<今回のデマ><事実>
- エリザベス女王は握手する時、無礼な習近平とは黒い手袋で、皇室マナーを理解しないトランプとは白い手袋で、最高待遇の時には手袋を外していた。
- 「あなたは無礼者だからあなたとの握手は黒い手袋でします」という方が無礼。そんなことをするわけがないと一瞬で気が付かないといけない。
- 英国内や他国の要人との握手で黒い手袋をしていることもあるし、習近平や李克強との握手で手袋を外していることもある。
- 手袋がどうだの、手の位置がどうだの、指の位置がどうだの、いい加減細かい動作を勝手な妄想で解釈してばら撒くのはいい加減にしてもらいたい。


↑「無礼な習と握手する時は黒い手袋」と言っておきながら、他の要人とも黒い手袋で握手している写真を突きつけられ、「常に黒い手袋が敵対を表すわけではない。そんなバレバレな事はしない」と言い出した。自分の勝手な妄想を事実だと思い込んで拡散する典型例だ。
エリザベス女王が亡くなりました。ご冥福お祈りいたします。
さて、大きな事件があるとデマをばら撒く奴が出てくるのが日本の愛国者界隈。今回はこんなデマを吐いている奴を発見。
▶️エリザベス女王を一言で述べると
— まさ (@martytaka777) September 9, 2022
彼女は政治家だった。誰よりも英国を思う政治家だった。そして英国の誇りを守る王だった。
無礼な習と握手する時は黒い手袋で。
王室マナーを理解しないトランプさんとは白い手袋で。
世界最古の王室は素手はもちろん、最高待遇で。
全てが計算されていた。 pic.twitter.com/uE0tff3Jur
このツイートがわずか数日で8000回もRTされて、37000件も「いいね」がついてるって、何でこの人らこんなに頭悪いわけ? ツイッターで流れてきた情報を「そうだったんですね」って信じる奴の知能が、私には本当に理解できません。
そもそも
>>彼女は政治家だった。誰よりも英国を思う政治家だった。
この発言の時点で「何言ってんだ、このバカ?」って思わないとおかしいと思うですけどね。英国王室は「君臨すれども統治せず」ですので、女王が「政治家だった」なんて評価は根本から意味不明なんですが。
で、問題の部分。
>>無礼な習と握手する時は黒い手袋で。
>>王室マナーを理解しないトランプさんとは白い手袋で。
>>世界最古の王室は素手はもちろん、最高待遇で。
>>全てが計算されていた。
こいつが自分で考えたデマか誰かから聞きかじったのか知りませんが、もちろんデマ。
そもそもさあ、
>>無礼な習と握手する時は黒い手袋で。
この言葉、自分で書いていて矛盾だと思わないのかね? 誰かと握手する時に「あなたは無礼ですから黒い手袋で握手します」って、それこそ無礼だろ。完全に侮辱じゃん。
この「まさ」って奴、「彼女は政治家だった。誰よりも英国を思う政治家だった。そして英国の誇りを守る王だった」って言ってるけど、外国からの客人に対し「あなたは無礼だから黒い手袋で握手します」なんて行動をとる人物が、英国を思う政治家か? 英国の誇りを守る王か? そんなことしたら外交問題に発展しかねない。それぐらいのことわからんのかねえ…。
これがデマだという証拠写真はこんなにあります。
↓トルドー首相と握手するエリザベス女王

↓ネルソン・マンデラ大統領と握手するエリザベス女王

↓チャールズ皇太子(当時)とエリザベス女王

↓警備員(?)と握手するエリザベス女王

↓ウインザー首席司祭と握手するエリザベス女王

そして、決定的なものが、昭和天皇と握手するエリザベス女王の写真。

あれれ~? 世界最古の王朝とは素手じゃなかったの~~??
