前回も紹介した渡邉哲也も全く同じこと言ってました。


いつものことなんですが、こいつら本当にシンクロしたように同時に同じ嘘つき始めますね。誰かが言った嘘を脳みそ停止して鵜呑みにして拡散してるんでしょうね。


渡邉哲也の言うことは基本的に全部嘘ぐらいに思っておいた方がいいです。その上、こいつ嘘を吐くだけじゃなく、霊感商法の擁護までする奴ですから。



しかも霊感商法を擁護し、統一教会を「単なる沢山ある支援団体の一つでしかない」と擁護し、関係していた議員について「過去の経緯から保守系議員が統一教会の支援を受けていた」とか言ってたくせに、今度は「安倍さんは統一教会の霊感商法と戦っていた」みたいなこと言いだすんだからわけわからん。そうなると、安倍は単なる沢山ある支援団体の一つでしかない団体と戦ってたわけ?


こいつも自分に都合が良ければ何でもいいんですよ。だから「霊感商法問題なし」「統一教会問題なし」と言っておいて、安倍が霊感商法対策をしていたなんて情報が入れば(デマだけど)、それに飛びついて「安倍さんは統一教会と戦っていた」みたいに言い出す。こんな奴の言うことは絶対に信頼しちゃいけませんね。こいつは碌に調べずに浅はかな知識と思い込みで発言する男ですから。

↓渡邉哲也が碌に調べものもできないという一例


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