<ざっくり言うと>
  • 有本香、自身と安倍晋三のLGBTに関する驚くべき浅はかな理解を露呈する。
  • 有本香、「LGBT法案で社会の秩序がめちゃくちゃになる、子供が犠牲になる」と偏見丸出しの大妄想。
  • 安倍晋三は女の子がボーイッシュなものを好んだり、思春期に同性に憧れたりすることと、LGBTとの区別がついていなかった。そして、有本はそんな安倍晋三の「広い見識に驚かされた」と大絶賛。
  • 有本香は、LGBTに対する偏見は全くないと言うが、有本のコラムは徹頭徹尾LGBTに対する偏見そのもの。
  • 有本香や安倍晋三のような、無知で無理解な連中がいるからこそ、LGBT理解増進法案の成立が待たれる。
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↑安倍晋三を絶賛する記事で、逆に自身と安倍晋三のあまりの無理解と浅慮を露呈した有本香。女の子がボーイッシュな格好をしたり、思春期に同性に憧れたりするのと、LGBTとの区別もつかない程度の知能で、「LGBT法案によって社会秩序が壊れて子供が犠牲になる」などと偏見丸出しの腐った妄想を垂れる。こういう無理解な奴がいるからこそ、LGBT理解増進法案が必要とされているのである。

同性婚などLGBTの人権に関する議論がにわかに活発になっているが、所謂「保守派」と呼ばれる人の中には未だに反発があるようです。産経新聞が出している『夕刊フジ』という紙ゴミに、有本香という、これまでこのブログでも何度か紹介してきたデマゴーグがコラムを連載していますが、そこでLGBTについて書かれていました。



もうタイトルの時点で呆れてしまいます。
有本香氏 LGBT政局より憲法改正を急げ 
安倍元首相が懸念…社会秩序が壊され、子供が犠牲になる 
「心は女」の男性が女性スパに入って事件となった話も

いきなり酷すぎ。

まず、「LBGT政局より憲法改正」って、なんでこの2つを比べるのか意味不明。

しかもLGBT法案で社会秩序が壊され子供が犠牲になるって、もう意味不明すぎ。

有本はこう続けます。

2021年の初夏、私は議員会館の安倍事務所を訪れた。いつものように、応接室ではなく執務室に通された。そのとき、安倍氏は、私の取材とは関係のないある話題を切り出した。自民党内で紛糾していたLGBT法案についてだった。

「これは、もはやLGBTへの偏見をなくそうという運動じゃなく、世界的な政治闘争になっているよね。米国でティーンエージャーに何が起きているかを知るべきなんだよ」

いつものことなのだが、私は安倍氏の見識の広さに驚かされた。
何言ってんだ、このバカ

安倍晋三によればLGBT法案はLGBTへの偏見をなくそうという運動じゃないらしいです。ただのイカれた妄想にしか思えませんが、安倍真理教のカルト信者である有本香は安倍の見識の広さに驚かされたらしいです。私は逆に安倍晋三の妄想クズっぷりに驚かされるんですが。


安倍晋三の言う「米国でティーンエージャーに起きていること」とは、以下のようなことらしいです。
米国の一部地域ではいま、10代の子らの間で「ユニークな性自認」をカムアウト(=性的指向を公表すること)し、その「心の性」に従って生きることが〝流行って〟いる。

例えば、肉体的には女子である子が、ボーイッシュな服装や荒っぽいスポーツが好きだとする。その子がさらに女子を思慕するに至り、「私、他の子と違う気がする。実は女子じゃないのかも」などと思う。それが高じて、「私、本当は男だったんだわ」と言い出す。

カムアウトだけで済めばいいが、「私、名前変えたい」と言い出しても、親は子供を止められないのだという。さらに、10代の子が「体も変えたい」とホルモン注射などを望んでも、親がそれを阻止するのは容易でない。

そんな他国の現状を、日本の多くの大人が知らない。自民党議員も大半が「差別・偏見はいけないよね」程度の認識だろう。しかし、安倍氏はよくご存じだった。

「思春期の頃、同性に憧れるなんてよくある話でしょう。おまけに性への興味がとても強い時だよね。そんな子供たちに、同性どうしの性を学校でまで教えるというのは、やり過ぎだと思うんだよね」
バカすぎだろ、安倍晋三!!

この救いがたいバカによると、「ユニークな性自認」をカミングアウトすることが「流行っている」らしいです。バカバカしい。何を根拠に言っているのか。安倍晋三と有本香りの脳みその中では、LGBTとは流行りでなったりやめたりするようなもんなんですかね。


それで女の子がボーイッシュなものを好んだり、思春期の頃に同性に憧れたりすることと、LGBTとの区別がついていないって、見識の広さどころか、あまりの見識の無さに呆れ果ててしまいます。ここまでバカな理解する奴がいるの?