一方、手袋なしで習近平らと握手する写真もあります。
↓手袋なしで習近平と握手するエリザベス女王

↓手袋なしで李克強と握手するエリザベス女王

この辺の写真を見れば、エリザベス女王が無礼者には黒い手袋で、最高待遇の時には素手で握手するなんてのはデマだってすぐわかりますね。
まあ、無礼な奴には黒い手袋なんてそんな失礼なことするわけがないし、第一、もしそうならエリザベス女王は握手するたびに相手によって手袋替えないといけなくなる。仮に天皇と習近平とトランプが一緒に出席するイベントがあったらどうするわけよ。いちいち手袋つけかえるわけ? ちょっと考えればこれがデマだってことぐらいすぐわかる。
私以外にもこのデマを指摘した人は大勢いたようで、たくさんの指摘を受けた後、この「まさ」なる人物が放った言葉がこれ。
>>手袋の件では様々な意見があるのも承知。手袋の件では様々な意見があるのも承知。常に黒手袋が敵対を表す訳でも当然、ありません。そんなバレバレな事はしないです。素手か否かとか、一歩前に歩み寄るとか、習のトイレ前での会談のように明確なものもあれば、煙に巻くような謎動作もあり、それこそが英国王室の奥深さなのです。
— まさ (@martytaka777) September 10, 2022
>>常に黒手袋が敵対を表す訳でも当然、ありません。
>>そんなバレバレな事はしないです。
つまり全部お前の妄想だってことじゃん!!!
「常に黒い手袋が敵対を表すわけじゃない」のに、習近平と黒い手袋で握手したら「これは習近平が無礼な輩だからだ」とか、バカにもほどがある。勝手にこいつが「習近平との握手が黒い手袋なのは、習近平が無礼な奴だということを示すメッセージだ」って妄想しただけじゃん。
勝手に他人の仕草を「こういう意味だ」とか妄想して拡散する。エリザベス女王にもいい迷惑だ。
更に呆れるのが、こんなバカな妄想デマに3.7万も「いいね」がついていること。何なの、この人たち? なんでこんなにバカの根拠のない妄想ツイートを鵜呑みにできるわけ?
それにしても、なんでネット上で「日本を守る」だの「日本大好き」だのプロフィールに書いてる人には、デマゴーグがこんなにバカな多いんですかね。経験上、ツイッタープロフィールにその手のことを書いている奴で、デマを拡散していない奴を一人も見たことがない。
↓今回のデマバカも「日本を守る」だの「安倍さんの意思は私たちと共にある」だの言ってる

自分の中の「愛国心」を満たすためなら、こんなバカなデマでも妄想する。鵜呑みにする。ばら撒く。間違いを指摘されても認めない。妄想にしがみつく。
まさにカルト。
もうやめましょうよ。こういうちょっとしたしぐさにいちいちわけのわからん意味を見出すのは。
ダイアナ妃が跪いたから「皇室が世界で一番格が高い」だとか、オバマが頭を下げたから「皇室が世界で一番格が高い」だとか
ちょっと変わった手の形を見たら「チョッパリピースだ」とか
手の位置がちょっと違うから「コンス」だとか
正しい万歳の仕方だとか
勝手な妄想を膨らませて自分勝手な解釈するのも、そういうデマを鵜呑みにするのも、もうやめてほしいものです。
何の情報ソースもない妄想を拡散するのはいい加減にしましょう。
やっぱりとんでもない妄想バカだった
やっぱりこの「まさ」ってやつ、とんでもない妄想バカでした。
>>英国王室は日本の皇室とは比べられない程の政治力をもつ。アンチが出没したので最後にコメント。日本に衆議院と参議院があるように英国には上院と下院がありますが上院は貴族で構成され選挙無しで選ばれる世襲制議員。その貴族のトップが王室。英国王室は日本の皇室とは比べられない程の政治力をもつ。チャーチルにドイツとの戦争を勧めたのも国王だった。
— まさ (@martytaka777) September 11, 2022
>>チャーチルにドイツとの戦争を勧めたのも国王だった。
大嘘!!
本当にこいつ、妄想と現実の区別がつかないんですね。もちろん国王がチャーチルにドイツの戦争を勧めたなんて事実はないし、そもそもドイツと戦争が始まった時の首相はチャーチルではなくチェンバレンだ!!
そしてこの発言。
しかし女王は公には政治的な発言をしない伝統だ。だから「中国は無礼だった」という発言も、あくまでも女王と警備員の個人的会話。女王が公に発言する事だけができないならば、何らかの仕草や言葉にメッセージを込める可能性は十分あり得ると思いませんか?
