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ネトウヨという生物は、自分の気に食わないことは何を見てもすべて中国や韓国と結びつけてしまうようだ。前回門田隆将と世良公則が、東京都の新規住宅の太陽パネル設置義務化を中国と結びつけていたが、全く同じことを宮脇睦、阿比留瑠比、田母神俊雄なども言っていた。

ネオウヨという生き物は自分の脳みそを使うことを知らないから、他のネトウヨが吐いたデマをそのまま鵜呑みにして拡散する。心底害毒な生き物たちだ。


デマ敗訴の常連・阿比留瑠比の脳みその中では、太陽光パネル設置義務化はウイグル弾圧を追認することらしい。完全に脳みそおかしいので、一度人間社会から離れて空気が綺麗なところでゆっくり養生するべきじゃなかろうか。


「中国製の太陽パネルでなければならない」などというわけではない。前回見た通り、住宅用太陽パネルの国内シェアのほとんどは日本のメーカーだ。また、太陽パネルの設置義務化はヨーロッパやアメリカでも進んでいる。カリフォルニアでは2020年に新規住宅の太陽パネルの設置義務化を決めた。阿比留の脳内では、ヨーロッパもアメリカも中国のウイグル弾圧を追認しているのだろうか?




確かに太陽パネルの材料で言えば、ポリシリコンの世界シェアの8割は中国産で、その半分がウイグル自治区で作られているようだが、太陽パネルはずっと昔からあった。その材料の中国依存を減らそうという主張はわかるが、太陽パネル設置義務化がウイグル弾圧を追認することだなどという阿比留瑠比の思考回路の破滅ぶりは信じがたい。


ポリシリコンは太陽パネル以外にもスマホなどにも使われている。阿比留はスマホを使うことはウイグル弾圧を追認することだとでも言うのだろうか? 現在、公立小中学校での一人一台端末が実施されているが、その端末の20%はレノボ製だそうである。では、文科省は中国のウイグル弾圧を追認するために一人一段端末を実施したというのだろうか? まるで風が吹けば桶屋が儲かるという感じだ。


ウイグルのことを問題にするならば、ウイグル関連の製品の輸入を禁止にすればよく、政府に働きかけるべきだ。アメリカではウイグル強制労働禁止法が施行されているが、先述の通り、カリフォルニアでは新規住宅の太陽光パネルの設置が義務化されている。太陽パネルの義務化を批判するのは論点がずれている。


2050年までに世界のCO2排出量を実質ゼロにするためには世界が、太陽光の発電能力の増加量を30年までに21年の4倍以上にする必要があるという。その際、中国依存から脱却するべきではあろうが、太陽パネル設置義務化がウイグル弾圧を容認しているなどという異常な論理を使う男がジャーナリスト面しているのは驚きだ。阿比留瑠比も宮脇睦も門田隆将も、一度人間社会から離れて静養してその脳を落ち着ける必要があるだろう。




「太陽パネルは製造工程で大量のCO2を排出するから本末転倒」という嘘


どうやら世の中には「太陽光パネル製造の際に大量のCO2が排出されるから本末転倒」と主張する奴がいるらしい。


もちろん嘘だ。いったいどこでこんな話を仕入れるのだろう?


製造から廃棄まで含めたCO2排出量を「ライフサイクルCO2排出量」と言う。環境省のHPによれば、各発電のライフサイクルCO2排出量は以下のようになる(2009年)。

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1kWh当たりのCO2排出量は、火力発電が430~1080gであるのに対し、太陽光発電は38g。製造過程から廃棄まですべて含めても、太陽光発電のCO2排出量はLNG火力の10分の1以下、石炭火力の20分の1以下だ。


産業技術総合研究所のHPでもほぼ同じ数値が掲載されている。最新技術の太陽光発電は最低17g/1kWhまでCO2排出量を減らせるようだ。LNG発電のおよそ20分の1、石炭発電の50分の1ほどだ。


太陽光発電の製造過程で大量のCO2が出て本末転倒だなんて、誰が言い出したのだろう? 本来政治的な思想の左右と環境問題は何ら関係がないはずなのに、なぜか保守派とか右派とかを自称する人たちには環境問題対策に消極的だったり否定的だったりする人が多いのは何故なのだろうか。

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