さらに、社会秩序がめちゃくちゃになったり、子供が犠牲になったりするという具体例が、子供が名前を変えるとかホルモン注射をするとかって、どれだけバカなの?


名前の変更は15歳以上なら今だって認められてること。ホルモン注射だって犯罪でもなんでもないし、ホルモン注射による性同一性障害の治療は原則18歳以上から。どっちもある程度の年齢に達すれば今でも認められていること。しかも、他人に強制されるわけじゃない。


これのどこが社会秩序の破壊なの?


これのどこが子供が犠牲になることなわけ?


こんな驚くべき浅はかな無理解に基づいて、LGBT理解増進法案で「社会秩序が壊され、子供が犠牲になる」とかいうのだから、意味不明もいいところです。


それで「子どもたちに同性同士の性まで教えるのはやりすぎ」って、なんで? 異性間の性は教えるのに、同性同士の性を教えるのはやりすぎってどういうこと? 全く理屈が通ってない。むしろ「自分は異常なんじゃないか」って思ってる子たちに、「異常なんじゃないよ」って教え、周りの子にも理解を求めるのは必要なことでしょう。


こんな意味不明な何の根拠もない無理解な妄想を書き連ねた後、有本はコラムをこう締めくくります。

ろくに定義もされない「差別」が独り歩きし、「差別禁止」の〝棍棒(こんぼう)〟で国民の内心の自由まで、ボコボコにされかねない。

自民党内のLGBT法推進派の皆さん、古来、同性愛などに寛容だったわが国で、いまさらLGBT法を強力に推す真意は何ですか。いま最優先すべきはやはり、安倍氏の悲願だった憲法改正ではないのですか。
「真意は何ですか」って、お前や安倍みたいな無理解なバカがいるからだろうが!!!


有本香や安倍晋三みたいな無理解な救いがたいバカがいるから、理解増進法が必要とされてるんだよ。こういう法律が必要とされるのは、こんな糞ゴミコラムを書くようなバカのせいだ。


思春期に同性に憧れたり、女の子がボーイッシュなものを好んだりするのと、LGBTとの区別もつかないようなバカが、浅はかな知識で「社会の秩序がめちゃくちゃになる」とか「子供が犠牲になる」とか意味不明なことを喚く。つまりこのバカどもは、LGBTのせいで社会秩序がめちゃくちゃになるとか子供が犠牲になるとか言ってるわけです。これでこのバカは「LGBTに偏見なんかない」と言ってるのだから救いがたい。まさにこの糞コラムこそ偏見の塊。


「国民の内心の自由までボコボコにされかねない」ってどういう意味? どうボコボコにされるわけ? むしろ今ボコボコにされてるのはLGBTの人たちでしょう。LGBTのせいで「社会の秩序がめちゃくちゃになる」とか「子供が犠牲になる」とか言って、彼らの内心の自由をボロボロにしているのは有本香です。


第一、「同性愛などに寛容だったわが国」って言うなら、「LGBT法を強力に反対する真意は何ですか?」と聞きたい。有本は自分のこの発言の矛盾に気が付いていないのか。同性愛などに寛容だって言うならLGBT法に反対するのは何なんだ。「寛容だからLGBT法なんていらないよね」って意味不明もいいところ。寛容なら同性婚だって許容していいだろうに、それには強力に反対する。なんなの、これ?


人種差別主義者のお決まりの台詞に「私は人種差別主義者ではありませんが…」というものがありますが、有本香のやってることはまるっきりそれ。「私はLGBTに偏見はありませんが…」と前置きして偏見と無知・無理解を吐きまくる。この女に対しては、ジャーナリストとしても、人間としても、心底軽蔑しかない。どっちとしても最低の存在。


憲法改正と比較するのも全く意味不明だし、偉大なる安倍首領様を神様のように崇める安倍真理教カルト信者以外には、安倍の悲願だったとかクソどうでもいい。憲法改正なんてものこそ緊急性が全くない。有本香は他の人も「そうだ、安倍晋三首領様の悲願を達成するのが先だ! 安倍晋三首領様、マンセー!!!」とか言ってくれるとでも思ってるのかね。


有本香は安倍晋三の「広い見識」に驚かされたとか言っていますが、逆にこのコラムは、安倍晋三と有本香の吐き気のする頭の悪さと不見識を露呈しました。こういう連中がいるからLGBT理解増進法案が必要とされているのだなとまざまざと認識させられました。


もしも有本香の言っていることが事実なら、安倍晋三という男はこんなバカ丸出しの偏見丸出しの腐りきったゴミクズ妄想でLGBT理解の増進に反対していたわけです。本当に日本にとことん有害なゴミ野郎でした。安倍晋三と有本香に百害あって一利なし。

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