— まさ (@martytaka777) September 11, 2022
もちろん私も全ての意味を汲めませんが。
>>女王が公に発言する事だけができないならば、
>>何らかの仕草や言葉にメッセージを込める可能性は
>>十分あり得ると思いませんか?
>>もちろん私も全ての意味を汲めませんが。
やっぱり全部お前の妄想だってことじゃん!!!
勝手にこいつが女王の仕草を「こういう意味だ」って妄想してるだけのことじゃん。
「こういう意味なんじゃないかな」って想像するのは勝手だけど、それを事実としてばら撒くなよ。
妄想と現実の区別ぐらいつけろよ、ほんと。
妄想デマバカくんが反応してくれたよ。
この妄想デマバカ君がこの記事に反応してた。
お褒めの言葉を頂きましたので展開。
— まさ (@martytaka777) September 12, 2022
散々な言われようですが面白いので展開します。
「皇室が世界で一番格が高い」という点にも反対しているようでお里が知れます。
ただ1つ、私のプロフが「ジャーナリスト」になっているという指摘!これは私の誤り。でも変え方分からないhttps://t.co/nkajl7JDai
自分のデマを反省するつもりはゼロのようですが、
>>「皇室が世界で一番格が高い」という点にも
>>反対しているようでお里が知れます。
という言葉から、このバカは「皇室が世界で一番格が高い」というデマも信じているようですね。
やっぱりどうしようもないレベルのバカですね。脳みそ取り換えて新しいものにしないとこのバカは治らないでしょう。どこどうやってここまでバカになったんですかね。愛国愛国言ってると脳みそが破壊されるんでしょうか?
「お里が知れます」という言葉から推測すると、私が日本人じゃないと言いたいんですかね。この手のバカはすぐに国籍透視しますが、私は日本人ですし、「皇室が世界で一番格が高い」なんてバカ丸出しのデマは皇室をどれだけ尊敬している人だろうがすぐにデマだとわからないとおかしい。
そもそも「格」って何? このバカの脳内では「イギリス王室よりも日本の皇室のほうが格が高い」とかそんなことがあるとでも思ってるんですかね。
各国の王室でどっちが上なんてことはありえません。「皇室が世界で一番格が高い」とか言ってるやつらは、中世からタイムスリップしてきたんですかね。大国が小国を支配して、大国の皇帝が小国の王を任命する、まだそんな時代に生きてるんですかね。
既に上にもリンクを貼ってありますが、
「天皇はガーター勲章を受賞しているからえらい」とか
「集合写真で最前列に座っているからえらい」とか
「ダイアナ妃が跪いたからえらい」とか
「オバマが頭を下げたからえらい」とか
「カナダ政府が天皇を一番上の序列に置いた」とか
「Emperorは世界で一人だけだから一番偉い」とか
ネットで見つかる「皇室が世界で一番格が高い」という主張の根拠はことごとくデマです。
ガーター勲章なんて、むしろ天皇に勲章を授ける英国王室のほうが偉いって話になっちゃいそうですけどね。
「世界最古の王朝だから偉い」なんて言う人もいますが、長けりゃ偉いのなら、日本の首相やアメリカの大統領より、カストロとかカダフィとかムバラクとか20年30年40年も権力を握っていた連中のほうが格が高いってことになりますね。長けりゃ格が上なんてルールは存在しません。
(※席順なんかは在任期間の長さで決めることはあります。G7サミットの集合写真の並び方は在任期間で決まりますが、「格」が違うわけではありません。ましてや「王朝の長さ」なんてものは全く関係ありません)
「日本の皇室が世界で一番格が高い」なんてのは、日本の一部のバカの願望に過ぎません。それを「長いからえらい」だとか「エンペラーだからえらい」だとか「オバマが頭を下げたからえらい」だとか、自分の脳内の勝手な解釈でホルホルして。
現実と妄想の区別ぐらいつけろっつーの。
なんでこの手の愛国者様たちって、デマと妄想ばかりなんでしょうね。デマと妄想に頼らないと成り立たないようなことばっかり考えてるってことなんでしょうけど。





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コメント
彼らの投稿は、よく考えればデタラメだと分かるのですが。
先ずは内容を見て、待てよ、と自分の頭で考えるのが大事ですね。
あとは、出所が不明な情報は信用しない。
これも大事。
下手な文章ですみません。
毎回一人にしか握手しないなんて方がおかしいし付け替えたりなんてできなそうと思う
着衣、姿勢、動作を自分基準で勝手に論評するネトウヨは確かにジャンル化してるかね
しかし席次なんかは皆平等という訳には行かないので就任順で序列付けしています。
>我が国で1990年に開催された天皇陛下の即位の礼の 「即位礼正殿の儀」では,158ヵ国と2国際機関の代表が参加しました。これらの参加者の座席割を考えるにあたり,まず参加者全員を,「国家元首級(国王,大統領)」,「皇太子・王族」,「副大統領級」,「首相級」,「閣僚級」などにグループ分けし,同一グループの中では就任順(王族については,皇位継承順, 年齢順を考慮)に基づいて序列付けしました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/local/database/pdfs/protocol17.pdf
天皇はイギリス国王より格上…どころか、もし金正恩と天皇が同席する式典があったとすれば、今上天皇の即位は金正恩が国務委員長(北朝鮮の国家元首)になったのより後なので序列としては天皇が金正恩の下になります。その場にチャールズ3世も来ていたとしたら即位したてなのではるか下から2人を見上げる形となります。
現在の世界の国家元首の外交上の序列を知りたい方は以下のサイトがオススメです。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/List_of_heads_of_state_by_diplomatic_precedence
ちなみに、中国主席・韓国大統領・北朝鮮国務委員長・台湾総統・日本国首相が一堂に介したとすると就任順に関係なく日本国首相は外交序列上最下位になります。(国家元首でないので)
逆説的に言うと手袋をつけたままの握手はその動作が不可能な状態であり、むしろ先方に敵意が無い事を表明する証左になるような気がするのですが(欧米人以外にはわからない事ですけどね)。
ありがとうございます。補足に追加しました。
↑奴等右翼は実際にそうだと思いますよ。
だから、日本の植民地支配を正当化するし、韓国や中国やイスラム諸国を勝手に隠した扱いして差別するし、日米安保条約や日米地位協定や思いやり予算やアメリカ軍の不逮捕特権を正当化するし、アメリカの侵略や覇権主義を賛美するんですよ。
近代の何たるかが理解できない。それが右翼なんですよ。
それに、今回のエリザベス女王を日本のメディアは賛美しまくっていますが、当のイギリスやドイツではしっかりと様々な面で捉えているので、日本のメディアも菊タブーとか関係なく、しっかりと捉えてほしいですね。
https://twitter.com/berlinbau/status/1568719594486898690?cxt=HHwWhICx2ZyKm8UrAAAA
https://twitter.com/soga_taichi/status/1568165625792720896
まずは2013年11月、山本太郎氏が天皇に手紙を渡したことが批判されたというニュースが昔ありましたがその件で日刊スポーツが書いた記事。山本氏の行為がイギリスでも批判を受けていたということでこう記述がありました。
https://web.archive.org/web/20131109030558/https://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20131109-1215771.html
> 英国でも、エリザベス女王に対する礼儀は厳しく決まっている。話しかけてはならず、握手も手袋をした手を前に出された時にだけ許される。今秋、公務中の女王の背中を民間のガードマンが手で支えた際には、各メディアから「触るな」など厳しい批判があった
ここで「エリザベス女王の握手と手袋」についての報道があった数年後、次のような記事が出てきました
2015年10月、中国の習近平国家主席がイギリスを訪れ故・エリザベス女王と会った際の握手の様子について「あじあにゅーす2ちゃんねる」が記事にしたもの
https://web.archive.org/web/20151022202329/https://asianews2ch.jp/archives/46655014.html
・英王室の方々は庶民と握手する時は絶対に手袋外さないからね ダイアナが手袋取って握手したくらいで、大きなニュースになったっけ
・今上との時は手袋してないよね
この2つの書き込みが強調してまとめられ拡散されたことで「握手の際の手袋の有無は態度の違いを意味している」という噂が出回りました(この時の拡散者の中心人物はあの「遠子先輩」でした)
https://twitter.com/murrhauser/status/657183361216065536
最近はハンJ速報のお手伝いばかりで本家をおろそかにしてるから、たまにはそっち方面の腕もまだまだ錆びついてないところも見せねば…。と言いつつ何か間違いがあったらすいませんでした。
エリザベス女王が亡くなりました。ご冥福をお祈りします。に最低限修正かけたほうがいいよ
おっと本当だ。失礼。
「大東亜戦争は欧米植民地主義国との戦いだった」とかほざいてる奴ら、エリザベス女王なんか持ち上げるなよ!と思ってたら・・・
エリザベス女王の就任は1952年。
インド独立がその5年前の1947年。イギリスの帝国主義はここらへんで終焉したとするのが多分一般的な解釈。
だから、エリザベス女王が大英帝国植民地主義の象徴だったってのは間違いでは?
ヴィクトリア女王と勘違いしているのではないですか?
ありがとうございます。修正しました。
>インド独立がその5年前の1947年。イギリスの帝国主義はここらへんで終焉したとするのが多分一般的な解釈。
>だから、エリザベス女王が大英帝国植民地主義の象徴だったってのは間違いでは?
エジプト、スーダン、ガーナ、ナイジェリア、クェート、カメルーン、ザンビア、ガンビア、ローデシア,モルディブ他、中東、アフリカ等の多くの植民地の独立は1950~60年代です。
それらの国の人々にとってエリザベス女王は植民地統治者の象徴では?
エリザベス女王が就任して数年で植民地から独立したのだから、むしろ逆に大英帝国植民地主義終焉の象徴なのでは?
>エリザベス女王が就任して数年で植民地から独立したのだから、むしろ逆に大英帝国植民地主義終焉の象徴なのでは?
「エリザベス女王 植民地主義」で検索して貰えば分かりますが、そう思ってないどころか全く逆の考え方をしている元植民地の方も多いようです。アフリカの事なので日本ではあまり知られていないのかも。
イギリス人の中でも、オックスフォード大学の大学院生達が、近代における植民地支配の歴史の象徴にあたるとして、談話室から女王の肖像を撤去してます(亡くなる前の事。反発も受けていますが、これ日本で昭和天皇の肖像についての話でも同じく反発が起きます)
正にコレ、「昭和天皇は侵略戦争の象徴なのか?」と同じく、その考えが間違っているとは言えない問題では?
それは「エリザベス女王が」というより、イギリス自体、もしくはイギリス王室自体が植民地支配の象徴と見なされてるって話なのでは?
昭和天皇は侵略戦争を引き起こした時の最高権力者ですので、侵略戦争の象徴と認識されるのは当然かと思いますが、エリザベス女王の在位中にイギリスは植民地を失いこそすれ増やしたことはないので、エリザベス女王個人を「植民地主義の象徴」と認識するのはズレているように思います。
ここら辺が落としどころでは?(既に読んでいらっしゃるでしょうが)
>https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/09/post-99654_1.php
私個人は、
「大東亜戦争は欧米植民地主義国との戦いだった」とかほざいてる奴ら、エリザベス女王なんか持ち上げるなよ!
は、基本的に賛成です。
但しエリザベス女王個人に対して、悪感情とかは持ちませんし、植民地支配の象徴と断ずる資格も有していないと考えています。
>それは「エリザベス女王が」というより、イギリス自体、もしくはイギリス王室自体が植民地支配の象徴と見なされてるって話なのでは?
「それ」とはオックスフォード大学の件でしょうか?ならば女王の肖像を撤去しているのでエリザベス女王自身を象徴と見なしているという事でしょう。
>エリザベス女王の在位中にイギリスは植民地を失いこそすれ増やしたことはないので、エリザベス女王個人を「植民地主義の象徴」と認識するのはズレているように思います
エリザベス女王が植民地解放のイニシアチブをとった訳でないし、植民地の軍隊を整列させて閲兵してるので象徴扱いも妥当では?
「エリザベス女王 植民地主義」で検索すると「追悼する気にはなれない」というアフリカ系の人のツイートが紹介されている記事がヒットします。アフリカ系で同様なツイートをしている人も多いでしょう。(具体例は挙げられませんが、以下の情報から類推できます)
「多くの人々にとって、女王はイギリスが犯した歴史的犯罪の加害者であり続ける」(ワシントンポスト コラムニスト カレン・アティア ナイジェリアとガーナにルーツ)
「略奪とレイプと虐殺の帝国の君主がついに亡くなると聞いた。彼女の苦痛が耐えがたいものでありますように」(カーネギーメロン大学教授 ウジュ・アニヤ ナイジェリア人)
「アフリカにとって女王の記憶を植民地時代の過去と切り離す事はできない」(米ケネソー州立大学教授 ファルーク・ペロキ教授)
「我々はエリザベスの死を追悼しない。彼女の死は我が国やアフリカの歴史の悲劇的な時代を思い起こさせるから」(南アフリカ野党EEF)
これらの意見は「ズレて」いるのでしょうか?
ウジュ・アニヤ氏のツイートは過激すぎて強制削除されていますが、支配されていた側に、これだけ強い怒りを抱いている人が居る事を認識すべきでしょう。
エリザベス女王は国の象徴なので、イギリスに恨みを抱いていれば、彼女の死に弔意を示さないのは別段何にもおかしくないですが、彼女個人がイギリス植民地支配の象徴であるかのような言い方はやはりおかしいと私は思いますよ。
昭和天皇を侵略戦争の象徴というのは構わないし、天皇制自体を侵略戦争の象徴というのも構わないですけど、上皇や今上天皇が侵略戦争の象徴だって言ったら、そりゃやっぱりおかしいでしょ?
>彼女個人がイギリス植民地支配の象徴であるかのような言い方はやはりおかしいと私は思いますよ。
※20で挙げたようなアフリカ系の人達の意見は「おかしい」と?
>上皇や今上天皇が侵略戦争の象徴だって言ったら、そりゃやっぱりおかしいでしょ?
その二人は戦後、平和憲法下の人達ですけどエリザベス女王はイギリスの植民地が存続している時に即位してるから比較するのはおかしいです。
で植民地に行き閲兵などの公式行事に参加してるので現地の人から象徴として見られてもおかしくありません。
エリザベス女王自身の意志での行動ではなかったかも知れませんが立場上そう見られてしまう。女王とはそういうモノでしょう。
イギリス王室自体を植民地支配の象徴と見なすのはわかりますけど、彼女個人を植民地支配の象徴と見なすのは、私はおかしいと思います。
彼女の死を追悼する気にならないというのは理解できますが、
「略奪とレイプと虐殺の帝国の君主がついに亡くなると聞いた。彼女の苦痛が耐えがたいものでありますように」(カーネギーメロン大学教授 ウジュ・アニヤ ナイジェリア人)
この発言が事実なら、これは明らかに間違った発言だと言う他ありません。彼女は王室に生まれただけであり、ただの象徴君主、それもたまたま大英帝国の歳末期に即位したに過ぎない彼女に対し、「苦痛が耐えがたいものでありますように」と言うのは、人間として間違っていると断じざるを得ません。
>この発言が事実なら、これは明らかに間違った発言だと言う他ありません
倫理道徳的に言えば間違ってるでしょうね。でもそこで思考停止せず、何故こんな発言になったのか考えるべきです。※20の一部を繰り返します。
>ウジュ・アニヤ氏のツイートは過激すぎて強制削除されていますが、支配されていた側に、これだけ強い怒りを抱いている人が居る事を認識すべきでしょう。
もっとも過激な発言だけに反応されていますが、では※20の他の発言も「間違っている」のですか?
ハフィントン・ポストの記事ですが
「彼女は植民地主義を象徴し、彼女の統治はイギリスの残虐性の頂点でした」(パン・アフリカン主義の文化ハブUncoverの創設者Shirley Sozinha氏)
これも間違っているんですね?
興味深いのはアフリカ系でも昔を知る世代より、その子や孫の若い世代の方が王室やエリザベス女王個人への反感が強いそうです。昔は王室や女王に敬意をはらう教育が徹底していて、悪く言えば洗脳されていたのかも知れません。
アフリカに於けるイギリス植民地独立は1960年代が多く、エリザベス女王の在位期間と被ります。
その時代の歴史を知った若い世代がエリザベス女王を植民地主義の象徴として捉えているのでしょう(アフリカ系の兵士を整列させ白人兵士の護衛付きで閲兵する姿など正に植民地主義の象徴でしょう)
アフリカ系の人にとって民族的の歴史に関わる問題なのです。
それをアジア人が「間違ってる」だの「ズレてる」って言うの傲慢ですよ。
>たまたま一番最後に関わったエリザベス女王個人を「象徴」とするのは、むしろ歴代の国王や為政者たちの責任を薄める行為であり間違っていると思います
エリザベス女王個人を「象徴」とする事=歴代の国王や為政者たちの免罪減罪ではありませんよ。
エリザベス女王自身も象徴として捉えられても仕方ない立場だったという話をしているのです。
24番「アフリカに於けるイギリス植民地独立は1960年代が多く、エリザベス女王の在位期間と被ります。
その時代の歴史を知った若い世代がエリザベス女王を植民地主義の象徴として捉えているのでしょう」
まあ、そういうことなんでしょう。心情的にはわかります。いよいよ独立というときにも、いろいろなゴタゴタがあったろうし、宗主国(権益保持者)がいろいろとえげつないこともした(少し前の話だけれど、英領インドの独立をめぐっては、権益保持のため、チャーチルはかなりエゲツナイことをして英領インド一体での独立を阻止した)でしょうから。
でも、それらのことの責任は、当時の英国政府にあり、当時の象徴君主たるエリザベス二世にはない。だって、実権がないんだから。象徴君主制なんて、壮大なごっこ遊びのようなものですよ。ごっこ遊びの(無意識かもしれないが)参加者としては、
当時も今も君主であるエリザベス二世に恨み言を言いたくなるのではないでしょうか。英国政府が本来の対象と言っても、首相も何もかも変わっていますから。
もちろん、自分が君主の座を引き継いだ英国の過去の植民地支配に向き合う責任は、一般の国民以上に(あるいは成り代わって)引き受けるべきだろうし、引き受けてきたのではないでしょうか(アパルトヘイト政策をとり続ける南アフリカに対する圧力を、英連邦としてかける際に、陰でカナダなどと連絡を取って根回ししたなんて話は報道されていましたね)。
一番最後に関わった人って批判の矢面にさらされやすいですよね。
役所の汚職や企業の不正や公害とかも、それがその組織・部署で長い間受け継がれてきたことであっても、発覚した時の責任者が怒りを向けられることになります。そして前任者たちの責任は忘れ去られるものです。
なので感情的な問題としてエリザベス女王個人に植民地支配の怒りを向ける人がいるというのは仕方ないですが、それは間違っていると思います。
>でも、それらのことの責任は、当時の英国政府にあり、当時の象徴君主たるエリザベス二世にはない。だって、実権がないんだから。
象徴として捉えてる人達も別に政治家としての責任をとれとは言ってませんよ。白人護衛を引き連れ、アフリカ系兵士を閲兵する姿、植民地訪問の際、アフリカ系の女性に日傘を差し掛けさせる姿・・・こういうのが植民地支配の象徴視される理由の一つで俺はその気持ち良く分かりますけど。貧しい人々に大して桁違いの冨の持ち主って構造も支配者視される原因の一つ。象徴視するのがズレてるとかオカシイとは思いません。
※28 クランさん
>一番最後に関わった人って批判の矢面にさらされやすいですよね
>なので感情的な問題としてエリザベス女王個人に植民地支配の怒りを向ける人がいるというのは仕方ないですが、それは間違っていると思います。
エリザベス女王を植民地支配の象徴として捉えてる人達が彼女だけを批判しているのなら間違っていますが、怒りの矛先は当時のイギリス政府にも向けられています。
イギリス政府の政策を強く批判しつつ、エリザベス女王を象徴として捉えているので間違ってはいません。
彼女が植民地政策を続けていたイギリスで女王という立場にあった以上、そのように見られるのはむしろ当然で、そうでないと言うのなら女王という地位を軽視しているのです。
彼女に罪はありませんが地位に付随する負の部分が存在し、それが王政の問題点の一つなのです。